宮崎県の蔵元について
宮崎県といえば、全国有数の焼酎の生産県かつ消費県であり、あまり「日本酒」のイメージがうかびにくいかもしれません。県内で、日本酒を専門に製造している蔵元は千徳酒造のみ。「五ヶ瀬川」の伏流水と、主に地元産のお米を使って個性豊かな数々の日本酒を造っています。そのほかには焼酎で有名な雲海酒造が少品種を生産するだけです。
宮崎日本酒おすすめ10選 地酒のこだわりを
ここまで紹介した宮崎の日本酒の選び方のポイントをふまえて、国際唎酒師の宇津木聡子さんと編集部が選んだおすすめ商品をご紹介します。

千徳酒造『純米大吟醸 夢の中まで』

出典:楽天市場
原料米 | 山田錦 |
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精米歩合 | 50% |
アルコール度 | 15.5度 |
容量 | 720・1800ml |

千徳酒造『吟醸酒 はなかぐら』






出典:楽天市場
原料米 | はなかぐら |
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精米歩合 | 60% |
アルコール度 | 15度 |
容量 | 720・1800ml |

千徳酒造『千徳純米酒』




出典:楽天市場
原料米 | 山田錦 |
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精米歩合 | 60% |
アルコール度 | 15.5度 |
容量 | 720・1800ml |

千徳酒造『純米大吟醸 恋のしずく』
![千徳酒造純米大吟醸恋のしずく300mlアルコール分12度[宮崎県]](/assets/loading-gif-831efa60fcaad8b543579bb1809cf3a0cded0accde7b020d68cf390d70415d6c.gif)
出典:Amazon
原料米 | 山田錦 |
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精米歩合 | 50% |
アルコール度 | 12度 |
容量 | 300ml |

千徳酒造『さらさら にごり酒』




出典:楽天市場
原料米 | - |
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精米歩合 | - |
アルコール度 | 12度 |
容量 | 300ml |

千徳酒造『発泡清酒 はじまり』




出典:楽天市場
原料米 | はなかぐら |
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精米歩合 | - |
アルコール度 | 9度 |
容量 | 360ml |
イメージはお米のシャンパン
古事記・日本書紀編纂1300年を記念して造られた発泡清酒です。ラベルにも記されている、日本神話に登場する「木花之開耶姫(コノハナサクヤヒメ)」は、別名「酒解子神(サケトケコノカミ)」という酒造の神でもあり、日本酒発祥の碑が立つ都萬神社は、その神様がまつられている場所のひとつ。そのような神話の世界とお酒の「はじまり」が名前の由来です。
原料米には「はなかぐら」が使われています。ほんのり黄色をおびた色は、グラスに注いでもきれい。甘めながら、ほどよい炭酸感と酸味があって「甘酸っぱくてすっきり」という表現がしっくりきます。アルコール度数は9%と低めなので飲みやすく、お酒が強くない方にもおすすめです。

千徳酒造『高千穂神楽献上酒 舞』

出典:Yahoo!ショッピング
原料米 | はなかぐら |
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精米歩合 | 60% |
アルコール度 | 15度 |
容量 | 500・1800ml |
五穀豊穣への感謝と願いがこめられたお酒
高千穂町で毎年11月中旬から2月上旬にかけて行なわれる、一年の五穀豊穣への感謝と来る年の豊作を願って舞う「高千穂神楽」。国の重要無形文化財にもなっているその神楽に、舞と共に奉納するために造られたのがこのお酒です。
高千穂町内限定販売ながら、ネット通販でも手に入れることができるのはうれしい限り。香ばしさをおびた豊かなお米の香り、口に広がるうま味は、まさに実りの秋を感じさせる味わいです。
使われているお米は「はなかぐら」。献上用の一升瓶は、お祝いなどに、少し気軽に手にとれるフロストガラスの500mlはちょっとしたギフトにも喜ばれそうです。味わいはもちろん、お酒をストーリーと共に楽しみたいときにおすすめです。
雲海酒造『菊初御代 純米酒』






出典:楽天市場
原料米 | - |
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精米歩合 | - |
アルコール度 | 15度~16度 |
容量 | 720ml |
雲海酒造『大吟醸 登喜一』






出典:楽天市場
原料米 | - |
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精米歩合 | 38% |
アルコール度 | 17度~18度 |
容量 | 500ml、720ml |
千徳酒造『日本酒 大吟醸 向洋』

出典:Yahoo!ショッピング
原料米 | 山田錦 |
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精米歩合 | - |
アルコール度 | 16度 |
容量 | 1800ml |
おすすめ商品の比較一覧表
宮崎の日本酒の選び方 原料やシチェーションなどで
焼酎文化の色濃い宮崎県ですが、日本酒でも個性ある銘酒がいくつかあるんです。そこで国際唎酒師である宇津木聡子さんに、宮崎の日本酒の選ぶときのポイントを教えてもらいました。
高原町の農事組合法人「はなどう」が栽培した、「はなかぐら」という宮崎県オリジナルの酒造好適米を使い、千徳酒造と2013年に共同開発されました。有用微生物を活用する独自の「小清水栽培」によって、米の甘味と独自の風味が生まれるそうです。また、小清水栽培の技術は、2015年にはじまった高原町での「山田錦」の栽培にも活かされています。
原料米のほとんどに地元産のお米が使われている千徳酒造のお酒。どんなお米で造られたお酒なのかに注目して、味わいの違いを感じてみましょう。
原料のお米に注目して選ぶ
好みや飲むシチュエーションで選ぶ
千徳酒造は県唯一の日本酒専門の蔵元。しかしながら、香りが楽しめる吟醸系、淡麗な味わいのものや甘みが多めのもの、低アルコール、にごり、スパークリングなど、さまざまなタイプやスタイルのものがそろっており、お好みに合わせて選ぶことができます。
味わいや特徴をチェックして、お酒を楽しむシチュエーションやご自身の好みにぴったりのお酒を選んでください。
しっかりお酒を味わいたいとき
日常からのお食事とともに
パーティーやお祝いの席などに
それぞれのお酒のストーリーを知って選ぶ
日本酒の発祥については諸説ありますが、「日本書紀」に記されている「お米を原料にして最初にお酒が造られた地」という由来から、宮崎県も日本酒発祥の地とされるひとつ。西都市にある都萬神社(つまじんじゃ)には、日本酒清酒発祥の地の碑があります。千徳酒造にも、そのような歴史的な背景のストーリーがつまったお酒があります。
それぞれのお酒に込められた、その土地の水、米、そして歴史などのストーリーを感じながら選ぶと、味わいもまた格別です。
季節限定品などもある
これまでにも新酒の一番搾りや搾りたて生原酒などが発売されています。毎年シーズンになると発売される季節限定品や特別限定品などもレギュラー商品とは違うプレミアムが味わえます。
2月には、香りゆたかな「しぼりたて生酒」が、9月には濃醇甘口の「零度のめざめ 生原酒」が予定されています。「しぼりたて生酒」は、酒蔵関係者しか味わえなかったレアなお酒、「零度のめざめ 生原酒」も、零度で6カ月熟成させた貴重なお酒です。一度は飲んでみたいですね。
【最後に】国際唎酒師のアドバイス
唎酒師・国際唎酒師、マーケティングコンサルタント
地域の力を感じるお酒を!
延岡という地には、日本酒発祥にまつわる歴史があり、素晴らしい水があり、やはりそこにはなくてはならない日本酒があるのだと感じます。
延岡市には、千徳酒造に加え、佐藤焼酎製造場、宮崎ひでじビール株式会社の「三蔵(みつくら)」という愛称で呼ばれる三社があり、造るお酒の種類こそ違うものの、互いに切磋琢磨しているそうです。
そのような交流と連携も、その土地に根ざし、かつ全国や世界にも通ずる千徳酒造の日本酒のクオリティと多様性にも生きているのではないでしょうか。ぜひ、宮崎の地酒日本酒から、お好みのものを見つけてください。
そのほかの日本酒のおすすめはこちら 【関連記事】
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/25 コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
日本の風土、知恵、歴史が生み出した日本酒の魅力や楽しみ方を、より多くの人に広めるため、訪日外国人へのプライベート日本酒体験、外国人・日本人向け日本酒にまつわるセミナーやイベントの企画を行っている。 外国人のプライベート日本酒体験では、これまでに30か国以上から400人余りをお迎えしている。 日々の生活でも、カンパイは日本酒、スキンケアは日本酒と酒粕で、そして朝晩の甘酒を欠かさない。