香川の日本酒の特徴
香川県といえば、うどんのイメージも強いですが、実は、豊かな土壌で育てられたお米を使用した日本酒も有名です。
もともと香川県は瀬戸内海と四国山地に囲まれた土地を生かして、4世紀の頃から地酒作りが行われてきたとされており、特に「さぬき酒」と呼ばれる香川県由来のお酒を指す昔話も数多くあります。
具体的な土地とお酒の魅力を説明すると、南部の位置する讃岐山脈には純粋な湧水地が数多く存在し、それらは讃岐平野で育つお米ととても相性が良く、良質な日本酒が作れる土地でした。そのため、古来から存在する酒蔵も多いのです。
香川県の日本酒は、讃岐山脈の湧水を仕込み水として使用。さらに銘柄によって硬水・軟水などを使い分ける工夫なども行うことで、口当たりのいいまろやかさ、そして瀬戸内海で取れる海産物に相性の良いキリッとした味わいも特徴のひとつ。冷酒として飲むことでみずみずしくさっぱりとした旨味もあります。
香川の日本酒おすすめ9選
それでは早速、香川の日本酒の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。

アルコール度数が低いキュートな日本酒
川鶴酒造の「讃岐くらうでぃ」の特徴はなんと言っても、アルコール度数が6度で低アルコールということ。通常の日本酒のアルコール度数は15~18度ですから、これはもうカクテル類としてスイスイと飲めてしまうかわいさいっぱいの日本酒です。白こうじという珍しいこうじを使用しているため少し酸味が強く、「甘酸っぱい」味わい。
とくに、女性に飲んでいただきたい日本酒ですが、男性にも食前酒としてお楽しみいただきたいほどさわやかでインパクト大! ぜひ、テーブル日本酒として有意義な時間を「川鶴 讃岐くらうでぃ」と一緒に過ごしてみてください。

小豆島唯一の酒蔵で醸す繊細な味わいの日本酒
香川県には国産オリーブの生産地として有名な小豆島もふくまれています。その小豆島で唯一、日本酒がつくられているのが森國酒造。小さくていねいに仕込んだこの酒は、味わいは現代のおいしい日本酒ですが、どこかほんのりと心豊かに温まる味わいです。
純米吟醸「ふわふわ。」は、ライチやベリー系のフルーティーでスムーズな飲み心地。暖かい小さな町、小豆島を想像しながらキリッと冷やしてワイングラスでいただくのもおすすめです。

家庭の定番酒にしたい香川県のおすすめ酒
香川県、讃岐の地酒「国重」は、杜氏が自ら醸す銘柄に自分の名前をつけた自信作。ほどよいバランスの旨味とまろやかさが、醤油味の和食料理にぴったりです。
ほかに、日本酒の温度を40度くらいに温めてチーズに合わせるのがおすすめ。これは国重がもつまろやかな味わいが、食事を包み込むようにおいしさを引き出してくれるからです。食事と合わせて楽しむテーブル日本酒として毎日の食卓でどうぞ。

果実味豊かでシャープでおしゃれな味わい
金陵月白を飲み、最初に感じるのは洗練された雑味のないシャープな果実味。風のようにさわやかに流れていくフルーティーさは、食事の前半か、カクテルのように食後酒として楽しんでいただきたい日本酒です。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」金賞を受賞した金陵月白。やはり冷やして細身の白ワイングラスで飲むのがおすすめです。そして、おいしい日本酒はギフトにも喜ばれます。化粧箱入りの金陵月白を大切な方へプレゼントしてみてはいかがでしょうか。センスが光る贈りものとなるでしょう。
甘味のある香りと味わい、贅沢気分に癒される
川鶴酒造は、観音寺ある明治24年創業の歴史ある蔵元。全国から注目を集める酒蔵「川鶴」の純米大吟醸は、まろやかで奥深い味わいが魅力の一本です。
甘味のあるフルーティーな香り、濃醇な酸味とコクのバランスがとれた贅沢感のある仕上がりです。優しい甘味は美味しいこちらは、コクのある熟成酒がお好み方におすすめ。ご贈答用にもぴったりです。
オリーブ由来の天然酵母が育んだフルーティーな逸品
瀬戸内の温暖な気候で育ったオリーブから開発された、さぬきオリーブ酵母を使用した純米吟醸です。お米も香川県産の「さぬきよいまい」を使用。ほかでは味わえないマスカットのような果実香と、トロピカルさのある酸味が特徴的な地酒です。
いい意味で日本酒らしくない爽やかな味わいは、女性にも人気。かがわ県産品コンクールで優秀賞を受賞した、お土産にもおすすめの新しいタイプの日本酒です。
凱陣らしい太くて、芯のある純米の味わいを楽しんで
金毘羅宮の参道の趣のある町並みに位置する由緒ある蔵元が造る「悦凱陣」。ふくよかな甘みと、しっかりと感じられる酸のバランスが特徴的です。
水質豊かな井戸水と讃州山田錦を使用して造られているため、太くて芯のあるしっかりとした味わいで飲みごたえ充分。しっとりとした飲み口とまろやかさを、ぜひ一度味わってみてください。
飲み飽きしない旨みと、まろやかな口当たり
地元の酒米香川県産オオセトと、讃岐山脈を源泉とする綾川地下伏流水で醸した純米吟醸酒。酒造りの筋を通した米だけのお酒は、程よい酸味と吟醸香のさわやかなお酒です。
きっと、そのさわやかさに、心が軽くなるような気分を覚えるでしょう。まろやかな口当たりと飲み飽きしない旨みで、飲みやすいと評判。食事との相性も良く、イベントやお祝いの席にもぴったりの日本酒です。
小豆島の職人の腕が光る、繊細で華やかな純米大吟醸
小豆島唯一の酒蔵である「小豆島酒造」。瀬戸内海に浮かぶ小豆島の大自然の中で、理想の酒造りを追求する比較的新しい蔵元です。
こちらの純米大吟醸は、広島県産千本錦を磨き上げ、洗米から瓶詰めまで全てを手作業で醸したこだわりの地酒。繊細で華やかな香り、米の旨みが、飲む人の心を明るくさせてくれる純米大吟醸です。小豆島自慢のお酒として、ふるさと納税品にも選ばれました。
「香川の日本酒」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 香川の日本酒の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの香川の日本酒の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
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香川の日本酒の選び方
それでは、香川県の日本酒の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】味わいはさっぱりか、重めか
【2】飲み方や料理との相性
【3】香川県の酒米専用品種
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】味わいはさっぱりか、重めかチェック
日本酒には、さっぱりとした味わいのものもあれば、重く重厚感があるものもあります。ワンポイントさえ覚えてしまうとかんたんに日本酒の味わいやタイプがわかります。
それは、醸造アルコール添加タイプか、純米タイプかということ。醸造アルコール添加タイプは、切れ味がよくすっきりとさわやかです。純米タイプは米由来の旨味とふくよかな味わいを楽しめます。
どうやって純米か、醸造アルコール添加タイプかを見分けるのかはかんたんです。名前に「純米」があるかないか。純米、純米吟醸、純米大吟醸に明記されている「純米」です。醸造アルコール添加タイプは、本醸造、吟醸、大吟醸と「純米」がついていません。これだけで味わいのタイプを見分けられます。
【2】飲み方や料理との相性をチェック
香川県などの四国地方では、燗酒(かんざけ)にしておいしい濃厚な日本酒がそろっており、冬だけではなく夏にも楽しめる燗酒向きの日本酒が多くあります。
香川県の日本酒を楽しむなら、燗酒にしておいしい日本酒を選んでみるのもひとつの方法です。味わいの濃い食事にとても合います。その地方のお料理と合わせてみるのも選び方のひとつとしていいでしょう。
【3】香川県の酒米専用品種をチェック
日本酒は酒米専用品種という米があります。そのなかでも日本酒好きの方のあいだで有名な「山田錦」というお米があります。山田錦は日本中に流通しており、さまざまな銘柄で飲むことができます。
それに対して、香川県には香川県を中心に栽培されている「オオセト」「さぬきよいまい」という酒米専用品種があります。せっかくですから、ぜひこのニ種を使用したオール香川県産酒を選んでみてください。
エキスパートのアドバイス
日本酒の楽しみ方と保存方法
日本酒は本来、食事と合わせて楽しむためのお酒です。しかし、最近は香りが華やかでフルーティな日本酒も多くあります。そんなおいしい日本酒は、キリッと冷やして食後酒として楽しむのもよいかもしれません。飲む用途に合わせて、華やかなもの、食事向けの穏やかなものとふたつに分けてから選んでみると、より豊かな時間を楽しめるでしょう。
また、日本酒は封を開けても冷蔵庫に保管していればすぐに劣化することはありません。何本か選んで購入し、少しずついろんな種類を楽しむこともできます。保存するうえで肝心なのは、直射日光などの光に当てず、高温を避けること。このふたつを守るだけで長く楽しめます。ぜひ、いろんな日本酒にチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
本記事では、香川県の日本酒の特徴やおすすめ商品、そして選び方をご紹介しましたが、いかがでしたか?
香川県の日本酒は、四国の土地柄である綺麗な湧水や豊かな土壌によるお米を使用して、まろやかでキリッとした味わいの日本酒を生み出しています。特に瀬戸内海で獲れる海産物に相性の良い日本酒も多いです。そのため、どの日本酒を飲もうか迷ってしまうかもしれませんが、ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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2003年に鮨屋を北海道函館市で開業しました。 開業と同時に日本酒の勉強を始め、2008年に唎酒師の資格を取得。 3年後に上位資格の酒匠、日本酒学講師を取得。全国の酒蔵も巡る。 現在では新聞社で日本酒講師を務め日本酒の啓もう活動をしています。 他にも、趣味が高じてお菓子教室も開いています。飲む事、食べることが趣味の一つです。