おすすめ商品の比較一覧表
岐阜の日本酒の特徴
岐阜県の地域は、北アルプスや恵那山といった名山に囲まれており、それらの雪解け水によって日本酒が作られています。そして、岐阜特有の寒冷な気候により、とても美味しい日本酒が製造されます。
そのため、岐阜の日本酒造は40以上存在し、江戸時代から続く100年以上の老舗酒造がほとんどです。歴史と伝統が生み出した自然の美味しさが、岐阜の日本酒の特徴です。
岐阜の日本酒おすすめ10選 国際唎酒師が厳選
それでは、国際唎酒師の宇津木聡子さんと編集部が選んだおすすめ商品をご紹介いたします。

飛騨の米と花酵母から生まれるフルーティーな味わい
日本三名泉のひとつである下呂温泉に近い場所で、酒造りをしている蔵元です。原材料に徹底的にこだわり、米はすべて契約農家が作る酒造好適米を自社で精米したもの。仕込み水は飛騨山脈からの清らかな軟水を自社井戸からくみあげて使っています。
こちらの純米吟醸は、飛騨特産の酒米「ひだほまれ」を50%まで磨き、ナデシコの花酵母を使って造られた香りと味わい豊かなお酒です。洋ナシのような上品な香り、やわらかな甘味と旨味、すっきりとしたキレが楽しめます。飛騨にこだわったお酒を味わってみたい方、花酵母のお酒を飲んでみたい方におすすめです。

技と時間の経過が生みだす色・香り・味わい
創業は1835年(天保6年)。1971年(昭和46年)から、独自の酒造りを目指し、当時としてはめずらしかった古酒造りに取り組み、さまざまな苦境がありながらも、現在では古酒は主力商品として国内外で多くの人に楽しまれるようになりました。
こちらの熟成三年古酒は、古くから日本で広く親しまれている米「日本晴(にっぽんばれ)」で醸(かも)したお酒を、蔵で三年以上熟成させてブレンドしたもの。透明感のあるこがね色で、アーモンドのような香りとメープルシロップのような甘みがあり、すこしとろみのある舌ざわりがとてもなめらかです。ぬる燗にすると、よりやわらかな違った味わいが楽しめます。古酒をはじめて味わう方におすすめです。

飲み口やわらか、食に寄りそうお酒
創業は1702年(元禄15年)。県南東部の美濃焼の里、中山道の宿場町、多くの化石が発見された地として有名な瑞浪(みずなみ)市にある蔵元です。「甘・辛・渋・苦・酸」の五味、味の深み、キレ、香りをバランスよく醸すことを信条とした酒造りをしています。「小左衛門」は2000年に生まれた新しいブランドながら、多くのファンに愛されています。
岐阜の隣、長野県の酒米「美山錦」で醸されたこの特別純米酒は、小左衛門の定番酒。淡いりんごのような香りと米由来の豊かな甘味・旨味が広がり、あと味はすっきりとしたキレがあります。料理を邪魔せず、いろいろな温度帯で楽しめるので、食事とともにオールラウンドに味わうお酒としておすすめです。

スタイリッシュに楽しめるにごり酒
創業は1837年(天保8年)の酒蔵です。酒は濁れど想いは一点のにごりなし。「日本の古き良き歴史と伝統を守る白川郷をお酒を通じて伝えたい」という思いをこめた主力商品のにごり酒とどぶろくは、岐阜そして日本を代表するブランドとして愛されています。昔ながらの味わいを残すどぶろくに加え、さまざまなスタイルのにごり酒があり、伝統を受け継ぐなかにも新鮮な楽しみが見つけられます。
こちらはスパークリングスタイルのにごり酒。瓶内二次発酵による自然なガス感がシュワっと心地よく、もろみの旨味、甘味を、さわやかに楽しめます。いつもと違うにごり酒を楽しみたいときにぜひ。アルコール度数は11度と低めなので、お酒があまり強くない方にもおすすめです。

その土地、その蔵ならではの味わいと個性を楽しむ
中央に揖斐川が流れる自然豊かな揖斐町にある小さな酒蔵。地元農家と開発した「揖斐の誉(いびのほまれ)」というオリジナルの酒米でも知られています。地名と「美酒を射る」という思いにちなんだ名の「射美(いび)」は、酒米の「揖斐の誉」、揖斐川の伏流水、蔵に住みつく「蔵つき酵母」を使い、昔ながらの繊細な手仕事で造られます。まさにこの蔵ならではの酒であり、また、「揖斐の誉」を毎年改良のための品種系統を変えるなど、つねに進化を続ける酒。
こちらは日本酒ではまだめずらしい「白麹(しろこうじ)」で醸された純米酒で、白麹由来の甘酸っぱさのある上品な味わいは、甘口の白ワインを思わせます。独自性のあるお酒や、洋食とあわせる日本酒をお探しの方におすすめ。

お米も酵母もすべて岐阜生まれ
濃尾平野の北部にある各務原市(かかみがはらし)、日本のほぼ真んなかといえるところにある蔵元。
「百十郎」は幼いころから蔵を継ぐことを意識していたという五代目の女性当主によって2012年に誕生した新進気鋭のブランドです。米はほぼ岐阜のみで栽培されているハツシモ、酵母は岐阜オリジナルのG酵母を使って造られているのがこのお酒。甘味、旨味、酸味がバランスよく融合し、軽快ですがすがしいさわやかさを感じる味わいです。
G-mid(ジーミッド)の「G」は岐阜、岐阜の米、G酵母、イメージカラーGreen(グリーン)の「G」、そして「mid」は日本の真んなか(middle)にちなんでいます。さわやかなタイプのお酒を好む方、オール岐阜の味わいを楽しんでみたい方におすすめです。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 岐阜の日本酒の売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの岐阜の日本酒の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
都道府県別のおすすめの地酒
地方ごとに特色ある地酒が紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島
茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川
新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知
三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山
鳥取 島根 岡山 広島 山口
徳島 香川 愛媛 高知
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
岐阜の日本酒の選び方 国際唎酒師が解説
国際唎酒師の宇津木聡子さんに、岐阜の日本酒を選ぶポイントを3つ教えていただきました。
蔵元の特徴やこだわりを知って選ぶ
唎酒師・国際唎酒師、マーケティングコンサルタント
製法やこだわりはHPでチェック
岐阜の変化に富む風土のなかで造られるお酒には、地域や蔵によって多様な個性があり、飲む人を飽きさせません。
酒蔵がある地域の風土、またその蔵元の酒造りの考え方、原材料の選び方などを見ると、その非常に多彩な味わいの背景がわかり、それぞれのお酒のオリジナリティをより深く楽しめるでしょう。
ぜひ、酒蔵のある地域や、蔵元のお酒造りの特徴をチェックしながら選んでみましょう。
酒米に注目して選ぶ
唎酒師・国際唎酒師、マーケティングコンサルタント
岐阜発の酒造好適米は「ひだほまれ」
岐阜では、北アルプスからの伏流水、木曽三川(きそさんせん)といわれる木曽川・長良川・揖斐川(いびがわ)の美しい水、肥沃な土壌を生かして、固有の米が作られています。岐阜オリジナルの酒造好適米「ひだほまれ」は、粒が大きい、タンパク質が少ない、良質の麹を作るために重要な心白(米の中心部の白い半透明の部分)が多く出現するなど、よいお酒を造るのに非常に適した条件をそなえています。
酒造りでは、目指すお酒の香味にあわせて、使う原料米が吟味され選択されています。「ひだほまれ」はもちろんのこと、使われているお米に注目して、味わいの違いを楽しんでみましょう。
さまざまな酵母にも注目
唎酒師・国際唎酒師、マーケティングコンサルタント
岐阜発「G酵母」が使われたお酒も楽しむ
お酒の味わいを生み出すのに、もうひとつ重要な役割をはたすのが酵母です。岐阜県酒造組合、岐阜県内の蔵元、岐阜県産業技術センターが共同で開発した、岐阜県生まれの「G酵母」は、発酵する力が強くよい吟醸香を生み出すのが特徴で、1997年ごろから県内で使われています。岐阜ならではのお酒を味わうなら、G酵母が使われたお酒もぜひ飲んでみましょう。
そのほかにも、使われている酵母による味わいや香りの違いを感じてみるのも、たのしいお酒の選び方のひとつです。
多様性と進化を感じることができる岐阜の日本酒
岐阜のお酒には、風土の多様性が生みだすさまざまな個性に加え、それぞれの蔵元の思いや新しい世代のチャレンジによる進化が感じられます。日本酒の好みは人それぞれですが、多様性とさまざまな進化が感じられるのが岐阜のお酒で、どんな方もそれぞれの好みのお酒が見つけられるのではないでしょうか。
気に入ったお酒が見つかったら、同じ蔵元のほかのラインナップも飲んでみると、なにが味わいの違いにつながっているのかを感じることもできます。紹介しきれないほかの銘酒もたくさんありますので、さまざまなタイプのお酒のなかから、ご自身の好みや楽しむシチュエーションによって、岐阜のお酒を楽しんでください。
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日本の風土、知恵、歴史が生み出した日本酒の魅力や楽しみ方を、より多くの人に広めるため、訪日外国人へのプライベート日本酒体験、外国人・日本人向け日本酒にまつわるセミナーやイベントの企画を行っている。 外国人のプライベート日本酒体験では、これまでに30か国以上から400人余りをお迎えしている。 日々の生活でも、カンパイは日本酒、スキンケアは日本酒と酒粕で、そして朝晩の甘酒を欠かさない。