クーラーボックスの選び方 アウトドアや釣り、キャンプ、BBQに!

Photo by Sandrene Zhang on Unsplash
クーラーボックス選びにおいて、保冷力以外で注目すべきポイントは?
それではクーラーボックスの選び方についてみてみましょう。アウトドアライターのSAMさんにはクーラーボックスを選ぶときのポイントを別に3点教えていただきました。メーカー別で選ぶポイントもわかります。
目的やシーンに合わせてタイプを選ぼう
アウトドアや夏場に飲み物を冷やすためなどクーラーボックスは使うための目的やシーンによって、使うべきタイプが変わってきます。アウトドアであれば電気が通っていない場所で長時間滞在などの条件もあります。
ふだん使いで考えると軽くて収納しやすい製品は役立つでしょう。自分の使用するシチュエーションを考えてみてみましょう。
長い時間アウトドアを楽しむならハードタイプ
一般的なクーラーボックスとして見覚えのあるものはハードタイプでしょう。頑丈なブラスチック材の外見で、密封性がよく食べ物や飲み物を長い時間保存できます。キャンプにもっていけば1日くらいは冷凍保存できるでしょう。
別の使い方としては、釣りで釣った魚などを保存するときなどにも役立ちます。休憩のときには椅子としても使えるのでさまざまな用途があります。
日帰りのアウトドアレジャーはソフトタイプ
ソフトタイプのクーラーボックスは日帰りのアウトドアなどで役立つでしょう。短時間の移動では軽くて持ち運びしやすいのがメリットです。小さく折りたたんでしまえるタイプはボックスのなかが空になったときでもすばやく片づけられるため、邪魔になりません。
日常においても買い物で買った鮮魚やお肉などをいれて冷凍保存することができるのでシーンを選ばず、かんたんに使うことができるでしょう。
断熱材による保冷力の違いを確認する
クーラーボックスの保冷する力は断熱材の能力や材質によって変わってきます。長時間保冷したい場合には発泡ウレタンを採用した製品を購入するとよいでしょう。1泊程度であればじゅうぶんに保冷できます。
ほかには真空断熱パネルを使った製品もあります。発泡ウレタンよりも断熱性がよい製品でよくアウトドアする人などは購入してみてください。
泊まる場合には保冷できる時間を知っておく
キャンプなどで泊りでアウトドアに行く際には、クーラーボックスの保冷できる時間を確認しておきましょう。保冷日数という室温20℃でクーラーボックスを置いた際になかの氷が解けるまでの時間を示しています。
訪れる場所の気温などにもよりますが保冷日数が長いクーラーボックスをもっていくと食品などを長時間保冷できるのでよいでしょう。
容量で選ぶ
クーラーボックスにはさまざまな容量タイプが準備されています。アウトドアなどで使う場合には食材や飲み物などたくさんのものが入るので大容量のタイプを選びましょう。日帰りの場合はリュックなどに入るくらいのタイプでもよいでしょう。
買い物などで使う場合にはソフトタイプで15Lほどのサイズを選びましょう。マイバックの代わりに使うことができるでしょう。
運びやすいところも選ぶポイント
大容量のものになると手でもって運ぶのはたいへんです。そんなときにキャスターがついていて、ハンドルが装備されたクーラーボックスは持ち運びしやすいでしょう。子どもでもらくに動かせます。
軽量のタイプであれば肩掛けがついている製品を選ぶのもおすすめです。ハイキングなどのときにお弁当などをいれて散策しながら持ち運べるでしょう。
性能プラスアルファで選択する
IGLOO(イグルー)『マックスコールド 50』
ふたと本体のツートンカラーにふちや取っ手などの白が映えるおしゃれなクーラーボックス。もちろん保冷力もしっかりしていて収納力もばっちり!
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クーラーボックスは読んで字のごとく、野外における保冷庫です。本来実用性に徹するアイテムではあるのですが、キャンプサイトをそれぞれのアイテムで全体コーディネートをしていくようになった今では、実用性とともに見栄えも重要な選択基準となってきています。
なにしろ場所を取るアイテムなのでどうしたって目立つ存在。周囲との差別化をできるだけしたいと考えるのも有意義なことです。
使う季節やシチュエーションをよく考えてから
Daiwa(ダイワ)『プロバイザーHD SU 2700』
クーラーボックスの上に座っても大丈夫な頑丈なつくり。500mlペットボトルを縦に収納可能なのでとても使いやすい。
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食材というセンシティブなものを扱うとなれば実用性能は譲れません。このとき単に性能面を比べるのではなく、使用するシチュエーションを考慮することがポイント。どんなに高性能でも厳冬期(げんとうき)にそれが必要か問題ですし、逆に今や猛暑の多い夏場で性能が充分ではないものを使ったら後悔してしまいます。
また、どうしてもスペースを取るアイテムなので、車載の条件をクリアできないものを選んでしまっても無駄な選択になってしまいます。事前にサイズなどをこまかく調べておきましょう。
ブランドヒストリーや開発実績に注目
Coleman(コールマン)『54QT 60TH アニバーサリースチールベルトクーラー』
長く愛されてきた「スチールベルトクーラー」の60周年記念モデル。ヴィンテージモデルを復刻させたレトロなクーラーボックス。
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クーラーボックスは第一義に実用性を問われるアイテムなので、カタチとなって定評を得るまでにはメーカーにとってもそれなりの時間を要します。つまりブランドとして熟成を重ねられたクーラーボックスはそうそう乱立してはいなく、ある程度のターゲットに絞ることができます。
たとえばコールマンには、スチールベルトクーラーという何世代も重ねた長いブランドヒストリーが。イエティに関しても、まず他ブランドではみられない野生のクマを対象としたフィールドテストを実施したクーラボックスを展開しています。
スペックとともに製品の開発背景に注目してみると、心惹かれる製品が見つかるでしょう。
クーラーボックスのおすすめ10選 コールマンやイエティなど、最強人気メーカーは?
ここまで紹介したメーカー別クーラーボックスの選び方のポイントをふまえて、キャンプライターのSAMさんに選んでもらったおすすめ商品をご紹介します。

Coleman(コールマン)『54QT 60TH アニバーサリースチールベルトクーラー』








出典:Amazon
本体サイズ | 約60×42×41cm |
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容量 | 約51L |
本体重量 | 約7.5kg |
材質 | スチール、 ステンレス、発泡ウレタン、ポリエチレン |
キャンパーに愛され続ける名品の記念モデル
「スチールベルトクーラー=スチベル」の愛称を持ち、おそらくキャンプではもっとも長く多くの方に親しまれてきたクーラーボックスといってもよいかもしれません。ここに紹介する60th アニバーサリーモデルはオールドモデルのイメージを現代版にアレンジした特別バージョン。レトロなターコイズカラーや昔風の栓抜きなど、クラシック感は他に類をみません。
長年愛されてきた理由は当然見た目だけではなく、しっかしとした機能が備わっているからこそだといえるでしょう。1泊のキャンプでは少し大きさを持て余しますが、2泊程度のキャンプのときは充分すぎる食材や飲料が入り、なおかつすぐれた保冷力を発揮してくれます。買って損はないクーラーボックスの代表格です。

YETI(イエティ)『タンドラ 35』

出典:Amazon
本体サイズ | 53.3×40.6×39.4cm |
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容量 | 28.3L |
本体重量 | 7.7kg |
材質 | シェル:ポリエチレン、フォーム:ポリウレタン |
最強のプレミアムクーラーボックス
保冷力、頑丈さにおいては最強クラスを誇る「YETI」。タンドラ 35はとくに人気を誇るモデルです。5cmにも及ぶ分厚い内壁と分厚いインスレーション(断熱材)、密閉性の高い各種システムはきわめて高い保冷力を発揮。また、IGBC(アメリカ省庁間グリズリーベア委員会)によるベアレジスタンス容器(クマが蓋を開けることを防止した容器のこと)としての基準に適合した屈強さが魅力です。
通常のキャンプでは十分すぎるスペックであっても、「YETI」ブランドを使っているというのもひとつの満足感の証し。それゆえブランド重視のオシャレキャンパーの間では大定番品となっています。ただし価格は一般的なクーラボックスよりも高めなので注意しましょう。

LOGOS(ロゴス)『ハイパー氷点下クーラーL』














出典:Amazon
本体サイズ | (約)39×30×29cm |
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容量 | (約)20L |
本体重量 | (約)1.5kg |
材質 | EVA、PP、PE、PVC、ナイロン |
「氷点下パック」の性能を引き出すソフトクーラー
画期的な保冷剤として「氷点下パック」を世に送り込んだLOGOS。今やキャンパーの「一家に一台」的な存在となっています。その氷点下パックのよさを余すところなく発揮するのが「ハイパー氷点下クーラー」シリーズです。
収納や使い勝手に便利なソフトクーラーはただひとつ保冷力において難点がありますが、このモデルでは氷点下パックをはじめとする保冷剤の専用スペースを設け、保冷効率を高めていく工夫が随所にされています。
筆者もよく使用しており、晩秋や春先での1日程度のキャンプに不便を感じたことはありません。サブクーラーとしておすすめです。

IGLOO(イグルー)『マックスコールド 50』










出典:Amazon
本体サイズ | 64.8×38.7×44.1cm |
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容量 | 47L |
本体重量 | 5.1kg |
材質 | 外側:プラスチック(PE)、内側:プラスチック(PP)、フタ:プラスチック(PE)、ハンドル:プラスチック(ABS)、断熱材 |
実用性・見た目も兼ね備えて尚且つリーズナブル
イグルーは黄色いウォータージャグが有名で、オシャレキャンパーでも御用達の見た目を兼ね備えたブランドです。クーラーボックスでは多色が使われるものが多く、高性能なマックスコールドシリーズでもツートーンのカラーが採用されていてなかなかな存在感があります。
約47Lの容量は大きすぎることなくファミリーやグループの食材・飲料を入れるのに充分ですし、その名前どおり保冷力は他社に比べてもトップクラスです。
うれしいのはこのサイズと性能、デザインなのに比較的求めやすい価格であること。ビギナーにも中級者にもおススメしたいモデルです。

Daiwa(ダイワ)『プロバイザーHD SU 2700』












出典:Amazon
本体サイズ | 35×57.5×34cm |
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容量 | 27L |
本体重量 | 5.5kg |
材質 | 断熱材:真空パネル、底1面:ウレタン、上フタの断熱材:スチロール |
日本製品の高い信頼性と、意外な「余地」が
私自身実はキャンプでの最初のクーラーボックスはDAIWAのものでした。なにしろ厳しい日本の釣り人たちに育てられているので実用的に満足にいくだろうと思ったからです。その目論見(もくろみ)は見事に当たり、長い間活躍してくれ今でもいい選択だったと思っています。
プロバイザーHD SU 2700は通常のウレタンのほか真空パネルが一部に採用されていて、驚異の80時間の氷保存率を誇ります(※DAIWA独自の算出)。
また、表面が白く滑らかなので、数々のステッカーをベタベタ張るなどオリジナル感を演出したりカスタマイズしやすいのも魅力的です。
UNPLUGGED CP(アンプラグドキャンプ)『ハードクーラーボックス チル ステッカー付 』
















出典:Amazon
本体サイズ | 45×34×33cm |
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容量 | (約)14.2L |
本体重量 | (約)5.76kg |
材質 | リニアポリエチレン 、ポリウレタン |
STANLEY(スタンレー)『新ラッチ クーラーボックス(01622)』












出典:Amazon
本体サイズ | 33.8×21.8×28.2cm |
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容量 | 6.6L |
本体重量 | 1.9kg |
材質 | 外側:高密度ポリエチレン、内側:ポリプロピレン、蓋:高密度ポリエチレン・ポリプロピレン、ハンドル:ポリプロピレン、ほか |
SHIMANO(シマノ)『クーラーボックス キャスター付き スペーザ プレミアム』




















出典:Amazon
本体サイズ | 34.7×79.4×32cm |
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容量 | 35L |
本体重量 | 7.9kg |
材質 | PP、発泡ポリスチレン、真空6面パネル |
ROCKBROS(ロックブロス)『クーラーボックス』














出典:Amazon
本体サイズ | 41×27.5×33cm |
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容量 | (約)18L |
本体重量 | (約)2.055kg |
材質 | 高密度断熱フォーム、防水TPU |
Astage(アステージ)『クーラーボックス フォレスクルー』








出典:Amazon
本体サイズ | 29×21.9×26.9cm |
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容量 | 7L |
本体重量 | 0.9kg |
材質 | 本体、フタ、ベルト:ポリプロピレン、フタパッキン:発泡ポリエチレン、断熱材:発泡スチロール |
「クーラーボックス」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする クーラーボックスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのクーラーボックスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
クーラーボックスを使ううえでのアドバイス アウトドアライターからのアドバイス
アウトドアライター、キャンプブロガー、星のソムリエ®
クーラーボックスはいつでも手の届く場所に
家の冷蔵庫が家族全員のものであるように、クーラーボックスはファミリーのキャンプであればパブリックアイテム。一方ソロキャンプや仲間内のキャンプなどではパーソナルアイテムです。スタイルは違ってもどちらにも共通しているのはいつも使用者の手の届く場所にあると便利だということ。
そこが家の動かせない冷蔵庫ともっとも異なる点で、クーラーボックスのスペースをどこに持ってくるかをうまく設計できるのが、実はベテランとビギナーの分かれ道だったりします。購入の際にはそんなイメージを想像していおくのも大切なポイントです。
クーラーボックスのそのほかのおすすめはこちら 釣り用やおしゃれで小型のタイプなど!
クーラーボックス全般に関する記事はこちら!
クーラーボックスは食べ物の鮮度を保ったり、冷たいドリンクを飲んだりするときに重宝するアイテムです。また、釣りをする人にとっては必需品ともいえます。
1万円以下のクーラーボックス(ハード)はこちら!
キャンプやアウトドアになくてはならないクーラーボックス。特にハードタイプはソフトタイプと比べて保冷力が高いのが特徴で、さまざまな場所で役立ちます。
1万円以下のソフトクーラーボックスはこちら!
ハードタイプに比べ、軽くて持ち運びしやすい点が魅力のソフトクーラーボックス。気軽なアウトドアや日帰りレジャーなどに使いたいアイテムです。
釣り用クーラーボックスはこちら!
釣り用クーラーボックスは、釣った魚を大事に保管するために必要不可欠。サイズや保冷効果など選ぶポイントはさまざまです。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
2020/12/17 コンテンツ修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 大熊武士)
キャンプブロガー、アウトドアライター、一般社団法人日本オートキャンプ協会公認インストラクター・講師、星のソムリエ®(星空案内人®)JAXA宇宙教育リーダー、光学機器メーカーマーケティングディレクター。