ソフトクーラーボックスの選び方 キャンプライターに聞きました
キャンプライターの中山一弘さんに、ソフトクーラーボックスを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。
サブのクーラーボックスにするのかメインで使うのか考えよう
キャンプ/釣りライター
クーラーボックスのタイプを大きく分けると、プラスチックやステンレスなどの強固なボディ構造のハードクーラーボックスと、やわらかい素材で折りたたむことができるソフトクーラーボックスの2種類があります。
ソフトクーラーボックスは小さく畳めるものが多く、軽いので日常的にも使いやすいタイプといえます。両方を組み合わせてキャンプなどで使う人も多いのですが、ソフトクーラーボックスだけで行くならすべてまかなえる保冷性能が必要ですし、それなりの容量も求められます。メインにするのかサブクーラーボックスとして使うのか、そのあたりを最初に考えると、必要な容量などもわかりやすいでしょう。
シーンによって最適なタイプ・形状が変わってくる
コールマン『エクストーリーム アイスクーラー25L』
コールマンの多彩なクーラーボックスのなかでも、バーベキューやピクニックなど日帰りレジャーに適したモデル。高い保冷力を備えているので、生鮮食品も安心して保存できます。
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ソフトクーラーボックスとひとくくりにしても、そのなかには100均でよくあるようなペラペラのアルミシートだけで包む袋のようなものから、ハードクーラーボックスにも負けないような保冷性能のものまで千差万別です。
車にいつも積んでおいて、ちょっとした買い物にも使いたいなら収納性を重視したいところですし、自転車のカゴに入れたいならそれに見合ったサイズにしなければなりません。自分が使いたいシチュエーションによって、最適なタイプというものがあるので、そこも充分に考えておきましょう。
自分の用途に必要な保冷・保温能力があるか見極めよう
サーモス『保冷ショッピングバッグ(RER-025)』
毎日の買い物にも使いやすい、ボックス型の保冷ショッピングバッグです。保冷効果の高い4層断熱構造を採用し、小物を入れられるポケットやマチを閉じるとコンパクトに折りたためる使い勝手のよさもポイントです。
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暑い夏のビーチや河原でのバーベキューは楽しいものですが、炎天下で冷たい飲み物をキープするには、クーラーボックスにもかなりの保冷性能が求められます。こういうときは、数字上の保冷性能だけではなく、実は冷気が最も逃げやすく直射日光の影響などを受けやすい上フタにも断熱材がしっかり入っているかなど、こまかいところにも注目しましょう。
ただ、近所のお買い物にちょっと使いたいというレベルなら、そこまでの保冷性能は必要ないこともあります。家に帰るまでの間だけ、アイスクリームがとけなければOKということもあると思うので、自分に必要な最低限の能力をイメージしておくと、最適なソフトクーラーボックスが購入できます。
必要な容量は食材のサイズやペットボトルの本数で考えよう
キャンプ/釣りライター
カタログ上の数値で容量25Lといっても、ちょっとイメージしにくいことがあります。一般的には、ペットボトルや350ml缶が何本入るかなども記載されていることが多いので、サイズ感がわかりやすいです。
ペットボトルの場合は、500mlで何本と表記されていれば背の低いタイプですし、2Lのペットボトルが6本などとあればそこそこ大型だと判断できます。実際には、ここに氷や保冷剤などが入るので、食材や飲み物が入る容積は減ることも覚えておきましょう。
ソフトクーラーボックスおすすめ5選 キャンプライターが厳選!
ご紹介したソフトクーラーボックスの選び方のポイントをふまえて、キャンプライターの中山一弘さんに選んでもらったおすすめ商品5選をご紹介します。

コールマン『エクストーリーム アイスクーラー/25L』


















出典:Amazon
容量 | 約25L |
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サイズ(外形・使用時) | 約41×27×28cm |
サイズ(収納時) | 約41×28×10cm |
素材 | PETアルミニウム、ポリエステル、ポリエチレン(フォーム)、PETアルミニウム(取り外しライナー部分) |
本体重量 | 約1.1kg |
強力な保冷力とコンパクトさでバランスのいいモデル
キャンプなどのアウトドア用品といえばコールマンですが、ソフトクーラーボックスでもさまざまなモデルを用意しています。保冷力の高いほうから、アルティメイト・エクストリーム・デイリーというラインアップで、容量違いのモデルが多数ある構成です。そのなかでも、日常でもキャンプやバーベキューのサブ用としても、25Lくらいのタイプは使いやすいのでおすすめです。
私もエクストリームの15Lを愛用しているのですが、肉や魚などの冷やしておきたい食材を入れておくのに、充分な性能で安心して使えます。25Lモデルなら、食材+ 飲み物などを入れるにも使いやすいでしょう。上フタに小窓もあるので、冷気が逃げるのも最小限に抑えられます。

ロゴス『ハイパー氷点下クーラーXL』
















出典:Amazon
容量 | 約40L |
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サイズ(外形・使用時) | 約43×35×35cm |
サイズ(収納時) | 約44×12.5×35cm |
素材 | EVA、PP、PE、PVC、ナイロン |
本体重量 | 約1.95kg |
強力な保冷力とコンパクトさでバランスのいいモデル
ハードクーラーボックスの保冷力は魅力だけど大きいし重い、というようなときにこの左右にハードシェルを持つ製品はおすすめです。
崩れやすい食材などを入れるときも、左右が固めの素材でできているので、しっかり自立して内容物に影響しにくくなります。また、同社製の氷点下パックとセットで使用する想定になっていて、トータルで保冷力を上げようというメーカーのコンセプトがよくわかります。
使わないときは左右のシェル部分をファスナーで閉じてしまえば、しっかり小さくなるのも特徴です。片付けるときにゴチャゴチャとむずかしい手順がいらないので、誰でも手軽に扱えるのも魅力でしょう。

キャプテンスタッグ『お買い物用クーラーバッグ(MP-452)』
















出典:Amazon
容量 | 約20L |
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サイズ(外形・使用時) | 41×30×23cm |
サイズ(収納時) | - |
素材 | 本体:表面=ポリエステル600D、内面=EVA樹脂、断熱材=ポリエチレンフォーム |
本体重量 | 約0.5kg |
日常使いに最適! エコバッグ代わりにも
バーベキューなどには本格的なハードクーラーボックスを持って行くという人でも、日常のお買い物などではそこまで本気なものはいらないこともあるでしょう。そういうときにも最適なのが、この一見普通の買い物カゴのようなスタイルのソフトクーラーボックスです。
一般的な買い物カゴにすっぽり入るサイズなので、いつもの使うマイバッグとしても活用できます。それでいて保冷性があるので、普段使いだけでなく、たとえばキャンプ場近くに買い出しに行くときにも便利です。買い出しはこれで済ませて、キャンプ場に戻ったらハードクーラーボックスに詰め替えて使い分ける、というのもアリですね。

サーモス『保冷ショッピングバッグ(RER-025)』










出典:Amazon
容量 | 約25L |
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サイズ(外形・使用時) | 約39×20.5×31cm |
サイズ(収納時) | - |
素材 | 外生地:ポリエステル、内生地:PEVA、クッション:ポリウレタン・発泡ポリエチレン |
本体重量 | 約0.3kg |
独自構造で保冷力を保つサーモスのソフトクーラー
サーモスといえば保冷・保温ボトルで圧倒的な認知度を誇るメーカーですが、その技術を活かしてハード・ソフト両方のタイプのクーラーボックスも提供しています。
そのなかでもこのモデルは、同社製のソフトクーラーボックスとしては一番大きいサイズで、毎日の買い物にも役立つサイズ感となっています。複数の断熱素材を組み合わせた独自の4層構造などに、ノウハウの蓄積を感じさせます。
縦長の構造なので、25Lサイズですが2Lのペットボトルが8本入る収納力も魅力です。収納時にはマチを閉じればコンパクトになるので、車に常備しておくのにも最適でしょう。Amazonなどの通販サイトでも人気のようです。

シアトルスポーツ『フロストパック 40クォート』










出典:Amazon
容量 | 40QT(約37.8L) |
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サイズ(外形・使用時) | 48.2×27.9×30.4cm |
サイズ(収納時) | - |
素材 | 本体:19オンスビニール素材、ウェビング:ポリエステル |
本体重量 | 1.542kg |
独特の色使いでおしゃれキャンパーにも人気
ソフトクーラーボックスは太陽光を反射するために、表面が銀色などのものも多いのですが、原色でビビッドな感じでお馴染みなのがシアトルスポーツの製品です。
アメリカのメーカーだけあって、サイズがクォート(QT)で表記されているのは、コールマンなどと同じです。1QTが1L弱くらいなので、リットル換算では数値よりも少なくなると考えておけばよいでしょう。12・23・25・40クォートで、形状の違うモデル展開ですが、この40QTモデルはメインのクーラーボックスとして使うのにちょうどよいでしょう。空気孔がついた独自の二重アルミ製特殊断熱層が、断熱性を高める仕組みになっています。
「ソフトクーラーボックス」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ソフトクーラーボックスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのソフトクーラーボックスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
キャンプライターのアドバイス 保冷剤やスタンドなどで保冷力アップ
キャンプ/釣りライター
ソフトクーラーボックスの場合は外気の影響を受けやすいため、ちょっとした工夫で断熱性を高めていきましょう。
基本中の基本ですが、真夏の炎天下などではまず直射日光を避けること。これだけで保冷時間が大きく変化します。さらに、地面も意外に熱気を持っているので、クーラースタンドを使ってすき間を作ることも有効です。専用品ではなく、小さい折りたたみチェアなどでも充分です。
また、保冷剤にも気を配るとよいでしょう。各メーカーから、保冷力の高いものが提供されているので、これと買い出しのときに板氷などを追加で補給していけば、2~3日程度のテント泊でも、冷え冷えのクーラーボックス環境が保てるでしょう。
「1万円以下」のソフトクーラーボックスをお探しの方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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「クーラーボックス」全般をお探しの方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/07/07 コンテンツを一部修正しました(マイナビおすすめナビ編集部 花島優史)
青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。