1万円以下のクーラーボックス(ハード)の選び方|アウトドア・旅ライターに聞く
フリーライター・編集の大森弘恵さんは、1万円以下のクーラーボックス(ハード)を選ぶときはどのような点を基準に検討しているのでしょうか。ポイントを3つ教えてもらったのでご紹介します。

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大容量が必要なときは、複数のクーラーボックスを利用する
アウトドア&旅ライター・編集者
家族の人数にもよりますが、一般的にファミリーキャンプでは50~60Lのクーラーボックスが必要だといわれています。お料理が好きだったり、団体でキャンプに行ったりする場合はさらにもっと大きな容量のクーラーボックスが必要になる場合もあるでしょう。
しかし、考えておかなくてはいけないのは、容量の大きいクーラーボックスほど中身を詰め込むと重たくなるということです。そのため、容量の大きいクーラーボックスを1つしか用意していないと、持ち運びで苦労することがあります。できれば40L程度のクーラーボックスを2個用意するほうが無難です。
また、どうしても大容量のクーラーボックスを用意する場合は、ホイール付きのものを選ぶと持ち運びやすいのでおすすめです。
フタの開閉のしやすさにも気をつけよう
アウトドア&旅ライター・編集者
フタは大きく開くタイプのほうが、中身を取り出しやすいので便利です。しかし、大きく開く分だけ、冷気が逃げやすく保冷力が下がりやすい点には気をつけなければいけません。
キャンプ場へ向かう途中で食材を購入するときは、積載した荷物を積み下ろすことなく食材をクーラーボックスに収納できるように、フタが側面にくるようにクーラーボックスを横向きに載せることがあります。そのような場合は、片手でロックを解除できるフタのクーラーボックスが便利です。
水抜き穴の付いているものを選ぶこと
アウトドア&旅ライター・編集者
クーラーボックスは使っているうちに食材や保冷剤の周囲の氷が溶けて水が溜まっていきます。さらに、キャンプ場の土埃が入ったり、肉のドリップが付着したりするなど、使用後のクーラーボックスの内部は思ったより汚れているものです。内部に溜まった水を出すためや、使用後に丸洗いするときのためにも水抜き用の栓が付いているクーラーボックスを選ぶとよいでしょう。
その際は、底が傾斜していて水抜きしやすいものを選ぶと、重いクーラーボックスを傾けなくていいので、楽に作業できます。
1万円以下のクーラーボックス(ハード)5選|アウトドア・旅ライターのおすすめ
1万円以下のクーラーボックス(ハード)を選ぶときのポイントは、「複数個の利用も検討する」「フタの開閉のしやすさに気をつける」「水抜き穴のあるものを選ぶ」でした。これらをふまえたうえで、実際にフリーライター・編集の大森弘恵さんに選んでもらったおすすめの商品を5つご紹介します。

COLEMAN(コールマン)『エクスカーションクーラー/30QT』






出典:Amazon
本体サイズ(W×D×H) | 約46×33×40cm |
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容量 | 約28L |
重量 | 約2.7kg |

COLEMAN(コールマン)『ホイールクーラー/60QT』






出典:Amazon
本体サイズ(W×D×H) | 【ハンドル収納時】約58×46×45cm、【ハンドル使用時】約58×46×106cm |
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容量 | 約56L |
重量 | 約5.6kg |

Flip-Box(フリップボックス)『フリップボックスビッグ』












出典:Amazon
本体サイズ(W×D×H) | 【外寸】60×40×25cm、折りたたみ時の高さ10cm、【内寸】55×35×20cm、断熱材の厚み2.5cm |
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容量 | 約39L |
重量 | 約850g |

CHUMS(チャムス)『スチールクーラーボックス』












出典:Amazon
本体サイズ(W×D×H) | 29×23×31cm |
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容量 | 12L |
重量 | 2.8kg |

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)『シエロクーラーボックス35』


























出典:Amazon
本体サイズ(W×D×H) | 59×29×37cm |
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容量 | 33L |
重量 | 約2.8kg |
「1万円以下・クーラーボックス」のおすすめ商品の比較一覧表
保存場所を工夫して、保冷力をカバーすれば扱いやすい
アウトドア&旅ライター・編集者
保冷力が自慢の極厚クーラーボックスは人気がありますが、オートキャンプ場で1泊だけ、などという場合には大きすぎてオーバースペックになる可能性もあります。
開閉回数が多くて保冷用の氷が少なくなったとしても、売店や付近のスーパーなどで氷を補充すれば、一般的なハードクーラーボックスでも機能的には十分な場合も多いです。
何よりも小型のクーラーボックスは軽いのに収納性が高いのが良い点です。風通りのいい日陰に置くなど設置場所を工夫して、保冷性をカバーしましょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2019/12/13 コンテンツ追加・修正と価格を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 花島優史)
オートキャンプ雑誌、アウトドア雑誌の編集部を経て、フリーランスに。 現在はアウトドア(おもにキャンプとウインターアクティビティ、野外料理)、旅をテーマに雑誌やWEBマガジンで活動。 趣味は30年ほど前からはじめた国内外でのオフロード・ツーリング&キャンプ。最近、ハンモック泊の心地よさに感激。