ハードクーラーボックスのメリットとは? 保冷力が高い、サイズ展開が豊富、衝撃に強い
ハードクーラーボックスのメリットを3つご紹介します。
保冷力が高い
クーラーボックスには、ハードクーラーボックス以外にソフトクーラーボックスがあります。ソフトクーラーボックスは、軽量で持ち運びに便利ですが、保冷力は断然ハードクーラーボックスに軍配が上がります。
ハードクーラーボックスの中には、入れていた氷が1週間後も残っているというとんでもない保冷力がある製品もあります。夏の時期は連日30℃前後になることが予想されるので、キャンプやBBQなどアウトドアを楽しむなら、ハードクーラーボックスがおすすめです。
サイズ展開が豊富
ハードクーラーボックスは、ソロキャンプ(10L程度)~大人5人前後(60L)の製品まであり、幅広いサイズ展開が魅力です。自分だけで使うのか、恋人や家族、たくさんの友人と使うのかによってサイズを選ぶことが可能なので、シーンによって使い分けてもよさそうです。
衝撃に強い
ハードクーラーボックスは、外部からの衝撃に強いので、落とすと割れてしまう卵やトマトなどを入れても割れる心配が軽減できます。かなり頑丈にできているので、椅子やテーブルとしての利用はもちろん、高いところにある荷物を取る脚立替わりとしても使えます。
ハードクーラーボックスの選び方
ハードクーラーボックスを選ぶときのポイントはどのような点でしょうか。具体的に7つのポイントをもとに解説していきます。
【1】保冷力
【2】容量
【3】持ち手の形状やホイール付き
【4】テーブルや椅子としての利用も
【5】開閉のしやすさ
【6】スタックできるタイプ
【7】水抜き栓
それぞれについてご紹介しますので、購入するときの参考にしてみてください。
【1】「保冷日数」を参考に保冷力の高いものを ふたの開け閉めも保冷力に影響!
密閉性が高く、断熱材もしっかりしているため、ソフトクーラーなどに比べ、保冷力にすぐれるという特徴があります。断熱材は発砲ウレタンや真空断熱パネルが使われていることが多いです。
真空断熱パネル:断熱材の周囲を真空状態にし、熱を通しません。また、真空断熱パネルを使用する面が多いほど保冷力が増し、その分値段も高くなります。
発砲ウレタン:断熱材の厚みがあるほど保冷力が増します。
素材だけでなく、密閉性やふたを開け閉めする頻度によっても保冷力が変わってきます。キャンプ泊数や使用目的に応じて選びましょう。
【2】容量で選ぶ 人数で変わる
ハードクーラーボックスは、小型の15L~大型の50Lが一般的なサイズになり、家族の人数により、必用なサイズが異なってきます。4人家族なら1泊2日で30L~50Lのサイズ、2泊3日の場合はさらにソフトクーラーボックスがあると、食べ物や飲み物を冷たく保存しておくことができるでしょう。
なお、それぞれのサイズにペットボトルを入れた場合の本数は下記になるので、どのくらい収納できるかの目安にしてみましょう。
15Lの場合:2Lが4本、500mlが15本
30Lの場合:2Lが6本、500mlが24本
50Lの場合:2Lが16本、500mlが34本
【3】持ち手の形状やホイール付きかどうかもチェック 移動がラクになるのはホイール付き
ホイールが付いているタイプであれば、駐車場からバーベキュー場までなどの持ち運びがラクになります。
持ち手には、両サイドに小さい取っ手があるタイプもあれば、片手で運べる大きな取っ手がついたタイプもあります。少し小さめの容量であれば肩ひもがついているものも便利です。
クーラーボックスは本体が軽くても、飲み物や食材や保冷剤などを入れると重くなります。持ち運びがしやすいかどうかもチェックして選びましょう。
【4】丈夫なものならテーブルや椅子としての利用も! 荷物の節約に!
丈夫でふたがフラットなものを選べば、テーブルや椅子としても使うことができます。キャンプなどでは車に荷物を乗せられる量にも限りがあるので、クーラーボックスがテーブルや椅子代わりになると便利です。
なかにはあらかじめテーブル代わりに使うことを想定して、ふたの部分にコップホルダーが付いたタイプもありますよ。
【5】ふたが開閉しやすいかもチェック 子供が明けやすいかも重要
ハードクーラーボックスは釣りでの使用を想定しており、密閉力を高めるために、ふたの構造がしっかりしている商品が多くあります。ただし、キャンプやBBQでも使用するなら、子どもでも開けやすいかにも気を使いましょう。
なお、商品のなかには一定時間が経過すると自動でふたが閉まるタイプがあります。これなら冷気が逃げにくく、クーラーボックス内の冷たさがキープできます。
【6】収納に困らないのはスタックできるタイプ 車内でも倒れにくい!
食材用や飲み物用と分けるために複数のクーラーボックスを所有することもあると思います。その場合はスタッキングできるタイプがおすすめ。スマートに積み重ねができるため収納に困りません。車で運ぶ際も縦に積んでも倒れにくく安心です。
【7】大容量のものほど水抜き栓があるものを 保冷力のキープには溶けた水を捨てる
保冷剤に氷や凍らせたペットボトル飲料などを使う場合、氷がとけてきますが、これをこまめに取り除くことで保冷力のキープにつながります。
その際、水抜き栓がついているとかんたんに水を捨てることができて便利。ふたを開け閉めするたびに保冷力は下がりますが、開ける必要がありません。水抜き栓は掃除をする際も同様に役立つので、大容量のクーラーボックスを選ぶ際は、水抜き栓があるかどうかをチェックしましょう。
ハードクーラーボックスおすすめ15選
ここからはハードクーラーボックスのおすすめ商品をご紹介します。
保冷力と大容量とホイール付きが魅力!
大容量でホイール付き。テーブルの代用も可能なハードクーラーボックスです。断熱材には発砲ウレタンが使用され、保冷力は5日間とかなり高い保冷力をもっています。夏のバーベキューや野外イベントなどにおすすめです。
コールマンのブランドロゴが映えるアイスブルーのカラーリングもポイント。スタイリッシュなデザインでアウトドアをおしゃれに演出してくれるでしょう。
おしゃれで高機能だから迷ったらコレ!
ヴィンテージ風のデザインと機能面の良さを兼ねそなえた商品です。断熱材は発砲ウレタンで、表面はプラスチックではなく、耐久性の高いスチールを採用しているのが特徴です。夏でも4日間の保冷力を維持します。
カラ―はいずれもレトロ感と高級感がただようたたずまいで、おしゃれにも機能面にもこだわりたい方におすすめです。
手ごろなサイズと価格が魅力
レジャーにぴったりなサイズで軽量かつ片手で持ちやすいベイルハンドルつきクーラー。目安として500mLペットボトルx16本収納できますのでひとり~少人数のデイレジャーにぴったりです。
発泡ウレタンの断熱材が入っていますので手ごろな価格帯ですがしっかりと保冷力をキープしてくれます。また汚れてもふき取るだけできれいになるのも魅力です。
スタッキングできるタイプならコレ!
スタッキングしてもずれないようにフチがついている点が特徴。キャンプなど食材が多い場合は、クーラーボックスを複数に分けると、それぞれの開閉回数を減らして保冷力を維持することができます。
2Lのペットボトルが縦に5本収納可能。食材や飲料などを入れるのはもちろん、キャンプツールを入れるアイテムとしても活用できます。
片手持ちで移動がラク!キャンプにも海水浴にも◎
機能性とデザイン性の両方をあわせもつハードクーラーボックスです。本体はダブルウォール構造。高密度ポリエチレンとポリプロピレンで断熱材をはさむことにより、2度以下を24時間、10度以下を36時間の保冷機能が魅力です。
片手で持てるサイズと高い保冷力は、運動会や海水浴などにおすすめ。キャンプなどで飲み物用などサブのクーラーボックスとして使うのもいいですね。

クーラーボックスの選択で意外に見落とされがちなのが釣り具メーカー。DAIWA(ダイワ)は元々ユーザーからの厳しい声を基に開発されているので基本性能が高く、実用重視であればぜひ注目していただきたいですね。
釣具メーカーこだわりのクーラーボックス
1958年創業し、世界の釣りをリードしてきたDAIWAの釣り用クーラーボックスです。ふたには投入口がついているため、釣れた魚を入れる際に冷気を逃さず保冷力をキープできるのが特徴です。
大きさはコンパクトで、断熱剤はスチロールを採用しているため軽量です。釣りのほかにも、ピクニックや運動会や、キャンプのサブクーラーなどに使用するのもおすすめです。
価格とコンパクトさで選ぶならコレ!
使いやすさと購入しやすい価格を考えたアウトドアブランド「キャプテンスタッグ」のハードクーラーボックスです。魅力はなんといっても、リーズナブルな価格設定。容量の小さいタイプなので、ピクニックや運動会や釣りなどの使用におすすめです。
車内に置いておいてもコンパクトなので、邪魔になりません。夏の暑い時期、車内での飲み物の冷たさをキープするために使用するのもいいかもしれませんね。

YETI(イエティ)『タンドラ 35』はオシャレキャンパーの大定番品。ただし、現在かなり高価で流通されています。
素晴らしいスペックである一方、ある意味オーバースペックでもあるので、実用で考えるか、投資として考えるかは熟考されてみてください。
タフボディと保冷力が魅力!キャンプにもBBQにも
継ぎ目のない一体構造は、耐衝撃性と耐久性をアップさせています。密閉性も高いため保冷力も高く、機能面は申し分ありません。
底面に滑り止めがついていたり、水抜き栓や仕切りになる内部用のバスケットがついている点も魅力。バスケットは、散らかりがちなクーラーボックスの中を整理しやすくしてくれるでしょう。キャンプ、バーベキューなどあらゆる用途に活用できます。
イエティの人気シリーズ
イエティの人気商品「ローディ20」をバージョンアップした商品。従来のモデルと比べて1割ほど軽量になっているにも関わらず、容量の2割アップを実現!保冷性も3割程度向上しています。標準的なワインボトルや2リットルのボトルを立てた状態で格納できるのも嬉しいポイントです。
FIELDOOR(フィールドア)『ノーザンクーラーボックス』は知る人ぞ知るブランド。実は私の知人も使っており、一緒にキャンプをしたときにその性能に驚きました。
やや高価ではあるものの、夏場の性能を確保したい方には要チェックです。
細部に工夫が満載!機能面・耐久性◎
密閉性をよくするため、パッキンをふた裏に使用しているほか、しっかりふたを閉めれるようなハンドルになっています。ふたと本体それぞれ継ぎ目がない一体構造で、耐久性の高さも実現している点も魅力です。
さらに、栓抜き、握りやすい取っ手、釣った魚の長さを測れるメジャーがついているなど、細部にも工夫がみられます。愛着を持って長く使いたい、と考えている方におすすめのクーラーボックスです。
3サイズ展開から選べてコスパも◎
サイズは25L、35L、50Lの3サイズあり、用途に合わせて選べます。いずれも水抜き栓がついており水抜きもラクちん。25Lと35Lには肩ひもベルトがついているので持ち運びもスムーズです。
50Lにはふたの部分に小さな窓がついているので、ふた全部を開けずに物の出し入れができるのが特徴。高い保冷力をキープしやすくなるでしょう。比較的リーズナブルな価格も魅力です。
保冷力とタフさは本格派
耐久性と保冷力に優れたハードタイプクーラーボックス。見た目は高級感のあるデザインで、一見するとクーラーボックスには思えないカッコよさがあります。
自然になじむスノーピークカラーを採用している、ハンターやアングラーなどのプロから支持されています。
断熱材は厚みのあるものを使用していて、水抜きもノズルを回すだけのらくらくストレスフリーです。
はじめてのキャンプにおすすめ!
手作業によって組み立てられており、バックルはビスで留めて外れにくく、耐久性を高めています。ビスはサビないようステンレスを採用するなど、細部までのこだわりようは日本製ならでは。
キャスターもついており、持ち運びに便利です。コスパもよく、はじめてのキャンプやバーベキューにおすすめのクーラーボックスです。
キャスター付きで移動もらくらく
キャスター付きでらくらく移動が可能なハードタイプのクーラーボックス。もちろん長期保冷機能も問題ありません。室内はキャップの付いた水抜き用のドレイン穴があるので、排水に手間取ることもありません。
蓋には缶置きが付いていて、ジュース缶4本を置くことができます。
機能性と保冷力に優れたシマノ製
数々の釣り用品をリリースしてきたSHIMANOブランドの技術力を活かした商品。底面および横の部分は、一体化した真空パネルとなっており、最大6日間、氷を保持することが可能!長丁場でも食べ物や飲み物の鮮度をしっかりキープしてくれます。蓋は左右のいずれからでも開閉可能な構造となっており、狭い場所での使い勝手の良さも抜群です。
「ハードクーラーボックス」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ハードクーラーボックスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのハードクーラーボックスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
クーラーボックスに関するQ&A
保冷力を長持ちさせるコツは?

直射日光に当てていると、外側から熱くなり内側に影響が出てしまいます。また、地面からの放射熱も避けた方がいいので、クーラースタンドなどを利用し地面から高い日陰に置くようにしましょう。また、冷蔵庫同様、何度も開け閉めすることで冷気が逃げてしまい、保冷力が落ちてしまうので、開け閉めの回数は最小限にしておきましょう。
保冷剤は入れなくても大丈夫?

飲んだり食べたりする予定の飲みものや食べものも、あらかじめ自宅で凍らせておくことで、保冷材として活用することが可能です。また、飲みものや食べものを保冷剤として使うと、帰宅時にはなくなり、荷物が軽くなる、という点もうれしいですね。
保冷剤も一緒にチェック
保冷力が高い=鮮魚・生肉の鮮度を長く保つ アウトドアライターがアドバイス
冷たい飲み物を冷たいまま飲める! これぞハードクーラーのありがたみですよね。ですが、忘れてはならないのは、強力な保冷力が食品の鮮度を保つ重要な役割を持っていること。とくに傷みやすい、鮮魚、精肉の冷蔵保持は衛生面でとても大事なことです。
健康をも左右するものなので、しっかりとした投資を考えてください。ちなみにスペック上の保冷力は最高条件のものなので、私の場合、経験則から7割程度で考えています。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
キャンプブロガー、アウトドアライター、一般社団法人日本オートキャンプ協会公認インストラクター・講師、星のソムリエ®(星空案内人®)JAXA宇宙教育リーダー、光学機器メーカーマーケティングディレクター。 アウトドア誌、WEBマガジン、企業広報誌、新聞などへの取材協力・執筆活動、CMコーディネートを行っている傍ら、キャンプ体験・キャンプ料理レシピをまとめた自身のWEBサイト「 Sam-Home Sam-Camp / キャンプの宝物を探そう!」(2001年開設)並びにブログ「SAMのLIFEキャンプブログ Doors , In & Out !」(2004年開設)を運営。 サイトは通算700万人以上に利用され、ブログ投稿数は5000記事を超える。 同時に、星のソムリエ®として全国のキャンプ場や観光施設等にて夜の魅力と星空の楽しみを広めている。