アヒージョってどんな食べ物? ワインやビールのおつまみにピッタリ!
アヒージョとはスペイン語で「小さなニンニク」という意味合いをもつ、小皿料理タパスの一種です。具材をオリーブオイルとニンニクで煮込み、「カスエラ」と呼ばれる耐熱の陶器で出されるのが一般的となっています。
具材は海老やカキなどの魚介類、マッシュルームから野菜までさまざまです。煮込んだ具をそのまま食べたり、バゲットにニンニクの香りたっぷりのオリーブオイルを染み込ませたりして楽しみます。ワインやビールのおつまみにもぴったりです。
アヒージョ鍋の選び方 料理家に聞いた
通販サイトを見るとたくさんの種類のアヒージョ鍋が販売されています。自宅でアヒージョを作ったことがない方は、どんなものを選んだらよいのか悩みますよね。そこでここからはアヒージョ鍋を選ぶときのポイントをご紹介します。
【1】素材で選ぶ
【2】直火やIHなど熱源で選ぶ
【3】耐熱温度をチェック
【4】使用する人数でサイズを選ぶ
【5】鍋の深さで選ぶ
陶器や鉄製など素材の種類や、使う人数によっても選ぶ基準は変わってくるのでぜひ、参考にしてみてください。
【1】素材で選ぶ
耐熱皿やフライパンでも調理できますが、本格的なアヒージョを作るなら専用の鍋があるとより楽しめます。スペインでアヒージョに使われる鍋は、陶器でできた「カスエラ」が使われることが多いです。
また陶器以外にも鉄製や磁器製のアヒージョ鍋もあります。アヒージョ鍋の特徴を素材別に解説します。
熱々のアヒージョを楽しみたい方は「鉄製」
アツアツのアヒージョを楽しみたいなら鉄製のアヒージョ鍋がおすすめです。重くてお手入れの手間はありますが、こまめにお手入れをすれば長く使えるのがメリットです。
お手入れをする際は洗剤を使わず、たわしで洗います。その後20秒ほど空焼きして、食用油を軽くなじませて完了です。鉄製のアヒージョ鍋はなんといっても見た目がおしゃれ。ホームパーティーなどでおもてなしをする際にも向いています。
熱伝導率が高く保温性が優れている「陶器製」
陶器製は熱伝導率がよく保温性にすぐれていて、おいしいアヒージョを作りやすいのがメリット。衝撃に弱く割れやすい一面もありますが、素材にじっくりと熱を伝えることができ、食卓に出したあとも温かさを維持しやすいです。
スペインで一般的な「カスエラ」もこの陶器製で、一般的には丸型で浅く持ち手がないのが特徴。アヒージョを本格的に作りたい方には、本場でもよく使われている陶器製がおすすめです。
お手入れがカンタンな「磁器製」
和食器にも使われている磁器は、表面がツルツルしているのが特徴です。電子レンジや食洗機が使える場合が多く、洗いやすいというメリットがあります。鉄製・陶器製・磁器製の3つのなかではもっとも使いやすく、お手入れがカンタンです。
保温性が低めなので料理が冷めやすい傾向もありますが、なるべくお手入れに時間をかけたくない方は磁器製のアヒージョ鍋が使いやすいでしょう。
【2】直火やIHなど熱源で選ぶ
アヒージョは本場スペインでは直火で調理するのが一般的。ほとんどのカスエラはIH対応不可なものが多いため、ふだんIHを使うご家庭は購入の際に注意が必要です。
ただし、なかにはIH対応のアヒージョ鍋もあるので、IHコンロを使うご家庭は事前に対応しているか確認しておきましょう。
本格的に使いたい方は「直火対応タイプ」
カスエラは陶器で作られているのでほとんどのものが直火に対応しています。直火を使って具材をオリーブオイルとニンニクで煮込むと、アツアツでおいしいアヒージョに仕上げられるでしょう。
また鉄製も直火に対応でき、磁器製は直火可能なものとそうでないものがあります。本格的に使いたい方は商品を購入する際に使用方法をよく読んで、直火に対応したアヒージョ鍋を選んでくださいね。
家庭がIHなら「IH対応タイプ」
基本的に直火で作るアヒージョですが、IHコンロに対応しているアヒージョ鍋を使えばIHで作ることも可能です。ただしアヒージョ鍋はIHに対応していないものが多く、選びにくさを感じるかもしれません。
その場合はアヒージョ鍋として売られているものではなく、浅型の鍋を検索してみるのもひとつの方法です。たとえばスキレットという鉄製の小さなフライパンでもアヒージョは作れます。
【3】耐熱温度をチェック
ガスコンロの温度は1700℃前後といわれています。陶器製のカスエラのほとんどは日本の一般家庭のガスコンロに対応しています。
けれどカスエラは急激な温度変化に弱いという性質があります。そのため使用する際は、カスエラの底のじかに火があたるところを水で湿らせてから火にかけるようにしてください。
【4】使用する人数でサイズを選ぶ
アヒージョ鍋は12cmくらいのサイズから販売されています。12~15cmくらいまでなら1~2人用。3人分以上であれば15cm以上の大きなものをおすすめします。
ただしアヒージョ鍋をほかの料理に活用する予定がなかったり、使用頻度が低くなりそうなら、3人以上の利用でも12~15cmのものを選んでもいいでしょう。用途と人数をもとにしてアヒージョ鍋を選んでみてくださいね。
【5】鍋の深さで選ぶ
アヒージョ鍋は商品によって鍋の深さもさまざまです。浅型はアヒージョを作るのに都合がいい形状ですが、代わりにほかの料理に活用しづらい傾向もあります。
アヒージョだけに使いたい場合は浅型、ほかの料理にも使いたいのであれば深型の鍋を選ぶことをおすすめします。
アヒージョ作りだけに使用するなら浅めがおすすめ
アヒージョだけを作るなら浅めのアヒージョ鍋がおすすめです。浅い鍋は具材がオリーブオイルに浸りすぎず、少量のオリーブオイルですむというメリットがあります。
また調理したあと器に移しかえずにそのまま食卓に出すことを考えると、浅いアヒージョ鍋のほうが見た目もきれいです。
グラタンなど多目的使用する方は深めがおすすめ
アヒージョだけではなくグラタンなどの料理にも使いたい場合は、深めの鍋がおすすめです。アヒージョを食べるときに具が見えにくくなる一面もありますが、どんな料理にも対応できるというメリットもあります。
アヒージョを作る機会がそこまで多くない方や、少ない器で使いまわしたいという方は深めの鍋を選んでみてもいいでしょう。
>> 料理家 Bibiさんからのアドバイス
多くの人に好まれやすいアヒージョの調理方法は意外とかんたんです。コツさえ掴んでしまえば、いろいろな食材でアヒージョを楽しむこともできます。
アヒージョ鍋の価格はお手ごろなので、ひとつと言わずいくつか購入してパーティーで2~3品のアヒージョを楽しむのもおすすめ。お鍋自体もかわいいものが多いので、アヒージョ以外の料理でも楽しめそうなお鍋を選んでみてくださいね。
アヒージョ鍋のおすすめ14選 人気のニトリの商品からアウトドアブランドまで
ここまでは素材や熱源などからアヒージョ鍋を選ぶ方法について解説しました。
お手入れのしやすいものからおしゃれなデザインのものまでピックアップしましたので、これからアヒージョ鍋を購入する方はぜひ参考にしてくださいね。
▼おすすめ3選【直火・オーブン用】
直火専用や、オーブンでも使えるアヒージョ鍋をご紹介します。
可愛いコンパクトサイズ
直径10cmのかわいいコンパクトサイズの鍋。デザインもとてもオシャレなので、アヒージョ鍋としてはもちろんのこと、ちょっとした食器としても使えます。
サイズもコンパクトでちょっとだけアヒージョを楽しみたいといった方にもおすすめのアイテムです。気軽に使える小さめサイズの鍋を探しているという方に特におすすめ。

リーズナブルなダッチオーブン
高品質でコストパフォーマンスの高いアウトドア用品で知られるキャプテンスタッグのダッチオーブンです。アヒージョはもちろんのこと、焼料理、蒸し焼き料理などが可能です。
作りもしっかりとしているのでアウトドアなどさまざまなシーンで使用できるのが魅力です。鋳物ですがシーズニング不要なので、すぐに使えますよ。
キャンプでも使える!人気のスキレットタイプ
アウトドアなどでも大活躍してくれることで人気のスキレットタイプのフライパンです。全体的に厚みがあるので、食材全体に均等に熱を加えることができます。
アヒージョにはもちろんのこと、ステーキなどさまざまな料理に使えます。サイズもコンパクトなので一人で気軽にアヒージョを楽しみたいといった方にもおすすめです。
▼おすすめ10選【電子レンジ対応】
直火、オーブンのほか、電子レンジでも使えるアヒージョ鍋をご紹介します。
冷凍できてデザートにも使える3人以上用カスエラ
約60年の歴史がある本場スペインのメーカー「グラウペラ」のこのカスエラは、ハンドメイドで作られた一品。口径が17cmあり3人前以上のアヒージョを作るのに便利なサイズです。
直火などはもちろん冷凍にも対応しているので、料理が余ったときなどにそのまま冷凍庫にしまうこともできます。また、デザートを作るお皿としても活用できるので、スペインのデザート「カタラーナ」にもチャレンジできますよ。
熱くても持ちやすいフライパン型で深型の鍋
こちらはオーブン料理用のグラタン皿ですが、アヒージョを作ることもできる商品です。ころんとした丸みがかわいらしく、まるでカフェで提供される耐熱皿のようにおしゃれです。
色はブラックとクリームの2色から選べて、ナチュラルな風合いが食卓を楽しく彩ってくれます。持ち手がついているので火からおろすときも便利。十分な深さがあるので、煮込みハンバーグやコンフィを作るのにも活用できます。
丸みを帯びたかわいいフォルムの片手タイプカスエラ
小さい浅型のカスエラで、丸みを帯びたかわいらしいフォルムが特徴。コンパクトサイズなので、ひとり暮らしの方におすすめしたい商品です。
片手タイプの持ち手は太めで安定してテーブルまで持ち運べて便利。スペインのバルはもちろん、日本の飲食店でよく使われているので、どこかのお店で見かけたことがあるかもしれませんね。

『アヒージョ鍋 美濃焼』はアヒージョ以外にも使えるように考えられた万能性のあるデザイン。伝統的なアヒージョ鍋とはちょっと違う風合いで、ほかの料理でも使いやすいのがいいですね。
1~2人用にちょうどいい取っ手ありのデザイン
高さは5cmと深めのタイプなのでグラタンやオニオンスープなど、アヒージョ以外の料理にも使いやすいのがメリット。1~2人用の小さめアヒージョ鍋です。
国産の美濃焼でデザインもおしゃれで、料理が映えやすいマットな黒と赤茶色の2色から選べます。取っ手つきなので、持ちやすくミトンなどを使えば熱々の出来立てでもラクに運べますよ。
アヒージョ鍋としても使える万能鍋!
チーズフォンデュセットとして売られている商品ですが、ガス火、オーブン、電子レンジOKな鍋なのでアヒージョ鍋としても代用できる万能商品。スタンドと固形燃料ホルダーがセットになっているので、食卓で直接火にかけることができるのでパーティシーンでも活躍してくれそう!
スタッキングできる鮮やかな色の1~2人用カスエラ
自宅でちょっと作りたいときや少人数で使用したいときに便利な1~2人用のアヒージョ鍋。陶器製なので直火OKで鮮やかな色がかわいいです。色はレッド・オレンジ・オリーブから選択できます。
3種類のカラーをそろえてもいいですし、カラーを統一していろいろな料理を食卓に並べてもおしゃれ。同じアヒージョ鍋を重ねて収納できるので、複数購入しても収納しやすいのもうれしいポイントです。
両手で持てる取っ手つきの1~2人用浅型カスエラ
本場スペイン産の小さめの浅型で少人数にぴったりなカスエラです。取っ手つきなのでコンロから食卓に移す際に便利ですね。
浅型のアヒージョ鍋はオリーブオイルの使用量が少なくて済みますし、具材に熱が伝わりやすくアヒージョ作りにピッタリ。価格もリーズナブルで、アヒージョ鍋がはじめての方も気軽に購入しやすいのもメリットです。
長めの持ち手で持ち運びやすい深型鍋
ソースパンのように持ちやすい取っ手つきで、ずっしりとした料理でも食卓に運びやすくなっています。高さが6.1cmの深型鍋で、ちょっと厚みがある具材でもすっぽり入れやすいのも魅力です。
オリーブオイルが多めに入れられるので、ひとり利用から家族利用まで幅広い人数に対応できるのもメリット。落ち着いた色味で料理の器にしてもおしゃれに映えるでしょう。
お手入れが楽になる食洗機対応の浅型カスエラ
丸型で持ち手のついていないタイプのシンプルなアヒージョ鍋です。すっきりした形なので洗いやすく食洗機にも対応しているのでお手入れがラクなのがうれしいポイント。浅型で2~3人用の少し大きめのタイプです。
色は黒とレンガ色の2色。シンプルなデザインなのでお料理のテイストをじゃますることがなく、和食にも洋食にもあわせることができます。
保温力が高くて使いやすい!
こちらの商品は、陶器なので保温力が高く、熱々のままアヒージョを楽しめる耐熱アヒージョ皿です。デザインもシンプルなのでそのまま食卓に並べてもおしゃれで、直火、オーブン、トースター、電子レンジに対応しているので使いやすいのもポイント。
さらに、冷凍保存にも対応していたり、食洗機OKなのでお手入れをしやすいところも魅力です。
▼おすすめ1選【IH対応】
ご家庭のIHコンロで使えるIH対応のアヒージョ鍋をご紹介します。
アウトドアでも家庭でも大活躍のスキレット
蓄熱性が高い丈夫な鉄鋳物製で熱源を選ばないからハードめな使用もOK。保温性が高いので調理後も冷めにくくアツアツの料理を楽しめます。
キャンプなどでも持ち運びやすいサイズ感! 食卓にそのまま出せます。使いこむほど油がなじんで焦げつきにくくなるのが特徴。レシピつきでさまざまな料理を楽しむことができる万能アイテムです。
「アヒージョ鍋」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする グラタン皿の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのグラタン皿の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
おいしいアヒージョの作り方 使う食材にこだわってみよう!
オリーブオイルとニンニクを煮込むだけでカンタンに作れるアヒージョ。じつはちょっとしたコツでおいしさがアップします。ここではそのコツをご紹介します。
オリーブオイルにこだわろう!
オリーブオイルはいくつか品質のグレードが分かれています。
そのなかでも一番アヒージョに向いているのが「ピュアオリーブオイル」です。高級グレードの「エクストラバージンオイル」の方がおいしく仕上がるイメージもありますが、高級グレードならではの豊かなオリーブの香りが火を通すことでぬけてしまうので、もし使うなら最後の仕上げにかけるのに適しています。
煮込むオイルは「ピュアオリーブオイル」、仕上げにかけるなら「エクストラバージンオイル」と覚えておきましょう。
塩や調味料は最後にかける!
アヒージョの材料はオリーブオイル・ニンニク・鷹の爪・塩、そして具材とシンプルですが、実は塩だけは最後にかけた方がおいしく仕上がります。なぜなら塩はオリーブオイルに溶けにくく、一緒に煮込むと下にそのまま沈殿してしまう可能性が高いからです。そのため塩は具材を煮込んだあとの仕上げにかけましょう。また、コショウなどの調味料も同じように仕上げにかけて味つけすると、しっかり味がついたアヒージョを楽しめるでしょう。
そのほかのおすすめ調理鍋をご紹介! 【関連記事】
本格的なアヒージョをおうちで いかがでしたか?
アヒージョは自宅でカンタンに作れるスペイン料理。お酒のおつまみからホームパーティーでのおもてなし料理まで幅広く活躍してくれ、見た目もおしゃれに仕上がります。難しい道具は必要なく、お好きな具材で作れるのもうれしいですね。
今回はおすすめのアヒージョ鍋のおすすめ商品をご紹介しました。ぜひお気に入りを選んでみてくださいね。本格的なアヒージョ鍋を使って自宅でおいしいアヒージョを作って楽しんでください。
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元国際線客室乗務員。学生時代の海外留学やCAとして海外を行き来した中で、出会ったもの、目にしたものや味わったもの等の経験を活かしたレシピを作成、料理教室「Aoiro to Ruriiro」を主宰している。 六本木卵料理専門店eggcellentの人気スイーツ‘エッグタルト’のレシピ開発をはじめ、企業やレストランのレシピ開発、メニュー考案を担当、インスタグラム運営代行の経験を持つ。 自宅教室では、ランチタイムカフェ、パンの販売、ケータリング、出張料理等幅広く活動している。2児の母。