スキレットのメリットとは 素材をムラなく加熱できる
スキレットは、火のあたりがやわらかく、素材をムラなく加熱できるのがメリットのひとつです。じっくりと全体に火を通すので旨味を逃がさず凝縮しながら調理できます。
また、調理したてをそのままテーブルにだすことができ、蓄熱性も高いので、アツアツの料理が長く楽しめます。
シンプルながら重厚感のあるデザインは、そのままテーブルに出してもおしゃれで、インスタ映えする仕上がりになりますよ。
スキレットの選び方 SNSなどで写真映え間違いなし!
フードディレクターのSHIMAさんにお話をうかがい、スキレットを選ぶときのポイントについてご紹介していきます。ポイントは下記。
【1】サイズ
【2】深さ
【3】素材
【4】底の厚み
【5】フタ
【6】取っ手
【7】IH対応
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】作る料理の量にあわせてサイズを選ぼう
調理器具としてだけではなく、器としてアツアツのまま食卓に出せるのが魅力のスキレット。市販されているスキレットは、直径約10cmくらいから30cmくらいのものまであり、作る料理の量によって必要な大きさが変わってくるので下記を目安にえらんでみましょう。
▼1人分
15cm前後の小さめのもの
▼3〜4人分
22~30cmくらいの大きさのもの
【2】調理方法で深さを選ぼう
スキレットの深さは、作りたい料理の調理方法によって選びましょう。深型を選んでおけば、様々な用途で使うことができるので、迷ったときや、まだどんな料理に使うかわからない場合は深型がおすすめです。
▼炒める、焼く(目玉焼きなど…)
浅型
▼煮込む、ゆでる、パン焼き(アヒージョなど…)
深型
【3】機能性を考えて素材を選ぶ
スキレットの多くは、鋳鉄製です。なかにはほかの素材を使用したスキレットも販売されています。主な素材をご紹介しますので、自分にぴったり合うスキレットを見つける参考にしてください。
鋳鉄|冷めにくく余熱調理やキャンプにぴったり
一度温めると冷めにくい鋳鉄製のスキレットは、じっくり火を通す調理や余熱調理にぴったりです。とても丈夫なので、アウトドアやキャンプ先で火を起こして調理したいなら、鋳鉄製を選びましょう。
鋳鉄製は、シーズニングと呼ばれる慣らし作業を必要とします。面倒に感じる人は、シーズニング済みを選べばたわしなどを使って温水で軽く洗えばすぐに使用可能です。洗剤を使わずに洗う点も注意しましょう。
耐熱陶器|電子レンジで使えてお手入れかんたん
スキレットはほしいけれど、お手入れが気になる人は耐熱陶器製を探してみましょう。電子レンジ、オーブンや直火で利用できるので、とても便利です。
電子レンジが使えるため、時短クッキングに興味のある人にもぴったりです。さらに食洗機を使って洗浄できるなど、特別なお手入れをする必要はありません。鋳鉄製より衝撃に弱い点は注意が必要です。
ホーロー|鉄とガラス両方のよさが融合
ホーローとは、鉄にガラス質の秞薬をコーティングし焼きつけ、鉄の強度とガラスの耐久性・耐酸性を合わせもった素材のことです。ホーロー製のスキレットは、カラバリが豊富で食卓を華やかに演出できます。
インスタ映えするスキレットを探しているなら、ホーロー製がいいでしょう。ただし、ホーローは急激な温度変化に弱いので、鋳鉄製のようなハードな使い方はできません。
【4】底の厚みもチェック
底の厚みもチェックしましょう。底の厚みは「板厚」と表記され、厚みある方が食材にじっくりと均一に熱を伝えて、焼きムラもできにくい傾向にあります。また、厚みがある分蓄熱性がたかくなるので、厚みのある食材でもしっかり中まで火を通すことができます。
また、板厚薄いものは早く温まるものの、表面を焦がしやすくなるので注意して調理しましょう。
【5】煮込み・無水調理がしたいならフタ有を選ぶ
スキレットは、もともとキャンプなどのアウトドアで使われていた調理器具です。スキレットはふたがなくても、もちろん調理可能ですが無水調理や・ダッチオーブンのような使い方がしたい場合はフタの有りを選びましょう。
また、今はまだ必要かわからないという方は、ふたは別売りになっていることがほとんどなので、必要になってから後で購入するのもおすすめです。
【6】持ち手のタイプで選ぶ
スキレットの持ち手は鋳鉄製が多く、調理中はもちろん調理後も長い間取っ手部分も高熱になります。15cm以上の長さがある持ち手だと、ミトンなどでしっかりつかめて便利です。
また、小さ目のオーブンで利用する場合は、両側に短い取っ手がついた商品がおすすめ。両手で持てるので安定しやすいですよ。
【7】IHに対応しているか事前に確認
オーブン調理などでも活躍するスキレットですが、火にかけて使う場合は注意が必要です。IH対応のものも増えましたが、素材などによっては使えない熱源などもあるので、家庭での対応熱源もチェックしましょう。
「買ってきたらガスのみ対応するもので、自宅のIHでは使えなかった」なんてことも。購入を考える際には使っている熱源や使用したい熱源を必ず確認するようにしましょう。
スキレットおすすめ22選|サイズ別 容量に合わせて選ぼう
ここからは上でご紹介した選び方をふまえて、サイズ別におすすめした商品をご紹介していきます。スキレットはお手入れを怠らなければ長く使えるアイテムです。長く愛したくなるスキレットを探してみてください。
▼スキレットおすすめ【直径20cm以上】
▼スキレットおすすめ【直径20cm未満】
スキレットおすすめ10選|直径20cm以上
直径20cm以上あるスキレットの中から、カラーバリエーションが豊富なものなど厳選したおすすめ商品をご紹介します。
大きめサイズでご家族分の料理にも!
アメリカを代表するLODGE社のスキレットフライパン。大豆油でのシーズニング(慣らし作業)が施されているため、購入後お湯で洗うだけですぐ使用できます。
大きめサイズのためご家族分の料理が一気に作ることができ、両手で持てるハンドル付きなので、持ち運びもラクラク。
使えば使うほど味が出て、長く活躍してくれるでしょう。
黒皮鋼板使用の本格スキレット
ブラックスキン3.2mm厚を使用した本格的なスキレットです。フタもついているので、蒸し焼きもできます。焦げた時には金属タワシでゴシゴシこすれるので、扱いやすくお手入れも簡単。
揚げ物、煮物、ピザなどもつくれますし、立ち上がりが高いので、食材がこぼれにくく調理しやすいのもポイントです。

アメリカ生まれの本格、実力派スキレット
120年以上愛され続けているLODGEのスキレット。
「よい道具を選ぶことが、おいしい料理をつくる第一歩」を信念に、その機能性においても実力をもっています。購入の際にはカバーとよばれるふたを一緒に買っておくのがおすすめです。
ふたの裏面の突起は、蒸発した水分が料理に落ちてうま味を逃さない工夫がしてあるので、スキレット本来の味わいを楽しめます。
また、工場出荷時にシーズニング済みなので、最初に「慣らし」の作業なしでお湯で洗ってすぐ使えるのもうれしいポイントです。

カラーバリエーションを楽しめるスキレット
鋳鉄製なので、鉄の真っ黒で男前なイメージが強いスキレットですが、こんなにカラフルでかわいいデザインのものもあります。
明るめのキッチンが好みの方、優しい味わいにカラーリングしたキッチンや女性におすすめです。
カラーがかわいらしいので料理の雰囲気も明るくなります。フレンチカントリーのような、ほっこりとした食卓に早がわりしますよ。

名ブランドのスキレット
料理愛好家、世界的なシェフの愛用者も多いというstaubのスキレット。料理をおいしくする機能性とデザイン性を兼ねそなえたブランドで、シック&ビビッドなカラーバリエーションが特徴的です。
料理が好きでカッコよさを求める方にぜひ手にしてほしい1枚です。見た目だけでなく、あらゆる熱源にも対応しているので活躍の場を選びません。
「ピコ・ココット」で有名なstaubですが、もちろんスキレットも保温性にすぐれているので、温かな料理に会話がはずむこと間違いなし。
さらに、家にstaubの鍋があったらおすすめなのが同じ直径のstaubのふた。こちらはスキレットにも使えます。
特別にふたを買わなくてもいいのもポイントですが、LODGEと同じようにふたにもひと工夫あるのがこのブランド。おいしさを引き出す調理にもひと役買います。
スキレットおすすめ12選|直径20cm未満
つづいて、直径20㎝未満のスキレットのおすすめ商品をご紹介します。

食卓をカフェのように演出できるお手ごろスキレット
まずはスキレットを試したい、食卓に置いてみたい! という方はこちら。低価格で数もそろえやすいので、スタータースキレットにおすすめです。サイズ的にも、ひとり分の料理に使いやすいサイズ。
ビギナーにも挑戦しやすいお値段で、ネットでも店舗でも購入でき、シーズニングの仕方もニトリの公式サイトで紹介されています。使い方がわからない方でも、じゅうぶんにスキレットの機能を楽しめます。

焼き目もおいしさの1つ! 演出するスキレット
スキレットは底が平らなものが多いですが、LODGEからは焼き目を楽しめるスキレットも販売されています。「焼く」という調理の機能に加え、底に波型の凹凸のあるライン。
焼き目もおいしさのひとつとして、料理の演出におすすめです。シマシマの焼き模様がついたハンバーグなどが、アツアツの状態で食卓に出てきたらたまりませんね!
【番外編】スキレットまわりの便利アイテムをご紹介 調理中や使用後のお手入れに
スキレットを使いやすくしたり、長持ちさせたりできるアイテムを3つご紹介します。
「スキレット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スキレットの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのスキレットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スキレットのシーズニングのやり方
鉄製のスキレットを使う際は、錆びないようにするため「シーズニング」と呼ばれるメンテナンスが必要です。
洗剤で洗った後、まずは火にかけて水分をとばします。水が蒸発して乾いたら、油を塗って弱火にかけましょう。
はじめて使う時も、使うたびにシーズニングが必要です。長く使うためのポイントになるので、手間を惜しまず行いましょう。
【関連記事】そのほかの調理器具をご紹介!
おしゃれで実用的なスキレットをぜひ活用しよう! 長く使いたい商品は見つかった?
エキスパートのSHIMAさんへの取材をもとに、スキレットの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。キャンプ道具というだけで保管方法やお手入れが大変なのではと思いがちですが、今ではシーズニング不要のスキレットもあります。
スキレットは食材の油でコーティングされていくので、使えば使うほどに料理がおいしくなっていく調理器具です。おしゃれなだけでなく、実用性も抜群なスキレットで素敵なおうちごはんを楽しんでください。
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楽しい、嬉しい、美味しい、簡単をコンセプトに料理研究、レシピ開発、講師、スタイリング、コラム執筆などを行う。 基本はもちろん、時短で簡単をモットーに、料理が得意じゃなくてもお料理が楽しめるようなレシピが人気。「食からのコミュニケーション」を目指しブログ「簡単!節約!おしゃレシピ」、料理動画「SHIMA’s Simple Cooking TV/シンプルクッキング」を配信。 食に通じることには何でも好奇心旺盛。新商品や普段使いのアイテムなども日々研究中。