ライスクッカーの魅力 飯ごうとどう違う?
ライスクッカーと飯ごうってどう違うの? と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。飯ごうはアウトドアでお米を炊く調理器具として一般的ですが、慣れた人でないと火加減や水加減が難しいです。
一方、ライスクッカーは飯ごうに比べて厚みがある構造なので、炊飯時間が短縮でき、焦げ目や炊きムラが起こりにくいのが特徴。初心者でも比較的使いやすいのがメリットです。
ライスクッカーの選び方 容量・素材・機能
まずはライスクッカーの選び方をご紹介していきます。容量や素材など、チェックしておきたいポイントごとに詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
【1】人数に合う容量
【2】素材
【3】機能
【4】メーカー
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。使いやすいライスクッカーを手に入れて、キャンプご飯を楽しみましょう!
キャンプの人数に応じて容量を選ぶ
ライスクッカーを使用する際は人数に応じて容量を決めましょう。気ままにひとりキャンプを楽しむのであれば2合炊きかそれ以下のもの、仲間や家族で使用するのであれば5合までたっぷり炊けるものもあります。
また、クッカーがいくつかセットになった便利な商品も。製品によっても容量は異なるので事前に確認しましょう。
ライスクッカーの素材にも注目しよう
ライスクッカーに使われている素材はおもにアルミとステンレスです。アルミ製は飯ごうでもよく使われる素材。熱伝導はいいですが、強度はそれほど高くありません。それに対してステンレス製は、サビにくく頑丈なのが特徴。初心者でも扱いやすい素材と言えるでしょう。
また、熱伝導率は低いものの、軽量で耐食性にすぐれたチタンを使ったものもあります。熱しにくくうまくお米が炊けなさそうなチタンですが、メーカーオリジナルの構造でおいしくご飯が炊けるライスクッカーも開発されています。購入の際はそれぞれの特徴を知り、自分に合ったものをチョイスしてくださいね。
それぞれの商品の機能もチェック
よりおいしいご飯を調理するために、ライスクッカーについている機能にも注目しましょう。内側に目盛りがついているものや、重ねてスタッキング収納できるものなどは便利に使えます。フッ素加工やテフロン加工があると、焦げ付き防止になりお手入れもラクチンです。自分が使う状況を想像して、必要な機能を見極めて選びましょう。
おすすめのアウトドアメーカーから選ぶ
ライスクッカーはさまざまなアウトドアメーカーから販売されています。信頼性と機能性を重視するのであれば、大手メーカー製品を選ぶのもひとつの手です。代表的なメーカーの特徴をご紹介していくので、参考にしてみてください。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)
キャプテンスタッグはアイテムの種類とデザインの豊富さで多くの支持を得ている、国内大手アウトドアメーカーのひとつ。とくにステンレス製のものやチタン製のものなど、品質と価格が見合った製品が多いのが特徴です。ライスクッカー以外の調理器具も一緒にそろえることもできます。
UNIFLAME(ユニフレーム)
日本屈指の金属加工の町、新潟県燕市に本社を置くのがユニフレーム。それゆえにクオリティの高いステンレス製品を多数そろえ、ユニークなアイデア力と多数の定番ギヤで、キャンパーから長年の支持を集めています。独自の特徴を持つさまざまな製品があるので、ぜひチェックしてみてください。
trangia(トランギア)
スウェーデン発のメーカーであるトランギア。熱伝導の高いアルミニウム製のアイテムが多く、軽くて持ち運びやすいので多くのキャンパーに愛されています。ほかのメーカーの商品と比べると比較的安価なのもうれしいポイントです。
ライスクッカーおすすめ11選 工夫の凝らしたものからお得なセットまで
ここまでの選び方のポイントをふまえたうえで、ここからはライスクッカーおすすめの商品をご紹介していきます。ご飯がおいしく炊けるよう工夫の凝らしたものからお得なセットまで、さまざまな商品をピックアップしました。ぜひお気に入りのアイテムを探してみてください。

私がもっとも長く、もっとも信頼をして使い続けるライスクッカーがユニフレーム『fanライスクッカーDX』。実に安定した調理ができ、まず失敗がない。同時においしく炊けるのだから言うことなし。ユニフレーム本拠地の新潟は誰もが知っているコメどころ。
おいしいご飯を炊けるかどうかは沽券(こけん)にかかわります。少し慣れてくるとおこげをおいしく作ることもできます。
目盛りつきで水加減が分かりやすい
焚き火・炭火・バーナーとあらゆる調理法でご飯が炊けるライスクッカー。加熱時に圧力をかける重いフタが、「カタカタ」という合図で難しい火加減のタイミングを教えてくれます。大切な水加減も、目盛りつきで誰でもカンタンに調節が可能。初心者でも扱いやすいでしょう。
2mmの肉厚なアルミニウム製なので、鍋の底部と上部の温度差を小さくできるのもポイント。野外でよりおいしいご飯を食べたい人は必見のアイテムです。
内部のすり鉢形状がお米をふっくらさせる!
羽釜炊きタイプのライスクッカーです。本体には蓄熱性の高いアルミ、フタとハンドルにはステンレスを採用。羽釜の内部がすり鉢形状になっているため、対流が起こることでご飯がふっくらおいしく炊きあがります。
天然木のフタのツマミが雰囲気のあるデザインも魅力的。写真映えするキャンプを楽しみたい人にもおすすめです。

コールマンの「ライスクッカー」は私も愛用している商品です。米を研ぐザルや軽量カップがついているので、火と水さえあればこれ1つで十分です。また、内窯には水を入れるメモリもついているので、初心者でも失敗しにくいのが魅力。
おいしく炊くポイントは火にかける前にお米を30分ぐらいはしっかりとつけておくことと、湯気がでなくなってから15分程度蒸らすことです。
また、火加減を気にしなくてもいいというのが本商品の特徴ですが、個人的には初めは強火、沸騰したら中火がおすすめです。
うまみを逃がさない2重の内ブタ
鍋・内ブタのほかに米とぎ用のザルと計量カップがついた商品。フタが二重層になっているのが特徴。鍋は2.5mm厚みのアルミ製なので熱伝導率がよく、また内ブタは放射状に穴が開いており、うまみを閉じ込めてくれます。
耐久性にもすぐれているので強い火力にさらしてもキズつきにくく、ノンスティック加工もされているので焦げ目もつきにくくなっています。
バツグンの伝熱性を保持する5層構造ライスクッカー
伝熱性の高い軟鉄を耐食性にすぐれた18-10ステンレスで挟んだ、5層構造のライスクッカー。高い耐久性により多少の衝撃ではキズつきにくく、火力の強い焚き火やガスバーナーでの調理にもしっかり対応します。
内部には便利な目盛つきで、初心者にもやさしい作りです。たっぷり5合炊きなので、大勢のキャンプやバーベキューで強い味方になってくれるでしょう。
これぞ王道!スタンダードな飯盒
熱が伝わりやすいアルミ製の飯盒です。付属している中ふた一杯すくえる分が約2合のお米で、最大4合まで炊くことができます。家族キャンプの際には大活躍しそうですね!
また、ちゃんと側面に水量線がついているので、アウトドア初心者さんでも分量を間違えることなく、おいしいご飯を炊くことができますよ。スタンダードな良品です。
鍋としても使える便利アイテム
アルミ素材で熱の伝わりを良くつつ、本体・蓋の内側・皿(なかご)などにアルマイト加工を、本体と蓋の外側にはメラミン樹脂塗装を施すことで強度を上げた一品。
お米を炊くのに使うのも良し、鍋として使用するのも良し、できるだけ荷物を減らしたい方には最適です。最大5合たっぷりたけるので大人数のキャンプにおすすめですね。
ソロキャンプをするならコレ
カヌーガイドのプロの経験が詰まったソロクッカーセットです。熱伝導に優れたアルミ製の釜にフッ素加工が施してあるので、さびにくく丈夫な点がポイント!ご飯がふっくらと炊けます。
また、ライスクッカーの蓋は、セットのフライパンや鍋両方にも使えるから、荷物を最小限に抑えつつ、さまざまな料理をアウトドアで楽しむことができますよ。
コンパクトな収納にこだわった設計
フタ、本体ともにアルミ製のスチームクッカーです。ノンスティック加工が施してあり焦げつきが少なく、使用後の洗浄もカンタン。収納に特化して設計されているのも特徴で、同じシリーズのフタやソースパン、プレートなどを順番どおりに重ねることですっきりコンパクトに収めることができます。
炊き込みご飯やシチュー、煮物などもつくることができので、料理の幅も広がりますよ。
IH対応で外でも自宅でも使用可能
チタン製の2合炊きライスクッカーです。外ポットから内ポットに蒸気が入ることで熱をまんべんなくお米に伝え、「蒸し」ながら炊くことが可能。
非常に軽くて耐久性にすぐれているので、野外ではひとりキャンパーに向いています。ガスや焚き火だけでなくIHにも対応しているので、自宅で使いやすいところもうれしいですね。
アルコールコンロ付属で着火するだけ!
ガスや電気を使わずに沸かす、煮る、炊く調理ができる画期的な商品。底部にアルコールコンロがついており、燃料を注いで着火するだけなので、初心者でも手軽に使うことができます。
お米2合が炊けるだけでなく、一度に800mlまでのお湯を沸かすことができるので味噌汁やラーメンなども味わえます。ひとりキャンプにピッタリの便利なアイテムです。
一食分が一度に調理できる便利なセット
大鍋と小鍋、フタ兼用フライパン・皿のクッカー4点セット。大鍋でおかずを調理し小鍋でご飯をたけば、これだけでひとりぶんの食事が作れます。アウトドア用調理器具を持っていない初心者にありがたいセットです。
順番に重ねればスタッキング収納でき、収納袋も付属しているのでコンパクトに持ち運べます。リーズナブルなお値段も魅力で、災害用にもっておくのもよいでしょう。
「ライスクッカー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ライスクッカーの売れ筋をチェック
楽天市場でのライスクッカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ライスクッカーの使い方・炊き方 おいしいご飯が炊ける!
ここではライスクッカーの基本的な使い方の手順をご紹介します。
まず、お米を火にかける前に30分以上水につけておきましょう。強火で火にかけ、沸騰してフタのまわりから湯気が出てきたら弱火にします。フタの隙間から湯気が出なくなったら火を止め、5~10分ほど蒸らせばできあがりです。
ライスクッカーの正しい炊き方をマスターして、おいしいご飯を炊きましょう。
【番外編】おすすめの飯ごうもチェック! アウトドアライター・キャンプブロガーが選ぶ
番外編として、おすすめの飯ごうをご紹介します。飯ごうはライスクッカーに比べて軽量で持ち運びやすいアイテムです。便利で愛用する人も多い商品をご紹介するので、アウトドアでの調理に慣れてきたら購入を検討してみましょう!
大人気の『メスティン』。味気ないくらいのシンプルなカタチでありながら、意外なほどイージーに炊飯ができてしまうのが魅力です。最近は多彩なレシピがSNSやブログなどでも紹介され楽しみがどんどん広まっていっています。

ご飯がキレイに炊ける! ランチボックスとしても
トランギアの取っ手つきアルミ飯ごうです。取っ手は折りたたむか、外して中に収納することも可能。熱伝導率の高いアルミ製のため、直接バーナーにかけてもご飯がおいしく炊けます。
ランチボックスとしても使える形状と軽量な点が魅力です。通常サイズのほかにラージサイズもあり、一緒に行動する人数に合わせて選べます。
ライスクッカーとあわせて使いたいアイテム バーナー、ウインドスクリーン、食器!
自分のレベルに合うモデルを選ぶ キャンプブロガーからのアドバイス
実は、もっとも難しいアウトドアの調理は「炊飯」です。ふだんスイッチを押すだけのことをアウトドアではフルマニュアルでおこなうわけですから。それは翻(ひるがえ)って、炊飯を極めるのはアウトドアの大きな楽しみともいえるのです。
そうは言ってもできるだけ失敗をしたくはない、いやむしろチャレンジしてみたいなど、どう思うかはキャンパー次第。自分の求めるレベルにそぐうモデルはどれかを見極めましょう。
容量・素材・機能の確認を忘れずに! 編集部より
ライスクッカーのおすすめをご紹介しました。最後に選び方のポイントをおさらいです。キャンプの人数に応じて容量を選び、素材にも注目しましょう。それぞれの商品で機能も異なるので自分にあったものをチョイスしてください。信頼性の高いアウトドアメーカーから選ぶのもいいですね。
ご紹介した内容を参考にして、あなたのほしいライスクッカーを見つけてくださいね!
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キャンプブロガー、アウトドアライター、一般社団法人日本オートキャンプ協会公認インストラクター・講師、星のソムリエ®(星空案内人®)JAXA宇宙教育リーダー、光学機器メーカーマーケティングディレクター。 アウトドア誌、WEBマガジン、企業広報誌、新聞などへの取材協力・執筆活動、CMコーディネートを行っている傍ら、キャンプ体験・キャンプ料理レシピをまとめた自身のWEBサイト「 Sam-Home Sam-Camp / キャンプの宝物を探そう!」(2001年開設)並びにブログ「SAMのLIFEキャンプブログ Doors , In & Out !」(2004年開設)を運営。 サイトは通算700万人以上に利用され、ブログ投稿数は5000記事を超える。 同時に、星のソムリエ®として全国のキャンプ場や観光施設等にて夜の魅力と星空の楽しみを広めている。