ウインドスクリーンの選び方
それでは、ウインドスクリーンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】使いたい調理器具に合わせてサイズを選ぶ!
【2】より便利に活用できるものを選ぶ
【3】ウインドスクリーン自体が固定できるもの
【4】携帯性の良いものを選ぶ
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使いたい調理器具に合わせてサイズを選ぶ!
ウインドスクリーンの高さは、どの製品も大体30㎝以下ぐらいでほぼ同じです。これぐらいであれば、上から覗き込みやすいですし、キャンプ用のバーナーとも相性がよいので問題はありません。
しかし、長さについては用途によって注意点があります。例えば小さなケトルでお湯を沸かすだけのものか、大きめのフライパンを載せたいのかなど、カバーしたい範囲が違うからです。
自分の使用シーンをきちんと想定して、最適な長さのものを選びましょう。
【2】より便利に活用できるものを選ぶ
1つあるとアウトドアのさまざまなシーンで活躍するウインドスクリーンですが、より便利に活用するためのポイントも知っておきましょう。
多用途で使うなら、パネルを外して長さ調節ができるものを
ウインドスクリーンをさまざまな用途に使いまわしたいなら、サイズ調節できるものが便利。手持ちのバーナーの種類や大きさで最適なウインドスクリーンが変わります。
パネルとパネルの継ぎ目部分にあるピンを抜くだけでパネルが自由に外せるタイプなら、自由に長さを変えることができ、全体を覆うときは長め、調理時は一部だけ覆うなど、細かい調整が可能になります。
厚みがある頑丈なものは五徳にも使える
ウインドスクリーンを風邪だけでなく、五徳として使うなら、クッカーが乗っても安定して使うことができる、厚みがあるものや、チタン製で頑丈なものがおすすめ。
クッカーを載せても安定するかは、火をつける前に確認しておきましょう。
【3】ウインドスクリーン自体が固定できるもの
ウインドスクリーンを使う状況は風があり、調理がしづらいぐらいに吹いているときです。そのようなときは、ウインドスクリーン自体も影響を受けやすいので、きちん自力でその場にとどまることのできる機能が必要です。
固定用のピンがついているものなら、地面に刺して使うことができるので便利です。風に飛ばされないよう、工夫して使いましょう。
【4】携帯性の良いものを選ぶ
ウインドスクリーンはコンパクトにたためるものが多いですが、それだけでは取り出したときにバラバラと板が落ちてしまったり、道具入れの中でばらけてしまったり、きちんとまとめられず、せっかくの収納性の高さが活かせなくなってしまいます。
なるべくコンパクトにしまうことができる製品で、収納袋などがついたアイテムを選びましょう。
ウインドスクリーンおすすめ9選 コスパ抜群、軽量で折りたたみ可能など
ここまでにウインドスクリーンの選び方のポイントをふまえて、キャンプライターの中山一弘さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

コストパフォーマンスが最高のアイテム
ウインドスクリーンに求められる要素をすべて持っているうえに、お値段控えめな製品です。固定用のピン、標準的で一番使いやすい84cm長、収納袋、アルミ製で重さも250gと軽量でいうことがありません。
この価格ですから、おかず調理のシングルガスバーナー用、ごはんを炊くためのアルコールバーナー用といった具合に複数用意するのもいいでしょう。とりあえず1つ使ってみたいという人にもおすすめです。

OD缶のシングルバーナーにクリップオン!
ここまで紹介してきた、バーナーごと囲むタイプではなく、バーナー部分を直接覆うことで効果を発揮する製品です。その分とてもコンパクトなので小さくパッキングしたい人には最適です。
OD缶タイプのバーナーで五徳の直径が11cm未満のバーナーに取り付けることができます。とても効果が高いうえに小型軽量なので該当するバーナーを持っている人はぜひ使ってみてください。
軽量で折りたたみ可能なウインドスクリーン
アメリカのアウトドアブランド、バーゴのウインドスクリーンです。チタン製の商品を多く発売しているメーカーですが、こちらはアルミニウムのウインドスクリーン。アルミの板5枚を蝶番でつないだ構造になっており、折りたたみできるようになっています。
蝶番部分は可動するので、3辺や4辺で囲っても使えますし、五角形にして使えば少し大きめのクッカーなどにも使用可能。アルミ板の上下には空気のとおり道が確保されているので、使い勝手もいいですよ。
カセットコンロにも対応しているワイドサイズ
カセットコンロにも対応しているロゴスのウインドスクリーンです。10枚連結で高さ22cm、長さ80cm以上のワイドサイズ。コンロの火を風から守ってくれるでしょう。
地面に固定するためのストッパーピンが付属しているので、ウインドスクリーンが風で倒れてしまう心配もありません。アルミ素材なので丈夫なうえに軽量。折りたためば幅8.5cmとかなりコンパクトになりますよ。

さすがジャパンブランドで完成度は抜群
ユニフレームが作った軽量のウインドスクリーン。必要最小限の面積ですが、役目は立派に果たしてくれる頼りになる製品です。ハードステンレスで丈夫なパネルと精度の良いヒンジ、そしてストッパーとして自立する足がついているのがポイントです。
これをバーナーの下に敷けば、重さでスクリーンを抑えることもできます。「S」や「WIDE」などのサイズもあるため、状況に応じて選ぶことができるのもうれしいですね。こだわりのキャンパーにおすすめです。

ハードケース付きでこの価格
スクリーン本体の機能も充実している製品ですが、ハードケースが付属するのが特長となっています。
あまり考えたくありませんが、ウインドスクリーンは、軽量化のため薄いアルミやステンレスで作られる商品も多いです。もし踏んでしまえば大人の体重であれば、すぐにグニャっとなってしまいます。
ついつい雑に扱ってしまうことが多いアイテムだけに、こうしたしっかりしたハードケースは安心です。あわてんぼうを自認する人はこういう製品を選ぶとよいですよ(私もです!)
大小さまざまなものに応用がきくウインドスクリーン
10枚1セットで構成された、少し大きめのウインドスクリーン。芯棒を外すことでサイズを小さくすることができ、ガスコンロや薪ストーブなど、大小さまざまなキャンプ用品に使えます。
4本のペグがついており、地面に挿すときに安定しやすく、また風が吹いても形が崩れにくくなっています。紛失しても安心な予備の芯棒や、汚れたときに使えるサンドペーパーとクロス、収納に便利なハードケースも付属していて便利ですよ。
超軽量・薄型チタンで作られたウインドスクリーン
チタンで作られたウインドスクリーンです。最大の特徴は0.03mmという薄さと、13gという軽さ。ぺらっぺらで、巻いてしまうとほとんど紙のようですね。
長さが60cmあるので、たいていのキャンプ用品で使用可能。切れ込みが入っているので、セッティングもしやすいですよ。薄すぎて風で飛んでいってしまうのでは……と不安な人は、いくつも空けられた穴を利用してペグで固定するといいでしょう。
EPIgasの分離型ストーブで使うのにぴったり
ガスストーブなどでおなじみEPIgasのウインドスクリーン。長さが60cmくらいなので、分離型のストーブ用となっています。アルミニウム素材なので113gと軽量なうえ、折りたたむととてもコンパクトなので収納に便利です。
両サイドにはペグのかわりになる突起がついているので、固定するのにも困りません。カラーはグリーンとオレンジで、それぞれ同じカラーのナイロンケースも付属しています。
「ウインドスクリーン」のおすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る ウインドスクリーンの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのウインドスクリーンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ウインドスクリーンの使い方 風から炎を守る
製品によって使い方が異なるので、この記事では『Etparkのウインドスクリーン』でご紹介します。
・収納袋から取り出す
・折りたたみ式なので、広げて中心にシングルバーナーなどを置く
・両端にピンが2つあるので、地面にさして固定する
こちらの商品は、コンパクトになり持ち運びしやすく、風よけとして役立ちます。
安く購入するなら100均という選択肢も ダイソーやセリアなどで購入可能
キャプテンスタッグやスノーピーク、ロゴスなどの専門メーカーで購入するとそれなりの金額になるウインドスクリーンですが、実は100均で購入することが可能です。ダイソーやセリアなどの100均で販売されているので、金額を抑えたいなら検討してみましょう。
関連記事はこちら
最後に| キャンプライターからのアドバイス 応用が効くのでひとつあれば便利!
ウインドスクリーンはその形状からもわかるように、とてもシンプルな作りなので、バーナーの風防としてだけでなく、焚火やランタンのリフレクター代わりに使えたり、花火の着火時に向けた方向に火花が散らないように遮断壁として使えたり、いろいろな用途にも利用できます。
ひとつ持っていると役立つアイテムなので、ぜひ活用してください!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。