パエリア鍋の選び方
まずはパエリア鍋の選び方をご紹介します。ポイントは下記5点!
【1】作る量に合わせたサイズを選ぶ
【2】素材で選ぶ
【3】ガス・IHなど対応熱源をチェック
【4】エンボス加工のものはおこげが作れる
【5】深型・蓋付きは汎用性が高い
それぞれ解説しているので参考にしてみてください。
【1】作る量に合わせたサイズを選ぶ
パエリア鍋はパーティーでおもてなしする大きなサイズから、ひとり分を作れる小型のものまでさまざまです。パエリア鍋を選ぶときには、まずパエリアを作る量を考えて選びましょう。目安としては、1人用なら直径18cm、2人用なら直径22cm、4人用なら直径28cm前後がおすすめです。
また大人数用の大きなサイズを選ぶ場合は、それに対応するガスコンロが必要です。一般的な家庭用コンロでは調理できないこともあるので、自宅のコンロに使えるかどうかも確認してください。
【2】素材で選ぶ
パエリア鍋にはいろいろな素材のものがあり、素材によって味わいが違ってきます。お手入れのしやすさにも影響するので、選ぶときは素材にも注目しましょう。
鉄製|熱伝導率にすぐれる
鉄製のパエリア鍋の特徴は、耐熱性と保温性にすぐれている点です。そのため高温の調理、とくにパエリアをパリッと仕上げたいときに適しています。火がとおりやすいので本格的なパエリアに挑戦したい方向け。
注意点は、使用するまえに油をなじませるシーズニングをしなければならないこと。また、お手入れをするときに食器用洗剤が使えない商品もあります。
ステンレス製|焦げ付きにくい
お手入れを重視したい方に向いているのがステンレス製のパエリア鍋です。ステンレス製はフッ素加工やテフロン加工されているものも多く、焦げつきにくい特徴があります。
ひんぱんにパエリア料理をする家庭は、お手入れがラクなステンレス製を候補にしましょう。忙しい主婦にとって、ステンレスはうれしい素材。とくに汚れが落としやすいのは、鍋底に凹凸のあるエンボス加工されている製品です。
アルミ製|軽くて扱いやすい
パエリア鍋にはアルミ製の商品もありますが、軽量で扱いやすいのが特徴です。また熱伝導がよいので食材に早く火をとおすことができ、具材の多いパエリア料理には向いています。パーティーなど大人数をもてなすときに、アルミ製のパエリア鍋は便利でしょう。
値段も手ごろなものが多くはじめての方には使いやすいですが、酸やアルカリに弱いのが弱点です。長時間の煮込みには向いていません。
ホーロー製|煮込み料理にも使える
ホーロー製の特徴は、蓄熱性が高くて食材全体にムラなく熱をとおせること。パエリア鍋のようにいろいろな食材を調理する場合に、ホーロー製のパエリア鍋はとても使いやすいです。保温性にもすぐれていて、煮込み料理にも使えます。
また、ホーロー製のパエリア鍋は見た目がカラフルな商品が多くそろっています。パーティーなどの食卓を華やかに盛り上げたいときに重宝します。
【3】ガス・IHなど対応熱源をチェック
パエリア鍋を選ぶときは、使用する熱源も確認しましょう。商品によって対応熱源が違うので、間違って購入すると使えない場合もあります。ガス火だけに対応しているのか、IHコンロにも対応しているのかチェックしましょう。
IH対応の商品は、100V用と200V用があるので、自宅で使えるかこの点もチェックしてください。オーブンを使う場合は、持ち手に樹脂などの素材が使われていないものを選ぶようにしましょう。
【4】エンボス加工のものはおこげが作れる
お鍋の底に凹凸が施されているものをエンボス加工といいますが、このようなパエリア鍋は焦げつきにくい特徴があります。また本格的なおこげを作りやすいのも特徴で、パエリアのおこげが好きな方向きです。
焦げつきにくいエンボス加工は、お手入れがかんたん。油や水の回りがよいので餃子やステーキを焼くのにも使えます。
【5】深型・蓋付きは汎用性が高い
パエリア鍋を選ぶときに注目してほしいのが蓋付きの商品。蓋があれば調理のときにアルミホイルを被せる必要がなく、蒸し焼き料理などパエリア以外にも幅広く使えます。
また、深型のパエリア鍋も選択肢のひとつです。深めのお鍋なら煮込み料理にも使えるので重宝します。パエリア鍋を使っていろいろな料理にトライしたい方は、蓋付き・深型を選ぶのがおすすめです。
パエリア鍋のおすすめ13選
ここからは、たくさんある商品のなかから厳選したおすすめのパエリア鍋を紹介します。





スタイリッシュなデザインだけれど実用的
日本を代表するデザイナーである柳宗理さん。調理器具のデザインにも定評がある彼が南部鉄で作った『オイルパン』は、パエリアパンとしてもぴったりの形です。南部鉄は火がまんべんなく行き渡り、保温性にも優れているので、おいしいおこげつきのふっくらとしたパエリアに仕上がります。
こちらは鉄器製の蓋がついているので、蓋から放射される熱でオーブンのような効果が得られるという利点も。蓋なしで買うことも、軽くて持ちやすいステンレス製の蓋を選ぶこともできます。
IHにも対応しているので、テーブル調理にもぴったり。ほかにも餃子やパンケーキを焼いたり、柳川などを作るのにも向いています。



パエリアには「ホットプレート」もおすすめ!
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする パエリア鍋の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのパエリア鍋の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
パエリア鍋のお手入れ方法
パエリア鍋を長く愛用するためにはお手入れが大切です。とくに鉄素材の場合は使用前と使用後のお手入れがポイントになりますので、きちんと確認しておきましょう。
使用前のお手入れ
使用前の鉄素材のパエリア鍋にはサビ止め薬剤が塗ってあります。必ず薬剤を落としてから使用しましょう。
まずパエリア鍋を火にかけ、鍋全体の色が変わるまで熱します。冷めるのを待って、焦げた部分を洗剤とたわしで洗い落とします。水気を拭き取ったら、鍋に油を入れて弱火で5分ほど熱します。鍋全体に油が回るようにゆすり、加熱後の油は捨ててください。
最後に、キッチンペーパーで残った油を鍋になじませれば、使用前のお手入れは完了です。
使った後の洗い方に注意!

Photo by Marek Studzinski on Unsplash
食べ終わったあとのお手入れポイントは、鍋にこびりついた汚れの落とし方です。まず、鍋にお湯を入れ、汚れやこびりつきが浮くまでしばらく置いておきます。
そのあとタワシで洗い落とし、一度乾燥させます。乾いたら鍋に油をなじませればお手入れ完了です。注意点として、鉄素材のパエリア鍋で、洗うときに洗剤を使わないのがベターです。
パエリア鍋で作れるレシピ パエリア以外の使い道も!
パエリア鍋はパエリア以外の料理にも使えるので、かんたんなレシピをご紹介しましょう。深さのある蓋つきのパエリア鍋なら、イタリアンの定番「アクアパッツァ」が作れます。トマトや白ワインで魚を煮込む料理ですが、大きなお鍋なら魚を丸ごと煮込むことも可能。
深さのないパエリア鍋なら、「ピザ」を焼くのに便利です。ホームパーティーで人数が多いときなどに、パエリア鍋でかんたんにピザが焼けます。
アメリカ生まれの「ジャンバラヤ」はもともとパエリアから派生した料理。ウィンナーや鶏肉を使ってパエリアとはちょっと違う味わいを楽しんでください。
パエリア鍋に関するQ&A よくある質問に回答!
パエリア鍋がない場合の代用は?

パエリア専用の鍋がない場合はフライパンやホットプレートで代用することが可能です。また、パエリア鍋は蓋なしで売られているものが多く、必要な場合は同じサイズのフライパン用の蓋で代用する方も多くいらっしゃいます。
何センチのパエリア鍋を選べばいいの?

作れるパエリアの量は、だいたい次のような目安です。
・直径18cm〜(1人用)
・直径22cm〜(2人用)
・直径28cm〜(4人用)
記事内の選び方でもくわしく解説しているので参考にしてみてください。
パエリア鍋はひとつあると便利に使える! 生活コラムニストより
生活コラムニスト
あまり頻繁に作らない料理のための専用鍋を買うのは、ちょっと気が引けるという人もいるかもしれません。でも、パエリア鍋は普通の調理でとても便利に使えます。普段作っているハンバーグや餃子を、パエリア鍋で焼いてそのまま食卓に出してみましょう。お皿に盛り付けるより時短になり、洗い物も減って一石二鳥です。
私はパエリア鍋に肉や魚、野菜を並べてオーブンで焼くことも多いです。耐熱皿より丈夫なので扱いも楽ですし、持ち手のついたデザインは、いつもと違う特別感を演出してくれます。
パエリアをよりおいしく、素敵に演出してくれるパエリア鍋は、ひとつあるととても便利。長く使えるものを、吟味して選んでみてください。
パエリア鍋の関連商品もチェック!
レシピの幅が広がる!
今回はパエリア鍋のおすすめ商品をご紹介しました。
パエリア鍋はパエリアを作るためだけではなく、さまざまな調理シーンでも応用が可能です。一つ持っているだけでもレシピの幅が広がるので、対応している熱源などを確認してぜひぴったりの商品を選んでみてください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。 日々の暮らしから生まれるコラム、忙しくてもゆるりと楽しく暮らすためのアイデア、時短レシピ、生き方のアドバイスは男女問わず幅広い世代から支持を集めている。 新商品や話題の家電、生活用品などのヒット予測、使用分析にも強い。「願い事手帖の作り方」「スープジャーレシピ」など著書多数。