IH対応鍋と普通の鍋との違いは? IHに適した鍋を買うなら知っておこう
鍋はキッチンに欠かせない調理用具ですが、材質によってIHクッキングヒーターで使えるものと使えないものがあります。IH対応の素材は鉄、ステンレス、ホーローです。アルミ製や銅製のものは使えません。また、土鍋などの陶器類やセラミックス、耐熱ガラスなどの鍋もIHには不向きです。
見た目で判断できないときは、財団法人製品安全協会の「CH-IHマーク」や「IHマーク」がついていないものはIHで使えない鍋だと覚えておきましょう。
ただし「オールメタル加熱」のIHヒーターなら、アルミや銅の鍋も使用できます。
IHで使える鍋の見分け方 IHで使える鍋ってどんな鍋?
購入した鍋がIHで使えるのかどうか、ぱっと見ただけで判断するのはむずかしいです。もし、通常の鍋がIH未対応だったとき、IHコンロでは使用できません。
<IHで使用できない鍋の特徴>
●製品安全協会のIHマークやCH-IHマークがない鍋
●アルミ・銅・陶器・耐熱ガラス素材の鍋
●底面が12~26cm以外の小鍋・大鍋
多層鍋も基本使用できませんが、底に鉄をはさんでいる鍋や、オールメタル加熱タイプのIHヒーターであれば、使用できます。鍋底は平らでヒーターの上面に密着する必要があり、底面は12~26cmが目処です。
<カンタンに調べる方法>
鍋に水を入れて電源を入れ、火力表示が点灯し加熱が始まれば、問題ありません。IHでも使える鍋と判断できます。しかし、表示が点滅したり電源が切れる鍋はIH対応ではありません!
IH対応鍋はガスでも使える?兼用できるの?
結論から言うと、IH対応の鍋やフライパンはガスコンロで使うことができます。しかし、IH対応にするために、材質を変えたり鍋底などを適度に厚くしたりしているのです。つまり、IH対応の調理器具をガスコンロで使うことはできるのですが、使いにくいと感じることもあるでしょう。
兼用で使用したい場合は、購入時に必ず製品購入時の取り扱い説明書を確認して正しく安全に使用してください。
IH対応鍋の選び方 一人暮らしにも!
ここからは、IH調理器具に対応した鍋の選び方をご紹介します。ポイントは下記のとおり。
【1】IH鍋のサイズをチェック
【2】素材から選ぶ
【3】なるべく軽量なものがおすすめ
【4】焦げ付きに関わる表面加工もチェック
【5】鍋以外も手に入るセット商品ならもっとお得!
それぞれ解説しているので参考にしてみてくださいね。
【1】IH鍋のサイズをチェック
たくさん作りたい人は目安のワンサイズ上にする
<おすすめのサイズ目安>
●ひとり暮らし:直径16cmの鍋
●2~3人暮らし:直径20cmの鍋
●大人数の家族向け:24cm以上の鍋
鍋は煮込み料理を作るだけでなく、お湯を沸かしたり、ご飯を炊いたりといろいろな場面で活用することができます。
サイズはあくまで目安なので、一度にたくさん作りたい人は目安のワンサイズ上のサイズを購入するといいでしょう。
【2】素材から選ぶ

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IH鍋に使われる素材は、おもに土鍋、ステンレス製、ホーロー製、チタン製、鉄製があります。それぞれの特徴をみていきましょう。
土鍋|遠赤外線を放射しておいしく仕上がる
鍋料理といえば、やはり土鍋を使いたいという方は多いことでしょう。温まると遠赤外線を放射するというのが土鍋の特徴です。熱伝導率が高いので食材の中心にまで熱が伝わり、ご飯などがおいしく炊けます。
土鍋を使って調理をしたい場合は、IH対応の土鍋を選んでください。ただし、メーカーによってはIH対応であっても土鍋の使用は推奨していないこともあります。その場合は、自己責任で使用することになりますので気をつけてください。
ステンレス|さびにくく保温性が高い
ステンレスは、サビにくく保温性が高いのが特徴で、弱火でじっくり煮込む煮物料理におすすめ。デメリットは焦げやすいので、炒め調理には不向きです。
ホーロー|おしゃれで熱伝導率が高い
ホーローは熱伝導率・保温性がすぐれているのが特徴で、ゆっくり煮込むカレーやスープ料理が得意。じっくり加熱することで、素材の甘味をしっかり引き出してくれます。
デメリットはほかの鍋より重く割れやすいことです。ていねいに取り扱いましょう。
鉄・チタン|重めの鉄、軽いチタン
IH対応の鍋でよく使われる素材は、ほかにもチタンと鉄があります。
●チタン:軽くて丈夫、長く使えて、サビないのが特徴です。酸化チタンは抗菌作用もあり衛生的です。ただ熱伝導率は低いので温まりにくい面もあります。
●鉄:重くて、手入れもたいへんそうなイメージですが、鉄は熱効率が高く、食材のうま味を封じ込め、おいしい料理ができますよ。短時間で調理でき電気代の節約にもなり、耐久性もあります。
【3】なるべく軽量なものがおすすめ
重い鍋は扱いにくく、洗いものなどで疲れることもあるため、鍋の重さも要チェックです。
フライパンのような片手用の鍋で、ストレスを感じずに手際よく料理したいのであれば、1kg以下で選びましょう。両手鍋も、水や具材が入ると結構な重さになります。両手で無理せずに扱える2kg以下を目安にしましょう。
同じサイズの鍋でも、素材で重さは随分違います。たとえば、鉄鍋はアルミの倍以上の重さになります。頻繁に使う鍋は、できるだけ軽いチタン製などを選ぶと使いやすいです。
【4】焦げ付きに関わる表面加工もチェック
焦げ・こびりつきを避けるためには、表面加工のチェックも大事です。
●フッ素加工(テフロン加工):焦げ、こびりつきをしっかり軽減できとても便利で、価格もリーズナブルです。ただ空炊きすると、コーティングが剥がれますので、注意が必要です。
●セラミック加工:焦げない・こびりつかないのが特徴です。少ない油で調理ができ、省エネにもなるでしょう。耐熱性はフッ素加工より高いですが、強火にすると焦げつきます。使うまえに油をひくこと、火加減は中火以下で使用するようにしましょう。
それぞれの加工の特徴をしっかりと知ってから、選びましょう。
【5】鍋以外も手に入るセット商品ならもっとお得!
IH対応の鍋だけでなく、フライパンや卵焼き用のスクエア型フライパン、小鍋などがセットになっている商品もあります。鍋だけではなく、結局そのほかの調理器具も必要になるようなら、セット商品を買ってしまった方がいいです!
すべてがセットで1万円以内で買えるものもあるので、コスパもいいのが魅力。ぜひチェックしてみてくださいね。
IH対応鍋のおすすめ商品 気になるタイプをチェック!
ここからは、おすすめのIH対応鍋を用途別にご紹介します。
▼【土鍋】のおすすめ商品
▼【両手鍋】のおすすめ商品
▼【ごはん鍋】のおすすめ商品
▼【片手鍋】のおすすめ商品
▼【寸胴鍋】のおすすめ商品
▼【鍋セット】のおすすめ商品
各商品がすぐに見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼IH対応鍋おすすめ2選【土鍋】
IH対応の土鍋をご紹介します!
ご飯のうま味を保ってくれる四日市の土鍋
四日市の萬古焼です。プレゼントにも使える美しい形ですが、使い勝手のよさもしっかり配慮されています。
土鍋は、鍋全体を包むように熱が伝わり、高い保温性があり、ご飯のうま味を保ってくれます。木蓋をかぶせればおひつとして使えます。土鍋で食べる料理は味も趣も一味違います。煮込み料理などにも最適です。
▼IH対応鍋おすすめ13選【両手鍋】
寒い冬の鍋料理にピッタリなIH対応の両手鍋をご紹介します。ひとり鍋にぴったりなサイズや揚げ物ができる鍋など、幅広く厳選しました。
ホーロー鍋の老舗「ストウブ」の定番
一流シェフから一般家庭まで広く愛用されている、人気の高い鋳物ホーロー鍋専門ブランド「ストウブ」の鍋です。鍋は熟練の職人の手によってひとつひとつていねいに作られています。
『ピコ・ココット ラウンド』は、ストウブの定番商品。焼く・炒める・蒸す・揚げるなど幅広い調理のほかに、炊飯や無水調理、ケーキやパンの焼き型などにも、オールラウンドに使える鍋です。
まだ本格的なホーロー鍋をお持ちでない方には、ぜひ最初に検討していただきたい商品です。10cmのミニサイズから大きいサイズまでがそろっているので、用途や人数に合わせて選ぶことができます。
6つの調理をかんたんに楽しめる無加水鍋
無加水鍋は、余分な水分を使わずに調理するので、素材のもつうま味を逃がしません。
しかも、セラミック加工で熱まわりもよく、ふっくらのおいしいごはんが炊けます。また、こびりつきも少なく、お手入れもかんたんです。
この鍋が1個あれば、炊飯はもちろん、焼く・煮る・炒める・茹でる・蒸すの6つの調理を楽しめます。
コスパばつぐん! 幅広く使える両手鍋
コスパのいいアイテムが人気の、ニトリの両手鍋です。サイズは22cmで、深さがあるのでこれひとつで炒め物からスープまで幅広く対応できます。一人暮らしに活躍するでしょう。IHとガス火兼用で使えます。
素材はニオイ移りや色移りがしにくいホーロー製。ガラスのふたで中身が見えるのもポイントです。色はかわいいレッド、ホワイト、ブラックから選べます。
▼IH対応鍋おすすめ4選【ごはん鍋】
炊飯ができるIH対応鍋をご紹介します。
かまどで炊いたようなふっくらご飯とおこげの風味
鉄鍋は、食材のうま味を封じ込める高い気密性と、高温を保ったまま炊き上げる蓄熱性があります。まるでかまどで炊いたようなふっくらご飯が炊きあがり、おこげの風味もじっくり味わえます。
キャンプなどアウトドアのレジャーの際は、ダッチオーブン代わりに使えますよ。
ごはんもおいしく炊ける万能鍋
ごはんもおいしく炊ける万能鍋です。サイズは、最大6合の大と、4合までの小があり、見やすい目盛りもついています。蓋はふきこぼれしにくい構造で、フッ素樹脂加工ですので、炊いたご飯がこびりつくことはありません。
両手鍋ですが片手で扱える軽さです。汚れも落としやすく、後片付けも苦になりにくいでしょう。プレゼントにもよい便利な鍋です。
全面ステンレス・アルミ芯3層鋼
熱の伝わりが早く、一気に沸騰させてお米のおいしさを閉じ込めることができるライスポッドです。「ご飯も炊ける鍋」ではなく「美味しいご飯を炊くため」に生まれた、究極の炊飯鍋。炊きあがったご飯の香りとツヤ、口に含んだ時のほのかな甘みや弾力をお楽しみいただけます。
ふきこぼしにくい形状で火加減も簡単です。短時間で炊くことができ、弱火と中火だけで調理可能なため、省エネにもつながりますね。
おいしいご飯を求めて作られたお鍋
ラ・ココット de GOHANはおいしいご飯を求めて作られたお鍋で、丸みを帯びたデザインの鋳物ホーロー鍋です。
対流も考えたデザインでムラなく熱が伝わり、高い蓄熱性でふっくらとご飯を焚き上げてくれます。食材の芯まで熱がとおり、冷めにくいので、煮込み料理なども得意。デザインもおしゃれなので鍋のまま卓上に出して、おいしい食卓を囲めます。
▼IH対応鍋おすすめ4選【片手鍋】
使い勝手のいいIH対応片手鍋をご紹介します。
無水調理にも対応し使いやすさ抜群
補助ハンドルつきで持ち上げやすく女性にやさしい設計で、使いやすさの評価が高いステンレス製の片手鍋です。
オールステンレス製なので、そのまま鍋ごとオーブンに入れられるので、煮込みハンバーグやグラタンなどの料理が鍋ひとつでできちゃいます。
フタがついており、本体にしっかり密着する構造なので、無水調理も可能です。鍋のサイズは14cm、16cm、18cm、20cmの4種類あるので、自分に合ったサイズが選べるのもうれしいですね。
形のインパクトもさることながら一台7役の便利鍋
置いているだけでキッチンが華やかになる、かわいいデザインです。こちらの商品は茹でる、炒める、沸かす、煮る、揚げる、和えるの7役調理ができる万能鍋です。
深さがあるので油はねが気になる揚げ物にも安心して使うことができます。鍋のサイズによってカラーラインナップが異なり、Mサイズ(直径14cm)はイエローとライトブルー、Lサイズ(直径16cm)は、ネイビーとレッドがあります。
自分好みの色で選ぶのも楽しいですね。
▼IH対応鍋おすすめ1選【寸胴鍋】
パスタを茹でたり、カレーや煮込み料理を大量に作ったりするときに便利なIH対応の寸胴鍋をご紹介します。
▼IH対応鍋おすすめ7選【鍋セット】
ここからは、便利なIH鍋のセットをご紹介します。小さいサイズから大きいサイズまで、一気に揃えたい方や一人暮らしを始める方におすすめです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする IH対応の鍋の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのIH対応の鍋の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エキスパートからのアドバイス いつもより楽しくもっとおいしく!
IHで使用することができるおすすめの鍋をご紹介しました。ガスコンロに比べて、火を使わずお手入れもかんたんなIHクッキングヒーターは、今では一般家庭でもすっかり普及してきましたね。
ご紹介した鍋を参考にして選ぶポイントをおさえて、自分好みの鍋を見つけてみてください。いつもより楽しく、もっとおいしい料理を作りましょう。
ほかの鍋もチェック! 【関連記事】
IHコンロで使える鍋を選ぼう デザインと機能に注目!
IH対応の鍋はデザイン性と機能性の高いものが多く、いろいろな種類のものがあります。キッチンでの調理も楽しく演出できることでしょう。記事でもご紹介しましたが、一般的な鍋と間違わないように選ぶことが大切です。
IHクッキングヒーターを導入したばかりのご家庭は、選び方を参考にしてください。ご紹介している商品についても厳選したものばかりを取り上げていますので、迷ったときの目安になることでしょう。
軽いチタン製や熱伝導率が高い鉄製など、料理によってそろえておけば、よりおいしい食事が楽しめます。
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