オーブンレンジとは
「オーブンレンジ」とは、
・食材に含まれる水分を加熱してあたためる「レンジ機能」
・庫内全体をヒーターで加熱して食材をあたためる「オーブン機能」
・食材を直接加熱する「グリル機能」
の3つを備えた調理家電です。
一方、オーブンとしての機能がなく、電子レンジとしてのみ使えるものを、「単機能レンジ」ということがあります。また、オーブンとグリル機能のみでレンジとしての機能がないものを、「コンベクションオーブン」(コンベクションとは「対流」の意味)といいます。
■オーブンレンジのメリット
単に3つの機能があるというだけでなく、それぞれを組み合わせた調理ができるのが、「オーブンレンジ」の強み。
たとえば「レンジ機能」で内部まで温めた後、「グリル機能」でこんがり焼きめをつける、といったことが可能です。自動メニュー化されているレシピも多く、ワンタッチで幅広い調理に対応してくれます。時短料理、手間なし料理を目指す人にとっては、心強いキッチンの助っ人です。
最近では、各種センサーの働きによって、食材のあたためから加熱まで、ちょうどいい温度に調整してくれるモデルや、スチームや加熱水蒸気を利用して加熱するものなども登場しています。オーブンレンジがあれば、これまで以上に料理をおいしくヘルシーに、そしてラクに、楽しくしてくれます。
オーブンレンジの選び方
それでは、オーブンレンジの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】庫内容量
【2】最高温度・最低温度
【3】スチーム機能
【4】機能性
【5】内蔵センサー
【6】自動調理メニュー
【7】お手入れのしやすさ
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】庫内容量をチェック
まずは「オーブンレンジ」内にどれだけのものが入るか、「庫内容量」を考えましょう。「庫内容量」は「L(リットル)」であらわします。
「庫内容量」が大きいスチームオーブンは当然サイズも大きくなるので、設置スペースに入るかどうかは確認が必要です。そのうえで、「庫内容量」を選ぶ目安は次のように考えてみてください。
・オーブンレンジの庫内容量のめやす
一人暮らし、コンパクトさ重視→20Lクラス
二人暮らし、一度に多くの料理は作らない→25Lクラス
三人暮らし以上、料理が好き、パン・お菓子を焼きたい、週末まとめて料理をしたい→30Lクラス
「庫内容量」が30Lあれば、大型のチキンやローストビーフも焼くことができます。オーブンは2段のものと1段のものがあり、オーブン機能を重視するモデルではおおむね2段になっています。
▼本体サイズの他に「設置寸法」も確認を
オーブンレンジは、吸排気と放熱のためのスペースを周囲に確保しなければなりません。左右・背面はピッタリ置けるタイプでも、「上方10㎝」など、「設置寸法」として、本体と壁など周囲のものとの間に、必要な寸法を開けるよう、必ず決められています。
設置寸法はメーカーや機種によって異なります。メーカーの指示を必ず守りましょう。棚に収まっているとあまり実感できませんが、オーブンレンジの高さ、奥行きは意外に大きく、特に注意が必要です。
ハンドルの出っ張り分も含め、本体サイズ、設置寸法をきちんと確認しましょう。
【2】最高温度・最低温度をチェック
オーブンレンジのオーブン機能の使い勝手を考えるとき、まずチェックしたいのは、「最高温度」次に「最低温度」です。
▼オーブン機能をよく使うなら「最高温度」は300℃ほしい!
オーブンの「最高温度」は、300℃あればほとんどのオーブン料理が楽しめます。たいていのお菓子やパンも焼くことができるでしょう。
「300℃で加熱することなんてない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと待って。オーブンレンジは一般に、最高温度を長時間保つことができません。約5分すると自動的に230℃に切り替わる、というように、保持時間が限られています。
つまり、その設定温度で長時間加熱するためには、使いたい設定温度がオーブンレンジの最高温度より低くないといけないのです。250℃で焼きたいローストビーフやチキン、280℃でカリッと焼きたいピザやパンがあるなら、オーブンレンジの最高温度は300℃あったほうがいいでしょう。
なお、最高温度が高いオーブンはパワーがあるため、最高温度未満で使う場合でも、余熱が速く、料理が進むというメリットもあります。
ただし、主に使うのはレンジ機能で、オーブンはそれほど使わないなら、最高温度250℃レベルでもほとんど問題はありません。その分、購入価格を抑えられるので、必要かどうかをよく検討しましょう。
▼「最低温度」設定で低温調理やパンの発酵も
オーブンの「最低温度」もチェックしたいポイント。80℃や100℃に設定できれば、スープなどの煮込み料理や、コンフィ(オイル煮)などの低温調理が可能です。
また、30~45℃でキープできれば、パン生地を発酵させることができます。安定した環境でパン生地を発酵させるのはなかなか難しいので、パンを焼きたい人は発酵機能をぜひチェックしてください。「発酵メニュー」として自動メニューになっているケースも多いです。
【3】スチーム機能をチェック
スチーム機能がついたオーブンレンジを「スチームオーブンレンジ」といいます。スチームオーブンレンジを選ぶ際のポイントを解説します。
▼オーブン|スチーム機能は「タンク式」or「角皿式」
オーブンのスチーム機能とは、オーブン加熱と同時に庫内にスチームを充満させる機能です。スチーム機能を駆使すれば料理の幅を広げるほか、油を落として調理できるため、ヘルシーに調理できるというメリットがあります。
スチームオーブンレンジでスチームを発生させるためには、タンクに水を貯めておく「タンク式」と角皿に水を入れる「角皿式」があります。
どちらかを選べるなら、迷わず「タンク式」を選びましょう。水を補充する回数が少なく済み、現在では主流になっています。ただし、ほかが同条件なら、「角皿式」を選ぶことで価格が抑えられる面もあるので、スチーム機能をそれほど使わないという場合は選択肢になり得ます。
▼レンジ|「スチームあたため」「スチーム解凍」でムラなくおいしい
「解凍機能」は料理の一番最初に使うことが多いだけに、解凍の出来が料理の出来を左右します。
スチーム機能のあるオーブンレンジでは、あたため、解凍時にもスチームを利用することで、食品をしっとりおいしく加熱することができます。水蒸気は空気よりもよく熱を伝え、対流スピードも速いため、ムラも防ぐことができます。
【4】機能性をチェック
よりスピーディーに美味しく調理するために便利なオーブンの機能をチェックしましょう。
▼加熱水蒸気|スピーディーにムラなく加熱
水蒸気を100℃以上に加熱したものを「加熱水蒸気」といいます。スチームオーブンのなかでも、「加熱水蒸気」機能をもつモデルは、より素早く、ムラなく、加熱することができます。
素早い加熱で食品の栄養素を壊さず、しかも油や塩分を落とすことができるため、健康志向の方にもおすすめです。
▼熱風コンベクション|ノンフライ調理もできる
庫内に熱風を循環させる「熱風コンベクション」は、スピーディーかつムラなく食材を加熱できます。
熱風コンベクション機能があれば、油で揚げないフライ調理(ノンフライ調理)も可能です。油やカロリー摂取を控えたいけれど、フライは食べたい!という方はぜひチェックしてください。
【5】内蔵センサーをチェック
オーブンレンジはオーブン機能やグリル機能を駆使して多彩な料理ができる、とはいえ、ほとんどの家庭で一番よく使うのは、シンプルなレンジの「あたため機能」でしょう。ムラなく、適した温度にあたためられるかは、各メーカーが工夫を凝らしているポイントでもあります。
オーブンレンジは、食材がどの程度温まっているのかをセンサーで検知します。ぴったり温度にあたためられるかどうかは、ある程度はセンサーの機能にかかっているというわけです。
オーブンレンジに搭載されているセンサーには、主に赤外線センサー、重量センサー、温度センサー、湿度センサーの4つがあります。複数のセンサーを搭載している機種も多いです。
▼温度センサー|庫内温度を測って加熱
オーブン、グリル調理などで利用されるセンサーで、庫内の温度を検知しながら食材を温めます。こういった機能ではヒーターで庫内の温度を調整することで食材を温めるようにできています。
マイクロ波が食品の水分から温めるのに対して、外側から温めるようなイメージです。オーブン機能ではこの温度センサーが採用されています。
▼湿度センサー|水蒸気量であたため具合を感知
温度センサーと併用して搭載されていることが多いセンサーで、マイクロ波を発したときに食材から蒸発した水蒸気量で温まり具合をチェックします。非常にシンプルな仕組みですが、ラップで食材を包んでしまうと蒸気が漏れず、温まり具合を感知できないという弱点もあります。
また、お皿の口が広いものだと水蒸気が大量に広がっていくため、しっかりと温まらないこともあります。
▼赤外線センサー|表面温度をチェックして加熱を調整
現在主流のセンサーで、食材から発せられる赤外線を検知して食材の表面温度をチェックします。赤外線の良さは容器に左右されることなく温度を測れることです。ラップに包んでいても、土鍋に入れていても温度を測れるのは赤外線センサーの強みでしょう。
ただし、赤外線センサーは中級クラスのオーブン電子レンジに搭載されていることが多いです。
▼重量センサー|重さに合わせて加熱時間を調整
食材の重さによって加熱する時間を調整するセンサーです。重たいお皿に乗った食材の場合、適切な調整ができないという弱点があります。
オーブンを使ったあとは赤外線が放出されるので、オーブンからレンジ機能を使うと上手く温まらないということが起きます。オーブン機能をたくさん利用する人であれば、赤外線センサーではなく重量センサーが付いている方が便利です。
【6】自動調理メニューの有無をチェック
オーブン、グリル、レンジ機能、場合によってはスチーム機能と、多彩な機能がある「オーブンレンジ」。それをかんたんに使いこなすためにあるのが、「自動メニュー」です。自動メニューの数だけでなく、何が作れるのか、その内容をチェックして選びましょう。
「飲み物あたため」や「トースト」のようなシンプルメニューは多くのモデルに搭載されていますが、
・煮物
・焼き物
・肉や魚と野菜の組み合わせ
・ワンボウルパスタ
・カレーやシチュー
など、多彩な料理をワンタッチで作ることができるオーブンレンジも珍しくありません。オーブンレンジは、材料を耐熱ボウルに入れラップをかけてボタンを押すだけでできあがる、ほったらかし調理の心強い味方でもあるのです。
さらに、専用のレシピブックがついていたり、インターネットやアプリでレシピを呼び出せたりと、活用方法はまさに無限大。実はそこまで料理は得意ではない人、料理にそこまで手間暇かけたくないという人は、多彩な自動メニューをもつ「オーブンレンジ」を選びましょう。
【7】お手入れのしやすさをチェック
各社、特に上位機種はお手入れ機能が充実しています。
スチーム機能のあるオーブンレンジには蒸気で汚れを浮かす機能が搭載されているものが多く、庫内のふき掃除が簡単。
日立や東芝は内部に汚れが付着しにくいコーティングを採用。日立のヘルシーシェフはテーブルプレートを外して洗えます。
そして、自動お手入れ機能といえば、パナソニックのビストロ。天井にオートクリーン加工がされている機種は、調理中に油汚れを分解するという優れものです。
油やタレの飛び散りなどですぐに汚れる内部は、放置するとどんどん掃除が大変になります。水抜きや脱臭など、搭載されている便利なお掃除機能や内部コーティングなどもチェックしておきましょう。
人気メーカー・ブランドの特徴
電気屋さんで見ると、どれも似たような商品に見えるオーブンレンジ。しかし、実はメーカーごとに力を入れているポイントがかなり違います。各社の注力ポイントをご紹介します。必要な機能は何か、比較して選んでみましょう。
■シャープ『ウォーターオーブン ヘルシオ』:ヘルシー調理が魅力
シャープのヘルシオはスチーム調理のパイオニア。過熱水蒸気の熱のみでオーブン・グリル調理ができるのは、シャープのヘルシオだけです。
「ヘルシー」と「減る塩」を掛けたネーミングの通り、高い減油・減塩効果が期待でき、食品の栄養価が残りやすい調理ができるのがヘルシオ最大の魅力。
ヘルシオにとってもはやヘルシーは当たり前、最新のヘルシオでは「ラク家事」機能が進化しています。独自の「AIパネル」は、AIが使い方を学習し、メニュー提案までしてくれます。新「おまかせ調理」では複数メニューの同時調理もできるようになり、高価格ながら新機能の便利さには大いに期待が持てます。
同じシャープでも、過熱水蒸気オーブンレンジは、過熱水蒸気のみで加熱するヘルシオとは方式が異なり、スチームにヒーター加熱を合わせた方式。ヘルシオに比べれば減塩・減油効果は劣るとはいえ、「ノンフライの揚げ物」「焼き物」などのヘルシー調理が自動メニューで手軽に作れます。ヘルシオは高価すぎる……という人は注目です。
■パナソニック『ビストロ』:時短機能が魅力
2010年に「凍ったままグリル」を業界で初めて搭載したパナソニックは、時短調理のさきがけです。
また、総合力の高いパナソニックのオーブンレンジは、おいしく仕上げる調理メニューが得意。最近ではワンボウルでできるパスタ、シチュー、中華、フレンチのメニューを充実させており、おいしい時短調理をしっかりサポートしてくれる機能の数々がパナソニックのビストロの魅力です。
新「凍ったままグリル」を搭載したモデルは、時短性能がさらに向上。ワンボウル調理のメニューや、スマホ連携によるアプリサービスもますます充実しており、家族の健康を考え、忙しくても食をおろそかにできないと考えるファミリーにうれしい機能が満載です。
■日立『ヘルシーシェフ』:「あたため」や「解凍」に強い
日立のオーブンレンジは、他メーカーにはない重量センサーを搭載しているものが多く、あたためや解凍の性能が高く評価されています。
上位機種には、トリプル重量センサー、センター赤外線センサー、温度センサーを搭載。プロの火加減を応用したメニューなど、火加減おまかせのメニューも充実しています。他メーカーに比べると上位の機種でも価格が安めです。
重さと温度をはかる日立独自の「Wスキャン調理」のオートメニューに、クックパッドの殿堂入りレシピ、食品メーカー4社と共同開発したレシピなどを追加したモデルも。オートメニューが簡単に選べる「料理」ボタンによって、操作性もバツグンです。
■東芝『石窯ドーム』:パン焼きやグリル機能が魅力
東芝の得意ワザはオーブン調理。天井を石窯のようなドーム型にし、角皿の縁を穴あき構造にすることで生み出される熱対流と、庫内前面から放射する遠赤外線がポイントです。すばやく、中までしっかり加熱するので、パンはふんわり、肉はこんがりジューシーに焼き上げます。
「石窯おまかせ焼き」、業界最大の大型カラータッチ液晶の操作パネル、時短・お手軽メニューの充実、スマホ連携など、ラクに便利に使える機能を新搭載したモデルも。調理時間や手間を減らしたいというニーズにこたえるべく進化しています。
■三菱『ZITANG』:時短&シンプル操作が魅力
三菱電機の『ZITANG』は、コンパクトサイズのシンプルなレンジグリル。「大型、二段調理、スチーム」などの機能を捨てて、加熱機能をレンジとグリルにしぼり、両者のいいとこどり。効率よくレンジとグリルで加熱調理します。
「大型オーブンレンジを買っても結局使うのは電子レンジだけ」という人も多いはず。だったら……とのコンセプトで生まれたZITANGですが、レンジグリルとしてかなり優秀で、コンパクトだから予熱不要、コンパクトだけど本格メニューが短時間でおいしく作れます。
メニューブックは付属していますが、本体には自動調理メニューなどを搭載していません。その分、操作がシンプルなのもうれしいところです。
■アイリスオーヤマ『スチーム流水解凍』:専用容器でムラなく解凍できる
「スチーム流水解凍」はアイリスオーヤマだけの機能。生ものの上手な解凍方法として知られる「流水解凍」のような解凍をレンジで再現しています。
付属の専用容器に入れた食材をトレーにセット、食材の種類・重量を指定すれば自動メニューで、スチームの温度と時間を調整し、40~50℃でムラなく、おいしく、鮮度そのままで解凍します。
用心しながらレンジで解凍したけど、やはりお刺身やひき肉に火が通ってしまった……そんな失敗を二度としたくない人におすすめです。
■バルミューダ『BALMUDA The Range』:美しくシンプルなデザイン
バルミューダの魅力は、レストランの厨房にあるオーブンをギュッと小さくしたようなシンプルな外観。インテリア性の高さはピカイチで、機能選択つまみ、液晶画面、キャンセルボタン、時間設定ダイヤル+スタートボタンがドア下部にスッキリと並んでいます。
美しい音色とライトアップで運転終了を知らせる演出も、さすがバルミューダ、期待を裏切りません。
とはいえ、オーブンレンジとしての機能はかなりシンプル。「電子レンジはあたためくらいにしか使わない」という人なら不満はないでしょう。
オーブンレンジのおすすめ商品
ここからは、オーブンレンジのおすすめ商品をご紹介します。
▼おすすめ5選|30L以上(三人暮らし以上)
▼おすすめ5選|20L~30L(二人暮らし向け)
▼おすすめ8選|~20L(一人暮らし向け)
各商品がすぐに見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ5選|30L以上(三人暮らし以上)
まずは、各メーカーの最上位機種も並ぶ庫内容量30L以上のおすすめ「オーブンレンジ」を紹介します。
最新のテクノロジーとスチームオーブンが魅力
音声対話による操作と無線LAN機能が付いたモデルで、シャープのアプリを使ってメニューを送信することができます。仕事で忙しい方や最新機能を使いたい方におすすめ。省エネタイプでありながら、カラータッチパネルの液晶で見やすいのもポイント。
揚げ物などをあたためるのであれば、余分な油を落とすことができる点が魅力です。焼き芋などはスチームオーブンの中でもトップクラスの美味しさであると実感しています。
1,000Wのパワーもあり、温める早さも評価できると言ってよいでしょう。
料理好きであれば選びたい万能モデル
着目すべきは、料理好きなら嬉しい温めや解凍の早さ。実際に解凍機能を使ってみると、芯までしっかりと解凍できていて、ムラが少ないという使用感でした。オーブンの予熱も早いので、調理用にも使いやすく、容量も30Lとたっぷり。
オーブンレンジを使った料理の幅も広がります。例えば、小さめのパンであれば、一度に24~26個は焼くことができます。出張のイベントやブース出展など業務用に購入するのもおすすめです。
スチーム機能は低温から高温の加熱、水蒸気によるスチームもあり、レンジに入れた食材全体にスチームが行き届くのもポイントです。
優れたセンサーに火加減おまかせ簡単調理
ヘルシーシェフの上位機の得意ワザは、食品の重さと表面温度をはかることで、加熱のパワーと時間をコントロールする「Wスキャン調理」。レシピに合わせて、レンジ、オーブン、グリル、スチーム、過熱水蒸気を使い分け、おいしく仕上げます。
優れたセンサーは、レンジとスチームを組み合わせたムラのない解凍や、ラップなしで飲みごろ、食べごろにあたためる適温あたためにも威力を発揮します。
汚れを見つけやすく落としやすい庫内側面のシリコン系塗装、外して丸洗いできる庫内底面のテーブルプレートなど、調理だけでなく、庫内掃除の簡便さにもこだわっています。明るい庫内色で、調理中の庫内が見やすいのは地味にうれしいポイント。
忙しくてもてづくりにこだわりたい人の強い味方
ホームフリージングを活用したメニューや、野菜を多く摂れる食事作りが得意な『ビストロ スチームオーブンレンジ(NE-BS2700)』は、忙しくてもしっかり食べたい共働き世帯におすすめ。
たとえば鶏の塩焼きなら、解凍してから焼くと32分かかるところ、新「凍ったままグリル」は19分で焼き上げ。約40%も時間短縮できるので、もう一品作る余裕が生まれます。
人気のワンボウル調理に新搭載の「やみつき野菜」コースは、機能としてはもちろんネーミングも秀逸!
350℃の高温調理で料理の可能性が広がる
ドーム状の庫内で、高温(350℃)で調理ができるのが最大のポイント。予熱のスピードもかなり早いため、調理時間も短縮することができます。
高温に設定することで、パンをオーブンレンジで焼く場合、焼き上がりもふっくらで、しっかりと焼き色を付けることができます。高温を必要とする料理におすすめと言えるでしょう。容量も30Lで余裕があります。
カラータッチ液晶の操作パネルなので、文字も大きくて見やすく、幅広い年代の方が取り扱いやすい機材だと感じます。
▼おすすめ5選|20L~30L(二人暮らし向け)
オーブン機能もたまには使いたいけど、30Lは大きすぎるという人のために、30L未満でコンパクトなオーブンレンジをご紹介します。二人暮らしであれば、25L以上から選ぶのがおすすめです。
「レンジ機能メイン、ときどきオーブン」な人はこれ
「普段は電子レンジの使用がメインで、たまにはノンフライ調理も楽しみたい」という人におすすめのモデル。
同じシャープでサイズの近いRE-F31Aは、スチームのために使う水の補給方法がタンク式、こちらはスチームカップ式です。
タンク式と比べスチームカップ式は手間がかかりますが、スチームの使用頻度が低い場合、むしろ衛生的。スチーム機能は欲しいけど、毎日使うわけではないという人にはこちらで十分でしょう。
「つくりおき」メニューが便利な中価格帯モデル
電子レンジ、オーブン、グリル機能搭載のNE-MS268。同じパナソニックのビストロのようなスチーム機能は省いた「エレック オーブンレンジ」シリーズでは一番大きなサイズです。
「つくりおき」の簡単調理レシピや、煮物・焼き物の自動メニューを豊富に搭載。冷凍ひき肉を下ごしらえしやすい状態にする「全解凍」や、ダイヤルを回すだけで簡単に人数の設定ができる「自動メニュー人数設定」などの機能も便利です。
ミドルサイズでも、ハイグレード機に近い便利機能
MRO-S7Zは、これまで庫内容量30L以上のオーブンレンジに搭載されていた重量センサーを新搭載。重量センサーのおかげで、人数設定不要、分量おまかせでオート調理が可能に。「ハイグレード機の機能は魅力だけど我が家にはサイズが大きすぎる」という人におすすめです。
テーブルプレートを外して丸洗いできるのでお手入れが簡単。しかも、このテーブルプレートはオーブン調理にも使える優れモノ。天板を出したりしまったりの手間が省けて便利です。
ノンフライ調理ができるミドルクラスの石窯オーブン
設置面積はコンパクトですが、間口が広く、庫内がフラットなので、食品の出し入れがしやすい角皿式スチームオーブンレンジ。
庫内はドーム型ではありませんが、4面遠赤の石窯オーブン。
油を使わずヘルシーに仕上げる唐揚げやカツなどの自動メニューや、鍋を使わない「らくらくパスタ」が便利で、使い勝手の良いドルクラスのオーブンレンジです。
ひき肉や刺身の解凍で失敗しない、スチーム流水解凍
食材お取り寄せの機会が多くなっている今日この頃、せっかく取り寄せた高級食材の解凍に失敗したくない人におすすめなのが、スチーム流水解凍機能。
食材を付属の専用容器と専用トレーにセット、自動メニューから解凍したい食材と食材の重量を選択します。必要に応じて仕上がりの強弱は、5段階から選択できます。
かかる時間は、100gのマグロ刺身のサクで、25分程度。他機種の解凍よりも多少時間はかかりますが、安心して生ものの解凍をおまかせできます。
▼おすすめ8選|~20L(一人暮らし向け)
機能を絞り込み、コンパクトにまとまった20L未満サイズのオーブンレンジをご紹介します。
レンジとグリルのいいとこどり シンプルで高性能
ハイグレード機が宝の持ち腐れになってしまいがちな人には、ZITANGのようなシンプル機能で手軽に使えるタイプがおすすめです。
庫内容量13Lといえども性能は高く、中からあたためるレンジ機能と、表面に焦げ目をつけるグリル機能の自動リレーは秀逸。素早く中まで熱を通し、香ばしく仕上げ、コロッケや天ぷらなど買ってきた総菜も、再加熱モードでサクッとおいしく再加熱できます。
省スペース構造ですが、耐熱ボウルや17㎝のシフォン型もOK。熱効率が良く予熱も不要で、その名の通り時短調理器具として活躍します。
音楽と料理が融合するエンターテイメントレンジ
非常にシンプルでありながらスタイリッシュさも併せ持つフォルムが特徴。操作音が楽器の音になっていて、調理が終わるとギター音が響くユーモラスなレンジです。
毎日使うからこそ「わかりやすく」というのがコンセプトで、インターフェースはとことんシンプルに設計されています。つまみ一つでさまざまな調理が可能になっていて、あたため機能、オーブン、解凍までの工程を楽しく演出してくれます。
おすすめ商品の比較一覧表
【ランキング】通販サイトの最新人気! オーブンレンジの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのオーブンレンジの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】よくある質問
一人暮らし向けの安いオーブンレンジが欲しい。おすすめの製品は何?

【一人暮らし向けのおすすめ商品】をまとめてご紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
一人暮らし向けであれば、20L以下のコンパクトなオーブンレンジがぴったりです。シャープやパナソニック、バルミューダなどもラインナップしています。
電子レンジはどのくらいの期間使える? 寿命や長く使うコツを確認

電子レンジの寿命は、約10年です。マイクロ波で食材を温める構造ですが、マイクロ波を出す部分の寿命が1,000~2,000時間と考えられているためです。とはいっても、なるべく長く使いたいので、寿命を延ばすコツをご紹介します。
【1】こまめに掃除しましょう
【2】食材を入れずに加熱しない
【3】水分の少ない食材は水と一緒に加熱する
詳しい内容は下記の記事に記しているの、でチェックしてみてくださいね。
【電子レンジの寿命、長く使うコツを知チェック】
【関連記事】ほかのおすすめ家電はこちら!
まとめ
まずは機能性と価格のバランスを重視して選ぶのがよいでしょう。あなたがオーブン電子レンジを購入する理由は何でしょうか? 求めている機能が価格と見合っているかどうかが最も大切です。
ふだんから調理をする方であれば、庫内容量が大きいものやスチーム機能が搭載されていると便利ですし、タンク式のモデルにするのがおすすめです。
週末にまとめて料理をしてストックしたいという方、仕事などで忙しく、あまり料理に時間を割けない方であれば、短時間で調理や温めができるスペックがどうか確認してください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
神戸出身。アメリカなどでパーティ料理やオーガニックを学び、2002年に「菜々食CookingClass」を主宰。卒業生による教室開設やカフェ開業実績も多数。 企業向けのオリジナルレシピ開発を行う「レシピ制作専門スタジオ」では料理部門の代表として、料理動画のメニュー監修、タイアップ企画レシピ、連載レシピコンテンツ、飲食店のメニュー開発などに従事。また、大の蕎麦好きでもあり、蕎麦に関するグループも運営中。