開放型イヤホンとは? インナーイヤー・スポーツタイプ・耳かけ型
開放型イヤホンは、インナーイヤー型をはじめとする耳甲介に軽くはめるタイプのイヤホン。耳栓のようなカナル型のイヤホン以外を指しています。高音の抜けがよい反面、音漏れしやすく、低音に弱いのが特徴です。
耳の中に押し込むカナル型が苦手という人はインナーイヤータイプ、ランニング用途であれば防滴や防水性能を備えたうえに耳にホールドしやすい工夫がなされたスポーツタイプ、音楽を聴きながら周囲の音もよりはっきりと聴きたい場合は耳かけタイプを選ぶのがおすすめです。
開放型イヤホンを選ぶポイント
IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さんのアドバイスをもとに、開放型イヤホンの選び方を紹介します。ポイントは下記の5つ。
【1】タイプ(インナーイヤー・スポーツ・耳かけ)
【2】接続方法(有線・ワイヤレス(Bluetooth))
【3】リモコンやマイクの有無
【4】ハイレゾ対応か
【5】ノイズキャンセリング機能の有無
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合う開放型イヤホンを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
開放型イヤホンの種類で選ぶ
ここからは、インナーイヤータイプ・スポーツタイプ・耳かけタイプなど開放型イヤホンの種類についてご紹介します。
インナーイヤータイプ
ノイズキャンセリング機能を搭載したインナーイヤータイプ。遮音性の高いイヤホンを求めている人におすすめ。
スポーツタイプ
防滴&ワイヤレスでスポーツに最適な開放型イヤホンです。
耳かけタイプ
リモコンやマイクを搭載し、ハンズフリー通話にも対応。より多くの人にフィットする独特の形状を採用している。
接続方法で選ぶ 有線・ワイヤレス(Bluetooth)
開放型イヤホンには、有線タイプとワイヤレスタイプとがあります。ここでは、それぞれの特徴についてご紹介します。
ワイヤレスタイプ(Bluetooth)
ワイヤレスタイプは、Bluetoothを使って接続するケーブルがないタイプのイヤホンです。ワイヤレスタイプのなかには、首にかける「ネックバンド型」、左右のイヤホンが独立した「完全ワイヤレス型」イヤホンがあります。ただし、通信状況によって音の遅延や音ズレが発生するものもありますので、通販サイトの口コミなどを参考にして事前に確認が必要です。
有線タイプ
ケーブル付きの有線タイプ。ケーブルの煩わしさはありますが、イヤホンとデバイスとをケーブルで直接つなぐため、音の遅延などがなく安定しています。また、イヤホンを充電する必要もありません。
リモコンやマイクの有無を確認 ハンズフリーで操作可能
スマートフォンで音楽を聴く場合は、再生や一時停止、曲送りや曲戻しなどができるリモコンや、ハンズフリー通話ができるマイクの有無にも注目したいところです。
最近ではGoogleアシスタントやSiriの呼び出し機能を搭載するモデルも増えています。リモコンのボタンで使える機能はモデルによって異なるので、リモコンをよく使う人はどのような機能が割り当てられているかもチェックするといいでしょう。
高音質を求めるならハイレゾ対応が目印
「High(高い) Resolution(解像度)」通称ハイレゾは高音質の音を楽しむことができます。通常MP3ファイルはオリジナルの音源を圧縮したデータを再生しています。そのため、圧縮時に切り落とした音(データ)は再現されません。ハイレゾ対応イヤホンであればオリジナルの音源に限りなく近い音を再生できるので、より「音」を楽しむことができるのです。
注意してほしいのは、ハイレゾ対応イヤホンを持っているだけではハイレゾ音楽は楽しめません。再生するデータもハイレゾ音源である必要があります。
ノイズキャンセリング機能の有無を確認
ノイズキャンセリング機能は、電車や人混みのなかなど騒音の大きい環境でもノイズを遮断し、聞き取りやすくしてくれる機能です。ノイズキャンセリング機能は、電力を必要とするため、充電式のモデルに搭載されています。
人気のメーカーで選ぶ SONY・audio-technica・BOSE
音質はメーカーごとに特徴があります。ここでは、代表的なメーカーの音質の特徴をご紹介します。実際に聴いてみないとわからない部分もあるので、可能であれば家電量販店で試聴するのがベストです。
SONY(ソニー)
高音と低音のコントラストが明快な「ドンシャリ系」が好みの人はSONYを選んだほうがよいでしょう。この音の系統はいわゆるテクノやハウス、トランスといったEDM系ジャンルを好む人にぴったりです。
audio-technica(オーディオテクニカ)
audio-technicaの音作りは非常にフラットなのが特徴です。すべての音域を忠実に再現しようとするので、クラシックやインスト系などのジャンルを好む人に合うでしょう。
BOSE(ボーズ)
高級オーディオ機器の代名詞でもあるBOSE。その音質の良さを漏らさず耳にとどけてくれるノイズキャンセリング機能は、純粋に音楽を楽しみたいという人にはうれしいメーカーです。
「開放型イヤホン」のおすすめ商品の比較一覧表
開放型イヤホンおすすめ11選 リモコン・ノイズキャンセリング・通話機能・ハイレゾ対応もチェック!
開放型イヤホンの選び方のポイントをふまえ、IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さんと編集部が厳選したにおすすめ商品をご紹介します。
SONY(ソニー)『カナル型ノイズキャンセリングイヤホン(MDR-NC33/B)』

出典:楽天市場
Panasonic(パナソニック)『ステレオインサイドホン(RP-HJE600-A)』

出典:Amazon
Bose(ボーズ)『Quiet Comfort Earbuds』
















出典:Amazon
SONY(ソニー)『ワイヤレスステレオヘッドセット(WI-SP500)』
























出典:Amazon

SONY(ソニー)『STH40D』






出典:Amazon
周囲の音を聞きながら音楽や通話を楽しめる
いわゆる「インナーイヤー型」とは違い、クリップのような形で耳をはさんで固定するタイプのイヤホンです。カナル型やインナーイヤー型と違って耳をふさぐような構造になっていないため、周囲の音を遮断せずに音楽を楽しめるのが大きな魅力です。
どこを歩いていても、走っていても、自分の周りだけを自分専用のBGMが流れ続けているような不思議な感覚を楽しむことができます。より多くの耳の形にフィットする独自のスタイルを採用していて、メガネをかけたままでもラクに使うことができるのも特徴です。
リモコン、マイク、ボリューム、マルチファンクションキーが搭載されていて、ハンズフリー通話にも対応しています。

Owltech(オウルテック)『Samu SE01』

出典:Yahoo!ショッピング
金属ハウジング採用の高音質イヤホン
40kHzまでの周波数帯域に対応し、最高約22kHzまで記録可能なCDを超える音質を実現した「ハイレゾ音源」の再生にも対応するイヤホンです(ハイレゾ音源の再生には対応するプレーヤーが必要)。ハウジングに高耐久アルミニウムを採用し、低価格ながらクリアな高域と深みのある豊かな低域を実現。
ケーブルの内部には、防弾チョッキにも用いられている高耐久アラミド繊維が使われています。イヤホンの故障は断線が多いので、引っ張りにも強いタフネス仕様なのも大きな魅力です。リモコンマイクが付属しているため、音楽の停止や再生、ハンズフリー通話が可能となっています。

BOSE(ボーズ)『QuietComfort 20』


















出典:Amazon

Jaybird(ジェイバード)『Tarah』
















出典:Amazon

ambie(アンビー)『ambie sound earcuffs』






出典:楽天市場
audio-technica(オーディオテクニカ)『ATH-C505iS』

出典:Amazon
ELECOM(エレコム)『EHP-IS3510M』

出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 開放型イヤホンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの開放型イヤホンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
開放型イヤホンに関するそのほかの商品情報 【関連記事】
用途に合わせてタイプを選択しましょう IT・家電ジャーナリストからのアドバイス
IT・家電ジャーナリスト
ひと口に「開放型」といっても、シンプルに「カナル型に違和感があって苦手」という方から、「ランニング中に音楽を楽しみたいから外音を聴き取りやすいモデルがほしい」という方、「今までにない音楽体験がしたい」という方など目的はさまざまだと思います。
音質的には、やはり遮音性が高くて周囲の環境に左右されないカナル型が有利ではありますが、カナル型とは違う音楽体験ができるのも確かです。その時々の用途に合わせてイヤホンを選ぶといった使い分けもおすすめです。
音楽を楽しむことができる自分に合ったイヤホンを選ぼう
IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さんにお話をうかがい、開放型イヤホンの選び方とおすすめの開放型イヤホンをご紹介しました。
イヤホンは有線かワイヤレスか、リモコンの有無などで特性が違ってきます。また、それぞれメーカーごとに音の味付けがかなり変わるので、自分に合うメーカーを見つけ、そのなかで気に入ったイヤホンを選ぶようにすれば、後悔しないはずです。高音質を求めるのであればハイレゾ対応のものを選びましょう。
ぜひいろいろ試してみて自分好みの音を見つけてくださいね!
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一般財団法人 家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout オーディオプレーヤー、スピーカーなどのガイドを務める。 日経BP社『日経ネットナビ』『日経ネットブレーン』『デジタルARENA』『日経トレンディネット』などを経てフリーに。 デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。 KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。