開放型(インナーイヤー型)イヤホンとは?
開放型(インナーイヤー型)イヤホンは、耳甲介に軽くはめるタイプのイヤホン。メリット、デメリットをチェックしましょう。
【メリット】
・高音の抜けがいい
・長時間着用していても耳が痛くなりにくい
・安い製品が多い
【デメリット】
・音漏れしやすい
・低音に弱い
・外れやすい
開放型イヤホンの選び方
IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さんのアドバイスをもとに、開放型イヤホンの選び方を紹介します。ポイントは下記。
【1】接続方法
【2】リモコンやマイクの有無
【3】その他の機能
上記のポイントを押さえることで、より具体的に自分に合う開放型イヤホンを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】接続方法で選ぶ
開放型イヤホンには、有線タイプとワイヤレスタイプとがあります。ここでは、それぞれの特徴についてご紹介します。
ワイヤレスタイプ(Bluetooth)
ワイヤレスタイプは、Bluetoothを使って接続するケーブルがないタイプのイヤホンです。ワイヤレスタイプは、首にかける「左右一体型」と、左右のイヤホンが独立した「完全ワイヤレス型」に分けられます。
有線とは勝手が異なり、バッテリー容量や、通信規格、コーデックなどをチェックして、目的に合った製品を選ぶ必要があります。
有線タイプ
ケーブル付きの有線タイプ。ケーブルのわずらわしさはありますが、イヤホンとデバイスとをケーブルで直接つなぐため、音の遅延はなく、接続が安定しています。また、イヤホンを充電する必要もありません。
androidスマホや音楽再生プレイヤーなどに採用される一般的な接続端子は3.5mmプラグ。iPhoneユーザーであれば、Lightning端子に直接つないで使えるモデルもあります。
【2】リモコンやマイクの有無を確認
スマートフォンで音楽を聴く場合は、再生や一時停止、曲送りや曲戻しなどができるリモコンや、ハンズフリー通話ができるマイクの有無にも注目したいところです。
最近ではGoogleアシスタントやSiriの呼び出し機能を搭載するモデルも増えています。リモコンのボタンで使える機能はモデルによって異なるので、リモコンをよく使う人はどのような機能が割り当てられているかもチェックするといいでしょう。
【3】その他の機能をチェック
快適に音楽を聴くための機能をチェックしていきましょう。
ハイレゾ対応
「High(高い) Resolution(解像度)」通称ハイレゾに対応していれば、高音質の音を楽しむことができます。通常MP3ファイルはオリジナルの音源を圧縮したデータを再生しており、音質は悪くなってしまいます。
一方、ハイレゾに対応していれば、オリジナルの音源に限りなく近い音を再生できるので、より「音」を楽しむことができるのです。
注意してほしいのは、ハイレゾ対応イヤホンを持っているだけではハイレゾ音楽は楽しめません。再生するデータもハイレゾ音源である必要があります。
ノイズキャンセリング機能

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ノイズキャンセリング機能とは、周囲の騒音を認識し、ノイズを低減してくれる機能のこと。イヤホンから聴こえてくる音のみに集中でき、ストレスなく音楽を楽しめます。
また、ノイズの周波数と逆の周波数を発して騒音を打ち消す「アクティブ・ノイズキャンセリング」は、通勤中の電車内や人混みの多い場所で活躍します。
外部音取り込み機能

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ノイズキャンセリングとは逆に、あえて周囲の音を取り込む機能です。安全にランニングをしたいとき、コンビニでレジ店員の対応をするときなどに便利ですよ。イヤホンを着けたまま会話することもできるので、あらゆるシーンに役立ちます!
防塵・防水機能

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アウトドアやスポーツを趣味にする方であれば、防塵機能を搭載した製品がいいでしょう。砂ぼこりやチリなどの侵入を防ぐ機能になります。また、防水性能は突然の雨にも対応できるので、屋外で使うことを考えているならチェックしておきましょう。
防塵・防水機能はIP規格に則っているものが多く、IP56といったような形式で表記されます。この場合は、防塵性能が5、防水性能が6で、数字が大きいほど性能が高くなります。
防水性を求めるなら、突然の雨にも対応できる生活防水レベルのIPX4以上のアイテムを選びましょう。お風呂で使用したいということであれば、完全防水レベルのIPX7以上がおすすめ。IPX7であれば水深15~100cmで、30分間沈んでいても壊れない機能になります。
人気のメーカー
音質はメーカーごとに特徴があります。ここでは、代表的なメーカーの音質の特徴をご紹介します。実際に聴いてみないとわからない部分もあるので、可能であれば家電量販店で試聴するのがベストです。
▼SONY(ソニー)
高音と低音のコントラストが明快な「ドンシャリ系」が好みの人はソニーを選んだほうがよいでしょう。この音の系統はいわゆるテクノやハウス、トランスといったEDM系ジャンルを好む人にぴったりです。
▼audio-technica(オーディオテクニカ)
オーディオテクニカの音作りは非常にフラットなのが特徴です。すべての音域を忠実に再現しようとするので、クラシックやインスト系などのジャンルを好む人に合うでしょう。
▼Bose(ボーズ)
高級オーディオ機器の代名詞でもあるボーズ。その音質のよさを漏らさず耳に届けるノイズキャンセリング機能は、純粋に音楽を楽しみたいという人にぴったりですよ。
開放型イヤホンおすすめ10選
開放型イヤホンの選び方のポイントを踏まえ、IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。
迫力のオーディオをノイズキャンセリングイヤホンで
ノイズキャンセリング機能により周囲の雑音を低減し、聞き逃してしまうような演奏の細部にまで聞き入ることができます。ノイズキャンセリングは、ノイズの大きさに合わせてカスタマイズが可能。電車のアナウンスなど周囲の音を聞き逃したくないときは調整できます。
耳に触れる部分はソフトシリコンでできているので、長時間の使用でも痛くなりにくいですよ。
iPhoneユーザー必見!
iPhoneユーザーにとっては、イヤホンの定番でもあるAirPodsの第3世代。驚くほど高精細な音質を楽しめるほか、IPX4等級の耐汗耐水性能なので運動時や雨の日でも便利に使えます。
1回の充電で、バッテリーは6時間、充電ケースを使えば最大30時間も再生することができます。
ソニーの新設計イヤホン
本体に穴があるので、音楽を楽しみつつ外の音を聞きたいという人にぴったりのモデル。もちろん、人気のソニー製だけあってサウンドのクオリティは非常に高く、音楽や映画などを大迫力で楽しめます。
IPX4の防滴性能や、10分の充電で90分再生できる急速充電機能を備えているのも魅力です!
安定感ある着け心地!
ころっとしたデザインがかわいく、片耳5gの軽量ボディで長時間着けていても疲れにくいイヤホンです。高磁力ネオジウムマグネットの高音質ドライバーユニットで、低域から高域までバランスよくパワフル&クリアなサウンドに!
また、内蔵マイクが搭載されているのでテレワークやオンライン授業でも使用可能。生活防水仕様なので運動時や雨の日でも活躍します。
イヤーチップがなく、耳の圧迫感を軽減
イヤーチップを取り除き、耳の圧迫感が少ないワイヤレスイヤホン。専用アプリで調整した好みの音質で、長時間の音楽再生を楽しめます。
専用アプリでは、イコライザーの調整のほかに、睡眠モードの機能も備えています。ゆったりとリラックスできるヒーリングサウンドの再生が可能で、長時間の乗り物移動や仮眠時に便利な機能です。
大口径11mmのドライバーで立体感のある音に!
圧迫感が少なく環境音を適度に聞き取ることができる開放型のデザインで、長時間着用していても耳が痛くなる心配も少ないです。IPX4の防水性もあるので、ランニングにはぴったりですよ!
大口径11mmのドライバーを搭載しているので、広がりのあるサウンドを体感することもできます。イヤホン単体で最大7.5時間、充電ケースを併用すれば最大22時間再生可能。
カラー展開が豊かな大口径イヤホン
14.8mmの大口径ドライバーで高音から低音までをバランスよくカバー。取りまわしがラクなフラットケーブルを採用し、絡まりにくい設計になっています。髪の毛にも絡みにくいので、長髪の人にもおすすめ!
収納時に役立つスライダーが備わり、使っていないときにブラブラと邪魔になりません。イヤーパッドも2つ付いているので装着感も抜群です。カラーバリエーションは豊富で、グリーンやブラック、ブルー、迷彩、ミックス、ピンク、レッド、ホワイトなどがあります。

耳をふさがないイヤーカフ型イヤホン
耳たぶをはさみ込むようなスタイルで装着するため、耳をふさがずに音楽を聴くことができる新感覚のイヤホンです。
どこか見えない場所にスピーカーがあるような不思議な感覚で音楽を楽しめるだけでなく、車の接近や駅のアナウンスなどを聞き逃すことがないのが魅力。安全かつ快適にお気に入りの音楽を楽しみたい方に向くモデルでしょう。
高い装着性と防滴性能で運動中も快適なヘッドセット
開放型のヘッドセットなので、周囲の環境音が聞きやすいのが特徴で、運動中の利用におすすめです。汗や水しぶき、雨からヘッドセットを守る防滴性能と高い装着性。オーディオメーカーであるソニーのヘッドセットなので、ワイヤレスでも高音質を実現しています。
Bluetooth機能とハンズフリー通話機能も搭載されており、操作性にも優れていますよ。

防汗・防水性能を備えたBluetoothイヤホン
IPX7の防水性能を実現しており、汗や突然の雨でも安心して使えるスポーツ向けBluetoothイヤホンです。
シリコン製のイヤージェルを採用しており、耳にしっかりとフィットして外れにくいようになっています。約6時間の連続再生が可能で、無料のスマートフォンアプリを使うことで音質のカスタマイズも可能です。
【比較一覧表】価格などを比べる
【ランキング】通販サイトの最新人気! 開放型イヤホンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの開放型イヤホンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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【まとめ】用途に合わせてタイプを選択! IT・家電ジャーナリストからのアドバイス
ひと口に「開放型」といっても、シンプルに「カナル型に違和感があって苦手」という方から、「ランニング中に音楽を楽しみたいから外音を聴き取りやすいモデルがほしい」という方、「今までにない音楽体験がしたい」という方など目的はさまざまだと思います。
音質的には、やはり遮音性が高くて周囲の環境に左右されないカナル型が有利ではありますが、カナル型とは違う音楽体験ができるのも確かです。その時々の用途に合わせてイヤホンを選ぶといった使い分けもおすすめです。
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一般財団法人 家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout オーディオプレーヤー、スピーカーなどのガイドを務める。 日経BP社『日経ネットナビ』『日経ネットブレーン』『デジタルARENA』『日経トレンディネット』などを経てフリーに。 デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。 KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。