そもそもハイレゾとは?
ハイレゾ(High-Resolution Audio)とは、音楽CDより高音質に音楽を録音・再生するための取り組みです。元々音楽CDには44,100Hz/16bitという形式デジタル音源を収録していています。それを例えば192,000Hz/24bitのように最大6.5倍の情報量に拡大して、もっと高音質で音楽を楽しめるように音楽業界と家電業界を中心にはじまりました。
2014年には「Hi-Res AUDIO」のロゴも制定され、ハイレゾ対応の音源、音楽プレーヤー、イヤホンといった製品がパッケージからひと目でわかるようになっています。
ハイレゾ対応イヤホンの特徴
ハイレゾに対応しているイヤホンの特徴としては聴く音全体の音圧のバランスがよく、よい音できこえることが挙げられます。人間が雰囲気でしか感じられない音まで再生できます。
映画であればより臨場感のある効果音になります。音楽では楽器ごとのキャラクターによって放たれる個性の音まで聞き取ることができるでしょう。
ハイレゾ対応イヤホンの価格帯
高音質の基準であるハイレゾ対応のイヤホンですが、近年低価格化が進んでいて手頃な価格のモデルでは3,000~5,000円程度から選べます。より高音質なモデルを求めるなら1万円以上、数万円以上とさまざまです。
とくに1万円を越えるような高音質のイヤホンは、ハイレゾの基準を満たしているイヤホンが急増していて、高音質のイヤホンを探していたらハイレゾ対応イヤホンだった、なんてことも多くなっています。
メーカー別の特徴
ハイレゾ用イヤホンの選び方としては、メーカーで選ぶというのもポイントになります。音響機器を取り扱う企業は数多くありますが、そのなかからおすすめメーカーを3つほどご紹介します。
ハイレゾ音源の再生だけでなく、デザインやこだわりなども確認して、自分のお気に入りのメーカーからイヤホンを決めてみましょう。
ソニー
ソニーはゲーム機などをはじめ、日本のみならず世界的に知られている企業です。元々携帯音楽プレイヤーのパイオニアとして一時代を築いているだけあって音響関係の製品も多く取り扱っています。
音質だけでなく、使いやすくて聴きやすいイヤホンを作り出しています。常に一歩先をいく設計をされたハイレゾ用イヤホンは使い勝手のいい製品です。
JVCケンウッド
日本で歴史あるオーディオメーカーといえばJVCケンウッドの名前を挙げる人もいるでしょう。よい音源をよい音で聴けるような設計を繰り返し、ハイレゾの質を生かすモデルがたくさんあります。
いろいろな人にハイレゾ音源のよさを知ってもらうためにコストパフォーマンスのよい製品なども用意されていて、使う人の気持ちに立った製品づくりが見えます。
ゼンハイザー
ゼンハイザーはドイツで生まれた音響機器メーカーです。クラシック音楽を愛するヨーロッパ圏内ということもあり、オーケストラの音程も響き方も違う楽器の個性を正確に感じることのできるイヤホンを製造しています。
製品デザインもよく、音と形状で惚れてしまう人も少なくないでしょう。ハイレゾ用イヤホンも積極的に製造し、よい製品を提供しています。
ハイレゾ対応イヤホンおすすめ22選
上で紹介したハイレゾ対応イヤホンの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を価格別にご紹介します。
▼おすすめ5選【3000円~5000円】
▼おすすめ3選【5000円~1万円】
▼おすすめ5選【1万円~3万円】
▼おすすめ9選【3万円以上】
各商品がすぐに見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
※価格は2022年12月26日時点の情報です。
▼おすすめ商品の比較一覧表
▼おすすめ5選【3000円~5000円】
まずは、5000円以下で買えるおすすめのハイレゾ対応イヤホンをご紹介します。コスパ重視の方はぜひ、チェックしてみてください。
しなやかでナチュラルに聴こえるハイレゾサウンド
日本のハイエンドオーディオブランドのfinal(ファイナル)が、2017年に入門クラスの価格帯特定の音を強調せずにナチュラルサウンドを目指して開発し、大ヒットとなったハイレゾイヤホン「E2000/3000」の上位モデルが「E3000」です。
同価格帯のイヤホンと比べると音がしなやかで情報量もしっかり出すタイプ。音楽ジャンルを問わずに心地よくサウンドを聴かせてくれます。ハイレゾの高品位なサウンドを楽しみたい人はもちろん、低価格なイヤホンの極端なサウンドが合わない人にも試してほしいですね。
3,000円台で買える! ハイレゾ入門イヤホン
近年はポータブルオーディオ製品も展開するパナソニックが、イヤホン全体の価格帯の中でも安価な3,000円台の価格で発売した、カラーバリエーションも豊富なハイレゾ対応イヤホンが「RP-HDE1」です。
耳にぴったりとフィットする小型の形状は装着しやすく、高域までのスムーズな伸びやかさと解像度を備えたサウンドは、ハイレゾらしいチューニング。ハイレゾ目当てではなくても、価格帯で手頃なイヤホンを探している人にもおすすめです。マイクつきリモコン搭載の「RP-HDE1M」もラインナップしています。
▼おすすめ3選【5000円~1万円】
次に、5000円~1万円以下で買えるおすすめのハイレゾ対応イヤホンをご紹介します。
High-MFD構造で迫力のある音楽を楽しめる!
ドライバーの前方にマグネットを配置し、ボイスコイルから漏れる磁束を閉じ込めるHigh-MFD構造により、ハイレゾ本来のきめ細かい高音域から迫力ある低音域まで幅広くカバー。
また、イヤーピースも耳の奥でフィットする設計となっているのでダイナミックで表現力の高い音を楽しむことができますよ。
▼おすすめ5選【1万円~3万円】
続いて、1万円~3万円以下で買えるおすすめのハイレゾ対応イヤホンをご紹介します。
木の素材と木の響きで臨場感あるサウンド
JVCの人気ハイレゾイヤホンが「WOOD」シリーズ。名前のとおり素材に全面的に木を採用しています。振動板と筐体に天然の木を用いることで、独特の音の広がりと臨場感あるサウンドを聴かせてくれます。とくにピアノやアコースティックギター、ジャズのようなアコースティックな楽器の音の再現性はあでやかに響いて人気です。
ハイレゾ対応の高音質というだけでなく、木が素材というモノとしてのおもしろさも際立つモデルですね。
中華イヤホンの人気ブランド
ハイレゾ対応の高音質イヤホンを発売しているのは、日本メーカーだけではありません。中国TFZは数多くのハイコスパイヤホンを発売する人気ブランド。今回ピックアップしたのは人気のKINGシリーズの最新「KING PRO」です。歌声がクッキリと立ち、高域までキレがある広大なサウンドフィールドを展開する、情報量志向のサウンドを特徴としています。
中華圏のイヤホンは少々マニアックですが、コスパにすぐれたモデルも多いので、イヤホンの高音質に興味をもった人におすすめのモデルです。
カラバリ豊富なワイヤレスハイレゾイヤホン
ソニーがカラーバリエーション豊富に高音質モデルを展開する「h.ear in 2」シリーズ。首にバンドをかけてイヤホンを身につけるネックバンド型のワイヤレスイヤホンモデル「WI-H700」は、スマホと接続するBluetoothで、ハイレゾ相当の高音質を実現するLDACコーデックに対応した、数少ないワイヤレスイヤホンのひとつでもあります。
スタイル志向のモデルとして全5色を展開。実際にLDACのサウンドを聴くと、やはり情報量が豊富で音の空間の見とおしが抜群です。デザインとハイレゾ級の音質が揃うワイヤレスイヤホンは、業界内を見渡しても本当にこのシリーズだけと呼んでよい存在ですね。
ハイレゾイヤホンのスタンダード
ハイレゾブームの火つけ役であるソニーが送り出したハイレゾイヤホン。低音の再生にすぐれるダイナミックドライバーとBAドライバーを組み合わせたHDハイブリッドドライバー搭載のアプローチで、ハイレゾの高域までをカバーする設計です。
音楽のジャンルを問わずに情報をすべて引き出すような、伸びやかな高域の再生と低音の沈み込みの深さを兼ね備えたワイドレンジな音の再生は一級品。ハイレゾの高音質な実力をストレートに発揮するモデルです。
▼おすすめ9選【3万円以上】
最後に、3万円以上のハイエンドモデルの商品をご紹介いたします。
日本メーカーの超高音質ハイレゾイヤホン
日本のハイレゾサウンドを語る上では、オーディオテクニカも重要なブランドです。「ATH-CM2000Ti」は超ハイエンドの価格帯で登場したプレミアムモデルで、音の純度の高さ、空間の見とおしと情報量にすぐれたサウンドは、どんなジャンルの音源を聴いても通用するほどの高音質。精密切削フルチタニウムボディもモノとしての精度を高めています。
音の好みを超えて本当に最上級の音質を求める人には、聴いてみてほしいモデルです。
3基のドライバーユニット搭載! 高解像度イヤホン
3~40,000Hzまで、どの音域でもクリアな音を届けられるように、3基のドライバーユニットを搭載したハイレゾ対応イヤホンです。ドライバーユニットで再現した音を劣化せず耳に届けられるように、音導管に真鍮材を採用。高解像度な音を届けてくれます。
AKG(アー・カー・ゲー)『N30(AKGN30)』
各通販サイトの最新人気ランキングを見る ハイレゾ対応イヤホンの売れ筋をチェック
楽天市場でのハイレゾ対応イヤホンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スマホでの使用方法
ハイレゾに対応したイヤホンをスマホ(スマートフォン)に使って音楽などを聴きたいときには、使うスマホによって対応する内容が違ってきます。せっかくのハイレゾ用イヤホンも使えなければ意味がありません。
ここからは、iPhoneとAndroidのハイレゾ対応スマホについて、使用方法とともにご紹介していきます。
iPhoneの場合
iPhoneでハイレゾ用イヤホンを使いたい場合には、iPhoneの世代にもよりますが、ハイレゾ対応のDACが搭載されているUSB接続のイヤホンもしくは、Lightning接続対応のイヤホンを選択しましょう。
ハイレゾ音源を再生できるアプリもありますが、アプリを導入してもハイレゾ用のイヤホンを使用しなければハイレゾ規格の音では聴くことができないので注意してください。
Androidの場合
Androidを搭載したスマホは本体にハイレゾ音源を再生するためのDACが内蔵されている製品が販売されています。本体のスピーカーでハイレゾ規格の音で音楽などを聴けます。
イヤホンはミニプラグでもハイレゾ用であれば使えます。もしDACが内蔵されていないタイプであれば、iPhoneと同じような方法でハイレゾ音源をイヤホンで聴けます。
そのほかのイヤホンのおすすめ記事はこちら! 【関連記事】
用途に合わせて選んで
ハイレゾに対応したイヤホンは機器との接続方法がいろいろと選べます。音楽プレイヤーなどでは3.5mm径のステレオミニプラグが一般的でしょう。スマートフォンはイヤホンジャックが無い製品もあるのでUSB-TypeCやLightningでの接続が主流です。
Bluetooth対応のハイレゾ用イヤホンはワイヤレスであるため、音楽プレイヤーやスマートフォンと有線でつなぐ必要がないので使い勝手がよいでしょう。しかし、音質を伝達するのが難しく、有線タイプのものよりラインナップは少なめです。
ご自身の用途にあったものを選んで楽しんでくださいね。
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「家電・AV機器」カテゴリーを担当。ストレス解消に料理をすることが多く、時短できる家電やアイテムはついチェックしてしまう30代編集者。通勤時に音楽を楽しむため、さまざまなイヤホンやヘッドホンを試している。