iPhone用イヤホンの選び方 接続方法・機能性・仕様

Photo by Jess Bailey on Unsplash
iPhoneユーザーの多くが利用しているiPhone用イヤホン。探してみると、多機能で高品質の製品がたくさん販売されていることに驚く人も多いのでは。
まずは、選ぶうえでポイントとなる項目を詳しくご紹介していきます。数あるなかから、自分にぴったりのものを見つけ、日々の生活をより豊かにしていきましょう。
接続方法から選ぶ
接続方法には無線接続と有線接続があり、それぞれのメリットとデメリットを知ったうえで、より自分に合ったイヤホンを見つけましょう。
ワイヤレスが好み、音質重視など、外せないポイントをいくつかイメージしておくと選び方がスムーズになります。
Bluetooth接続(ワイヤレス認証)
Bluetoothを使用した無線接続。ワイヤレスのため煩わしさがないのが大きなメリットです。iPhoneで使えるワイヤレスイヤホンは大きくふたつのタイプに分かれます。
ミニマルでスタイリッシュな完全ワイヤレス型と、連続使用時間が比較的長くて落下するリスクが少ないネックバンド型。どちらもメリット・デメリットがあるので、用途などに合わせて選びましょう。
Lightning接続(有線)
イヤホンジャックを省いた設計になっているiPhone 7以降の機種には、有線で接続するLightning対応のイヤホンが販売されています。
ワイヤレスタイプと比較すると音の遅延がなく高音質なので、音楽はもちろん映画やゲームなどを思いっ切り楽しめるのがメリット。しかし、高価になりやすいというのがデメリットです。
機能性から選ぶ
音楽や映像を重視、または通話がメインなど、イヤホンに求める機能は人それぞれ。通勤や通学の時間を有効に活用したい人は、連続再生時間も気になりますよね。
ここでは、それぞれのニーズに合ったイヤホンを見つけるためのチェックポイントをご紹介します。
音質(対応コーデック)をチェック
Bluetooth接続で楽曲データを伝送する際のデータの圧縮形式のことをコーデックと呼びます。iPhoneとイヤホンの両方が対応している必要がありますが、多くのイヤホンが標準でSBCコーデックに対応しています。
SBCは、高音域消失やノイズが発生する場合があるため、気になる人は、高音質で音の遅延が少ないAAC対応モデルが向いています。
マイクが内蔵されているか
マイク機能が搭載されていれば、イヤホンで音楽を聴いているときに電話がかかってきても、すぐに応答でき便利です。仕事やプライベートで通話の機会が多い人が重宝する機能です。マイク感度の高い製品も増えてきているので、高性能なものを選べばよりスムーズに会話ができます。
連続再生時間はどのくらいか
Bluetooth接続のイヤホンを通勤や通学などで長時間使用する場合は、連続再生時間の長さに注目して選びましょう。それぞれのシチュエーションにもよりますが、目安としては、5時間以上の連続再生が可能かどうか。5時間ほどあれば、移動時間の行き帰りに充分使用できそうです。
仕様から選ぶ
使いたい場面は人それぞれ。とくに日常的に、あるいは、長時間使う人は、故障やトラブルがなく使うために便利な仕様もチェックして、選ぶポイントとしておさえておきましょう。
MFi認証に対応
MFi(Made For iPhone/iPad/iPod)認証とは、Appleの定めた性能基準を満たしている製品ということをあらわしています。この認証を取得した製品は、比較的故障しにくく、iOSのアップデートにも対応しているのが特徴です。やや高価になりがちなのは気になりますが、より安心して使用できるというメリットがあります。
防水・防滴機能
音楽を聴きながらランニングやスポーツをする人は、防水・防滴機能もチェックしましょう。
防水・防滴性能は「IPX」に続く数字であらわされ、数字が大きいほど能力が高くなります。汗に対してはIPX4以上、シャワー中も使用したい人はIPX5以上を目安にして選ぶといいですよ。
完全ワイヤレスタイプのものがおすすめ ITライターからのアドバイス
モバイルが大好物のITライター
イヤホンは、いまやスマホを利用している人には必需品です。有線と無線のものがありますが、私は両耳間のコードがない完全ワイヤレスのイヤホンをおすすめします。これを一度体験すると世界が変わりますよ。
【Bluetooth接続】iPhone用イヤホンおすすめ17選 ワイヤレスで使い勝手のよい
まずは、ワイヤレスで使い勝手のよいiPhone用イヤホンをご紹介します。移動中や運動中、家事をしながら音楽を楽しんだり電話をしたりと、気軽に時間を有効活用できる商品が豊富にそろっています。



【Lightning接続】iPhone用イヤホンおすすめ10選 イヤホンの充電切れの心配がない
直接iPhoneにつなぐため、イヤホンの充電切れの心配がないLightning接続タイプのおすすめ商品をご紹介します。有線がさほど気にならない、価格や音質重視の人に向いています。



「iPhone用イヤホン」のおすすめ商品の比較一覧表
ITライターのおすすめランキング iPhone用イヤホンのTOP3はこれ!
ご紹介した商品のなかから、ITライターの傍島康雄さんがおすすめする商品ランキングを発表します。iPhone用イヤホン選びの参考にしてみてください。
3位 SOUNDPEATS(サウンドピーツ)『Truefree+』
2位 Apple(アップル)『AirPods Pro』
1位 SONY(ソニー)『ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット(WF-1000XM3)』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする iPhone用イヤホンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのiPhone用イヤホンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
iPhone用イヤホンに関するQ&A よくある質問
カナル型とインナーイヤー型はどう違うの?

インナーイヤー型とは、耳の穴に浅く装着するタイプのイヤホンのこと。付けたり外したりするのは簡単なのですが、その分落としやすく、周囲の音も聞こえます。また、音漏れしやすいというデメリットもあります。
音切れしにくいものを選ぶポイントはなんですか?

完全分離型ワイヤレスイヤホンは、一度に両方の音が途切れることよりも、片側のイヤホンだけが不安定になるという症状がでます。これは、親機から送信したサウンドデータを片側の子機が受け、それを別の子機へ転送するという仕組みのため。とくに、人の頭は電波を通しにくい水分が多く、電波を迂回させ通信する必要があります。それが原因で遅延や音切れが起きてしまうのです。
音切れしにくいイヤホンを選ぶには、まずBluetoothの最新規格Bluetooth 5.0を採用しているモデルを選ぶこと。通信方式に、NFMI(MiGLO)方式を採用していればさらに安心です。NFMI方式は、電磁誘導による無線通信を行うため、人体で通信が邪魔されません。安定した通信を行う事が可能となり、遅延が低減されるのです。
加えて、イヤホンのチップにTWS Plusに対応したQCC3026を使っていればより安心。このチップは、左右それぞれのイヤホンへ同時にデータを受信でき、通信の迂回や遅延が起きず、音切れが解消されます。さらにQCC3026は電力消費を最適化するため、連続再生時間を大幅に伸ばしてくれるという機能も備えています。
コーデックとはどういう意味ですか?

コーデックとは音声データの圧縮形式のこと。
例えば、CDを有線接続したヘッドフォンで音楽を聴くのなら音源の圧縮は必要ありません。しかし、限られたメモリーしか搭載していないスマホなどにより多くの音源データを保存するためにはデータを圧縮するほうが効率的。
また、ワイヤレス接続されたイヤホンなどへデータを送信する際も、圧縮した音声データが使われます。それは、圧縮されていない音声データではサイズが大きすぎて、データを送信することができないからです。この圧縮方式の総称がコーデックというわけです。英語ではCodecと表記し、COmpression/DECompression「圧縮/伸長」の略となっています。
なお、Bluetoothイヤホン・ヘッドフォンが対応しているコーデックには大きく分けて次の通りです。
・SBC(すべての端末が搭載)
・AAC(主にApple製品が搭載)
・aptX(主にAndroid端末が搭載)
・LDAC(主にソニー製品が搭載)
同じ価格帯のイヤホンであっても、コーデックの違いによって音質に違いが生まれることがあります。好みのコーデックを使うためには再生端末とイヤホンが同じコーデックに対応している必要があることに注意してください。
エージングとは何ですか?

イヤホンのエージングとは、実際に音を出してイヤホンに内蔵された振動板を馴染ませる作業のこと。エージング専用CDや全周波数帯を再生するピンクノイズを用いて行います。
人は可聴音に加え、聴き取れることができない超高周波が共存すると、脳の奥にある基幹脳や快感・感動を司る中脳、前頭前野の局所脳血流が増大することが分かってきました。つまり、音楽を聴いて、心地良いと感じるためには、人が聞こえない音までがしっかり鳴るための調整が必要になります。この調整をするのがエージングというわけです。
エージングは、細かい音までこだわりたい人、更に心地良い音を楽しみたい人にとって必要な、イヤホンの慣らし運転なのです。
iPhone用イヤホン関連のそのほかの記事 【関連記事】
使う場面をイメージしながらお気に入りのイヤホンを 編集部より
iPhoneイヤホンのおすすめ27選をご紹介しました。最後に選び方のポイントをおさらいしましょう。
まず使い勝手に直結する接続方法を選びましょう。性能面ではマイクの有無や連続再生時間、仕様面では防水対応など、自分にとって必要な機能をチェック。音質重視やミニマルな見た目重視など、使う場面をイメージしながら、あなたがほしいiPhone用イヤホンを選んでみてくださいね。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
モバイルデバイスが大好物。それで動くアプリの開発に喜びを感じている。 スマートフォン前夜のWindows Mobile,PalmOSのアプリに情熱を傾けていたが、最近は停滞気味でコードを書くよりも文章を書く機会が多くなっており、文章を書くのも、プログラミングと同じくらい奥深い作業だと感じている。