ライトニングイヤホンとは
ライトニングイヤホンとは、iPhoneのライトニング端子につないで使えるイヤホンです。iPhone7からイヤホンジャックが廃止されたため、ブルートゥースによる無線イヤホンか、ライトニングイヤホンから選ぶことになりました。
ライトニングイヤホンなら、音が遅延したり切れたりすることがなく質の高い音を楽しめます。
ライトニングイヤホンの選び方
それでは、ライトニングイヤホンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】形状
【2】音質
【3】ケーブルの長さ
【4】機能性
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】形状をチェック
ライトニングイヤホンの形状は、カナル型と、インナーイヤー型の2タイプがあります。それぞれの特徴を把握して好みの形状を選んでくださいね。
▼音漏れしにくい「カナル型」
フィット感を重視する場合は、カナル型がおすすめです。カナル型のライトニングイヤホンは、その先端部分にシリコンなどが採用されており、それぞれの耳にぴったり合う構造になっています。
またフィット感があるため、遮音性も高く、音がしっかりと聞こえます。低音から高音までしっかりと耳に届き、気持ちよく音楽を聞いたり、会話に集中できたりするでしょう。
ただ遮音性が高いゆえに、カナル型は外の音が聞こえづらくなりますのでご注意ください。
▼メンテナンスしやすい「インナーイヤー型」
インナーイヤー型は、先端部分がプラスチック素材などになっているタイプのイヤホンです。インナーイヤー型だと、たとえばiphoneの純正イヤホンがあげられます。
素材がプラスチックなどが採用されているため、インナーイヤー型はお手入れがかんたん。ゴミや汚れが拭き取りやすく、イヤホンを清潔にたもつことができます。ただフィット感はカナル型より劣り、サイズが合わないと耳から外れてしまうことがあります。
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
通常の有線・ワイヤレスイヤホンと同じく、ライトニングイヤホンにも個性があります。たとえば、ライトニングイヤホンの装着型は有線・ワイヤレスイヤホンと同じく密閉性の高いカナル型が主流ですが、カナル型が苦手な人はiPhone付属のEarPodsに近い開放型(オープン型)イヤホンも選べます。
サウンドのバランスは製品でそれぞれですが、重低音がパワフルに鳴るタイプも人気です。また、高音質重視のタイプでは独立したDACチップを搭載しています。自分の好みに合わせて選択しましょう。
【2】音質をチェック
イヤホンを選ぶ際の重要なポイントとして、音質のよさも外せません。大きく分けてドライバーとハイレゾに分かれます。
▼解像感を楽しみたい人にはハイレゾ対応を
ハイレゾ音源の表現力、解像感を楽しみたい人は、DAC(※)が搭載されたライトニングイヤホンを選びましょう。
ハイレゾとは、演奏の空気感や臨場感まで再生できる高い解像度をもつ音楽データのことです。録音時にはアナログからデジタルへ、再生時にはデジタルからアナログへ変換します。
※DACとは、そのデジタルの音楽データをアナログ信号に変換する回路のこと
▼ドライバーを確認し、臨場感あるサウンドを!
音質を左右するイヤホンの重要なパーツが、ドライバーとよばれるもの。ドライバーは、イヤホンの音を鳴らすスピーカーのことで、その搭載数・素材などによって音質が異なってきます。
ドライバーの搭載数はひとつのものが多いですが、なかには2つのドライバーを有しているイヤホンもあります。とくにゲーム・映画・動画・音楽など、しっかりと音に集中したい場合は、2つ以上のドライバーが採用されているイヤホンを選んでみるのもおすすめですよ。
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
3.5mmのイヤホンジャックが廃止されたiPhoneやiPadに搭載されている、Lightning端子に直結できるライトニングイヤホン。有線イヤホンの選択肢として、さまざまなメーカーから数千円~2万円クラスといった幅広い価格帯の製品が発売されています。
iPhoneに標準で付属しているLightning変換ケーブルとEarPodsと同程度のサウンドであれば3,000~5,000円程度の製品を。音質にこだわるなら1万円以上のクラスの製品を検討しましょう。
【3】ケーブルの長さをチェック
有線のイヤホンはケーブルは長さをよくチェックして選ぶことが大切です。ライトニングケーブルが短すぎると、カバンやポケットにiPhoneを入れておくのが難しくなります。
iPhoneを手元で操作しながら音楽を聴くなら短めを。カバンなどにiPhoneを入れたままゆったり接続するなら、1.2m前後だと使いやすいでしょう。
【4】機能性をチェック
ライトニングイヤホンには、リモコン付きやマイクが付いているものなどさまざまな機能があります。また、充電しながら使えるタイプもあるので外せない欲しい機能を抑えましょう。
(a)通話もできるマイク付き
マイクなしのライトニングイヤホンだと、電話がかかってきたときに応答しても相手に声が聞こえません。そのため着信のたびにライトニングイヤホンを抜かなければならず、スマートに応答できないのが残念な点です。
一方マイク付きなら、自分の声が音声としてマイクに認識されるのでとても便利。iPhoneを手で握り続ける必要がなく、両手があくのでリラックスして通話を楽しめます。
(b)手元で操作できるリモコン付き
リモコン付きなら、再生・一時停止・音量の大小などの設定を手元でコントロールできるのでとても便利です。リモコンのボタンひとつで音楽の操作ができたり、内蔵マイクを使ったりしてカバンに入れたまま通話を楽しめるタイプもあります。
音楽を聴きながらランニングする場合は、できるだけコンパクトなリモコンがついたライトニングイヤホンを選びましょう。
(c)充電が併用できる端子
価格は高めになりますが、ライトニングイヤホンには多機能なモデルも販売されています。たとえば、Lightning接続用充電ポートを搭載したモデルであれば、ライトニングイヤホンで音楽を聴きながら充電するという使い方が可能。
コントロールアプリが提供されていて音質カスタマイズができたり、電車やバスの騒音を軽減するノイズキャンセル機能を有するモデルも登場しています。
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
サウンドの違いとよさを実感できる製品選びがおすす
Lightning端子に直結できるライトニングイヤホンは、iPhoneに付属するEarPodsと変換ケーブルの組み合わせなら、予算をかけずに使いはじめることができます。
音質や機能にこだわりたい人は、サードパーティー製のライトニングイヤホンを探すといいでしょう。まずはお手ごろな価格帯のイヤホンでサウンドの違いを実感してみてください。さらにサウンドにこだわりたい人は、1万円以上のクラスの製品を選ぶと、そのよさを実感できるでしょう。
ライトニングイヤホンおすすめ8選
ここまでで紹介した選び方のポイントをふまえ、おすすめ商品をご紹介します。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ライトニングイヤホンの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのライトニングイヤホンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
音が聞こえない・繋がらない時の対処法
イヤホンをつけているのに、音が聞こえなくなったときは、iphone側・イヤホン側どちらかに異常が起きている可能性があります。
まずiphone側をチェックしてみましょう。考えられるのは、接続不良やアプリの不具合です。
・音量ボタンを押す
・Bluetooth接続の確認
・出力先の確認
これでも音が出ない場合は、起動しているほかのアプリを終了したり、本体を再起動させたりしてみてください。そうすることで、音が聞こえるようになることがあります。
続いてチェックしたいのは、イヤホン側です。
ほかのイヤホンを使ってみて音が聞こえるようであれば、そのイヤホンの故障になるでしょう。
それ以外には、イヤホンにゴミや汚れがつまっていることが考えられます。いろいろ試しても音がでないときは、イヤホンの買い替えや修理なども検討してください。
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まとめ
ライトニングイヤホンは、いろいろな種類があります。上記の選び方を念頭に、自分の求める音質や性能がついているものを選びましょう。周囲の環境も含め、どんな状態でイヤホンを使うかも異なってきますので、複数用意しておくのもいいかもしれません。
また、ご紹介したアイテムのなかには、高品質でも価格がそこまで高くないライトニングイヤホンもあります。予算に合うものを見つけるのに役立ててくださいね。自分にあったライトニングイヤホンを購入しましょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
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