一体型イヤホンによく似た種類にネックバンド型イヤホンがあります。一体型は発音部に主要回路が組み込まれており、ネックバンド型はネックバンド部分に主要回路が組み込まれています。それぞれのメリットを考えて選択しましょう。
【 一体型のメリット 】
一体型は発音部こそ多少大きくなりますが、全体としては目立たず邪魔になりにくい形状です。日常使いやスポーツにピッタリです。
【 ネックバンド型のメリット 】
ネックバンド型は発音部が小型なため耳への負担を抑えられますし、なにより軽く長時間の使用にも疲れを感じません。
それでは、左右一体型イヤホンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】バージョンと対応コーデック
【2】バッテリー性能
【3】そのほかの機能
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
長時間の使用が必要であればBluetooth Ver.5を、音質重視であればBluetooth Ver.4を選択。なかでもBluetooth Ver.4.2は高音質で安定した接続のうえ、バッテリーの消費も少なくおすすめです。
また、コーデックとは音楽信号の伝送方式。AACやaptXといった高音質のコーデックもありますが、一体型イヤホンでコーデックによる音質の違いが判別できるレベルのものは稀。そこまで音質にこだわるのであればヘッドホンタイプがおすすめです。
一般的な使用で使用可能時間5時間以下は短く、10時間を超えるものだと長い水準と言えるでしょう。イヤホンのなかには多機能や音質を重視するあまり使用時間が短くなっているものもあります。
長ければいいというものではなく、実際に使用する時間を考えて選択しましょう。
音楽再生や通話といったベーシックな機能のほかに、スポーツに関する機能や単独でミュージックファイルを再生する機能をもった製品も。使用環境や利便性を考えて選択しましょう。
ふたつの発音ユニットをつなぐコードの長さが調整できるかどうか。また、使用しないときにふたつの発音体がマグネットでくっつくような製品もあります。
スポーツやトレーニングに使用する場合はイヤホンが耳にしっかりとフィットすることが大切。耳の形状はひとりひとり異なり、耳形認証といって生体認証にもなっているほどです。
自分にピッタリの形状のイヤホンを探すためのひとつの指標がイヤーフックや付属イヤーチップの有無です。スポーツ用特化したイヤホンでは5~7種のイヤーチップが付属している製品もあります。
ノイズキャンセリングは簡易的なCVCタイプと、本格的なアクティブタイプがあります。いわゆるノイズキャンセリング機能が期待できるのはアクティブタイプのみ。外音をマイクで拾い、その音を打ち消すような音を電気的に合成させることで外音が軽減されます。
反面、ノイズキャンセリングは音楽信号にほかの成分を追加することにもなりますので、騒がしい場所での音楽鑑賞が主目的の場合は密閉型ヘッドホンをおすすめします。
防水防滴性能にはグレードがあり、IPコードと呼ばれています。IPx0(xは防塵性能のため防水性能とは無関係)の非防水からIPx8の潜水用までグレードが定められています。
この内水泳が可能なのはIPx7またはIPx8のみ。IPx4程度では汗に対する保護程度の防水性能しかありません。防水機能には段階があることに注意してください。
イヤホンのなかにはスマホアプリと連動し機能が追加されたりするものもあります。これらの特殊な機能は便利ではありますが、常時使用する必要があるのかをじゅうぶんに吟味する必要があります。
かけ心地や音質を犠牲にしてほかの特殊な機能を優先させると、長く愛用できないことにもなりかねません。
画像 |
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商品名 |
maxell(マクセル)『ワイヤレスカナル型ヘッドホン Graphene(グラフェン)(MXH-BTGD50)』
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SOUNDPEATS(サウンドピーツ)『スポーツイヤホン(Q35 HD)』
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Panasonic(パナソニック)『ワイヤレスステレオインサイドホン(RP-HTX20B)』
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Pioneer(パイオニア)『E7wireless(SE-E7BT)』
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JVC『ワイヤレスステレオヘッドセット(HA-ET870BV)』
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SONY(ソニー)『ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット(WI-SP600N)』
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Jaybird(ジェイバード)『Tarah Pro』
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JBL(ジェイビーエル)『Endurance DIVE(DIVEBLK-HPCC)』
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audio-technica(オーディオテクニカ)『ワイヤレスヘッドホン(ATH-SPORT90BT)』
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Bose(ボーズ)『SoundSport wireless headphones』
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Beats by Dr.Dre(ビーツ・バイ・ドクタードレ)『Powerbeats』
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SHURE(シュア)『SE215高遮音性イヤホン』
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BANG & OLUFSEN(バングアンドオルフセン)『Beoplay E6』
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beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)『XELENTO WIRELESS JP』
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UNIQ CORPORATION『TrueOpen(UQTOP01BL)』
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AfterShokz(アフターショックス)『AfterShokz Aeropex』
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商品情報 |
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特徴 |
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対応コーデック |
SBC AAC aptX
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SBC AAC(iOSのみ) APTX-HD
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SBC AAC
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SBC AAC aptX
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SBC
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SBC AAC
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SBC
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SBC
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SBC AAC
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SBC
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SBC
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SBC aptX aptX HD aptX LowLatency AAC
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AAC
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SBC AAC aptX aptX HD
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SBC
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SBC
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連続再生時間 |
約10時間
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最大14時間
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約8時間30分(SBC)
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最大7.5時間
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約7時間
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最大6時間
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最大約14時間
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最大8時間
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最大8時間
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最大6時間
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最長15時間
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最大10時間
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約5時間
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最大約8時間
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最大10時間
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最長8時間
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防水防塵 |
IPX4相当
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IPX8
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×
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IPX4
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IPX5相当
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IPX4相当
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IPX7
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IPX7
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IPX5
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防滴
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耐汗耐水仕様
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防水防滴
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×
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IP67
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イヤーフック |
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○
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ノイズキャンセリング |
×
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×
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×
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プレーヤー内蔵 |
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×
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×
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×
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×
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×
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○
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○
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×
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×
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×
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×
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×
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商品リンク |
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オーソドックスなものやデザイン性にすぐれたもの、多機能なものなどをチョイスしました。ご自分に合うものを選んでください。
maxell(マクセル)『ワイヤレスカナル型ヘッドホン Graphene(グラフェン)(MXH-BTGD50)』
高音質と実用性のバランスを考えたモデル
グラフェンコート振動板によって、ハイスピードで低歪の音質を実現しています。振動板は電気信号を空気振動に変換する薄い膜上のパーツで繊細な音を再生するためには薄くする必要がありますが、薄くすると強度が低下し、歪の多い音になります。
本機では振動板の表面に高い硬度のグラフェンコートを施すことによって、軽くて強い振動板を実現しています。
SOUNDPEATS(サウンドピーツ)『スポーツイヤホン(Q35 HD)』
強力な防水性能
音楽を聴きながらシャワーを浴びてもOKという強力な防水性能をもつイヤホン。『CVCノイズキャンセリング』というノイズキャンセリング機能が搭載されています。
これは本格的なノイズキャンセル機能ではなく、通話時の風切り音や環境音を軽減させるもので、音楽再生時に周囲の音をキャンセルさせる効果はありません。
Panasonic(パナソニック)『ワイヤレスステレオインサイドホン(RP-HTX20B)』
品のあるデザインと実用性を両立
素材やデザインにこだわった『見せる』イヤホン。ハイセンスな4色のカラーバリエーションがあります。使用可能時間は通常は8時間30分程度ですが、15分の急速充電で約80分使用できる機能をもっています。
Bluetoothバージョンは音質重視のVer.4.2を使用。デザイン重視ながら実用性も高いイヤホンです。
Pioneer(パイオニア)『E7wireless(SE-E7BT)』
オーディオ専業メーカーらしい高音質イヤホン
オーディオ専業メーカーらしく高磁力希土類マグネットを使用したモデルです。イヤホンの歪感やダイナミックレンジはマグネットの素材によって大きく変化します。
希土類マグネットとはネオジウムやアルニコといった軍事用に開発された強力なマグネットで、これを民間転用したもの。高価な素材ですが低歪でクリアな音質が期待できます。
JVC『ワイヤレスステレオヘッドセット(HA-ET870BV)』
振動センサー内蔵、音声によるコーチング機能あり
本体に振動感知センサーを内蔵し、その情報をスマートフォンに伝達。専用アプリをインストールすることで振動感知センサーが測定した頭部の動作情報からランニングフォームを推測し、音声によるリアルタイムのコーチングしてくれます。
また、現在実用化されているマグネットとしては最強のネオジウムマグネットを使用しており、音質面への配慮もなされています。
SONY(ソニー)『ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット(WI-SP600N)』
本格的なノイズキャンセリング機能を備えたイヤホン
本体に外音取り込み専用のマイクが内蔵され、周囲の音を検出して、その音を打ち消す信号を音楽信号に重畳させることで、外来のノイズ音が減少して聴こえます。電車や飛行機で音楽を楽しむときに効果的です。
この機能は周囲の話し声も打ち消してしまいますが、本体の押しボタンスイッチでかんたんにOFFにすることができます。
Jaybird(ジェイバード)『Tarah Pro』
アスリート向けに特化した高耐久性のイヤホン
Jaybird はアメリカ・ユタ州のメーカー。強力な防水性能と耐久性をもったランナーやスキーヤー、アスリート向けに特化したイヤホンを生産しています。長時間の浸水、凍結、埃や泥といったものまでに耐性をもつ製品です。
バッテリー駆動時間は14時間とかなり長く、さらにわずか5分の充電時間で2時間の再生が可能です。
JBL(ジェイビーエル)『Endurance DIVE(DIVEBLK-HPCC)』
MP3プレーヤー内蔵で泳ぎながらの使用もOK
JBLはジェームス・B・ランシングにより1946年に設立されたスピーカーブランド。音響機器メーカーらしく、このイヤホンにはMP3プレーヤーが内蔵されており、単独で音楽の再生が可能です。
着脱することで自動的に電源がONおよびOFFする設計。防水機能も万全で、なおかつ単独で音楽再生が可能なため、泳ぎながら使用することもできます。
audio-technica(オーディオテクニカ)『ワイヤレスヘッドホン(ATH-SPORT90BT)』
大容量の音楽データーを単独で再生可
4GBの容量をもつ音楽プレーヤーをイヤホンに内蔵。スマホ等を接続することなくイヤホンのみで音楽を再生することが可能です。しかし、防水性能は有するものの完全防水ではないため水中での使用は不可。
1,000曲近くの音楽データを単独で聴くことは稀かもしれません。イヤホンというより音楽プレーヤーとしての機能を重視した製品と考えた方が良いかもしれません。
Bose(ボーズ)『SoundSport wireless headphones』
ダイナミックな低音がたっぷりのイヤホン
1964年、米国マサチューセッツ工科大学教授のボーズ博士が独自の理論を製品化するために設立した音響ブランド。音場と低音再生にこだわったスピーカーが広く知られており、近年では喫茶店などの簡易な音響設備やヘッドホンで多くの製品を発売しています。
本機も低音の再生には定評があり、ダイナミックでたっぷりの低音がお好みの方におすすめの一品。
Beats by Dr.Dre(ビーツ・バイ・ドクタードレ)『Powerbeats』
15時間の長時間使用可
防滴仕様のベーシックなイヤホンです。日常使いから軽いスポーツまで使用することができます。このイヤホンが特徴的なのは長時間使用と急速充電。
長時間使用では最長15時間使用することが可能です。この値は一体型ワイヤレスイヤホンではトップクラス。また、5分間の急速充電で1時間使用することができます。寸法はやや大きめです。
SHURE(シュア)『SE215高遮音性イヤホン』
外部の音をシャットアウト、高遮音性イヤホン
かつてはアナログレコード用のカートリッジ(針)、現在ではマイクやヘッドホンのブランド、アメリカのシュアー社のイヤホンです。シュアー社はプロのミュージシャン向けのヘッドホンやイヤホンも生産しており、本機はその技術を生かした高遮音性イヤホンです。
外部の音の大部分をシャットアウトし、純粋に音楽だけを楽しむことが可能です。
BANG & OLUFSEN(バングアンドオルフセン)『Beoplay E6』
スタイリッシュで高音質なイヤホン
1925年にデンマークで設立されたオーディオメーカーB&O(バングアンドオルフセン)の製品はどれもスタイリッシュ。
特筆された性能を有する製品ではありませんが、シンプルで機能的な北欧デザインと浸透力のある音質は、オーディオファンでなくても手元に置きたくなる製品です。シックな4色のカラーバリエーションが選択できます。
beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)『XELENTO WIRELESS JP』
プロ用ヘッドホンで培ったドイツの技術
ベイヤーダイナミック社はホームオーディオの世界ではあまり知られていませんが、1937年に世界初のステレオヘッドホンを発売したドイツのブランドです。プロオーディオを中心に武骨ではありますがプロ用モニターヘッドホンを多く生産しています。
本機は小型で耳にすっぽりと隠れてしまうような大きさ。高価ですが音楽信号の微小な情報を正確に再生するイヤホンです。
UNIQ CORPORATION『TrueOpen(UQTOP01BL)』
イヤホンを外さなくても外部の音が聴けるイヤホン
多くのイヤホンが外部の音をノイズとして認識して排除するのに対して、本機は外部の音も積極的に聴こえる状態で音楽を楽しむためのイヤホンです。
声を掛けられるかもしれないような環境でのBGM的に音楽を聴くというような使い方や、10時間もの長時間使用ができる点を生かし、ほかの作業をしながらの『ながら聴き』にも向いています。
AfterShokz(アフターショックス)『AfterShokz Aeropex』
骨を直接振動させて音楽を認識する骨伝導イヤホン
一般的なイヤホンが音楽信号を空気振動に変換し耳で聴くのに対して、本機は直接骨へ振動として伝達させることで音楽信号を認識します。耳が塞がらないため周囲の音はよく聴こえますし、周囲が極端に騒がしい場所でも音楽を聴くことができます。
その反面、音楽の周波数特性は独特で、音楽の表情やバランスに違和感を感じることもあります。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのイヤホン おすすめの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
音響機器メーカー・時計輸入販売「株)ムジカコーポレーション」代表
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
専門は音響アンプの電子回路設計。筐体設計。真空管回路設計。2005年音響機器を開発・製造・販売する会社を設立。国内はもとより、欧州を中心に37ケ国に輸出。 2007年プロオーディオ事業、2013年ログハウス事業、2015年コンサート企画運営事業を開始。2018年から新規事業としてロシア製軍用時計の輸入を始める。その後、数ケ国の機械式腕時計や懐中時計をラインナップ。 2008年よりFM岐阜の長寿番組である『ムジカスタイル』(毎週木曜18:30~)のナビゲーターに。コラム等の執筆多数。総アクセス数370万を超えるブログは、現在も100万アクセス/年のペースで進行中。 ローカル鉄道養老鉄道支援組織『乗って残そう揖斐養老線実行委員会』会長。大垣ケーブルテレビ番組審議委員。