おすすめ商品の比較一覧表
防水イヤホンの選び方
それでは、防水イヤホンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】防水性能
【2】防汗や防サビ対応
【3】ワイヤレスか有線タイプか
【4】骨伝導機能
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】防水性能をチェック
ランニング、アウトドア、そして水回りでも安心して使える防水イヤホン。ひと口に防水イヤホンと言っても、水に濡れても大丈夫な「防滴」、水に沈めても浸水しない「防水」と種類があります。まずはこちらを確認していきましょう。
▼「IPX4」以上:ランニングに最低限必要
イヤホンに防水性能が求められる、よくあるシチュエーションがランニングです。
ランニングに求められる防水性能は、一般的には「IPX4」(あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない)や、製品によっては「IPX5」(あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない)、「IPX6」(あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない)程度でじゅうぶんです。雨はもちろん、軽く水で洗い流すくらいには対応できます。
なお、「IPX3」でも水滴や雨程度までは大丈夫です。ただし、防水性能は真水に対する防水性能のみを定めているので、厳密には塩分を含んだ汗や海水、洗剤に対する規定はありません。
▼「IPX7」「IPX8」:水に沈める場合
より防水性能を重視したイヤホンには、完全に水に沈められる「IPX7」(一時的に一定水圧の条件で水没しても内部に浸水することがない)、「IPX8」(継続的に水没しても内部に浸水することがない)まで対応するものもあります。
「IPX7」「IPX8」が想定しているのは、水たまりや川、お風呂に落としてしまったり、水に浸けて洗ったりするようなシチュエーションで、とくに「IPX8」は完全防水と呼ばれることもあります。ただし、こちらも厳密には塩分を含んだ海水、洗剤、温泉などは対象外です。
【2】防汗や防サビ対応をチェック
これまで「IPX」の保護等級に注目してきましたが、あくまで真水を想定していて汗や海水はカバーしていません。
ランニングに必要な汗、そして海に落下したときのサビに対する業界統一の基準はありませんが、イヤホンメーカーが独自の基準で防汗や防サビをうたっているメーカーもあります。
より安心を求めるなら、製品の防水性能がどんなシチュエーションを想定しているかもチェックしてみましょう。
【3】ワイヤレスか有線タイプかチェック
ワイヤレスイヤホンであれば使用中にコードをどこかに引っ掛ける心配がなく、カバンから取り出すときにコードが絡まって困ることもありません。またコードが衣服などに擦れる音がなくなるなど日常使いからもたくさんのメリットがあります。さらに、スマートフォンやPCなどの端末と離れた場所で使えることから、防水イヤホンであればお風呂場でも利用ができます。
一方、有線イヤホンならではのメリットは、イヤホンを充電する必要がないことです。ワイヤレスイヤホンも進化して電池が長持ちするようになっているとはいえ、何もしなくても半永久的に使い続けられるのは有線の強み。また、価格が安いものが多い点もメリットです。
使用するシーンや重視したいポイントから、ワイヤレスか有線かを選びましょう。
【4】骨伝導機能をチェック
外音取り込み機能のあるイヤホンや密閉性の低いイヤホンを使用するという方法もありますが、耳をふさがない骨伝導タイプのイヤホンという少し珍しい選択肢もあります。
骨伝導とは、空気の振動で伝わる音を骨の振動を利用して伝える技術です。耳をふさがないので長時間の使用でも耳が疲れず、周囲の音もしっかり聞き取れるという特徴があります。
骨伝導タイプの防水イヤホンのほかに、普通のイヤホンと同じような形状で、耳のふさぎ方に工夫がしてある商品もあります。
外音を遮断しないオープンチップタイプのものや、耳をふさがない形状で防水性能があるものなら、プールでの使用もじゅうぶん可能。外音の聞こえ方を重視するなら、骨伝導タイプとあわせて、選択肢に加えるといいでしょう。
エキスパートのアドバイス
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
まずは防水性能、そして「IPX数値」を確認!
防水性能に着目したイヤホン選びのポイントは、まずは「IPX~」という防水性能の確認です。主に「IPX5」以上の防滴、「IPX7」以上の防水イヤホンを選べば、ほとんどの人が求める防水性能は確保できるでしょう。
そして次に考えたいのは、防水イヤホンを使いたいシチュエーションに対して、そのイヤホンがどれだけほかの機能をあわせ持っているかです。例えば、ランニングで身につけるイヤホンなら、ワイヤレスにするか完全ワイヤレスにするか、に加え、落下しづらいフィット感も重要です。使用目的として、水泳まで想定するなら、音楽プレイヤー内蔵が必須です。
こうした目的に応じた機能志向で探すようにすれば、自分にあったイヤホンを見つけられるでしょう。
防水イヤホンおすすめモデル
それでは、おすすめの防水イヤホンをご紹介いたします。
▼おすすめ9選|プロ厳選
▼おすすめ2選|ランニング向け
▼おすすめ3選|お風呂場で使える
▼おすすめ4選|水泳で使える
▼おすすめ2選|プレイヤー一体型
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ9選|プロ厳選
それでは、オーディオ&ビジュアルライターでAV機器の評論家として活躍されている折原 一也さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。








音楽プレイヤー内蔵の防水完全ワイヤレス
防水イヤホンで最強の1台を選ぶとしたら、間違いなく候補になるモデルが、ソニーの『WF-SP900』です。
左右独立の完全ワイヤレスでありながら、「IPX5」「IPX8」と業界最高の防水性能を確保して防水防塵。本体に4GBのメモリを内蔵していて、スマホレスで音楽再生にも対応。ランニングだけでなく、装着しての水泳も想定し、左右のワイヤレス通信にはNFMIを採用。陸上での接続の途切れにくさもトップクラスです。
防水性能、そしてスポーツ用イヤホンとして求められる全機能がそろう、まさにオールマイティな防水完全ワイヤレスイヤホンです。

▼おすすめ2選|ランニングに使える
続いては、ランニング用のイヤホンです。こちらもぜひ参考にしてくださいね。
▼おすすめ2選|お風呂場で使える
続いては、短時間であれば水に浸かってしまっても耐えられるIPX7以上の防水イヤホンをご紹介します。
▼おすすめ3選|水泳で使える
最後は、プレイヤーと一体型の防水イヤホンをご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてくださいね。
外音取り込み機能を備えた防水ウォークマン
骨伝導タイプではありませんが、外音に配慮したタイプということであわせて紹介します。ソニーのヘッドホン一体型ウォークマンで、4GBのメモリーを内蔵しています。あらかじめパソコンで聴きたい音楽を転送しておく必要があります。
防水性能は、「IPX5」/「IPX8」です。メーカー説明には海水対応の表記もあり、プールだけでなく海での使用も可能です。
ヘッドフォンにセットされた外音用マイクで外の音を取り込み、音楽にミックスして再生することで、外の様子にも配慮します。外音レベルは3段階と音楽のみに調整できますが、完全に安全な場所以外は外音を混ぜて使用するようにしましょう。
▼おすすめ1選|プレイヤー一体型
最後は、プレイヤー一体型の商品をご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてくださいね。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 防水イヤホンの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの防水イヤホンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】スポーツ向けのイヤホンの紹介はこちら
使用したい状況に合う「IPX数値」を
オーディオ&ビジュアルライターでAV機器の評論家として活躍されている折原一也さんへの取材をもとに、防水イヤホンの選び方とおすすめ商品を紹介しました。防水イヤホンでまず知っておくべきなのは、一言で防水といってもそのレベルには差があるということ。「IPX~」という数値がその判断基準になります。
使用したい状況をしっかり想定して、「IPX数値」はじゅうぶんであるか、そのほかの要望(防汗、防塵や装着時の安定性など)に対してもしっかり応えてくれるイヤホンかを確かめながら、自分にぴったりの防水イヤホンを選んでくださいね。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
オーディオ&ビジュアル専門誌『AV REVIEW』『プレミアムヘッドホンガイドマガジン』や、モノ雑誌『家電批評』『MONOQLO』『GoodsPress』『MonoMax』『DIME』『日経トレンディ』等、Webでは『Phileweb』『日経トレンディネット』『価格.comマガジン』『@DIME』『&GP』等の媒体で、レビュー、解説で活躍する1979年生まれの若手評論家。 日々、新製品発表会や欧米のIT・家電関連イベントを取材しデジタル家電のトレンドにも精通。 高価なハイエンドの機器だけでなく、格安・コスパ志向、ライフスタイル志向の製品までもカバー。 AV家電製品の取材歴が長い事もあり、製品はスペックで判断するだけでなく、実機に触れてクオリティをチェックした上でのレコメンドを心がけている。2009年より音元出版主催のオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員。