防水イヤホンは防水性能の大きさが重要!
ランニング、アウトドア、そして水回りでも安心して使える防水イヤホン。防水レベルは「IPX」で示されることが多く、0から8までの等級があります。例えば、IPX0であれば防水性がなく、IPX8であればプールに水没しても大丈夫です。詳しい内容を確認していきましょう。
▼「IPX5」以上:生活防水レベル。雨が降っててもOK
イヤホンに防水性能が求められる、よくあるシチュエーションがランニングです。
ランニングに求められる防水性能は、一般的には「IPX5」(あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない)、「IPX6」(あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない)程度でじゅうぶんです。雨はもちろん、軽く水で洗い流すくらいには対応できます。
なお、防水性能は真水に対する防水性能のみを定めているので、厳密には塩分を含んだ汗や海水、洗剤に対する規定はありません。
▼「IPX8」:プールや浴室で使ってOK
プールや浴槽など、水没する可能性があるシーンで使う場合、「IPX7」(一時的に一定水圧の条件で水没しても内部に浸水することがない)、「IPX8」(継続的に水没しても内部に浸水することがない)を選びましょう。
「IPX7」「IPX8」が想定しているのは、水たまりや川、お風呂に落としてしまったり、水に浸けて洗ったりするようなシチュエーション。「IPX8」は完全防水と呼ばれることもあります。ただし、こちらも厳密には塩分を含んだ海水、洗剤、温泉などは対象外です。
防水イヤホンの選び方
それでは、防水イヤホンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】防汗や防サビ対応
【2】コーデックで音質の良さをチェック
【3】完全ワイヤレス or 左右一体型
【4】骨伝導機能
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】防汗や防サビ対応をチェック
これまで「IPX」の保護等級に注目してきましたが、あくまで真水を想定していて汗や海水はカバーしていません。
ランニングに必要な汗、そして海に落下したときのサビに対する業界統一の基準はありませんが、イヤホンメーカーが独自の基準で防汗や防サビをうたっている場合もあります。
より安心を求めるなら、製品の防水性能がどんなシチュエーションを想定しているかもチェックしてみましょう。
【2】コーデックで音質の良さをチェック
イヤホンの仕組みは、スマホなどの音楽プレイヤーにある音声データをいったん圧縮して、オーディオに送信して音声を流します。この仕組みを「コーデック」や「音声圧縮変換方式」と呼び、性能で音質が大きく異なってきます。
主に3種類あるので紹介していきます。
「SBC」:標準的なタイプで、多くの機種で使われています。
「AAC」:iPhoneなどに対応しておりSBCより音質が良く遅延が少ないタイプ。
「aptX」:主にAndroidに使用されており、高音質で遅延が最も少ないタイプです。
イヤホンだけでなく、スマホなどの音楽プレーヤーも同じタイプかをチェックしておきましょう。
【3】完全ワイヤレス or 左右一体型
【完全ワイヤレス】
使用中にコードをどこかに引っ掛ける心配がなく、カバンから取り出すときにコードが絡まって困ることもありません。またコードが衣服などに擦れる音がなくなるので、ランニングなどの運動中で役立つポイントが多いです。
【左右一体型】
一方、ケーブルなどで左右のイヤホンをまとめている左右一体型にもメリットがあります。片方だけを落として失うリスクがないです。それに充電ケースがなく、首にかけて持ち運ぶことができるので、荷物が1つ少なくなり快適ですよ!
Bluetoothの規格を確認
多くのワイヤレスのイヤホンはBluetoothで接続します。Bluetoothにはバージョンがあり、イヤホンだけでなくスマホも同じバージョンに対応している必要があります。
最新のバージョンは5.2ですが、古いスマホや音楽プレーヤーを使っている場合、バージョン5.2に対応していないこともあるので、注意して選びましょう。
通信可能範囲「クラス」もチェック
例えばリビングにスマホを置いて、浴室でワイヤレスイヤホンを使う場合、「クラス」が低いと通信できない場合があります。「クラス」は3段階に分かれており、Class1なら最大100m、Class2なら最大10m、Class3なら最大1mといった具合に通信強度が異なってきます。
通勤などで使う場合にはClass2で十分ですが、スマホと離れて使うシーンが多い場合、Class1に対応したイヤホンを選ぶようにしましょう!
【4】骨伝導機能をチェック
骨伝導とは、空気の振動で伝わる音を骨の振動を利用して伝える技術です。耳をふさがないので長時間の使用でも耳が疲れず、周囲の音もしっかり聞き取れるという特徴があります。
外音を遮断しないオープンチップタイプのものや、耳をふさがない形状で防水性能があるものなら、プールでの使用もじゅうぶん可能。外音の聞こえ方を重視するなら、骨伝導タイプも選択肢に加えるといいでしょう。
防水イヤホンおすすめ商品
それでは、おすすめの防水イヤホンをご紹介いたします。
すぐに各商品が見たい方は、下記リンクをクリック!
▼防水イヤホンおすすめ7選|完全ワイヤレス
▼防水イヤホンおすすめ5選|左右一体型
▼おすすめ商品の比較一覧表
▼おすすめ7選|完全ワイヤレス
まずは完全ワイヤレスタイプのおすすめイヤホンを紹介していきます。
ベストセラーモデルをアップデート!
ベストセラーモデルを改良したIPX7の完全ワイヤレスイヤホン。スマホの専用アプリをダウンロードすることで、高音や低音を自由にカスタマイズできて、好みの音楽を楽しめます。
前モデルよりサイズアップをすることで、3層構造の8mmドライバーを採用し、迫力ある音を実現しています。最大40時間という長時間再生ができるので、こまめに充電する必要もなく便利な製品ですよ!
圧倒的なノイキャン機能で、ハイレゾ音質を堪能!
「統合プロセッサーV1」を搭載し、業界最高クラスのノイズキャンセリング機能を備えており、音楽に集中できます。肝心の音はというと、「LDAC」に対応したハイレゾ音質で圧倒的な高音質を堪能できます。
また5分の充電で60分使用できる急速充電にも対応しています。IPX4で雨や汗を気にせず使うことができますよ。
IPX7の防水性と臨場感ある音質がキモ!
コンパクトサイズながらIPX7という高い防水性能を備えています。独自の「ゲーミングモード」を採用しており、遅延が少ない通信を可能にしているのもポイント。
また臨場感のある音を再現する特許技術「HDSS」により、立体的かつナチュラルな音を楽しむことができます。充電ケースを使うことで3回フル充電できて、最大32時間も再生可能!
自分好みの音にカスタマイズ!
高性能な11mm径のドライバーを搭載しており、クリアな高音と迫力ある低音を楽しめる完全ワイヤレスイヤホンです。ノイズキャンセリングを7段階でカスタムできるので、シーンに応じてレベルを調整することができます。
急速充電や、Qiワイヤレス充電に対応するほか、専用アプリで好みの音にカスタマイズできたり、2台のデバイスに同時接続できたりと多機能性も魅力です!
音楽プレイヤー内蔵の防水完全ワイヤレス
防水イヤホンで最強の1台を選ぶとしたら、間違いなく候補になるモデルが、ソニーの『WF-SP900』です。
左右独立の完全ワイヤレスでありながら、「IPX5」「IPX8」と業界最高の防水性能を確保して防水防塵。本体に4GBのメモリを内蔵していて、スマホレスで音楽再生にも対応。ランニングだけでなく、装着しての水泳も想定し、左右のワイヤレス通信にはNFMIを採用。陸上での接続の途切れにくさもトップクラスです。
防水性能、そしてスポーツ用イヤホンとして求められる全機能がそろう、まさにオールマイティな防水完全ワイヤレスイヤホンです。
ノイズキャンセリング機能と長時間再生が役立つ!
周囲の雑音を抑えて音楽に集中できるノイズキャンセリング機能を備えています。完全ワイヤレスイヤホンながら、最大11.5時間の連続再生が可能で、バッテリー残量を気にせず使うことができます。
イヤーピースにもこだわっており、装着感に優れるSS~Lの4サイズを同梱しています。サイズが合わないと耳が痛くなるストレスがなくなり、快適に音楽を楽しめますよ!
楽器メーカーの技術力を結集!
聴く人の感情を動かすヤマハならではの音「TURE SOUND」を追求した、メーカー最上位のモデルです。楽器メーカーが持つ技術力を注入しており、最高の音質で音楽を楽しめます。
IPX5の防水機能を備えているので、雨の中でも問題なく使えますよ。
▼おすすめ5選|左右一体型
続いて、片方だけイヤホンを失う、なんて心配もない左右一体型のイヤホンを紹介していきます。耳の穴をふさがないで音楽を楽しめる骨伝導タイプなら、走りながら、自転車をこぎながら使えますよ。
ナノコーティングで雨や汗からイヤホンを守る
雨や汗からイヤホンを守るナノコーティングが施された仕様です。しっかりと耳にフィットする着け心地で運動中も外れにくく、スポーツに集中できます。イヤホンにマグネットが付いているので、使用していないときはくっつけて首にかけておけるのも特徴です。
約2時間の充電で最大20時間の連続再生ができるので、頻繁に充電するストレスも軽減されます。
わずか29gの軽量ボディの骨伝導タイプ
骨伝導で音楽を楽しめるワイヤレスイヤホン。「PremiumPitch 2.0 骨伝導テクノロジー」を採用しており、ダイナミックなステレオサウンドを実現しています。
29gと軽量なので、長時間使っていても耳が疲れることもないです。また、メガネと干渉することもないですよ。ノイズキャンセリング機能を搭載しているので、テレワーク中のオンライン会議などでも重宝するはずです。

ミュージシャンとのコラボで音質は間違いなし!
日本人向けのサウンドチューニング「Japan Tuned」で知られるAVIOTのIPX5に対応したワイヤレスイヤホン。
凛として時雨のピエール中野氏とコラボしており、ワイヤレスの中で最も音質がいい「aptX HD」に対応したモデルです。3基のスピーカードライバーを内蔵しているので音のディテールまでもしっかりと聞こえます。
マグネット内蔵イヤホン同士を固定でき、ランニング中に首にかけて休む際にも快適。高音質と防水を両立する定番商品です。
各通販サイトの最新人気ランキングを見る 防水イヤホンの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの防水イヤホンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
防水イヤホンに関するよくある質問
ここからは、防水イヤホンに関するよくある質問にお答えします。
防水イヤホンはお風呂で使える?

防水イヤホンはお風呂で使えます。ですが、お風呂で使う場合には、防水レベル「IPX7」以上のものを選びましょう。
どんな防水イヤホンがおすすめ?

防水イヤホンは「IPX~」で表される0から8までの数値を確認して、目的に合ったものを購入するのがおすすめです。例えば、ちょっとした防水性能で良ければ「IPX5」以下でも十分。一方で、生活防水レベルの性能を求めるなら「IPX5」以上がおすすめ。また、プールやお風呂で使うことを想定するなら「IPX8」のものが最適です。記事内でおすすめ商品を紹介しているので、ぜひ、こちらから確認してみてください!
【関連記事】その他のイヤホン紹介はこちら
使用したい状況に合う「IPX数値」を
この記事では防水イヤホンの選び方とおすすめ商品を紹介しました。防水イヤホンでまず知っておくべきなのは、一言で防水といってもそのレベルには差があるということ。「IPX~」という数値がその判断基準になります。
使用したい状況をしっかり想定して、「IPX数値」はじゅうぶんであるか、そのほかの要望(防汗、防塵や装着時の安定性など)に対してもしっかり応えてくれるイヤホンかを確かめながら、自分にぴったりの防水イヤホンを選んでくださいね。
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「家電・AV機器」カテゴリーを担当。ストレス解消に料理をすることが多く、時短できる家電やアイテムはついチェックしてしまう30代編集者。通勤時に音楽を楽しむため、さまざまなイヤホンやヘッドホンを試している。