炊飯器の寿命は何年?
炊飯器の寿命は3~5年といわれています。理由のひとつとして、内釜の保証期間3~5年というケースが多いことがあげられます。
また、製品が故障したときに修理するための「補修用性能部品」を基準にした寿命の考え方もあります。修理するための部品は家電メーカーで保有する期間が定められており、炊飯器にあたる電子ジャーは6年です。したがって寿命も6年ほどと判断する考え方もあります。
長持ちさせるように使っていたとしても、寿命は10年ほどまでだと考えておきましょう。
炊飯器の故障5つのサインとは
炊飯器の寿命は、不具合や故障などからわかります。こうなったら危ないかもという、5つのサインをチェックしてみましょう。
1.内釜のコーティングが劣化
内釜のコーティングがはがれるとこびりつきやすくはなりますが、多少ならば機能的にも衛生的にもそのまま使い続けられます。ただし、内釜が傷んで炊飯器の温度センサーが正常に作動せず、焦げついたり焼きムラができてしまったりするケースも。
内側のコーティングがはがれないように使い方には気をつけましょう。しゃもじについたお米をカンカンと内釜にたたいて取る、金属たわしやナイロンたわし、磨き粉を使ったお手入れ、カトラリーや食器と一緒に浸け置きは控えて。また酸が入っている調味料を使うとコーティングが腐食しやすいので気をつけてください。
内釜を炊飯器にセットするとき、外側の水滴を拭き上げるのも寿命を延ばす手助けになります。
2.炊飯中に異音・異臭がする
炊飯中に気づいた不具合もチェック!ご飯を炊いている間の音は、異音の可能性もありますが、機械が作動しているだけかもしれません。取扱説明書やメーカーのサイトを見ると、よくある音の一覧があります。それ以外の異音がする場合は、蒸気や空気漏れ、機械の故障の可能性があるため、メーカーに問い合わせて確認してみましょう。
また炊飯中の異臭も無視できません。きちんと洗えていないなどの可能性もありますが、あまりにもおかしなにおいを感じるときには使用を控えて、こちらもメーカーに問い合わせましょう。
3.炊けたご飯の匂いがいつもと違う
炊けたご飯のにおいがいつもと違うと心配になるでしょう。炊飯器をきれいに洗えていないなど手入れ不足の可能性があるため、まずはきちんと洗ってください。内釜だけでなく、フタ裏とそのパッキン、本体上部の取り外せるフタもしっかりと洗って。製品によって搭載されているお手入れモードを使うのもありです。
またお米が割れるほど力強く研いだり、逆に研がなすぎたりしても、におう原因になります。お米は割れないほどの力で、やさしく研ぎましょう。
それでもにおいが出るのであれば、故障している可能性があります。
4.炊けたご飯が水っぽかったり焦げついたりする
炊き上がりのお米の状態が悪いとき、故障を疑う前にいくつか対策を試してみましょう。ご飯が水っぽいときは、水の量が合っているか、お米の状態が悪くないかを確認。お米はやさしく研ぎ、浸水しすぎないようにしましょう。
ご飯が焦げついているときは、炊飯器の使い方をチェック!きちんと洗い、温度センサーに汚れがついていれば取りましょう。吸気口や排気口をふさがないようにも気をつけて。内釜のコーティングがはがれて焦げつく場合には交換しましょう。
それでもご飯が水っぽくなったり焦げついたりするのは、故障の可能性が高いです。
5.電源が入らない、ボタンがうまく動作しない
炊飯器の電源が入らない、あるいはボタン操作できないと、まったく使えず困るでしょう。
まずほかの家電には電気が通っているか、停電やブレーカーが落ちていないかを確認してください。通電しているようであれば、電気プラグを抜き、もう一度差して。それでも作動しないなら、別のコンセントを試してみましょう。
それでも動かない炊飯器は故障している可能性が高いです。
炊飯器を長持ちさせるには?
炊飯器が故障しているかたしかめる項目でも、すでにいくつか手入れのなどをご紹介しましたが、さらに使い方も気をつけておきたいところです。せっかくなら故障させずに使い続けたいので、寿命を長持ちさせる使い方を解説します。
保温機能を長時間利用しない
炊飯器で長い時間保温しすぎると、お米がパサパサと乾燥したり、黄色くなったり、においが出てきたりするだけでなく、腐食する原因にもなります。
製品によってこまかい時間は異なりますが、保温時間の目安は5~6時間ほど。製品に規定されている保温時間をすぎるようなら、取り出して冷蔵保存、さらに長期に保存したいなら冷凍しましょう。
内釜でお米を研がない
お米を研ぐときに内釜を使っていませんか?内釜でお米を研いでもいいのですが、摩擦を繰り返し、コーティングがはがれてしまう場合があります。また、研ぐ際に腕にしている時計や研ぐための金属のツールによって、キズをつけてしまうケースも。
炊飯器を長持ちさせるためには、お米はなるべく別容器で研ぎ、炊くときに内釜にセットしましょう。
吸気口と排気口のお手入れも忘れず
炊飯器のお手入れとして忘れがちなのが、底面にある吸気口と排気口。編み目のようになっている部分です。隙間があるためほこりがたまりやすく、炊飯中に止まってしまう原因にもなるので、月に1回はお手入れをしてください。
隙間のほこりは麺棒で取り除いて。それでも取れないほこりやごみは掃除機を使いましょう。最後に水を塗らしてかたくしぼった布巾で拭き上げれば、お手入れ完了です。
買い替えの目安は5~10年
炊飯器の平均寿命は3~5年と解説しました。また修理できるのは6年まで。さらに、今までご紹介してきたように、大切にていねいに手入れをして使い続ければ、より長く使えます。10年も同じ炊飯器を使っている方も。
それ以上になるといつこわれてもおかしくはなく、いきなりご飯を炊けなくなってしまっても困るでしょうから、5~10年ほどで買い換えるようにしましょう。
炊飯器の処分方法は?
炊飯器は製品や自治体によって、処分方法が異なります。たとえば粗大ゴミとして出す場合には、お金を払うケースもあります。
製品が「小型家電リサイクル法」の対象であれば、リサイクルする必要があります。家電メーカーや家電量販店、販売店、自治体などに回収してもらいましょう。くわしくは製品の取扱説明書や、メーカーのサイトで確認してみてください。
まだ使えるけれど買い換えたい場合には、リサイクルショップに買い取ってもらうこともできます。フリマアプリやネットオークションに出品する方法も。
製品の状態や種類によって、正しい方法で処分をしましょう。
炊飯器のお手入れ方法は?
食器を使ったら毎度洗うように、炊飯器も口に入れるものを調理する家電なので、使うたびに洗いましょう。使って冷めてから、お手入れ開始です。まずは本体や外側を、水で濡らしてかたくしぼった布巾で拭きます。
内釜やフタ裏、蒸気フタ、しゃもじ、軽量カップなどは水やぬるま湯で濡らし、洗剤とやわらかいスポンジで洗います。すすいだら、乾いた布巾で拭きましょう。
先述したように、底の吸気口や排気口も月に1度は掃除してください。においが気になる際は、お手入れモードを使うのがベターです。
買い替えを検討ならおすすめをチェック
編集部まとめ 炊飯器はていねいに大切に長く使おう
炊飯器はていねいに扱い、こまめにお手入れすることで、長持ちします。平均寿命は3~5年ほどですが、大切に使い続けていれば、寿命を延ばすことにもつながるでしょう。炊飯器は毎日の食事に必要なので、できるだけ長く使っていきたいものです。
ただしにおいや味の変化があまりにも気になるときは、無理に使い続けず、新しい製品に買い換えましょう。処分するときの正しい方法を確認するのもお忘れなく。炊飯器の寿命が気になるときはこの記事を読み、故障かどうか確認をし、買い換えを検討する材料にしてください。
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