大前提:使用ガスの種類を必ず確認しよう
ガス炊飯器は、短時間でご飯を炊くことができる炊飯器ですが、購入の際は自宅のガスの種類に注意しましょう。
ガスの種類は、都市ガスとLPガス(プロパンガス)の2種類がありますが、ガスの成分や熱量が異なるため、せっかくガス炊飯器を購入しても自宅のガスに対応していない場合、使うことができない可能性も。
事前に自宅はどちらのガスを利用しているか把握したうえで、自宅のガスに対応するガス炊飯器を購入するようにしましょう。
ガス炊飯器の選び方
それでは、ガス炊飯器の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】炊飯容量
【2】ガス管の位置
【3】設置スペース
【4】メンテナンス性
【5】その他の便利機能
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】炊飯容量を確認
ガスは火力が強いため、大量のお米を短い時間で炊くのに向いているので、業務用炊飯器はガスが一般的です。
一方、家庭では家族構成や人数、1日の食事回数や食べるお米の量などのライフスタイル、お弁当や行事の有無などによって、1回に必要な炊飯量が変わってきます。
もちろん大容量モデルでも少ない量を炊くことはできますが、少なすぎると上手に炊くことが難しくなる場合も。
おいしいご飯を食べるためにも、最適な炊飯容量のガス炊飯器を選ぶようにしましょう。
【2】ガス管の位置を確認
設置場所もガス炊飯器を選ぶうえでポイントになります。
利用するにはガス管の近く、つまりガスホースが届く距離でないと使うことができませんし、火災を防止するため、可燃物の壁や天板から一定の距離を置かなければいけません。
また、マイコン機能やジャー機能を使うためにはACコンセントやフタを開けたり、内釜を取り出したりするので、余裕あるスペースが必要になります。
そのため、お住まいのお部屋によりガス炊飯器の設置場所や設置できる商品は自ずと限られくるため、これらの条件に合う商品を購入しましょう。
【3】設置スペースを確認
ガス炊飯器を設置する際は、必ず十分なスペースを確保して設置する必要があります。そして、周囲に可燃性のものがないように気をつけないといけません。
火災の危険がないよう、各機種では設置の際、「壁から○cm以上のスペースを設ける」といった記載があります。特に、サイズが大きい炊飯器の場合は購入してから設置できない可能性もあります。必ず購入前に確認し、設置しましょう
【4】メンテナンス性も必ず確認する
現在、国内のガス炊飯器の取り扱いメーカーは、リンナイとパロマの2つがシェアのほとんどを占めています。両社ともに製品の信頼性は高いものの、日頃のメンテナンスは重要です。
バーナーが詰まったり、点火プラグが汚れているとちゃんと炊飯できなかったり、不完全燃焼の原因になります。炊飯釜、内蓋などは取り外しができる場合があるので、台所用中性洗剤をつけたスポンジなどで洗いましょう。
毎日のことなので、このお手入れのしやすさも重要なポイント。購入前にはメンテナンスのしやすさも必ずチェックしておきましょう。
【5】その他の便利機能をチェック
本項では、選び方以外に、あると便利な機能についてご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてください。
(a)保温機能
ガス炊飯器には、保温機能のある機種もあります。強い火力で炊いたお米を保存できると、いつでも美味しいお米が食べられるので、ぜひ確認しておきたい機能です。
(b)タイマー機能
機種によってはタイマー機能も確認しておきたいところです。特に、共働きなどの家庭では、お米を炊く時間を省けるので大変便利です。家事や育児で忙しいという方は、ぜひ確認してみてください。
(c)炊き分け機能
ガス炊飯器の中にも、電気炊飯器のように、固め・ふつう・柔らかめなど炊き分け機能がある機種もあります。また、パンやお菓子などを焼ける機能がある機種だと、料理やお菓子作りの幅も広がります。こちらもぜひ確認してみてください。
専門家からのアドバイス
IT&家電ライター
炊飯以外に必要な便利機能を見極めよう
ガス炊飯器はお米を炊くのが目的なので、炊き上がり後に保温する「ジャー機能」は基本的に装備されていません。保温機能があるものは「電子ジャー付ガス炊飯器」「ジャー炊飯器」などと表記されます。
業務用の多くはお米の量に合わせた火力調整や安全機能ぐらいのシンプル装備ですが、最近はマイコン制御によって火力を自動調整できるモデルもあります。タイマーつき専用コードが使える機種なら、希望の時間に炊くことも可能です。
家庭用では炊き込みご飯やおかゆなども炊ける多彩な「炊飯メニュー」や多機能タイマーなど、便利機能を多数装備した製品が増えていますが、価格もアップします。
必要な機能を見極めて選択しましょう。
ガス炊飯器の代表メーカー
ガス炊飯器を調べてすぐに出てくる代表メーカーが「Rinnai(リンナイ)」「Paloma(パロマ)」です。
現在では、上記の2社がシェアを独占している状態。その中で、自分の生活に合ったものを選んでくださいね!
「Rinnai(リンナイ)」
Rinnai(リンナイ)は愛知県に本社を置く、厨房機器や給湯機器、空調機器などの専門メーカー。「熱」を使用した機器を多く取り扱い、給湯器に関しては国内で多くのシェアを誇っています。
業務用に見えるシンプルなデザインとユーザーニーズに合わせた炊飯器の多機能性が特徴的です。
「Paloma(パロマ)」
Paloma(パロマ)は愛知県に本社を置く、ガス暖房装置やガスコンロ、給湯器といった金属製品を扱う専門メーカー。
インテリアにも見えるおしゃれなデザイン性とテーブルに置ける持ち運びの利便性、そして、直火にさらにマイコン機能をプラスするなど、生活シーンに合わせた商品が特徴です。
ガス炊飯器の比較一覧表
おすすめ5選|家庭用(〜1升程度)
先ほど紹介したガス炊飯器の選び方のポイントをふまえて、IT&家電ライターの秋葉けんたさんと編集部が選んでだおすすめ商品を紹介します。
まずは、1升程度まで炊くことができる家庭用のガス炊飯器です。ぜひ参考にしてください。

Rinnai(リンナイ)『RR-055MST2』










出典:Amazon
直火炊きのおいしさを再現した多機能モデル
リンナイの「直火匠(じかびのたくみ)」は、かまどで炊いたような直火炊きができるガス炊飯器。アルミキャスト製の蓄熱厚釜を採用し、最高約1,200度の炎で一気に炊き上げるため、適度な粘りと甘みを味わえます。
本焚白米モードや玄米モードなど火力を自動調整する6種類の炊飯メニュー、保温機能、タイマー機能に加え、過熱防止や立ち消え監視などの安全装置も付いています。バックライトつきホワイト大型液晶があるので、操作がかんたんなのも特徴です。
サイズは277㎜(W)×413㎜(D)×287㎜(H)、重量が10kgです。炊飯容量は1合〜5.5合と、2合〜11合の2種類があります。

Paloma(パロマ)『PR200EF』

出典:Amazon
大容量でもおいしく炊けるシンプル炊飯器
シルバーに輝くステンレスボディの家庭用ガス炊飯器。鋳物厚釜によってガスの強火力をお米に素早く伝え、スピーディーにふっくらと炊き上げます。
炊飯容量は2合~11合までと大容量に対応し、スライド式火力調整つまみで火力を自由に調整できます。
炊飯後4時間までおいしさをキープしてくれるほかほか保温やセパレート機能によって、上部の釜部分と下部の七輪部分が分かれるので、食卓まで手軽に持っていけます。もちろん、立ち消え安全装置も装備していて万が一の際も安心です。
サイズは300㎜(W)×322㎜(D)×282㎜(H)、重量が3.9kg、対応ガスはLPガス 12A・13Aとなっています。

Paloma(パロマ)『PR-M09TR』

出典:Amazon
マイコン制御でケーキも焼ける最新ガス炊飯器
パロマの技術力を結集したマイコン電子ジャーつきガス炊飯器。熱伝導性に優れたアルミ鋳物を使用した炊飯釜によって、強い火力でムラなく炊き上げます。
スタイリッシュなデザインの本体は、プレミアムレッド×ブラックまたはプレミアムシルバー×アイボリーの2色が用意されています。
炊飯容量は0.5合~5合。白米や炊込みなど6種類の炊飯メニューの中に、業界初となるケーキ機能が登場! スポンジケーキ、スフレチーズケーキ、ブラウニーなどを焼くことができます。
タイマー、立ち消え安全装置、異常過熱防止装置なども装備しています。
サイズは293㎜(W)×328㎜(D)×293㎜(H)、重量が6.3kg。対応ガスは都市ガスまたはLPガスです。
Rinnai(リンナイ)『こがまる(RR-050VQT)』








出典:Amazon
Paloma(パロマ)『ステンレスタイプ 5合(PR-09EF)』

出典:Amazon
おすすめ4選|業務用(2升〜)
続いては、2升以上炊くことができる業務用のガス炊飯器です。こちらもぜひ参考にしてください。

Paloma(パロマ)『PR-6DSS』

出典:Amazon
食堂などのプロ御用達の業務用ガス炊飯器
昔ながらの業務用大型ガス炊飯器。バーナーを装備した燃焼部に外胴と内釜を乗せるシンプル構造で、お米の量(満/中/少の3段階)によって火力調整する炊飯量調整つまみ、安全装置(立ち消え安全装置、過熱防止装置)以外、余計な機能は付いていません。
炊飯量は11合~33合、かまど炊きの火力を再現した鋳物厚窯で、3.3升のお米を一気に炊き上げます。内釜には両サイドに固定取手が付いているので、炊き上げたご飯を移すときに便利です。
サイズは513㎜(W)×410㎜(D)×414㎜(H)、重量は12kgで、都市ガスとLPガスに対応しています。5.5升炊きのPR-10DSSもあります。
リンナイ(Rinnai)『ガス炊飯器 2升炊き(RR-20SF2)』

出典:Yahoo!ショッピング
リンナイ(Rinnai)『ガス炊飯器 3升炊き(RR-30S1)』






出典:楽天市場
パロマ『ガス炊飯器 涼厨』






出典:楽天市場
【関連商品】ごはんを美味しく楽しむアイテム
前述したとおり、ガス炊飯器の目的は「ごはんを炊くこと」であり、意外に「保温機能のないもの」も多いです。
そのため、ここからは、ごはんの保存に使える便利なアイテムをご紹介します!さらにおいしくごはんを食べてくださいね!
かもしか道具店『ごはんの鍋』














出典:Amazon
TOCERAM(東彼セラミックス)『ニューセラミックスおひつ君』














出典:Amazon
東屋『宮島』

出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ガス炊飯器の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのガス炊飯器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】ごはんを美味しくするアイテム
まとめ
本記事では、ガス炊飯器の特徴や選び方のポイント、おすすめ商品などを紹介しましたが、いかがでしたか?
ガス炊飯器を選ぶ際は、まず大前提として、都市ガス用なのかプロパンガス用なのかは必ず確認しましょう。その上で、炊飯容量、設置を考えたガス管の位置・スペース、そしてメンテナンス性などもしっかり確認して選びましょう。
ガス炊飯器は、早く・大容量のご飯を炊けることで知られていますが、その分、対応ガスが違えば使えませんし、危険な場合もあります。便利な反面、注意点もあるので、しっかり確認し、満足できる商品を見つけてくださいね。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
編集プロダクション「マイカ」所属のIT&家電専門ライター。 スマホやパソコン、ストレージ、ネットワークなどIT全般のみならず、家電についての執筆実績が多い。書籍、雑誌、新聞、業界誌やWebコンテンツなど、様々な媒体に記事を提供している。 また、広告やカタログ、導入事例といったB2Bの営業支援ツール制作にも携わる。IT系、家電を中心にコンセントにささるいいモノをおすすめしていきます。 略歴 1973年生まれ。 高等学校の教職員勤務経験を経て、マイカに勤務。雑誌や専門誌のライターとして活躍する。 その後、IT流通の専門誌の記事制作を担当し、B2BからB2Cまで幅広い専門知識を獲得。 最近では、Webメディアやオウンドメディアの編集企画制作も担当。 著書歴 ・iCloud&iTunes超使いこなしガイド 2019最新版 (三才ムック) ・今すぐ使えるかんたん はじめる&使える MacBook入門(技術評論社) ・スマホの困ったを解決する本 (三才ムック) ・iPhone超活用ガイド (三才ムックvol.988) ・今すぐ使えるかんたんEx iPhone プロ技BESTセレクション(技術評論社)