大前提:サイズの目安は必ず確認
・1~2人家族→3合
・3~4人家族→5.5合
・4~5人家族→8合
・6人以上→10合(一升炊き)
上記がおおよその目安です。家族構成や人数に応じて、ピッタリのサイズを選んでください。
デジタル&家電ライター
使用時を想定して、大きさ、操作位置を確認すべし
同じ容量のごはんが炊ける炊飯器でも、モデルによって横幅や高さ、奥行きに違いがあり、買い換え時に同じ場所に置けるかどうか確認する必要があります。また、フタをオープンするボタンの位置や、操作パネルの見やすさ、そして炊飯時の蒸気の量などもチェック項目。たとえば引き出し式の炊飯器棚に前面にオープンボタンがある炊飯器を置くと、開いたときに奥に入ってしまい使いにくいです。
炊飯器の選び方
それでは、炊飯器の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】炊き方の違い
【2】メーカーごとの内釜の特徴
【3】お手入れのしやすさ
【4】用途にあった機能
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】炊き方の違いをチェック
まずは、炊飯器の基本的な知識として、各炊飯器の種類についてご紹介いたします。種類ごとに美味しさが変わってくるので、ぜひ参考にしてくださいね。
▼マイコン方式

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内釜の底のヒーターを加熱することで、お米を炊き上げる方式。最低限の機能が付いたシンプル構造なため、価格も安価なものが多く、またお手入れも簡単です。しかし、熱を発するのが底のヒーターのみのため、釜全体の熱は弱く、炊きムラが起きることもあります。
【 おすすめな人 】
「とにかく安いものが欲しい」「特にお米の味にこだわらない」という方にピッタリです。
■ メリット
・とにかく価格が安い
・手入れもラク
・コンパクトなタイプが多い
・最低限の機能のみのため分かりやすい
■ デメリット
・熱が弱い
・炊きムラが起きやすい
・付属機能がほぼない
▼IH方式

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電磁力を用いて内釜を加熱することで、炊き上げる方式。内釜全体が同程度に加熱されるので、熱がお米全体に行き渡り、ムラのない、ふっくらとした炊き上がりになります。しかし、全体を電気の力で熱するため、消費電力が高いのと、本体価格も高価になりやすいのが難点です。
【 おすすめな人 】
「1人暮らしでも美味しいお米が食べたい」「ごはんの炊き上がりも含め、料理にこだわりがある」という方にピッタリです。
■ メリット
・ご飯がふっくら炊き上がる
・お米の一粒一粒がしゃっきりする
・炊きムラがしにくい
■ デメリット
・価格が比較的高い
・消費電力が大きい
▼圧力IH方式

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IHの炊飯方式に「蒸気の圧力」を加えて炊き上げる方式。内釜全体を熱してふっくら炊き上げるだけでなく、圧力の力で食感のモチモチ感を出したりやお米の甘みを引き出すことが可能です。また、圧力機能があるため、ごはんだけでなく、そのほかの調理ができる機種も多いです。しかし、IH方式よりも高機能なため、価格もさらに高価になります。
【 おすすめな人 】
「お米のおいしさにこだわりたい」「今まで安い炊飯器を使っていたが、美味しく炊けるものに買い替えたい」「ごはんだけでなく、いろんな調理がしたい」という方にピッタリです。
■ メリット
・ご飯がふっくら炊き上がる
・お米の一粒一粒がしゃっきりする
・炊きムラがしにくい
・食感がモチモチする
・お米の甘みが出る
・その他の調理ができる機種もある
■ デメリット
・価格が高い
・サイズが大きい(1人暮らし用の炊飯器で比較した場合)
(★)ポイント:コスパのいい機種や価格帯は?
コスパを重視する場合におすすめなのは、1万円台のIH炊飯器から、3万円前後の圧力IH炊飯器です。基本的な白米の美味しさはこのあたりの価格帯で決まり、5万円以上のモデルは、より細かく好みの味に設定できたり、付加機能を搭載しています。
炊飯器は価格で美味しさが変わる製品ではありますが、最低でもIH加熱方式の炊飯器を選んでおくのが間違いありません。
【2】メーカーごとの内釜の特徴をチェック
美味しいご飯を炊くには、内釜の特徴を把握することも大切。メーカー各社は内釜にこだわり、製造をしています。各社の特徴を解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
豪炎かまど釜(象印)
IHと相性のよい鉄素材をアルミとステンレスに仕込み、高い熱伝導、蓄熱性、発熱効率を実現。
ダイヤモンド竈(かまど)釜(パナソニック)
熱伝導の良い純アルミで素早く釜全体に熱伝導し、高い発熱性、蓄熱性を発揮。これにより竈(かまど)ご飯のような美味しさを目指しています。
プレミアム本土鍋(タイガー)
蓄熱性の高い本土鍋を採用。金属鍋の約4倍の遠赤外線効果により、米の芯からふっくらと炊き上げます。
本炭釜(三菱電機)
新開発の釜底の凹凸形状によって多くの気泡が発生し、釜内に激しい熱対流を起こすことで、ごはんをふっくら炊き上げています。釜底の中央部の厚みは業界トップクラスの10mmへ。
備長炭かまど本羽釜(東芝)
肉厚なアルミニウムと鉄・ステンレスを採用。外面に備長炭入り赤外線コートを施し、羽釜を模した形状からかまど炊きのような熱伝導の高さを実現しています。
大火力沸騰鉄釜(日立)
沸騰鉄釜が大火力の熱をそのまま米内部に伝えます。量に関わらず、つねに「外硬内軟」の炊き上がりです。
極厚火釜(アイリスオーヤマ)
発熱性の高いステンレスと熱伝導率のよいアルミの複層構造です。お米にしっかり熱を加えてムラなく炊き上げます。
【3】お手入れのしやすさをチェック
お米はほぼ毎日使うことになる調理家電なので、お手入れのしやすさも重要なポイントになります。購入の際には、内蓋はかんたんに水洗いができるか、天面や庫内がフラットで汚れが拭き取りやすいか、などをチェックしましょう。
ただ、パーツが多すぎてもお手入れの手間がかかるので、自分ができる範囲のお手入れで炊飯器を選ぶ、という方法もあります。
【4】用途にあった機能をチェック
上記で紹介した選ぶポイント以外にも、大切な機能はいくつかあります。ここでは、あるとより嬉しい機能についてご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
保温機能
数種類の保温機能があるものや、30時間を超える長時間の保温が可能なものがあります。日立やパナソニックの「スチーム保温」などが人気です。
お米の種類、銘柄による炊きわけ機能
お米のブランドや種類(白米、玄米、麦飯など)、さらに少量だけでも美味しく炊けるなど、状況によって炊き分ける(炊き比べる)機能があります。パナソニックの「銘柄炊き分け」や三菱電機の「50銘柄芳潤炊き」、日立の「極上炊き分け」などがあります。
用途、お好みで、炊き方を選べる機能
カレー用やお寿司用、もっちりやわらかめ、おこげの有無、など炊き方が選べます。また、毎日炊き具合を評価することで、最良の炊き加減を導く機能を搭載する炊飯器もあります。
パン焼き、スロークッカー機能
パンが焼けたり、温泉卵、ケーキやヨーグルトが作れるものあります。
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長時間保温か、保温非対応機でも炊き上がり激ウマか
通常、炊飯器といえば保温機能を搭載しているものが一般的です。しかし、ごはんの保温をしないという使い方の人も多いでしょう。最新の炊飯器は12時間もしくは24時間程度ならおいしく保温することができます。保温機能を使わないなら、最初から保温機能を搭載しないモデルを選ぶことができます。バーミキュラ ライスポットをはじめとする保温非対応炊飯器は、炊き上がりの美味しさに特化しています。
炊飯器おすすめ24選
それでは、炊飯器のおすすめ商品をご紹介いたします。
▼【 3合・3.5合 】はこちら
▼【 4合 】はこちら
▼【 5合・5.5合 】はこちら
▼【 1合(1升)】はこちら
▼おすすめ商品の比較一覧表
各種類のおすすめ商品をすぐに見たい方は、ぜひ上記のリンクをクリックしてください。
▼【 3合・3.5合 】はこちら
まずは、3合、3.5合のおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
デザイン性にこだわった匠の炊飯器
旧三洋電機で炊飯器を開発し、「炊飯器の神様」と呼ばれた下澤理如氏がプロデュースする、「匠の火加減」を実現した炊飯器です。「ふっくら」「しゃっきり」「極上」などの炊き分け機能を搭載。また、ヘルシーな蒸し野菜コースを搭載するのも特徴です。スタイリッシュなPLAINLYシリーズのデザインを採用しているので、この炊飯器のほかに同シリーズでレンジや冷蔵庫を揃えると、台所まわりに統一感を持たせることができ、おしゃれ感を演出できそうです。
【製品の特徴】
・凹凸が少なく汚れを拭き取りやすいステンレスフレーム
・ふっくらおいしく炊飯「黒厚釜&球面炊き」
・ヘルシーな「 蒸し野菜」 も調理可能
▼【 4合 】はこちら
続いては、4合のおすすめ商品をご紹介いたします。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。
やわらかご飯炊きが得意、珍しい4合サイズ
ほかの炊飯器にはない4合炊きの珍しいモデル。小容量でも美味しく炊けるほか、来客時などにはたっぷりと炊けるのが特徴です。 2つの底IHヒーターを配置し、交互に集中加熱を行うことで、かまどの火のような激しく複雑な対流を起こして、甘み豊かにふっくらと炊き上げることができます。「わが家炊き」機能は81種類の炊き方に調整可能です。
【口コミ(アンケート回答より)】
・ふっくら美味しいご飯が炊ける(45歳 男性)
・いままでで1番美味しい(40歳 男性)
・炊く音がうるさいが美味しいご飯になる(42歳 男性)
・長時間保温してもご飯が黄色くならないのは良いが、4合までしか炊けないのは欠点(35歳 女性)
・保温すると、米が固まる(49歳 女性)
・炊くのに時間がかかる(56歳 男性)
【製品の特徴】
・IHと相性の良い、アルミとステンレスを組み込んだ「豪炎かまど釜」
・7種の食感に炊きわける「炊き分け圧力」
・30時間まで美味しく保温できる「うるつや保温」
▼【 5合・5.5合 】はこちら
続いては、5合、5.5合のおすすめ商品をご紹介いたします。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。
炊き上がりのおいしさ抜群! 口コミでの評価も1番
自社製の鋳物ホーロー鍋と独自開発のホットヒーターを組み合わせた炊飯鍋セット。鍋の高い密閉性と保温性により、粒立ちとみずみずしさが両立したごはんを炊くことができ、今回調査したアンケート結果でも1番の高評価! でした。炊き上がりのおいしさの面では他を凌駕。ただし保温機能は搭載せず、メンテナンス面や使い勝手面では一般的な炊飯器によりひと手間かかります。
【口コミ(アンケート回答より)】
・美味しく炊ける(54歳 男性)
・保温不可で、蓋が本体とつながっていないのが良くない(29歳 男性)
・ご飯が美味しく炊けるので、満足しています(45歳 女性)
【製品の特徴】
・3種の熱伝導方法「トリプルサーモテクノロジー」とかまどの炎を再現した「ラップアップヒートテクノロジー」でお米の旨味を引き出す
・炊飯以外にも無水料理や低音調理にも使用可能
・ポットヒーターは3年保証。付属品も全てメイド・イン・ジャパン
激安⁉ 最安値が1万円アンダーの超コスパモデル
IH加熱方式を採用しながらも低価格で購入できるのが魅力の炊飯器。31銘柄の炊きわけに対応しているのが特徴です。蒸しプレートが付属しており、ごはんだけでなく、おかず調理にも対応しており、煮込み料理なども楽しめます。手軽においしいご飯とおかず調理が楽しめます。
【口コミ(アンケート回答より)】
・値段がお手頃だっだ(42歳 女性)
・IHで一番安かった(54歳 男性)
・お米によって炊き方が選べる。しかし、格段に美味しくなったりしない(37歳 男性)
【製品の特徴】
・釜と蓋のIHヒーターが全体を加熱し、庫内に対流が発生し、お米の芯までふっくら
・保温時に温度ムラが少なく、庫内に結露が発生しにくい
小容量でも美味しく炊ける
内釜に土でできた土鍋を採用した炊飯器。炊き上がりのご飯は甘みが強くもっちりした傾向。面白いのは1合から美味しく炊けるように、 「一合炊き専用土鍋中ぶた」が付属すること。小容量でも美味しく炊くことができます。土鍋の蓄熱性の高さを活かし麦飯メニューや玄米など、様々な雑穀をおいしく炊くことが可能。 雑穀を使った炊き込みご飯も楽しめます。
【口コミ(アンケート回答より)】
・性能がいい(58歳 男性)
・美味しく炊ける(60歳 男性)
・お焦げが出来て美味しい(53歳 男性)
・お米が美味しくてご飯が止まらない(38歳 女性)
【製品の特徴】
・圧力や加熱の調節で「しゃっきり」から「もっちり」まで5段階に粘りかげんが選べる
・土鍋ならではの、おこげが楽しめる火かげんも3段階で選択可能
・部品点数3点で、取り外しが簡単なのでお手入れが楽
▼【 1合(1升)】はこちら
最後は、1合(1升)のおすすめ商品をご紹介いたします。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。
▼【 おすすめ商品の比較一覧表 】
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 炊飯器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの炊飯器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】メーカー別の炊飯器はこちら
まとめ
本記事では、炊飯器の種類や選び方、そして機種別のおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?商品を選ぶ際は、下記の4つのポイントを抑えておきましょう。
【1】炊き方の違い
【2】メーカーごとの内釜の特徴
【3】お手入れのしやすさ
【4】用途にあった機能
日本の主食であるご飯。そんなご飯を炊くための炊飯器は、さまざまな種類があります。美味しさを求め、いろいろな機能やメーカーごとの特徴を抑えると、より食事が楽しくなるはず。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
◆アンケート情報
調査時期:2020年01月10日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:合計509名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
※この記事は、2018/07/20にマイナビニュースの「おすすめナビ!」コーナーに掲載した内容を、エキスパートへの取材を経て、リライト・再編集の上で再公開したものです。(元記事執筆:おすすめナビ!編集部、取材・編集・リライト:マイナビおすすめナビ編集部 中村亜紀子)
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※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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1973年生まれ。大学在学中にライターデビュー。現在はデジタル&家電ライターとしてパソコンからデジタルガジェット、AV機器、白物家電全般を専門分野として執筆活動を展開。得意分野は調理家電。寄稿先はモノ雑誌を中心で、ファッション誌、ニュースサイト、そしてメーカーのwebサイト、オウンドメディアなど多岐にわたる。AllAboutガイドも勤める。執筆以外に企業へのアドバイスやコンサルティングなども行う。