象印の炊飯器とは? 特徴やメリット
高品質な日本製炊飯器のなかでも「炊飯器といえば象印」といわれるほど、美味しいお米を炊くために考え出された数々の機能や、一人暮らしから大家族まで、ニーズに合わせた幅広い商品ラインアップが魅力の象印炊飯器。
南部鉄器を使った内釜や、米を対流させ一粒一粒をふっくらもちもちに炊き上げるための火力にもこだわり、主食でもあるごはんのうまみを存分に引き出してくれます。
さまざまな便利機能が搭載されていますが、ここでは象印の代表的な機能を3つ紹介します。
30時間おいしく保温できる「うるつや保温」
象印の代表的な保温機能である「うるつや保温」。底にあるセンサーが保温に最適な火加減で温度コントロールすることで、30時間までおいしい状態で保温が可能です。
炊きすぎてしまっても、そのまま保温しておけば翌日もおいしいご飯を食べることができますよ。
ごはんの甘みがさらにアップする「熟成炊き」
白米の甘みをアップさせる機能が「熟成炊き」です。時間をかけてお米を水に浸し、芯までじっくり吸水。芯まで吸水させることで、お米の芯からアルファ化を促進して、ふっくらとおいしいご飯が炊きあがります。
最大121通りから好みの食感が選べる「わが家炊き」
象印の炊飯器は、「しゃっきり」「ややしゃっきり」「ふつう」「ややもちもち」「もちもち」など、ご飯のかたさを炊き分けられますが、このほかにも最大121通りの炊き方から、わが家の好みの食感を選べる「わが家炊き」という便利機能も。
前回食べたごはんのかたさや粘りの感想を入力すると、炊き方を変えて食感を調整してくれる機能です。
象印炊飯器の人気シリーズを紹介
種類豊富な象印炊飯器のなかでも、とくに有名なのは圧力IH式の「炎舞炊き」シリーズ、「極め炊き」シリーズ、IH式の「STAN.」シリーズの3種類。どれも象印炊飯器を検討中の方なら目にする機会が多いのでは? ここではそれぞれの特徴と違いについて解説します。
最上級の美味しいお米が炊ける「炎舞炊き」
「炎舞炊き(えんぶだき)」とは象印独自の炊き方の名称で、かまどの炎のゆらぎを再現した加熱方式です。ローテーションIH構造で内釜のなかに複雑な対流を起こすことで、炊きムラをおさえ、ふっくらもちもちの美味しいご飯を炊き上げるというもの。まるでかまどで炊いたような、最上級の炊き心地を得られます。
おもに5万円以上のハイクラスモデルで採用されていますが、お米の美味しさにこだわりたい人に圧倒的な人気を誇ります!
味とコスパのバランスがいい「極め炊き」
「極め炊き」も、象印の炊飯器のシリーズ。2~5万円のミドルクラスをはじめ、象印炊飯器のほとんどがこちらの「極め炊き」シリーズとなります。
炎舞炊きの方が口コミなどでの味の評価は高いものの、こちらのシリーズでもふっくら甘みのあるお米が炊けます。機能面も大きな差はなく十分に美味しいお米が炊けるので、コスパが高く幅広い層に人気を集めています。
おしゃれでキッチンに馴染む「STAN.(スタン)」
とくに女性人気の高いSTAN.シリーズ。小さなお子さんがいる家庭に便利な「ベビーごはん(離乳食)機能」を搭載し、デザイン性の高さ、お手入れのしやすさにも配慮して作られているのが特徴。キッチンインテリアにこだわる人からも選ばれています。
炎舞炊きシリーズは圧力IH式炊飯器ですが、こちらはIH式炊飯器。内窯全体で火力を生み出し一気に過熱することで、弾力のあるお米を炊き上げます。
象印炊飯器の選び方
象印炊飯器の特徴や人気シリーズをご紹介してきましたが、ここからは象印の炊飯器の選び方を詳しく解説していきます。ポイントは下記4点。
【1】サイズ・容量で選ぶ
【2】予算と加熱方式で選ぶ
【3】内釜の品質で選ぶ
【4】お手入れのしやすさもチェック
商品選びに迷っている方は要チェックです!ぜひ参考にしてくださいね。
【1】家族の人数に合ったサイズ・容量を選ぶ
象印炊飯器の容量は3合炊きから1升炊きまで幅広いので、世帯人数に合わせて選びましょう。
●3合炊き(茶碗約6杯分)…一人暮らし、二人暮らしにおすすめ
●5.5号炊き(茶碗約11杯分)…3人家族、4人家族におすすめ
●1升炊き(茶碗約20杯分)…5人以上の大家族におすすめ
上記はあくまでも目安です。お弁当に使いたい、たくさん炊いて保存しておきたい、食べ盛りの子供がいるなど、家庭の状況に合わせて最適な容量を選びましょう。
【2】予算に合った加熱方式を選ぶ
加熱方式には、炎舞炊きに代表される「圧力IH式」のほか、「IH式」「マイコン式」などがあります。より安い値段で購入したい人はチェックしてみてください。
炊きあがりにこだわるなら「圧力IH式」
圧力の力で一粒一粒の米のうまみや弾力などを引き出してくれるので、ごはんの味にこだわりのある人におすすめ。
ほかの加熱方式のモデルと比べて高価ですが、かまどで炊いたようにおいしくなる鉄を仕込んだ内釜や、ごはんの好みの炊き分けもできるなど機能面もこだわり仕様です。白米だけでなく玄米もふっくらおいしく炊けるのも魅力です。
価格と機能のバランスが取れた「IH式」
スタン(STAN.)に代表される象印のIH式は、内釜自体が発熱することでお米のふっくら感を引き出します。圧力IH式との違いは、価格帯と火力です。圧力IH式よりも火力は劣るものの、手軽においしいごはんが食べたい人におすすめ。
機能面でも、ごはんの甘みを引き出す内釜にプラチナコートを施したものや、お米のおいしさを引き出す「熟成炊き」などが搭載された商品、炊き分け、クリーニング機能など充実しています。
コスパ重視なら「マイコン式」
圧力IHやIH式に比べて、安い値段で買いやすいマイコン式。安価ながら、炊きムラを抑える釜や炊き方も選べるなど機能も充実しています。
一人暮らしではじめて炊飯器を購入する人や、シンプルなものを探していて価格を抑えたい人におすすめです。
【3】内釜の品質で選ぶ
象印の炊飯器に使われている内釜は、「鉄-くろがね仕込み-豪炎かまど釜」「極め羽釜」「鉄器コートプラチナ厚釜」「黒まる厚釜・まる厚釜」などさまざまです。それぞれに特徴があるのでチェックしていきましょう。
炎舞炊きを活かす「鉄-くろがね仕込み-豪炎かまど釜」
「鉄-くろがね仕込み-豪炎かまど釜」は、アルミとステンレスの層に、発熱効率と蓄熱性が高い鉄素材を組み込んだ構造になっています。それにより、炎舞炊きの大火力を活かすことができます。
また、内釜の内面には「うまみプラス」プラチナコート(遠赤外線+プラチナナノ粒子)をコーティング。ごはんの甘み成分(還元糖)とうまみ成分(アミノ酸)を引き出す効果もあります。
手間をかけて丁寧に炊くおいしさを再現した「極め羽釜」
お米の浸しから火加減まで、手間をかけて丁寧に炊かれたお米の美味しさを再現した内釜が「極め羽釜」です。ベーシックな「極め羽釜」以外にも、岩手県でつくられる伝統工芸品、南部鉄器を使った「南部鉄器極め羽釜」、鉄をコーティングした「鉄コート極め羽釜」があります。
ご飯の甘みを引き出す「鉄器コートプラチナ厚釜」
プラチナコートを施すことにより、ご飯の甘み成分(還元糖)をアップさせるのが「鉄器コートプラチナ厚釜」です。釜の外側には、IH加熱と相性がよく、発熱効率の高い鉄をコーティング。炊きムラをおさえて均一に仕上がります。
まる底の「黒まる厚釜・まる厚釜」
まる底になっている形状が特徴の「黒まる厚釜・まる厚釜」。釜全体に効率よく熱が伝わりやすいため、お米が対流しやすく炊きムラが少ないのがポイントです。
【4】お手入れのしやすさも要チェック
おいしく炊飯するためには、お手入れも欠かせませんが、複雑な構造だとめんどうなことも。フラットな内釜なのか、また外側も拭きやすい形なのかなど、日々の掃除のしやすさも確認したいところです。
また、炊きこみごはんや、炊飯後のにおいが気になる場合は、クリーニング機能がついたものを選ぶのがおすすめ。におい残りをおさえることができますよ。
エキスパートのアドバイス
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
炊飯器は大は小を兼ねる家電ではありません。お米に水を給水させて炊飯の準備を行う「ひたし」の作業ですが、炊飯器はこの時点ではどれだけ米と水が入っているかを理解してくれません。
50~60%程度の容量と仮定してひたし作業をはじめるため、米を入れる量が多すぎても少なすぎてもいまいちおいしくないごはんになってしまいます。そういった事態を防ぐためにも、一度に炊く炊飯量を考えて容量を選ぶようにしましょう。
おすすめ商品の比較一覧表
象印炊飯器のおすすめ9選【5.5号炊き】
ここからは、象印炊飯器のおすすめを容量別に紹介します。人気の炎舞炊きや、STAN.シリーズも厳選しているので、予算や好みに合わせて選んでくださいね。
ZOJIRUSHI(象印マホービン)『圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き(NW-LB10)』


象印炊飯器のおすすめ5選【3~4号炊き】
続いて、一人暮らしや二人暮らしの方にぴったりに3号炊き、4号炊きの象印炊飯器を紹介します。
象印炊飯器のおすすめ1選【1升炊き】
最後に、5人以上の大家族やまとめて炊きたい方におすすめの1升炊き炊飯器を紹介します。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 象印の炊飯器の売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの象印の炊飯器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
炎舞炊き炊飯器(NW-PT10)のレビュー
2021年10月、編集部員が『圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き(NW-PT10)』を購入したのでレビューします! 実際にお米も炊いてみたので、気になっている方はぜひチェックしてみてください。
電気屋さんで下見したあと、ネットで注文!

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愛用していたバルミューダの炊飯器が壊れてしまい、土鍋でお米を炊く生活を3日ほど……。あまりの不便さに、至急炊飯器を探しに出かけました。
炊飯器に関する知識が乏しかったため、まずは電気屋さんに。店員さんに話を聞いたところ、やはり象印が一番人気とのこと。色々調べて迷ったあげく、「せっかくなら美味しいご飯を炊きたい!」と奮発して『炎舞炊き炊飯器(NW-PT10)』を選びました。
店頭より安かったのでネットで注文しましたが、オプションで5年保証も付けることができました。
『圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き(NW-PT10)』の商品特徴は?

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段ボールを開けると、炊飯器本体のほかに、取扱説明書、立つしゃもじ、通常の計量カップ、無洗米専用計量カップ(緑)が付属していました。

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「豪炎かまど釜」はしっかりとした厚みのある釜で、アルミ、ステンレス素材のほか鉄も組み込まれているのでずっしりとした重さがあります。測ったところ、約800gでした。

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メニューもチェック。デザイン性の高い『STAN.シリーズ』のようなスタイリッシュさはないですが、各種ボタンは文字が大きく、ぷっくりとした立体感があり押しやすい。パネルも大型なのでメニュー選択が分かりやすく、時間表示も見やすいです。
炊飯ボタンを押したときと、炊飯が完了したときにメロディーでお知らせしてくれます。
『圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き(NW-PT10)』でお米を炊いてみた!

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お米の炊き加減を「しゃっきり」「ややしゃっきり」「ふつう」「ややもちもち」「もちもち」から選べるのですが、初回なのでまずは「ふつう」を選択。
ツヤと光沢感のある綺麗なお米が炊きあがりました! 粒ひとつひとつが潰れずしっかり立っていて、噛むと確かな甘みを感じられます。「ふつう」ですが、ややもちっとした食感。柔らかすぎず適度な弾力がありました。食べる前は、違いが分からなかったらどうしよう……とも思ったのですが、これは本当に美味しいです!
このほかにも『NW-PT10』には、「わが家炊き」「麦ごはんメニュー」「炊き分け圧力」「熟成炊き」など色々な便利機能が搭載されているので、今後どんどん使いこなしていきたいと思います。
【関連記事】そのほかの炊飯器のおすすめはこちら
用途や予算に合ったものを選ぼう!
象印の炊飯器の選び方と、おすすめ商品を紹介しました。
こだわりのお米の炊き方を追求すると価格は上がるので、機能面、価格とのバランスそのほか付加機能なども吟味して、家族の笑顔があふれる食卓になるような炊飯器を選んでくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。