象印の炊飯器の特徴
高品質な日本製炊飯器のなかでも「炊飯器といえば象印」といわれるほど、美味しいお米を炊くために考え出された数々の機能や、一人暮らしから大家族まで、ニーズに合わせた幅広い商品ラインアップが魅力の象印炊飯器。
南部鉄器を使った内釜や、米を対流させ一粒一粒をふっくらもちもちに炊き上げるための火力にもこだわり、主食でもあるごはんのうまみを存分に引き出してくれます。
さまざまな便利機能が搭載されていますが、ここでは象印の代表的な機能を3つ紹介します。
■うるつや保温機能:30時間おいしく保温できる
象印の代表的な保温機能である「うるつや保温」。底にあるセンサーが保温に最適な火加減で温度コントロールすることで、30時間までおいしい状態で保温が可能です。
炊きすぎてしまっても、そのまま保温しておけば翌日もおいしいご飯を食べることができますよ。
■熟成炊き:ごはんの甘みがさらにアップする
象印炊飯器の多くのモデルに搭載している便利な「炊き分け機能」のうち、白米の甘みをアップさせる機能が「熟成炊き」です。時間をかけてお米を水に浸し、芯までじっくり吸水。芯まで吸水させることで、お米の芯からアルファ化を促進して、ふっくらとおいしいご飯が炊きあがります。
■わが家炊き:最大121通りから好みの食感が選べる
象印の炊飯器は、「しゃっきり」「ややしゃっきり」「ふつう」「ややもちもち」「もちもち」など、ご飯のかたさを炊き分けられますが、このほかにも最大121通りの炊き方から、わが家の好みの食感を選べる「わが家炊き」という便利機能も。
前回食べたごはんのかたさや粘りの感想を入力すると、炊き方を変えて食感を調整してくれる機能です。
象印炊飯器の人気シリーズ
種類豊富な象印炊飯器のなかでも、とくに有名なのは「炎舞炊き」シリーズ、「極め炊き」シリーズ、「STAN.」シリーズの3種類。どれも象印炊飯器を検討中の方なら目にする機会が多いのでは? ここではそれぞれの特徴と違いについて解説します。
■炎舞炊きシリーズ:最上級の美味しいお米が炊ける
「炎舞炊き(えんぶだき)」とは象印独自の炊き方の名称で、かまどの炎のゆらぎを再現した加熱方式です。
炊き方の中でも最高峰の「圧力IH方式」を使用した商品に搭載され、ローテーションIH構造で内釜のなかに複雑な対流を起こすことで、炊きムラをおさえ、ふっくらもちもちの美味しいご飯を炊き上げます。まるでかまどで炊いたような、最上級の炊き心地を得られます。
■極め炊きシリーズ:味とコスパのバランスがいい
「極め炊き」は、高火力な炊飯方式にこだわりつつも、内釜により重点を置いたシリーズ。こちらは、圧力IH式だけでなく、IH式やマイコン式にも搭載され、効率のいい熱伝導が可能な内釜により、お米を高火力で炊き上げ、ふっくら甘みのあるお米が炊けます。
最高峰の「炎舞炊き」と違い、商品によっては低価格モデルにも搭載されていることもあるため、お手頃価格で美味しいご飯が炊けるモデルといえます。
■STAN.(スタン)シリーズ:キッチンに馴染むデザインが魅力
2018年で創業100周年を迎えた象印が、2019年に「101年目の新たなスタートを切る」として生み出したシリーズ。炊飯のこだわりや機能性はそのままに、暮らしに溶け込むデザイン性も取り入れられているのが特徴です。
こちらは、「炊飯器のシリーズ」ではなく、「象印のシリーズ」であるため、炊飯器の展開商品は『NW-SA10』のみ。しかし、STAN.シリーズでは統一されたデザインで、炊飯器・オーブンレンジ・ホットプレートなど、全7商品が展開されています。
象印炊飯器の選び方
象印炊飯器の特徴や人気シリーズをご紹介してきましたが、ここからは象印の炊飯器の選び方を詳しく解説していきます。ポイントは下記のとおり。
【1】サイズ・容量
【2】予算と加熱方式
【3】内釜の品質
【4】保温機能
【4】お手入れのしやすさ
【6】そのほかの便利機能
商品選びに迷っている方は要チェックです!ぜひ参考にしてくださいね。
【1】サイズ・容量をチェック
象印炊飯器の容量は3合炊きから1升炊きまで幅広いので、世帯人数に合わせて選びましょう。
●3合炊き(茶碗約6杯分)…一人暮らし、二人暮らしにおすすめ
●5.5号炊き(茶碗約11杯分)…3人家族、4人家族におすすめ
●1升炊き(茶碗約20杯分)…5人以上の大家族におすすめ
上記はあくまでも目安です。お弁当に使いたい、たくさん炊いて保存しておきたい、食べ盛りの子供がいるなど、家庭の状況に合わせて最適な容量を選びましょう。
【2】加熱方式と予算をチェック
加熱方式には、炎舞炊きに代表される「圧力IH式」のほか、「IH式」「マイコン式」などがあります。より安い値段で購入したい人はチェックしてみてください。
▼高価でも炊きあがりにこだわるなら「圧力IH式」(予算:約4〜12万円)
圧力の力で一粒一粒の米のうまみや弾力などを引き出してくれるので、ごはんの味にこだわりのある人におすすめ。
ほかの加熱方式のモデルと比べて高価ですが、かまどで炊いたようにおいしくなる鉄を仕込んだ内釜や、ごはんの好みの炊き分けもできるなど機能面もこだわり仕様です。白米だけでなく玄米もふっくらおいしく炊けるのも魅力です。
▼価格と機能のバランスが取れた「IH式」(予算:約2〜3万円)
象印のIH式は、内釜自体が発熱することでお米のふっくら感を引き出します。圧力IH式との違いは、価格帯と火力です。圧力IH式よりも火力は劣るものの、手軽においしいごはんが食べたい人におすすめ。
機能面でも、ごはんの甘みを引き出す内釜にプラチナコートを施したものや、お米のおいしさを引き出す「熟成炊き」などが搭載された商品、炊き分け、クリーニング機能など充実しています。
▼コスパ重視なら「マイコン式」(予算:約8,000〜1万円)
圧力IHやIH式に比べて、安い値段で買いやすいマイコン式。安価ながら、炊きムラを抑える釜や炊き方も選べるなど機能も充実しています。
一人暮らしではじめて炊飯器を購入する人や、シンプルなものを探していて価格を抑えたい人におすすめです。
【3】内釜の品質をチェック
象印の炊飯器に使われている内釜は、「鉄-くろがね仕込み-豪炎かまど釜」「極め羽釜」「鉄器コートプラチナ厚釜」「黒まる厚釜・まる厚釜」などさまざまです。それぞれに特徴があるのでチェックしていきましょう。
▼炎舞炊きを活かす「鉄-くろがね仕込み-豪炎かまど釜」
「鉄-くろがね仕込み-豪炎かまど釜」は、アルミとステンレスの層に、発熱効率と蓄熱性が高い鉄素材を組み込んだ構造になっています。それにより、炎舞炊きの大火力を活かすことができます。
また、内釜の内面には「うまみプラス」プラチナコート(遠赤外線+プラチナナノ粒子)をコーティング。ごはんの甘み成分(還元糖)とうまみ成分(アミノ酸)を引き出す効果もあります。
▼手間をかけて丁寧に炊くおいしさを再現した「極め羽釜」
お米の浸しから火加減まで、手間をかけて丁寧に炊かれたお米の美味しさを再現した内釜が「極め羽釜」です。ベーシックな「極め羽釜」以外にも、岩手県でつくられる伝統工芸品、南部鉄器を使った「南部鉄器極め羽釜」、鉄をコーティングした「鉄コート極め羽釜」があります。
▼ご飯の甘みを引き出す「鉄器コートプラチナ厚釜」
プラチナコートを施すことにより、ご飯の甘み成分(還元糖)をアップさせるのが「鉄器コートプラチナ厚釜」です。釜の外側には、IH加熱と相性がよく、発熱効率の高い鉄をコーティング。炊きムラをおさえて均一に仕上がります。
▼まる底の「黒まる厚釜・まる厚釜」
まる底になっている形状が特徴の「黒まる厚釜・まる厚釜」。釜全体に効率よく熱が伝わりやすいため、お米が対流しやすく炊きムラが少ないのがポイントです。
【4】保温機能をチェック
まとめてご飯を炊くときや家族でご飯の時間がずれるときに便利なのが保温機能。象印の保温機能として、最大30時間までおいしい状態をキープする「うるつや保温」機能があります。
それ以外にも、高価格帯の商品には「極め保温」や「高め保温」機能を搭載。極め保温では最大40時間おいしさをキープするので、次の日でもおいしいごはんが食べられます。また、高め保温を設定しておくと、炊きたてのような温かさを味わうことができます。
予算に応じて保温機能にもこだわってみましょう。
【5】お手入れのしやすさをチェック
おいしく炊飯するためには、お手入れも欠かせませんが、複雑な構造だとめんどうなことも。庫内がフラットになっていると汚れを拭き取りやすく手間がかかりません。
また、上部もボタンの凹凸が無いフラットな仕様だとそのまま拭き取れるのでいつでも綺麗に使えますよ。
【6】そのほかの便利機能をチェック
同じような商品で迷ったら、プラスでどんな便利機能が付いているかもチェックしてみましょう。
(a)キッチン家具の劣化を防ぐ「蒸気カット機能」
蒸気が上がるのを防いで、キッチンの家具を結露や劣化から守る「蒸気セーブメニュー」もあると便利な機能です。
蒸気口をセットしなくてもいいので、お手入れがラクになるというメリットもあります。
(b)炊飯後のニオイを抑える「クリーニング機能」
「クリーニング機能」は、炊きこみごはんや炊飯後のにおいを抑える機能。水洗いだけでは取り切れないニオイを手軽にお手入れできる便利なモードです。
内釜に水を入れてスイッチを押すと、中で水が沸騰しニオイ残りを取り除きます。お手入れの手間を省ける機能なので、購入前に搭載されているかどうかチェックしておきましょう。
象印の炊飯器おすすめ9選
それでは、象印の炊飯器のおすすめ商品をご紹介いたします。
▼『圧力IH炊飯ジャー』はこちら
▼『IH炊飯ジャー』はこちら
▼『マイコン炊飯ジャー』はこちら
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼『圧力IH炊飯ジャー』はこちら
独自技術を進化させた最高峰の炊飯器
象印独自の炎舞炊きに、新たに「3DローテーションIH構造」を採用した炊飯器。加熱範囲を6つに分け、上下左右から同時加熱することで、今まで以上に炊き上げ力を強め、もっちりとした食感で甘みのあるお米に仕上げられます。
さらに、121通りの中から好みの炊き方を選べる「我が家炊き」や料理に合わせて炊き上がりを調整できる「炊き分けセレクト」、さらに料理メニューの充実など、機能も充実。美味しいお米を求める方向けの最高峰の炊飯器です。
AI機能でいつでも変わらない美味しさを
プラチナコートの内釜でお米のうまみをプラス。人工知能AI炊飯を搭載し、長く使い続けても、買ったときと同じような美味しさを味わえるように自動で補正します。
蒸気セーブメニューも搭載し、限られたキッチンのスペースでもレンジ台の結露や劣化を防ぎます。
上部に配置された液晶は、コントラストがはっきりして文字が見やすい表示に。お手入れも簡単です。
▼『IH炊飯ジャー』はこちら
人気のSTAN.はデザインも機能も充実!
デザイン性の高さが魅力のSTAN.シリーズ。スタイリッシュでインテリアになじみやすいです。お手入れがしやすい「フラットトップパネル」や、「フラット庫内」を採用しています。うまみを引き出す強火で炊き続ける「豪熱沸とうIH」で、好みの炊き方も選べる機能付き。
このほか30時間おいしく保温できる「うるつや保温」機能や、においが気になるときに便利なクリーニング機能も搭載。手間のかかる離乳食を一度に数食分作れる「ベビーごはんメニュー」つきで、子育て世帯にもおすすめです。
▼『マイコン炊飯ジャー』はこちら
価格以上の機能がたくさん!
コスパ重視の方におすすめの象印のマイコン式炊飯器。しかしマイコン式ではめずらしく、炊き上がりを指定できるグレードが高いモデルです。蓋と底のヒーターについているセンサーが釜のなかの温度を見張っているため、マイコン式の弱点である炊きムラが出来づらいということで注目されています。
また、保温も24時間おいしくできるとメーカーで謳っており、マイコン式のなかでも非常に機能が充実しているモデルです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 象印の炊飯器の売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの象印の炊飯器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの炊飯器のおすすめはこちら
最後に|エキスパートのアドバイス
炊飯器は大は小を兼ねる家電ではありません。お米に水を給水させて炊飯の準備を行う「ひたし」の作業ですが、炊飯器はこの時点ではどれだけ米と水が入っているかを理解してくれません。
50~60%程度の容量と仮定してひたし作業をはじめるため、米を入れる量が多すぎても少なすぎてもいまいちおいしくないごはんになってしまいます。そういった事態を防ぐためにも、一度に炊く炊飯量を考えて容量を選ぶようにしましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。