IH式炊飯の基礎知識 実は「IH式」には2種類がある
IH炊飯器は、炊飯器の外釜に張り巡らされているコイルに電流を流し、ジュール熱を発生させてお米を炊く炊飯器のこと。IH炊飯器の強みは、お米をよりおいしく炊き上げるほか、さまざまな炊き分けができること。
このIH炊飯器は各メーカーの炊飯器として、基本でありメインの商品でもあります。そのため、各社が研究を重ね、さまざまな新製品が販売されています。
主に、「IH炊飯器」と「圧力IH炊飯器」の2種類があります。一般的なのが「IH炊飯器」で、さらに圧力を加え、高温で炊き上げるのが「圧力IH炊飯器」です。
▼IH式の炊き方

内釜自体を発熱させて、内釜全体にむらなく熱を伝えることができるのがIH炊飯器です。炊飯器の底部だけを加熱するマイコン式に比べて、高火力でごはんが炊けるので、シャッキリとした食感に炊き上がります。
圧力IH炊飯器と比較して価格もリーズナブルなので、売れ筋の人気炊飯器です。
▼圧力IH式の炊き方

IHの炊飯方式に「圧力」を加えて炊き上げるのが圧力IH炊飯器です。内釜全体を熱してふっくら炊き上げるだけでなく、圧力の力で食感のモチモチ感を出したり、お米の甘みを引き出すことが可能。
また、圧力機能があるため、ごはんだけでなく、そのほかの調理ができる機種も多いです。しかし、IH式よりも高機能なため、価格もさらに高価になります。
(★)ポイント:マイコン炊飯器との違い

炊飯器には圧力IH式・IH式のほかに、マイコン式もあります。マイコン炊飯器は底にある発熱装置で釜を温めてお米を炊きます。
釜全体が発熱するIH式と違い、マイコン式は底だけで加熱します。そのため、炊き上がりはふんわりとした食感になる一方、熱にムラが出やすいため、少量の炊飯向き。その分、安価な製品が多く、一人暮らしの方向けの製品と言えるでしょう。
主要メーカー7社の特徴比較
炊飯器には各機能が有名なメーカーが主に7社あります。大まかな特徴は下記になります。
メーカー | 大まかな特徴 |
ZOJIRUSHI(象印) |
「炎舞炊き」でふっくら仕上がる |
TIGER(タイガー) |
「土鍋釜」でふっくら&しっとり炊き上げる |
Panasonic(パナソニック) |
「おどり炊き」でお米を激しくおどらせ、甘みのあるお米に |
MITSUBISHI(三菱電機) |
圧力をかけずにしゃっきり炊き上げる |
HITACHI(日立) |
スチームの力でしっとりした美味しさに |
TOSHIBA(東芝) |
真空技術による炊き上がり時間と保存力が魅力 |
アイリスオーヤマ |
リーズナブルな価格と扱いやすい機能性が魅力 |
それぞれの特徴を解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
■ZOJIRUSHI(象印)
象印は様々なキッチン家電を扱う有名メーカー。特に、圧力IH炊飯器は「炎舞炊き」をはじめ、釜の中で対流を起こし、お米一粒一粒に熱を加え、ふっくらとした炊き上がりにすることが特徴です。
また、保温機能にも強く、お米の味をしっかり引き出したあと、美味しさを維持することにも長けています。
■TIGER(タイガー)
タイガーは電気ポットや炊飯器などを中心とした家電を扱う有名メーカー。特に、土鍋釜を活用した圧力IH炊飯器は、ふっくらとした炊き上がりになることで人気です。
また、玄米や雑穀米など、白米以外のお米を、適切に炊ける「炊き分け機能」も人気。様々なお米を手軽に味わうことができます。
■Panasonic(パナソニック)
パナソニック炊飯器には「おどり炊き」機能が搭載されているのが特徴。IHの火力によって炊飯器のなかに対流を発生させ、お米を炊飯器のなかで激しくおどらせながら炊き上げます。これにより、ハリやうまみ、甘みのあるふっくらとしたお米が炊き上がります。
ほかにも好みのお米の食感に炊き分ける機能やお米の鮮度を見きわめて炊き分ける鮮度センシングなど、いろいろな機能が搭載されています。
■MITSUBISHI(三菱電機)
三菱電機の炊飯器の大きな特徴は、「炭」を利用した内釜と、かまどの高火力を再現した加熱構造にあります。
炭を利用した内釜は、IHと相性が良く、熱を瞬間的に取り込むため、一気に発熱し、大熱量でお米全体を加熱することができ、お米のうまみを引き出します。
各他社メーカーが、ハイエンドモデルとして圧力をかけて火力を出す「圧力IH式」を取り入れているのに対し、三菱電機はこの構造により、「炭」と「IH」で高火力を出力することが大きな違いです。
■HITACHI(日立)
日立(HITACHI)炊飯器の大きな特徴は、各機能で採用されているスチーム機能です。
炊き方の面では、圧力とスチームを活用し、お米ひと粒ひと粒を丁寧に炊き上げることで、「外硬内軟」となり、甘みをより感じられます。
さらに、保温の面については、6~7時間ごとに3回、保温をしながらスチームを送り込むことで、長時間、お米のしっとりとした美味しさを保つことができます。
■TOSHIBA(東芝)
東芝の炊飯器の大きな特徴は、独自の真空技術による炊き上げです。これは、炊飯器内の内釜を真空にし、圧力差によってお米に吸水させる技術のこと。
これにより、お米のうま味や甘さを最大に引き出すほか、吸水しにくい玄米や麦なども芯までふっくらと炊き上げる事が可能。炊き上がり時間が40分ほどと、他社メーカーと比べ、比較的早いのも魅力です。
また、保温機能にもこの真空技術が応用され、ご飯の保温時でも最大40時間までふっくらとしたお米を保ってくれます。
■アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマの炊飯器の大きな特徴は、リーズナブルな価格です。
炊飯器のシリーズは全部で8種類(※)で、価格は2万円〜4万円ほど。ほとんどが2万円前後で購入でき、低価格なもので1万5000円ほど、最高機能のものでも4万円ほどです。
他社メーカーの炊飯器の場合、オーソドックスなモデルで2〜4万円程度、最高機能の商品で8万円〜10万円となることを考えると、リーズナブルな商品が揃っています。
さらに、「炊き分け機能」といったオーソドックスな機能性も搭載されており、シンプルに使いこなせます。
※『ヘルシーサポート炊飯器』は生産終了のため、8種類と記載しております。(2023/01/06時点)
IH炊飯器の選び方
それでは、IH炊飯器の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】炊飯できる容量
【2】内釜の仕様
【3】保温機能
【4】炊き分け機能
【5】お手入れのしやすさ
【6】炊飯以外の機能
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】炊飯できる容量をチェック
家庭用炊飯器の容量は、1升炊き、5合炊き、3合炊きが主流です。それぞれ用途に合う炊飯量の炊飯器を選びましょう。以下を目安に選ぶのがおすすめです。
▼6人以上など大人数のご家庭
1升炊き
▼2~5人のご家庭
5合炊き
▼一人暮らし
3合炊き
また、最大炊飯量の2/3の容量で炊くと、より美味しくご飯が炊けるとされています。おいしくご飯にこだわりたい場合は、ご家族が食べる量に合わせて炊飯量も選んでみましょう。
【2】内釜の仕様をチェック
お米に直接熱を加える内側は、鉄釜や土鍋釜などメーカーごとにこだわりを持って作られている部分です。内釜の仕様によって炊けるご飯のおいしさも異なるので、内釜もぜひチェックしてみてください。
▼鉄釜
発熱性が高いのが特徴。素早く炊き上がる。
▼炭釜
炭自体が熱を発する事と、遠赤外線も放射するのが特徴。お米の芯まで熱を加え、お米をふっくらさせます。
▼土鍋釜
熱をため込む性質があり、加熱中は内釜に「土鍋泡」が発生するのが特徴。泡がお米をかき混ぜるため、ムラなく、ふっくらと炊き上げます。
【3】保温機能をチェック
保温状態にすることが多い場合は、保温機能が充実しているかをチェックしましょう。保温機能のなかで重要なのは、ごはんの乾燥やニオイ、黄ばみ防ぐ機能、すぐにおいしく食べられる再加熱機能などです。
保温可能な時間は12~24時間が中心です。なかには40時間まで長時間保温できるタイプもあるので、保温機能と機能ごとの保温時間や、保温温度も確かめて選びましょう。
【4】炊き分け機能があるかチェック
炊飯器を活用するさいにあると便利な機能が「炊き分け機能」です。かためややわらかめなどの食感に合わせたり、炊き込みごはんやお粥など調理方式によって変えたりと、炊き分け機能があるだけで、より好みの米飯を楽しめます。
また、同じメーカーでも機種やシリーズによって炊き分け機能の内容は異なるので、どんなモードがあるのか確認し、ほしいメニューの入ったものを選びましょう。
米の種類や銘柄に合わせて炊けるものから、甘み、香り、ねばりといったおいしいごはんに欠かせない要素を引き出す独自に開発したメニューまで幅広くあります。おいしいと感じるごはんを追求するなら、食感を好みに合わせて炊けるタイプに注目してみましょう。
【5】お手入れのしやすさをチェック
パーツを外せる洗いやすいタイプの炊飯器は、ふだんのお手入れがかんたんです。庫内がフラットであれば、ごはん粒がついて汚れてもきれいに拭き取ることができます。
炊き込みごはんや調理に使ったあとは、内釜や内ぶたを洗ってもなかなかニオイが取れません。そうした炊飯器のニオイは、クリーニング機能のついたものを選ぶとラクにお手入れできるでしょう。
【6】炊飯以外の機能にも注目
炊飯メニューにはごはんを炊く以外に調理メニューのついたモデルがあるのでチェックしてみましょう。煮込みや蒸し料理に対応していればおかずも炊飯器で作れます。
ケーキメニューつきでは焦げ目のないふっくらケーキ作り、生地の発酵から焼き上げまで対応しているパンメニューつきならば食事パンや菓子パン作りが可能です。忙しい人はプレートを使って一度におかずまで仕上げられるタイプを選ぶと便利でしょう。
エキスパートからのアドバイス
おいしさ重視ならIHは必須
IH炊飯器はメーカーによってその立ち位置が大きく異なる商品。安さが売りのモデルもあれば、おいしさを求めた結果、IH炊飯器になったというモデルも存在しています。
そのため、選ぶ際にはなにを重視するか?が重要。おいしさ重視なら上位モデルにも圧力機能がない三菱電機が、保温機能が不要ならバーミキュラが候補となります。
また、すぐに手が届く価格帯でも選択肢は豊富です。こちらは機能やデザインで選ぶといいでしょう。
IH炊飯器のおすすめ商品
それでは、IH炊飯器のおすすめ商品をご紹介いたします。ご紹介するのは、一般的なIH式と、高機能な圧力IH式の2種類です。
▼おすすめ13選|IH式
▼おすすめ7選|圧力IH式
各種類のおすすめ商品をすぐに見たい方は、ぜひ上記のリンクをクリックしてください。
▼おすすめ13選|IH式
まずは、IH式のおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
操作がシンプルなのがメリットかなと思います。僕がよく使う炊飯器の機能は炊き分けくらいなのですが、「ふつう、やわらかめ、かため」と選択肢が少なくて、迷うことがないため助かっています。
また、おかゆやエコ炊きなどもあるのですが、それらが液晶に全て表示されているので、これも見やすくて便利です!
デザインもおしゃれなので、インテリアとしても機能してると思います。
クリエイティブユニットTENTとのコラボ炊飯器
IH炊飯器、ホットプレート、コーヒーメーカー、電動ポットの4商品で構成されるデザインシリーズ「STAN.」のIH炊飯器。
4製品に共通するデザインとして、モダンなブラックカラーを採用しています。また、象印マホービンの炊飯器には圧力機能を搭載した上位モデルがあるため、同モデルの性能は標準クラスだといえるでしょう。
特別なおいしさよりも、キッチンに置く際のデザイン性を重視したいという方におすすめのモデルです。
高火力で炊き上げる5.5合炊き炊飯器!
ふきこぼれを気にせずにIHの高火力で炊き続けることができる炊飯器です。「ふつう・やわらかめ・かため」の白米炊き分け3コースがあり、炊き方も自由自在。30時間おいしく保温できる「うるつや保温」により、炊いた後もおいしいお米を堪能することができます。
クリーニング機能が搭載されているので、お手入れもかんたんにできるのも魅力ですね。
調理もできる優れた炊飯器
少量高速モードや冷凍ご飯モードなど豊富なメニューで、シーンに応じて利用でき、調理時間の時短に効果的です。とくに少量高速モードを使用すれば1合を約17分で炊き上げることができます。また、付属の小鍋に材料を入れて本体にセットすれば、同時に加熱調理が可能。もう一品作りたいけどコンロが埋まっているなんてときには便利な炊飯器です。
手ごろな価格でもおいしく炊き上げるIH炊飯器
1万5千円以下と手ごろな価格ながら、2段IHと、備長炭窯で包み込むように加熱して、ふっくらと炊き上げるコスパの良い炊飯器。時間がない時に便利「早炊き」や、健康米を美味しく炊き上げるメニューなど、あると便利な炊飯メニューが豊富なことも嬉しいポイント。
また、すっきりとした凹凸の少ないスタイリッシュなデザインも魅力の一つ。手ごろな価格で、満足のいく炊き上がりになる炊飯器をお探しの方はぜひチェックしてほしい製品です。
洗練された空間になじむモデル
デザイン重視の人にぴったりの天面タッチキーとガラスパネルがおしゃれな3合炊き炊飯器です。
タッチキーでラクに操作でき、炊けるまでの時間の確認もLED採用により見やすくなっています。ふっくらした炊き上がりのポイントは2段IHと側面・ふたヒーター。釜を包むように加熱するため満足いくごはんに仕上がります。
最長40時間保温が可能
「鍛造かまど銅釜」採用し、かまど炊きと似た熱対流を実現。多段階火力調節によって炊き上がったごはんの甘みがアップし美味しく炊き上がります。また、真空で米の内部まで一気に水をしみ込ませるため浸す時間を短縮できるのも嬉しいポイント。
「真空保温」機能を利用すれば、黄ばみやニオイをおさえて40時間まで保温可能なので、一度に多めに炊いて数回に分けて食べたい人にもおすすめ製品です。
こだわりの一杯が炊ける、小容量モデル
純度99.9%の炭窯と高火力構造が搭載された、三菱電機の最上位モデルの本炭釜炊飯器。その中でも、3.5合が炊ける小容量モデルです。
コンパクトな見た目と、少量でもおいしいお米が炊けるスペックが魅力。白米をワンランク高く炊き上げる「匠芳潤炊きモード」、玄米をおいしく炊き上げる「芳潤炊き(玄米)モード」など、日常的に使えるこだわり機能も満載です。
お米にこだわる1人暮らしや2人暮らしの方におすすめの商品です。
蒸気を出さず、旨みに変える炊飯器
備長炭コートの内釜と大火力かまど構造により、お米にしっかり熱を加え、しゃっきりとしたご飯が炊ける炊飯器。
一番の特徴は、蒸気を出さず、さらに密封することで、蒸気をご飯の炊き上げに利用することができる構造です。これにより、蒸気を出さないだけでなく、ご飯自体の旨味もアップさせることができます。もちろん、蒸気が出ないため、炊飯時のニオイも気になりません。手入れや置き場所にも困らない便利タイプの炊飯器です。
一台で多彩な調理が楽しめるデザイン性の高い炊飯器
炊飯いがいにも、「低温調理」「パン・ケーキ」機能搭載で、ご飯を炊く以外でも活躍するマルチな炊飯器。話題の低温調理機能を使えば、難しい煮込み料理やローストビーフを楽しめるほか、ヨーグルトなどの発酵も可能。さらに、パン・ケーキ機能を使えば出来立てのパンや、ふわふわのケーキがご自宅でも簡単に楽しめますよ。
また、炊飯機能も優秀で、銘柄ごとの炊き分けや、合計9通りのかたさ・食感の調節がが脳です。さらに、床と蓋にに温度センサーを搭載しており、いつの季節でも美味しいごはんを食べられるのも嬉しいポイント。
おしゃれなデザインで、炊飯以外の機能もほしいなと思っているかたは、ぜひチェックしていただきたい製品です。
40種の銘柄をおいしく炊き分ける2020年モデル
あらゆるお米をおいしく炊き上げてくれる、アイリスオーヤマの銘柄炊きシリーズ2020年モデルです。おいしさの理由はふたつ。ひとつは、40種の銘柄を炊き分ける機能です。銘柄の個性に合わせて、個別に火力や加熱時間を調整します。もうひとつは、4層構造の極厚の釜と、725Wと強い火力で上下から熱するパワーが理由です。
白米以外にも、雑穀米や玄米などにも対応しています。無洗米や早炊きのコースもあるので、忙しい人も助かるでしょう。
省エネモードにしておけば、約15%も消費電力を減らせます。押しやすく、わかりやすいパネルに、取り外してお手入れもしやすい内釜など、使いやすさにもこだわりありです。
40銘柄のお米を炊き分ける機能を搭載
底ヒーターとふたヒーターの、上下ふたつのIHヒーターにより、ごはんを包み込んでふっくらと炊き上げられるアイリスオーヤマの炊飯器。「RC-IE50」は旧型「RC-IK50」のリニューアルモデル。細かい機能のほか炊き分け機能も31銘柄から40銘柄にレベルアップしています。
さらにごはん料理だけでなく煮込み料理や蒸し料理も可能であり、すぐに手が届く価格で購入できる炊飯器としては非常に多機能だといえます。価格と機能のバランスにすぐれたIH炊飯器です。
ステンレスフレーム採用でお手入れかんたん
PLAINLYシリーズのお手入れかんたんな炊飯器です。ごはん粒がつきやすい部分には拭くだけで汚れが落ちるステンレスフレームを使用。内ぶたがサッと取り外せるほか天面はフラットなので掃除やお手入れもしやすいです。
白米の炊き分けも充実しています。技を駆使した「匠の火加減」で数種類の食感の食べ比べも可能です。
自社製の鋳物ホーロー鍋とIHヒーターのセット
一般的な炊飯器とは異なり、独自に製造した鋳物(いもの)ホーロー鍋と専用のIHヒーターをセットしたIH炊飯器です。
鍋にお米と水をセットしてボタンを押すと、自動的にごはんが炊けます。鋳物ホーロー鍋の蓄熱性と密閉性の高さにより、炊きたてのごはんのおいしさはトップクラスです。
ただし、保温機能をはじめとして、やわらかめに炊くなどの食感を変える機能はありません。また、おかず調理ができるのも特徴のひとつ。ハイレベルな無水調理や低温調理がこの鍋ひとつでできます。
あくまで鍋なので、一般的な炊飯器のような使い方はできません。ごはんを保温しない、おかず調理にも使いたいといった方におすすめできる炊飯器です。
▼おすすめ7選|圧力IH式
続いては、圧力IH式のおすすめ商品をご紹介します。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。
お米の甘味を感じるおいしいごはんに炊き上がる
象印だけの「4つの底IHヒーター」採用モデル。それぞれ独立したIHヒーターが激しく複雑な対流を生み出し、ふっくらとした粒感で、お米の甘みを感じる美味しい炊き上がりに。
また、簡単操作で炊き方を調節できる機能も豊富にラインナップ。中でも、前回食べたごはんの「かたさ」「粘り」の感想を入力することで、ご家庭ごとの好みに合わせた炊き上がりに調節できる「わが家炊き」は秀逸。その他にも時間をかけてうまみを引き出す「熟成炊き」や、1合を約30分で炊き上げる「白米急速メニュー」など、美味しく炊ける機能が満載です。
より美味しいごはんを食べたい方には、ぜひチェックしていただきたい製品です。
かまど釜と高火力で美味しく炊き上げる
蓄熱性・発熱効率・熱伝導に優れた「豪炎かまど釜」採用モデル。効率よく熱を伝える、「豪炎かまど釜」と、一気に大火力を加え激しい対流を起こす「大火力&高圧力」で、お米一粒一粒をふっくらおいしく炊き上げます。
81通りから調節できる「わが家炊き」メニュー搭載で、ご自宅のお好みに合わせてることができるのも魅力の一つ。また、お手入れも簡単で、毎回の洗い物は内蓋と内窯の二点だけで、お手入れしやすい設計なのも嬉しいポイント。
冷凍ご飯コース登場!可変圧力でおいしい炊き上がり
特許を取得した「おどり炊き(可変圧力)」採用モデル。高圧状態から一気に減圧することで激しい対流を起こし、お米を芯まで加熱し、甘味のあるもちもちとした炊き上がりを実現しました。
軽くて丈夫な「ダイヤモンド竈(かまど)釜」は、洗米もでき、発熱性と備蓄性に優れているので、かまど炊きのようなおいしさを再現してくれます。まとめ炊きにうれしい「冷凍ご飯コース」も新搭載されており、解凍後もおいしく食べられるのも嬉しいポイント。
お米のプロが求めるごはんを再現
京都にある米料亭八代目儀兵衛がこだわる「外硬内軟」のおいしさを味わえる炊飯器です。圧力をかけたままスチームを利用し高い温度で蒸らすことにより粒が立ち、甘みのあるごはんが炊き上がります。0.5~2合までの少量でもムラなく炊けるので炊く量が決まっていないご家庭でも使い勝手がいいでしょう。
しっとり感がたもてるスチーム保温つき
炊飯中に蒸気がほとんど出ない蒸気レス炊飯器です。内釜はIH発熱効率がよい鉄を使用し内側にカーボンフッ素加工を施した黒厚鉄釜。圧力とスチームで炊いた後のごはんはスチーム保温によって最大24時間までしっとりとしたごはんを食べることができます。雑炊、ケーキ、半熟卵が作れるバラエティ調理機能つきです。
土鍋ごはんのおいしさを追究
炊き上げ時に圧力をかけ炊き上げ後に減圧することでしっかりと炊き上げる、「可変圧力W炊き」を採用した「炊きたて」シリーズの小容量モデル。上部の熱流コーティングで熱伝導性、下部の熱風土鍋コーティングで蓄熱性を高めていて、土鍋で炊いたごはんに近い食味、食感を楽しめます。料理へのアレンジが効くゆで麦メニューも便利です。
食べるタイミングに合わせられるねらい炊き機能
甘みのあるふっくらごはんが炊ける大火力と火加減が自慢の、炎匠炊き炊飯器です。内釜内部を真空状態にし、芯までしっかり吸水させたところに熱が加わることでごはんの甘みが引き出されます。
食感は11種類から好みに合わせて選択OK。ねらい炊きにすれば食感だけでなく、炊き上がりの時間を5分単位で選べ頼りになる一台です。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る IH炊飯器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのIH炊飯器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
IH炊飯器のQ&A よくある質問
炊飯器の寿命や買い替え時は?

炊飯器の寿命は、大体3~5年といわれています。丁寧に使えば長持ちする場合もありますが、故障のサインがあらわれてきたら買い替えるのがおすすめです。
▼故障のサイン
・内窯のコーティングが劣化した
・炊飯中に異音や異臭がする
・炊けたごはんの匂いがいつもと違う
・炊けたご飯が水っぽかったり焦げついたりする
・ボタンがうまく動作しない
炊飯器はどうやって捨てるの?

炊飯器は「小型家電リサイクル法」対象商品なので、リサイクル料を支払わずに回収してもらえる場合があります。ただし、自治体によって回収方法や手数料の有無などの違いがあるため確認が必要です。
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まとめ
IH式がどんな炊飯器なのかを知ると、どれを選べばいいのかも見えてきます。
同じIH式でも、圧力があるのとないのとでは食感に違いが出ます。容量のような基本的なことから、炊き上がりに関わる内釜の質、保温をはじめとしたさまざまな機能、お手入れのしやすさも考えるべきポイントです。メーカーごとにも強みが違い、それぞれに個性や魅力があります。
本記事を参考に、ぜひ自分が必要なポイントを見極め、ぴったりな炊飯器を見つけてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
1973年生まれ。大学在学中にライターデビュー。現在はデジタル&家電ライターとしてパソコンからデジタルガジェット、AV機器、白物家電全般を専門分野として執筆活動を展開。得意分野は調理家電。寄稿先はモノ雑誌を中心で、ファッション誌、ニュースサイト、そしてメーカーのwebサイト、オウンドメディアなど多岐にわたる。AllAboutガイドも勤める。執筆以外に企業へのアドバイスやコンサルティングなども行う。