一人暮らし向けには何合炊きがおすすめ?
一人暮らし用に炊飯器を購入する場合は、3合炊きを基準に考えると良いでしょう。
お米一合当たり、お茶碗に大盛り(200g)×2杯分です。毎日お米を炊く場合は、1日1回1合炊くとして、3合炊きの炊飯器で1合を炊くとお米に熱や圧力が掛かりやすく、美味しいごはんが炊きやすくなります。
逆に、一度にたくさんのお米を炊き、冷凍保存する場合、3合一度に炊くなど、用途に合わせて使うこともできます。また、恋人や家族が自宅に遊びに来て料理をふるまう場合もあるので、3合炊きとした方が便利です。
一人暮らし向け炊飯器の選び方
それでは、一人暮らし向け炊飯器の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】サイズ
【2】炊飯方式
【3】その他の便利機能
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズをチェック
一人暮らし用の物件の場合、炊飯器用の棚がなかったり、キッチンが小さいことがほとんどです。そのため、収納性があるか、キッチンに置いておいても調理の邪魔にならないかといったサイズは必ず確認しましょう。
もちろん、サイズが小さくなればなるほど、炊飯量は少なくなりますので、食べる量、自炊の回数、キッチンの幅なども考え、バランスを見て選んでください。
【2】炊飯方式をチェック

炊飯器には、「マイコン方式」「IH方式」「圧力IH方式」の3つのタイプに分かれ、だんだんと炊飯グレードが高くなっていきます。一人暮らしで多いのが「マイコン方式」と「IH方式」です。
●マイコン方式:価格の安さを重視したい方におすすめ
●IH方式:おいしさと価格のバランスを取る方におすすめ
●圧力IH方式:お米にこだわっている方におすすめ
各炊飯方式の詳細は下記で解説いたします。
▼マイコン方式|炊きあがりは普通。安さやお手入れのしやすさが優秀
内釜の底のヒーターを加熱することで、お米を炊き上げる方式。最低限の機能が付いたシンプル構造なため、価格も安価なものが多く、またお手入れも簡単です。しかし、熱を発するのが底のヒーターのみのため、釜全体の熱は弱く、炊きムラが起きることもあります。
「とにかく安いものが欲しい」「特にお米の味にこだわらない」という方にピッタリです。
▼IH方式|ムラなくふっくら炊きあがる
電磁力を用いて内釜を加熱することで、炊き上げる方式。内釜全体が同程度に加熱されるので、熱がお米全体に行き渡り、ムラのない、ふっくらとした炊き上がりになります。
「1人暮らしでも美味しいお米が食べたい」「ごはんの炊き上がりも含め、料理にこだわりがある」という方にピッタリです。
▼圧力IH方式|お米の甘みや美味しさにこだわった炊きあがり
IHの炊飯方式に「蒸気の圧力」を加えて炊き上げる方式。内釜全体を熱してふっくら炊き上げるだけでなく、圧力の力で食感のモチモチ感を出したりやお米の甘みを引き出すことが可能です。
「お米のおいしさにこだわりたい」「今まで安い炊飯器を使っていたが、美味しく炊けるものに買い替えたい」「ごはんだけでなく、いろんな調理がしたい」という方にピッタリです。
【3】便利機能をチェック
炊飯器にはさまざまな便利機能が付随したモデルも多く出そろっています。どんな機能が欲しいのかイメージして選んでみてください。
(a)炊き分け機能|ごはんの種類に合わせて炊き分け
白米だけでなく、玄米や無洗米、炊き込みご飯、おかゆなど、作るごはんのメニューに合わせて細かく設定できる機能です。細かな設定ができ、自動で炊き上げることができれば失敗なく、様々なごはんを楽しむことができます。
(b)エコ炊き機能|光熱費の節約に
少量の電力でお米を炊き上げる機能です。通常の炊き方よりは味は落ちますが、許容範囲です。節約ができるため、光熱費を押さえたいときは活用したい機能です。
(c)米の銘柄炊き機能|お米の個性を生かす炊き方に
コシヒカリやあきたこまち、つや姫、ゆめぴりかなど、お米の銘柄に合わせて炊き方を自動で変えてくれる機能です。各メーカーが考える、「そのお米の最善の炊き方」を設定することで、美味しいお米をさらにグレードアップすることができます。
(d)蒸気カット機能|カビやショートの防止に
住居環境によっては炊飯器の置き場所が限られることもあるでしょう。そういった場合に便利なのが蒸気カット機能のついた炊飯器です。炊飯時に発生する蒸気は、家具や壁にあたって劣化させたりカビをはえさせてしまったりすることがあります。
コンセント付近も蒸気によるショートの危険があり避けたいところ。どうしても置き場所を選べないのであれば、蒸気カット機能のついた炊飯器を検討してみてください。
(e)調理モード|煮込み料理やパン、お菓子も作れる
機種によっては、お米だけでなく、パンやケーキのスポンジ、煮物などのおかずも調理できる機能があります。「自炊をたくさんする」「いろいろな料理を作ってみたい」という方は、調理機能の有無もチェックしたいポイントです。
(f)スマホ連携機能|外出先でも炊飯器の設定ができる
スマートフォンと連携している家電が多くなっています。炊飯器にもスマホ連携機能を持った商品が登場。炊き方のメニューをスマホから選べたり、炊きあがりを外出先から確認できたりします。
炊飯器から離れていてもスマホで炊飯をスタートすることも可能。アプリに好みの炊き方を覚えさせられるものもあり、さまざまな便利な使い方ができます。
アンペアの契約もしっかり確認しよう
お手ごろな価格帯の商品から、おいしさを追求した商品まで、一人暮らし向けの炊飯器は種類が豊富です。さまざまな商品がある分、消費電力も商品によって違いがあります。少ないアンペア数で契約している家は、消費電力に注意しましょう。
大火力を売りにしている商品では、消費電力がドライヤー並みなこともあります。一人暮らし用のアンペア数だと電子レンジや電気ケトルと同時に稼働させるとブレーカーが落ちることも。購入前に最大アンペアについてはぜひチェックしておいてください。
美味しさにこだわりたい方はこちらもチェック
前述した内容を確認すれば、一人暮らし向けの炊飯器を選ぶ際の最低限のポイントはおさえられます。その上で、本項では「炊飯器にこだわりたい!」という方に向け、下記の選ぶポイントをご紹介いたします。
【A】人気メーカーの特徴
【B】内釜の素材
【C】内釜の厚さや構造
興味がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。
【A】人気メーカーの特徴
一人暮らし向け炊飯器を取り扱っているメーカーをいくつかチェックしておきましょう。
▼タイガー魔法瓶(TIGER)|リーズナブルな「マイコン」がおすすめ
タイガー魔法瓶の炊飯器は、マイコン、IH、圧力IHだけでなく土鍋IHまで取り揃えています。土鍋釜は、かまどで炊いたようなおこげつきごはんも楽しめます。リーズナブルな商品から10万円近い商品まで幅広い商品がそろっているのも魅力。
デザインにこだわった商品も多いので、インテリアにこだわりのある人にも選んでもらいやすいラインナップとなっています。
▼パナソニック(Panasonic)|簡単操作で使いやすい
パナソニックは白物家電などを多く取り扱う電機メーカーです。炊飯器には58銘柄を炊き分ける機能など、多彩な機能がついた炊飯器があります。一人暮らしから大家族まで、多くの人に選んでもらえる3合から1升炊きまでの幅広いラインナップの炊飯器を取り揃えている点が特徴です。
おどり炊き機能など、ごはんをおいしく炊き上げる機能のついたモデルもあります。毎日おいしいごはんを食べたい人は、一度チェックしてみてください。
▼象印マホービン(ZOJIRUSHI)|炊き方の機能が充実!
各種調理機器を取り扱う象印マホービンは、マイコン、IH、圧力IHなどの炊飯器を取り揃えています。羽釜を採用したものや炊きわけできるものなど、機能面などにこだわりがある炊飯器を多く扱っているところが魅力。
炊飯時の圧力をコントロールしたり、ごはんの種類によって炊き方を調整したりする商品もあります。長く愛されている商品が多いのも象印マホービンの特徴です。
【B】内釜の素材を確認
内釜の素材にはそれぞれ特徴があり、各社が素材からこだわり炊飯器を製造・販売しています。素材の特徴もつかんで、炊飯器選びに活用してくださいね!
▼鉄釜|発熱効率が高くツヤのある炊きあがりに
鉄の素材でできた内釜は、発熱性が高いのが特徴。そのため、熱を加えると、早く・全体に熱が行き渡り、内釜内部の温度のバラつきがなくなり、ツヤのあるお米の炊き上がりになります。
▼炭釜|遠赤外線を放射し芯までふっくら炊きあがる
炭の素材でできた内釜は、炭自体が熱を発するのが特徴。そのため、ヒーターで熱を加えた後は内釜からも直接熱を発せられるため、より効果的な加熱が可能です。
また、遠赤外線も放射して熱する特徴もあり、お米の芯まで熱を加え、ふっくらとした炊き上がりにしてくれます。
▼土鍋釜|土鍋泡がお米をかき混ぜ、ムラなく炊きあがる
土の素材できた内釜(土鍋)は、熱をため込む性質が特徴です。内釜がヒーターの熱を逃がさずお米に伝えることができます。また、土鍋釜を熱した際に「土鍋泡」が発生し、その泡がお米をかき混ぜ、一粒一粒に熱を加えていくため、ムラなく、ふっくらと炊き上がります。
ムラなく炊き上げたい方は、炊飯土鍋がおすすめです。
【C】内釜の厚さや構造を確認
炊飯器を選ぶときは内釜の厚さや構造もチェックしておきましょう。構造は3つにわかれており、内釜の厚さが2.3mm以上のモノが「厚釜」と呼ばれています。釜を厚くすることで熱が全体に伝わりやすくムラなく炊きあがります。
複数の素材を重ねた「多層釜」は、お米の芯まで熱が伝わりやすいのが特徴。内釜に真空層を設けた「真空釜」は、熱を効率よく内部に伝え炊きあがり後も冷めにくいのがポイントです。
一人暮らし向けの炊飯器のおすすめ商品
それでは、一人暮らし向けの炊飯器のおすすめ商品をご紹介いたします。
▼おすすめ9選|~2.5合
▼おすすめ7選|3合~5合
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ9選|~2.5合
ヘルシーメニュー搭載
一人暮らしにぴったりな1.5合炊きの炊飯器です。白米や無洗米などの通常の炊飯のほかに、低糖質と麦飯の2種類ヘルシーメニューを搭載。ダイエットや糖質制限中の人にぴったりのアイテムです。
シンプルなつくりの炊飯器で、ボタンを押すだけでかんたんに操作できます。デザインもシンプルなので、あらゆるインテリアにマッチします。
おしゃれな炊飯器!発酵食品やデザートの調理も◎
シンプルな操作ボタンで、炊飯と発酵モードしかないにも関わらず複数のメニュー調理が可能。ごはんだけでなく惣菜や発酵食品、蒸し物やデザートまで幅広い料理が作れます。40℃、50℃、60℃の発酵モードを搭載しているので、ヨーグルトやしょうゆ麹、甘酒も◎。
取っ手と着脱式電源コードつきなので調理後そのまま食卓に並べられます。おしゃれなデザインで食卓の主役になりそうですね。
煮込み料理も楽しめる
スイッチひとつのシンプル操作で、炊飯やかんたんな煮込み料理ができるミニクッカーです。ごはんは1.5合まで炊けるので、一人暮らしでごはんを炊く場合や手軽な料理を楽しみたい人にぴったりなアイテム。
調理の様子がみやすいガラスふたを採用しています。内なべはフッ素加工がなされているので、お手入れしやすく扱いやすくなっています。
外出先でもご飯が炊けるお弁当箱型の炊飯器
陶器のお茶碗がふたつ入っていて、電源さえあれば2杯分のご飯を水蒸気で50分程度で炊きあげます。片方のお茶碗にレトルトのカレーを入れておけば、ご飯が炊きあがると同時にカレーライスを食べることができます。
インスタントの味噌汁や温野菜、ゆで卵などもできるのでそのままお弁当箱としても使えます。自宅で使うことはもちろん、職場で炊きたてのご飯を食べたいというニーズにも応えてくれるでしょう。
電子レンジでごはんが炊ける炊飯器
パンや麺が主食になり、ご飯を毎日は食べないという方も増えてきています。
それでもご飯に合うおかずを食べるときは、炊き立てのご飯がほしいですよね。そんなときには電子レンジでご飯が炊ける本製品がおすすめ。
お米と水を入れて加熱時間10分強で、炊きたてのご飯を食べることが出来ます。
ヘルシーカレーの調理にも使えるため、調理器具のひとつとしても使えて優秀です。ご飯はあまり炊かない方でも、本製品と電子レンジがあれば、いつでもほかほかのご飯が炊けますよ。
1.5合サイズのコンパクトでかわいらしい炊飯器
専用のお米を使えばお米と水を入れてスイッチを押すだけで、わずか10分という時間でご飯を早炊きすることが出来ます。もちろん市販のお米でご飯を炊くことも可能。
縦長のコンパクトなミニ炊飯器で、かわいいデザインも特徴。白米の最大炊飯量は1.5合です。食卓に直接置いても邪魔にならないでしょう。色もビビッドカラーからシンプルカラーまで豊富に展開されているので、お部屋のイメージに合わせて選べます。
3合炊きよりもさらに少量の小さいコンパクトサイズ
機能がとてもシンプルで、使い方もワンタッチでご飯がすぐに炊けるというシンプルさが売りの炊飯器です。0.5合炊きなら15~20分で炊き上げるスピード炊飯が魅力。これならおかずの用意、シャワーを浴びている時間でご飯を炊き上げることも可能です。
本体はコンパクトで軽量なため、卓上に置くことができます。収納時はシンクの下などの空いたスペースに置けるため、場所を取らないのもうれしいポイントです。
また、見た目もシンプルでおしゃれなため、ミニマリストの方には特にオススメの一品となっています。
高火力でお米をふっくら炊き上げる
0.5合からでもおいしく炊き上げることが可能で、小容量炊飯器。遠赤コート釜を搭載しており500Wの高火力で、お米全体をムラなく素早く炊き上げるのでふっくらしたご飯が楽しめます。
また、炊き込みごはんや、玄米、麦ご飯など、好みに合わせた炊飯コースが選べるため、料理の幅も広がりますよ。
弁当箱型の小型炊飯器
一台で蒸らし、 炊き、加熱機能が使える小型炊飯器です。持ち運びに便利なお弁当型で、自宅でも職場でも炊きたてごはんが楽しめます。最速20分で炊きあがるので、セットして用事を済ませている間にほかほかごはんが食べられます。
コードは着脱式プラグを採用。食後は内釜を取り外してまるごと洗うことができ、衛生面にこだわっています。
▼おすすめ7選|3合~5合
Wおどり炊きで少量でも甘くてもちもちのご飯
ごはんの炊きあがりを重視する方には本製品がおすすめ。お米のおいしさを引き出してくれる、Panasonicの一人暮らし向けの圧力IH炊飯器です。
大火力おどり炊きと可変圧力おどり炊き、この2つの合わせ技で対流に変化を生み出し、お米を激しくおどらせます。
底面側面だけでなく、フタにまでIHを入れるこだわりよう。小型ながら上位機種と同じ炊き上がりが期待できそうです。
出来上がったご飯を口に入れると、お米の甘みとモチモチとした食感を楽しむことができますよ。
鍋炊きでも自動で美味しく炊ける炊飯器
「世界一おいしいご飯が炊ける炊飯器」を目指して作られた、VERMICULARの鋳物ホーロー鍋を使用した炊飯器です。
鍋でご飯を炊くときに見極めが難しいのが火加減ですよね。本製品はポットヒーターが付属するため、火加減は自動で調整してくれます。鍋炊きのおいしいご飯を手軽に味わえることができるようになりました。
オーブンに入れて調理もできますので、炊飯以外にも幅広く使えるのは大きな魅力といえます。この炊飯器は保温よりも温め直しが推奨されているため、炊き上げ時間などには注意が必要です。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る 一人暮らし用炊飯器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの一人暮らし用炊飯器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
本記事では、美味しくご飯が炊ける一人暮らし向けの炊飯器についてご紹介いたしました。炊飯量はもちろんのこと、炊飯方式や内釜、炊飯メニューや調理機能をチェックなど、様々な機能を確認するのが大切です。
ライフスタイルに合わせながら、自分がどこを一番重視するのかを考え、納得できる炊飯器を購入してくださいね!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
カルチャー誌や家電誌、モノ系雑誌にてライター・リサーチャーとして活躍。 大ヒットとなった家電のプロモーションや、ガジェット探しなど、仕事内容は多岐にわたる。 一般的な家電から、ちょっとマニアックなものまで「イイモノはとにかく買って試す!」がモットー。 現在子育て中で、キッズガジェットや知育玩具、花火などレジャーグッズは子どもと一緒に愉しんでレビューしています。