高級炊飯器の選び方
それでは、高価格帯の炊飯器を選ぶときのポイントをご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
炊き方の方式で選ぶ
高級炊飯器の場合、すべてIH式がベースになります。その中でもさらに「圧力IH式」「超音波IH式」「真空IH式」などに分かれていき、
「IH式」:炊きあがりはシャッキリとした噛みごたえのある食感
「圧力IH式」:IH式に比べ時短、もちもちとした味わいのある食感
「超音波IH式」:超音波によりお米の吸水を促し、冷めても美味しいみずみずしい炊きあがり
「真空IH式」:空気を抜いて酸化を防ぐことにより、長時間保温に対応
というように、それぞれの特色が出てきます。各メーカーごとにおすすめの炊きあげ方は違うため、上記を意識しながら選びましょう。
釜の種類で選ぶ
内釜は大別して「炭窯(すみがま)」「鉄釜(てつがま)」「土鍋釜(どなべがま)」に分かれます。
三菱などに見られる「炭窯」は熱を蓄えておく蓄熱効果が高く、水分を保ったままの保温が得意です。日常生活でほぼ毎日使用する炊飯器。重量が比較的軽めというのもポイントが高いですね。
象印、パナソニック、日立や東芝といった主要メーカーのほとんどが採用している「鉄釜」は熱しやすく冷めやすいため、炊飯時間が炭や土鍋に比べて短いのが大きな特徴です。鉄釜は重いものが多いですが、甘みや旨み成分を逃さず大火力で一気に炊きあげます。
「土鍋」は炭と鉄のいいところをあわせ持った大変能力の高い釜です。蓄熱効果も高く、じっくりと火を通すため、ふっくらとした炊きあがりを期待できます。
炊飯量で選ぶ
「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、炊飯器に関してはまったく当てはまりません。
例えば一升炊きの炊飯器で1合のお米を炊くと、どんなに性能のいい炊飯器で炊いてもご飯が黄色くパサパサしたイマイチな炊きあがりになります。3合炊きであれば0.5~2.5合、5.5合炊きであれば2~5合程度、8合炊きなら5~7合、1升炊きなら7~9合が一番ご飯が美味しく炊きあがります。
日常生活で一回にどれくらいの量を炊飯することが多いのか、これを考えることが非常に重要です。
お手入れのしやすさで選ぶ
最近はほとんど当たり前についている内蓋ですが、これを取り外した場合に「どこまで分解してお手入れができるのか」というところは大きなポイントです。
内蓋は外れるけど一枚になっていて「肝心の中が洗えない」というのはあまりいただけません。ほぼ毎日使用するものですから、きちんと隅々までスポンジがとどいてしっかり洗えるものを選ぶと洗浄のストレスも緩和されます。
おすすめ商品の比較一覧表
高級炊飯器おすすめ12選
それでは、高級炊飯器のおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
MITSUBISHI(三菱電機)『三菱IHジャー炊飯器(NJ-BWD10)』

圧力IHと火力を重視するなら
複数のIHヒーターを独立制御する「ローテーションIH構造」とそれを受け止める鉄釜「豪炎かまど釜」によって、お米ひと粒ひと粒をムラなく加熱し、旨みを引き出してくれる炊飯器です。
また、121通りもの炊き方に仕上がりを調整できる「わがや炊きメニュー」機能も搭載しているので、たとえばやわらかいご飯に炊きあげたい、かたくてちょっとパラパラしているお米が好きなどというお米好きのこだわりにしっかり応えてくれます。
麦、玄米、金芽米、雑穀米といった健康米もおいしく炊ける機能、1合を約15分で炊き上げる時短メニュー「白米特急」メニューも搭載。外して洗える内ぶた、拭き掃除しやすいフラットフレーム、におい残りを抑えるクリーニング機能など、使いやすさも考慮されています。
土鍋の高火力×やさしい泡立ちで米の旨みを引き出す
タイガーの炊飯器の最高級シリーズである「ご泡火炊き(ごほうびだき)」。本物の土からできた土鍋を使って実現した250℃の高火力と、釜の底に設けた4段の波紋底で泡立たせる仕組みで、お米の旨みと甘みを封じこめて炊きあげます。
また、大小2つの圧力ボールにより、圧力を変化させ、圧力IHにありがちな「べたつき」を抑えているのも特徴です。
製品自体のデザイン性がクールでおしゃれなデザインを採用しているのもうれしい特徴です。内なべ、内ぶたに加え、スチームキャップの3つを取り外して洗うことができ、スチームキャップは食洗機にも対応。本体のねばねばが付きにくいシボフレーム加工も、お手入れしやすさを後押ししてくれます。
お米の品種や鮮度に合わせて最適な炊き上がりに!
お米は品種ごとに炊き方が微妙に変わるもの。ところがこの炊飯器は、58銘柄ものお米の品種別に最適な炊き上がりに調節してくれる「銘柄炊き分けコンシェルジュ」機能で、その品種もおいしく炊けるのです。
また、お米の鮮度を見分けて新米のような炊き上がりに調整する「鮮度センシング」機能も搭載。もちろん、好みに合わせて13通りもの食感を炊き分ける機能もあり、仕上がりをコントロールする機能にすぐれています。
また、220℃の高温スチームで、炊飯最終工程である追い炊き、蒸らしの工程でもじっくり加熱することができ、お米を焦がさずに、芯まで加熱して、旨みを閉じこめてくれます。
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どんなごはんが好みか、炊き上がりをイメージして!
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
まずは自分がどんなご飯が好きか、どんなおかずでご飯を食べていることが多いかをイメージすることが大事です。
しょっぱいものや味の濃いものが好きなのか薄味が好きなのか、白米より玄米が多かったり炊き込みご飯が多かったり、大人数で食事をすることが多かったりなど、人によって様々な食事があると思います。
なるべく具体的にイメージすることによって、自分好みの炊飯器に巡りあえる確率は高くなっていきます。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
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家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。