本記事では、各メーカーの最上モデル、且つ、4万円(程度)以上の価格の商品を選定しております。
何が違う?高級炊飯器の魅力
高級炊飯器は、何をもって「高級」と定義するのか、明確に基準があるわけではありません。しかし、一般的には高級炊飯器は各メーカーのハイエンドモデルであり、おいしさ・機能性も高いモデルを指します。
そんな高級炊飯器ですが、一般的な炊飯器と何が違うのでしょうか。本項では、高級炊飯器の魅力を解説していきます。
▼価格|明確に基準がある訳ではないが4万円以上がひとつの目安
前述しましたが、「高級炊飯器」は何か明確な基準があるわけではありません。その一方で、各メーカーでは、展開する炊飯器の中で、「ハイエンドモデル」として展開している商品が数多くあります。
各メーカーのハイエンドモデルを確認したところ、価格が4万円以上であれば、独自機能がついた高級モデルと言えるでしょう。
▼おいしさ|各メーカーの独自の炊き方を搭載している
各メーカーは思考を凝らし、独自の炊飯技術を高めており、高級炊飯器にしっかり搭載されています。
各メーカーの最上位モデルであり、且つ、価格が4万円以上の製品を取り扱っているのは主に6社あります。大まかな特徴は下記になります。
メーカー | 特徴 |
ZOJIRUSHI(象印) |
圧力IH炊飯器は「炎舞炊き」をはじめ、釜の中で対流を起こし、お米一粒一粒に熱を加え、ふっくらとした炊き上がりにすることが特徴 |
TIGER(タイガー) |
圧力IH式による火力と「土鍋釜」でふっくら&しっとり炊き上げる |
Panasonic(パナソニック) |
IHの火力により内部で対流を発生させる「おどり炊き」でお米を激しくおどらせ、甘みのあるお米に炊き上げる |
MITSUBISHI(三菱電機) |
かまどの高火力を再現したIH式の火力と「炭」を利用した内釜により、ふっくら炊き上げる |
HITACHI(日立) |
圧力とスチームの力で、甘みのあるしっとりした美味しさに炊き上げる |
TOSHIBA(東芝) |
真空技術を駆使してお米への吸水スピードを上げ、炊き上がり時間を早めるとともに、お米のうま味や甘さを最大に引き出す |
各メーカーのそれぞれの技術をしっかり確認し、どのメーカーが好みかを選んでみてください。
アンケートでも「おいしさ」についてのコメントが多い!
今回、マイナビニュース・ウーマン会員 計314名に向け、炊飯器についてのアンケートを実施。
その中でも「4万円以上の炊飯器を持っている」と回答した71名のコメントを確認したところ、おいしさについてのコメントがかなり多かったです。その一部を下記でご紹介します。
「とにかくご飯が美味しく炊ける」
「ガス釜のように、ご飯がふっくらとして粘りがあり、美味しい。」
「自らの好みにあった炊き方を選べる機能があり、ウレシイ。」
「冷めてレンジでチンしても美味しい」
高級炊飯器は、各メーカーの炊飯技術がしっかり搭載されたモデルが多いため、お米にこだわりがある人は、ぜひ購入を検討してみてもいいかもしれません。
▼機能性|保温・炊き分け・調理機能など、便利機能が豊富
高級炊飯器は、おいしさだけでなく、機能性が充実しているのもポイント。
お米のかたさを好みで変えられる炊き分け機能や、通常よりも早く炊ける急速炊飯(早炊き)機能、さらにはお米の銘柄によって炊き分けることができる機能などもあります。
また、保温性能も高く、保温機能のなかで重要なのは、ごはんの乾燥やニオイ、黄ばみ防ぐ機能、すぐにおいしく食べられる再加熱機能などもあります。
さらに、炊飯器でパンが焼けたり、煮込み料理が作れる調理モードなども充実しています。
いつものお米をさらに美味しく炊き上げ、さらに調理もできるのが高級炊飯器の魅力です。
高級炊飯器の選び方
それでは、高価格帯の炊飯器を選ぶときのポイントをご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。ポイントは下記の通り。
【1】炊飯量
【2】釜の種類
【3】便利な機能
【4】お手入れのしやすさ
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】炊飯量をチェック
基本的に高級炊飯器の炊飯容量は、各メーカーでは5合・5.5合炊き以上のモデルがほとんど。そのため、炊飯料の目安を考えながら、5合、5.5合、一升炊きから選ぶようにしましょう。
ちなみに、ご飯を美味しく炊ける炊飯容量は5合・5.5合炊きであれば2~5合程度、8合炊きなら5~7合、1升炊きなら7~9合程度が一番ご飯が美味しく炊きあがります。
より美味しく炊き上げるためにも、毎日どのくらいのお米を炊くのかを考え、選んでみてください。
【2】釜の種類をチェック
お米に直接熱を加える内側は、鉄釜や土鍋釜などメーカーごとにこだわりを持って作られている部分です。内釜の仕様によって炊けるご飯のおいしさも異なるので、内釜もぜひチェックしてみてください。
▼鉄釜
発熱性が高いのが特徴。素早く炊き上がる。
▼炭釜
炭自体が熱を発する事と、遠赤外線も放射するのが特徴。お米の芯まで熱を加え、お米をふっくらさせます。
▼土鍋釜
熱をため込む性質があり、加熱中は内釜に「土鍋泡」が発生するのが特徴。泡がお米をかき混ぜるため、ムラなく、ふっくらと炊き上げます。
【3】便利な機能をチェック
基本の炊飯コース以外の機能にも注目しましょう。チェックしたい主な機能は次の通り!
・保温機能:いつでも炊き立ての美味しさを味わえる長時間保温がおすすめ。
・炊き分け機能:玄米、おかゆのほか、お米の銘柄に合わせて炊き分けられるものも。
・スマホ連携機能:アプリを通してスマホと連携して、炊飯予約や設定を変更。外出先でも安心。
高級炊飯器は、便利な機能が充実しています。使うシーンに合わせて必要な機能を見極めて選ぶといいでしょう。
【4】お手入れのしやすさをチェック
ほとんど毎日使用することになるため、内蓋や内釜、ボディなどが洗いやすいかを確認しましょう。特に今回のアンケートでは、内蓋に対するコメントが顕著に多かったです。
・「手入れが簡単なものが欲しいかった」
・「手入れや掃除がしにくいので、ふたが取り外せられるものにすればよかった」
・「内蓋が凸凹していて掃除がしにくい」
・「部品が複雑で、洗うのにひと苦労する」
毎日使用するからこそ、メンテナンスも大切。分解しやすく、パーツも少ないモデルであれば、比較的お手入れがしやすいですよ。
高級炊飯器おすすめ12選
それでは、各メーカーから厳選した高級炊飯器のおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
独自技術を進化させた最高峰の炊飯器
美味しいお米を求める方向けの最高峰の炊飯器。
象印独自の炎舞炊きに、新たに「3DローテーションIH構造」を採用し、加熱範囲を6つに分け、上下左右から同時加熱することで、もっちりとした食感で甘みのあるお米に仕上げられます。
また、好みの炊き方を選べる「我が家炊き」、炊き上がりを調整できる「炊き分けセレクト」、料理メニューの充実など、機能も充実。
AI機能でいつでも変わらない美味しさを
プラチナコートの内釜でお米のうまみをプラス。人工知能AI炊飯を搭載し、長く使い続けても、買ったときと同じような美味しさを味わえるように自動で補正します。
蒸気セーブメニューも搭載し、限られたキッチンのスペースでもレンジ台の結露や劣化を防いでくれるなど、お手入れのしやすさもポイントです。
土鍋の高火力×やさしい泡立ちで米の旨みを引き出す
タイガーの炊飯器の最高級シリーズである「ご泡火炊き(ごほうびだき)」。本物の土からできた土鍋を使って実現した250℃の高火力と、釜の底に設けた4段の波紋底で泡立たせる仕組みで、お米の旨みと甘みを封じこめて炊きあげます。
また、大小2つの圧力ボールにより、圧力を変化させ、圧力IHにありがちな「べたつき」を抑えているのも特徴です。
お米の旨みを泡が閉じ込める
高火力でお米のうまみを引き出し、泡がそのうまみをギュッと閉じ込める、「ご泡火(ごほうび)炊き」。
土鍋で炊いたご飯のようにお米を美味しく炊けるのはもちろん、上部に付いた操作パネルや拭き掃除がしやすい構造、「圧力洗浄コース」など、お手入れのしやすさにもこだわっています。
お米の品種や鮮度に合わせて最適な炊き上がりに!
お米は品種ごとに炊き方が微妙に変わるもの。ところがこの炊飯器は、58銘柄ものお米の品種別に最適な炊き上がりに調節してくれる「銘柄炊き分けコンシェルジュ」機能で、その品種もおいしく炊けるのです。
また、お米の鮮度を見分けて新米のような炊き上がりに調整する「鮮度センシング」機能も搭載。もちろん、好みに合わせて13通りもの食感を炊き分ける機能もあり、仕上がりをコントロールする機能にすぐれています。
また、220℃の高温スチームで、炊飯最終工程である追い炊き、蒸らしの工程でもじっくり加熱することができ、お米を焦がさずに、芯まで加熱して、旨みを閉じこめてくれます。
おこげも楽しめるバランスのよい炊飯器
可変圧力おどり炊き機能を搭載した「おどり炊き」シリーズの上位モデル。
ダイヤモンド竃(かまど)釜&全面発熱5段IHにより、米にしっかりと熱を加えることができ、旨みや甘みを引き出したごはんが炊けるのが魅力です。さらに圧力機能を生かして炊ける「もちもち」食感のごはんは、冷めてもおいしいため、お弁当が必要なお子さんがいる家庭におすすめです。
あえて圧力をかけずにふっくら炊き上げる
高級炊飯器と言えば圧力IHが定番となりつつありますが、こちらのモデルはあえて圧力をかけないことによって丁寧に、そしてふっくらと炊き上げてくれる炊飯器です。
内釜には純度99.9%の炭を採用することによって、安定した大火力でおいしいお米が炊けます。スタイリッシュなデザインも魅力的でキッチンがおしゃれに見せてくれます。
本炭釜の五重全面加熱
ひとり暮らしの方でも使いやすい小容量タイプですが、しっかりとおいしいお米が炊きあがるとあって人気の高級炊飯器。
釜底が10mmの厚みがあるお釜と、特許を取得した連続沸騰技術、そして吹きこぼれを防止するカートリッジによって、お米にしっかりと熱を加えて旨みを引きだしつつ、吹きこぼれない設計になっています。
お米の炊き上がりにこだわった商品
圧力とスチームを利用することで、外はしっかりと硬く中が柔らかい 「外硬内軟」の炊き上がりを実現した炊飯器。さらに便利なのが炊飯中に蒸気がほとんど出ない蒸気カット機能を搭載しているので食器棚などの中において炊飯することもできます。
蒸気をご飯に戻してご飯を美味しくしっとりを保てるスチーム保温機能も搭載している保温性も魅力的です。
真空でしっかり吸水させる
内釜の中を真空にすることで、その圧力差によってお米の芯までしっかりと吸水させることができるモデルです。内部まで熱を伝えることができるのはもちろんのこと、お米が本来持っている甘みを最大限まで引き出すことができます。
さらに、水の硬度やお米の銘柄に合わせてベストな炊き方を選択できるという点もポイントです。こだわり派の方におすすめの炊飯器です。
トリプルサーモテクノロジーの鋳物ホーロー鍋
白米や玄米、煮込み料理などを自動で最適温度に調整してくれる5合炊きの炊飯器です。今までは手動でしか行なえなかった火加減の調節を、自動で行なってくれるすぐれものなので調理が一気にラクになります。
また、バーミキュラタイプの炊飯器なので、水を使わずに調理できる無水料理にも使用することができます。ただし、保温機能はないので、毎食炊きたてのご飯を食べたい方向けと言えるでしょう。この機種は、5合炊きのほかに3合炊きもあるため、家族の人数などで大きさを決められます。
土鍋シーズヒーターの高級炊飯器
土鍋で炊いたお米を自宅でかんたんに食べられる、シンプルデザインの高級炊飯器。本物の土鍋を使用して作られた炊飯器なので、土鍋の表面にある無数の穴によって炊き立ては余分な水分を吸収し、冷めたあとはお米に水分を返してしっとりとしたご飯が楽しめます。
炊飯器本体にはタッチパネルが搭載されているため、ラクラクと設定を行なえるのもうれしいですね。「土鍋ご飯は食べたいけど炊くのが難しそう」とためらっている方は要チェックです。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る 炊飯器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での炊飯器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】高級炊飯器以外も検討したい方はこちら
最後に|エキスパートからひとこと
どんなごはんが好みか、炊き上がりをイメージしよう
まずは自分がどんなご飯が好きか、どんなおかずでご飯を食べていることが多いかをイメージすることが大事です。
しょっぱいものや味の濃いものが好きなのか薄味が好きなのか、白米より玄米が多かったり炊き込みご飯が多かったり、大人数で食事をすることが多かったりなど、人によって様々な食事があると思います。
なるべく具体的にイメージすることによって、自分好みの炊飯器に巡りあえる確率は高くなっていきます。
【 アンケートの実施内容について 】
▼基本情報
・調査期間: 2023年6月21日
・調査対象: マイナビニュース・ウーマン会員
・調査数: 合計314名
・調査方法: インターネットログイン式アンケート
※マイナビニュース・ウーマン会員とは、Tポイントが貯まるアンケートやキャンペーンの参加、メールマガジンの購読などができる「マイナビニュース」の会員サービスです。(https://news.mynavi.jp/lp/2018/present/present/register_campaign/)
▼質問内容
・Q1:現在使用している炊飯器の炊飯容量を教えてください。
・Q2:炊飯器を使用する人数(家族構成)を教えてください。
・Q3:現在使用している炊飯器の炊飯方式を教えてください。
・Q4:現在使用している炊飯器の価格帯を教えてください。
・Q5:購入した炊飯器のメーカーを教えてください。
・Q6:購入する際に重視した機能やポイントを3つまで教えてください。(複数回答可)
・Q7:現在使用している炊飯器で、「ここは便利だ!重宝している!」というポイントを教えてください。(記述回答)
・Q8:購入後に気づいた、「もっと重視しておけばよかった」と思う機能やポイントを3つまで教えてください。(複数回答可)
・Q9:Q8を選択した理由を教えてください。(記述回答)
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
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