洗顔の効果や役割とは?
化粧水や美容液、乳液などスキンケアに必要なアイテムはさまざまありますが、なかでもとくに重要なのが「洗顔料」や「クレンジング」といった、肌の汚れを落とすアイテム。
洗顔料は朝晩2回の使用が基本になりますが、朝洗顔には寝ている間に出た皮脂や目に見えない塵やホコリを取り除く役割、夜洗顔には日中の汗や皮脂のほか、メイク汚れを取り除く役割があります。
洗顔でしっかり汚れを落とせるかどうかで化粧水の浸透力などその後のケアの効果も変わってくるので、洗顔料選びはとても大切。
また、スキンケアの効果をより高めるためにも、洗顔は乾燥肌、敏感肌、ニキビ肌など自分の肌に合ったアイテムを使用し、正しいケアを心がけましょう。
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「洗顔料」のおすすめ商品の比較一覧表
洗顔料のおすすめ5選|泡タイプ
美容のプロ・遠藤幸子さんと編集部で選ぶおすすめの洗顔料・洗顔フォームを、クリーム洗顔、ジェル洗顔、泡洗顔、洗顔石鹸、洗顔パウダーとタイプ別に紹介していきます。
女性だけでなく男性用も。さらに人気のデパコスアイテムから、薬局で購入できるプチプラアイテムまで、幅広く厳選したのでぜひチェックしてくださいね!
まずはじめに、手軽にふわふわの泡で洗顔できる泡タイプの洗顔料をご紹介します。

乾燥性敏感肌におすすめの泡洗顔料
肌荒れやかさつきを繰り返す乾燥性敏感肌のことを考えたブランド「キュレル」の泡洗顔料です。
泡のテクスチャーはきめこまかくなめらかで、泡でこすらずに汚れを落とすことができるのもデリケートな肌にはうれしい!
炎症を抑える成分として「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合し、肌荒れを防ぐ効果も期待できます。

肌への優しさにこだわった無添加洗顔料
植物性アミノ酸系洗浄成分を配合した、泡タイプの洗顔料です。
着色料・香料・パラベンなどの防腐剤のほか、品質安定剤・鉱物油・アルコールが無添加。そのうえ、アレルギーテストもクリア済み。原料を厳選し、肌への刺激が少ない処方がほどこされています。
天然由来のセラミド(保湿成分)を配合しているので、肌が乾燥しやすい方にもおすすめ。比較的安い値段でコスパが高いのもうれしいポイントです。
洗顔料のおすすめ9選|クリームタイプ
続いてクリームタイプの洗顔料をご紹介します。

くすみの原因にアプローチするブースター洗顔料
モロッコ溶岩クレイを配合。洗うことで、くすみの原因である毛穴の汚れや皮脂を一掃できる洗顔料です。きめ細かく弾力のある泡がたっぷりと立ち、柔軟性と明るさ、透明感のある肌へと洗いあげてくれます!
また、保湿成分「ハイドロキャッチ成分」が配合されており、次に使う化粧水の浸透を高める効果もありますよ。
ニキビや肌あれが気になる方におすすめ!
ニキビケアブランドとして有名なプロアクティブから、日本人の肌に合わせて開発された洗顔料。独自技術「スマートターゲットテクノロジー」によりニキビや吹き出物のケア成分と保湿成分がしっかり肌にアプローチし肌本来の輝きに導きますよ。
敏感肌、脂性肌、混合肌などさまざまな肌タイプにも対応しているのも嬉しいポイント。洗い上がりはさっぱりしていて大人から子どもまで幅広く使用ができますよ。
※この商品は医薬部外品です。
さっぱりとした洗いあがりの敏感肌用洗顔料
さっぱりとした洗いあがりの洗顔料です。敏感肌用ですが、普通肌の方も脂性肌の方も使えます。軽いメイクならこれ1本で落とせてクレンジング要らずなのも、敏感肌にはうれしいポイント!
無香料、パラベンフリー、アルコールフリーと低刺激処方に加えて、ニキビになりにくい「ノンコメドジェニック処方」、皮膚科学テスト済みなので、洗顔料による刺激をできるかぎり減らしたい方におすすめです。
海泥パウダー配合のもっちり泡で毛穴もスッキリ
海泥(かいでい)と植物エキスを配合した洗顔フォームで、泡立ちがよくもっちりとした泡でやさしく洗顔できます。
配合されている海泥パウダーが余分な皮脂や汚れを吸着してくれるので、洗いあがりの肌はツルツル! さっぱりタイプの洗顔料が好きな方はチェックしてみてください。
無香料なので、洗顔料の強い香りが苦手な方も使いやすいでしょう。
和漢植物混合エキス配合の低刺激洗顔料
タイソウ・チンピ・トウニン・ヨクイニン・カンゾウヨウ・センキュウと、6つの和漢植物混合エキスが配合された低刺激処方の洗顔料。ふんわりとした泡で、うるおいを守りながら肌をやさしく洗いあげてくれます。
香料、着色料、アルコール、パラベン、紫外線吸収剤、鉱物油無添加なので、できるだけ肌に刺激になるものは避けたいという方におすすめ。
アレルギーテストのほか、パッチテスト、スティンギングテスト(ピリピリ、ヒリヒリといった刺激感の有無を確認する)済みというのも安心できるポイントです。
皮脂汚れや毛穴詰まりに悩む男性にイチオシ
炭とモロッコ溶岩クレイを配合した洗顔料。これら2つの成分が、頑固な皮脂や毛穴の詰まりをしっかり吸着して取り除いてくれます。
オイルフリーなので、皮脂による毛穴の詰まりが気になる方も使いやすいでしょう。また、香料、着色料、メントールは不使用なので、マイルドな使い心地の洗顔料を探している方にもおすすめ。
スクラブ&メントール配合のスッキリ系メンズ洗顔料
皮脂や毛穴の汚れ、ザラつきが気になる男性に試してほしいメンズ用洗顔料です。
スクラブ、メントール配合で、洗いあがりはとてもスッキリ! 男性ならではの頑固な皮脂をとかす「ポリグリセリル-4ラウリルエーテル」を配合しているのもポイントです。
脂性肌、ニキビ肌はもちろん、普通肌や混合肌の方にも使えます。スクラブが入っているので、ニキビがある場合はこすり過ぎないように注意しましょう。
洗顔料のおすすめ4選|ジェルタイプ
続いて、スッキリ&さっぱりとした洗いあがりが特徴の、ジェルタイプの洗顔料をご紹介します。

くすみにアプローチする人気のジェル洗顔料
毛穴汚れや古い角質が原因のくすみに悩んでいる方におすすめのジェル状洗顔料です。
透明のジェルがスムーズに広がり、毛穴汚れや古い角質にアプローチ! そして、角栓を分解することで毛穴の汚れをすっきりオフし、肌に必要なうるおいを残して肌を洗いあげます。
泡立たないタイプの洗顔料なので、洗顔料を泡立てるのが面倒な方や、忙しい朝の洗顔に便利です。顔を軽く濡らしてから、全体になじませてください。
洗顔料のおすすめ5選|固形石鹸タイプ
続いて、低刺激で肌にやさしい洗顔石鹸タイプの洗顔料をご紹介します。
洗顔料のおすすめ3選|パウダータイプ
最後に、酵素などが配合されたパウダータイプの洗顔料をご紹介します。
洗顔料の人気商品の【口コミ】
ここで何商品か、実際に使ってみての口コミを見てみましょう。※口コミはあくまで個人の感想です。
RMK『クリアクリームソープ』

出典:LIPS
RMK の洗顔料アクアクリームソープ です。
友人からいただいた物なのですが、柑橘系の爽やかな香りで洗顔後とってもさっぱりします。少量で濃密な泡になるので、デパコスですがかなりコスパもいいと思いました。私は夜のみの使用で約10ヵ月もちました おかげで容器ベコベコです(笑)
小さなオレンジ色のスクラブが含まれているのですが、ザラザラ感全くないです。あまりにも肌に優しいタッチで、スクラブ効果が本当にあるのか少し疑ってしまいました。
他にも色々試してみたいのですぐにリピートはしませんが、洗顔後気持ちよかったのとかなり長持ちしたのでリピート候補に入れたいと思います!
ルナソル『スムージングジェルウォッシュ』






出典:LIPS
使い切ったのでリピート!泡立たない、ジェルタイプの洗顔です。
顔を軽く濡らしてから馴染ませます。毛穴の詰まりとか黒ずみが気になるところは優しくクルクル。
伸びが良く程良い粘度のジェルなので、摩擦の負担も少なく汚れが落とせているように思います。洗い上がりはすっきり!でも乾燥することなく肌がもっちりします。ヌルヌルが残ることもないし、汚れも落ちてるなーって感じます。
洗顔料を泡立たせるのって、ちょっとめんどくさくないですか?その手間が無いのがズボラ主婦には嬉しいポイントです。洗い終わったあともつっぱったりせず、焦って化粧水つけなくて良いのも嬉しい!
花王 キュレル『泡洗顔料』






出典:LIPS
敏感肌さん、乾燥肌さんにもおすすめ
Curel 泡洗顔料 150ml本体
使用期間:3ヶ月
キュレルさんの洗顔料使いきりました。泡で出てくるタイプで、泡立てなくてよくて楽ちんでした!
2プッシュぐらいとって、お顔に広げてつかいましたが、やや泡の弾力は弱め。しゅわしゅわとお肌に馴染んでいく感じがします。
お肌にセラミドを残してくれるため、洗い上がりはつっぱらず、お肌が敏感な時でもしみたりせずにつかえました。よく、すっぴんで1日過ごした日の夜などに使うのですが、乾燥しないのにさっぱりして洗い心地が良かったです。
メイク落としを使用しない日でもすっきりしたい方にもおすすめです!
DHC『マイルドソープ』

出典:LIPS
つっぱらない洗顔ソープ。
DHC マイルドソープは、洗顔してもつっぱり感がなく、しっとり洗い上がるのでとても気に入っています!
優しい香りも大好きです。ハチミツの香りなんですね!
ファンケル『ディープクリア 洗顔パウダー』












出典:LIPS
数々のアワードを受賞していて、口コミでも話題の黒の酵素洗顔。酵素×黒のチカラ(炭・吸着泥)で毛穴ごっそり、うるつる体験!
クレンジングでメイクをオフしてから使用します!
酵素、炭、吸着泥によって毛穴の汚れ、黒ずみ、角栓を分解除去してくれます。またヒアルロン酸やアミノ酸系洗浄成分配合で、洗い上がりも肌がつっぱらないです。
1個ずつカップに入っているので、これなら毎回決まった量を使えますね。このまま泡立てても泡立ちは良いですが、泡立てネットを使って泡立てるのがオススメ!あっという間にもっちり濃密泡が作れちゃいました♪
ふわふわっもこもこの濃密泡が気持ち良くて、優しく洗顔できました。週に3回使っても約2.5ヶ月分もあるので、コスパも悪くなさそうです。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 洗顔料の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの洗顔料の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
洗顔料の選び方
スキンケアの基本となる洗顔料。薬局・ドラッグストア・ドンキで買えるプチプラから、デパコスの高級ブランド品まで種類が豊富なので、どれを選ぼうか迷ってしまいますよね。
ここからは、洗顔料の選び方をご紹介します。数ある市販の洗顔料のなかから自分に合った肌にいい洗顔料を選ぶためにも、正しい選び方を知っておきましょう!
ポイントは下記。
【1】洗顔料の種類
【2】弱酸性か、弱アルカリ性か
【3】肌質や肌悩みに合わせて
【4】クレンジングも兼用できるか
【5】年齢に合わせて
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】洗顔料の種類で選ぶ
まずは、洗顔料の種類をご紹介。洗顔料は、おもにクリーム洗顔、ジェル洗顔、泡洗顔、洗顔石鹸、洗顔パウダーの5つの種類があります。それぞれの特徴と違いを解説します。
クリームタイプ|さっぱり、しっとりなど種類が豊富
一般的に洗顔フォームといえばこちらのクリーム洗顔料。洗顔料のなかでも最も定番で、おもにチューブ型の容器に入っています。
洗い心地の異なる「さっぱりタイプ」「しっとりタイプ」のほか、炭やクレイ、スクラブが入ったものや保湿成分が多く配合されたものなどバラエティに富んでおり、選べる選択肢が多いのもクリームタイプの魅力です。とくにクレイやスクラブ入りは、毛穴ケアにぴったりです。
ただし、使用量が多いと、泡切れが悪くなったりすすぎ残しができたりするので注意しましょう。
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泡タイプ|泡で出てくるので時短洗顔に便利
押すだけでふわふわの泡が出てくる泡タイプの洗顔料は、洗顔料を泡立てるのが面倒な方や、朝に時間がないときに向いています。誰でもかんたんに、きめ細かい泡立ちで肌に負担をかけず洗顔できます。
一方で、ほかのタイプに比べて価格が高いというデメリットもあります。商品によっては、豊かな泡を作るために合成界面活性剤や発泡剤が含まれていることもあるので、成分を確認して選びましょう。
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ジェルタイプ|洗浄力が高くサッパリした洗い心地
ジェルタイプは、ほかのタイプに比べて洗浄力が高めな場合が多いです。肌への密着性と泡立ちにすぐれ、すっきり・さっぱりとした洗いあがりになるので、とくに余分な皮脂を落としたい脂性肌(オイリー肌)の方に適しています。泡立て不要のジェルならくるくると肌に馴染ませるだけなので、時短ケアにも便利。
ただし、水分が多く含まれていて肌に密着しやすいぶん、しっかりすすがないとすすぎ残しができ、肌トラブルの原因になってしまうこともあるので注意が必要です。
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洗顔石鹸タイプ|洗浄力がありつつも肌に優しい
洗顔石鹸(固形石鹸)は、合成界面活性剤などが含まれておらず、ほかの種類の洗顔料と比べて肌が敏感な方でも安心して使える点がメリット。さらに洗浄力も適度にあるので、汚れをしっかり落としてくれます。
ただし、人によっては洗いあがりが乾燥することもあるので、保湿ケアは念入りにおこないましょう。
また洗顔石鹸タイプは、浴室に置きっぱなしにしておくと水分を吸って溶けてしまいます。使い終わったあとは必ず水気を切って、風通しのよいところで保管してください。
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パウダータイプ|酵素配合で鼻の黒ずみ汚れもスッキリ
パウダー状の洗顔料で、酵素洗顔として販売されているものの多くがこちらのタイプ。こまかな粉が毛穴に入り込んで汚れをしっかり洗浄するので、皮脂や毛穴など肌トラブルに悩む人におすすめです。
使い方は、粉を手のひらに出して水と混ぜて泡立てて洗顔します。容器の形によっては水と混ぜるのが難しいこともあり、使う際に少しコツが必要なものも。
せっけんをそのまま粉にしただけのパウダータイプは、防腐剤などが含まれていないものもたくさんあり、肌への刺激も弱めなので、敏感肌や乾燥肌に悩んでいる方におすすめです。
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【2】弱酸性か、弱アルカリ性かで選ぶ
洗顔料の洗浄成分には、大きく分けると「弱酸性」のものと「弱アルカリ性」のものがあります。それぞれ洗浄力と刺激性が異なるので、特徴を押さえておきましょう。
「弱酸性」の洗顔料は低刺激で肌に優しい
弱酸性の洗顔料は、低刺激で肌にやさしい洗浄力なのが特徴。敏感肌や乾燥肌の方におすすめですが、一方で、毛穴詰まりや汚れ落ちに物足りなさを感じる場合も。
ぬるま湯で洗う、泡立てをしっかり行なうなど、洗い方を工夫するとよいでしょう。
「弱アルカリ性」の洗顔料は皮脂汚れをスッキリ落とせる
弱アルカリ性の洗顔料は、弱酸性と比べて洗浄力が高く、肌の皮脂汚れをしっかりと落とすことが可能。とくに、肌のベタつきが気になる脂性肌の方におすすめです。
一方で、弱酸性と比べると肌への刺激はやや強め。肌への刺激が気になるときや、季節により乾燥するときは弱酸性の洗顔料と使い分けるといいでしょう。
【3】肌質や肌悩みに合わせて成分を選ぶ
ここからは、乾燥肌、脂性肌、混合肌、敏感肌、ニキビ肌の肌質別に、さらに詳しく洗顔料の選び方を解説していきます。
「乾燥肌」にはしっとり肌が潤う保湿成分配合
乾燥肌は肌の潤いが不足している状態の肌で、さわるとカサカサ、ゴワゴワすることも。角質層にある水分量が少なく皮脂の分泌も少ないため、洗顔後はつっぱるなど肌の潤いが逃げやすい状態になっています。
そのため、洗顔の際は乾燥しないようとにかく保湿が重要! セラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分が多く配合された保湿洗顔料を選びましょう。このほか、ワセリンやシア脂などの油分が入っていると、洗顔後さらにつっぱりにくくなります。
また、洗浄成分はアミノ酸系など保湿力が高く肌に優しい洗い心地のものがおすすめ。代表的なアミノ酸系洗浄成分には、ココイルグルタミン酸Naや、ココイルメチルタウリンNaなどがあります。
「脂性肌」にはベタつきやテカりを除去する洗浄力の高いもの
脂性肌(オイリー肌)は、過剰に皮脂が分泌される肌質です。そのため、テカリやニキビ、毛穴の開きなどのトラブルなどを引きおこしやすい傾向にあります。
このような肌トラブルを予防するためにも、脂性肌の方は洗浄力が強めで、余分な皮脂をスッキリ落とせる弱アルカリ性の洗顔料や石鹸ベースの洗顔料がおすすめです。
「混合肌」には洗浄力と保湿力のバランスがいいもの
混合肌は、皮脂分泌量が多いにもかかわらず、水分量が少ない肌質です。TゾーンはべたつくのにUゾーンは乾燥するなど、皮脂と水分の多いところと少ないところが同居している状態。
そのため混合肌の方は、汚れや余分な皮脂をしっかりと落としつつ、肌に必要な潤いを守って洗いあげる洗顔料を使用しましょう。
「敏感肌」には無添加で低刺激の洗顔料
敏感肌は、ほかの肌質に比べてバリア機能が低下し、外的な刺激に敏感に反応しやすい肌質です。そのため洗顔料を選ぶときは、刺激が少なく、洗浄力が強すぎず皮脂をとりすぎないものを選ぶことが大切。人の肌は弱酸性なので、肌質に近い弱酸性の洗顔料を選ぶといいでしょう。
また、敏感肌の場合は、肌に刺激をあたえる可能性のある合成界面活性剤や防腐剤などの成分が無添加の洗顔料を使うことが大切です。同様に、肌のざらつきに効果的なスクラブやピーリング入りや、爽快感を生むメントールが配合されているものも、肌に刺激を与える恐れがあるので注意して使用しましょう。
「ニキビ肌」には炎症を抑える有効成分入りの薬用洗顔料
ニキビは、皮脂で詰まった毛穴のなかでアクネ菌などニキビの原因菌が増え、炎症を起こしている状態です。ニキビが気になるときは、「ニキビ用」や「アクネケア」と記載された洗顔料を選びましょう。
これらの洗顔料は、グリチルリチン酸2K、サリチル酸などのニキビの炎症に効く有効成分入りで、薬用洗顔料(医薬部外品)に該当します。
また、ニキビの原因を作りにくい「ノンコメドジェニック」処方のものを選ぶのもおすすめです。
【4】クレンジングも兼用できるかチェック
洗顔料のなかには、クレンジング剤が配合されたクレンジング洗顔料(メイクも落とせる洗顔料)があります。
別途クレンジングは不要なので、疲れていてW洗顔をするのが億劫なときや、何度も洗顔して肌に負担をかけたくないときにぴったり! このほか、クレンジングを使ったあとに洗顔料でW洗顔をすると「肌がつっぱる」「乾燥する」という方にも、一度にクレンジングも済ませられるこちらのタイプがおすすめです。
【5】年齢に合わせて選ぶ
10代、20代、30代、40代、50代と、年代によって肌質も変わってくるもの。洗顔料選びに迷ったときは、自分の年齢に合わせて選んでみるというのもひとつの方法です。
「10代」は肌悩みに特化した低刺激な洗顔料を
中学生、高校生、大学生など10代の学生は、薬局・ドラッグストアなどで安い値段で手に入るプチプラ洗顔料を選ぶ人が多いです。プチプラでも、優秀なアイテムはたくさん! アルコールや香料など、肌の刺激となりうる成分ができるだけ使用されていない、シンプルな成分でできた洗顔料を選びましょう。
また、10代の場合、思春期ニキビや赤ニキビなどの肌トラブルに悩まされるという方も多いのではないでしょうか? ニキビ肌には、ニキビに効く有効成分が配合された薬用洗顔料の使用をおすすめします。合わせて保湿化粧水、乳液もしっかり活用し、正しいスキンケアを行なうことが大切です。
「20代」は保湿力と洗浄力のバランスが取れたものを
20代前半までは皮脂の分泌が多めですが、後半になると肌の水分量が失われ乾燥しやすくなります。乾燥にともなって皮脂の分泌が増え、大人ニキビができやすくなることもあるので、肌の水分バランスを整えることが大切。洗浄力がありつつ、保湿成分も配合された洗顔料を選びましょう。
洗顔の後もしっかり保湿を心がけることで、肌の水分と油分のバランスが整いやすくなります。
「30代」はエイジングケアや美容成分入りを
30代になってくると、徐々にたるみや乾燥による小じわなども気になってきます。また、妊娠出産にともなうホルモンバランスの変化やストレスなどで、肌のコンディションが乱れやすくなる方も少なくありません。30代になったら、刺激が少なく保湿力が高い洗顔料を選ぶといいでしょう。また、エイジングケアできる美容成分などが配合されたものを選ぶようにしましょう。
洗顔後は、化粧水・乳液や美容液の基本的なスキンケアにプラスして、気になるポイントにクリームを塗るなどのケアもおこなってください。
「40代」は洗浄力より保湿力重視でしっとり洗えるものを
40代になるとシミやしわ、毛穴のたるみなどが気になってくる方も多いです。加えて肌の水分量も一段と減ってくる年代なので、40代になったらよりしっとりとした洗いあがりの、保湿成分が多く含まれている洗顔料を選びましょう。
毛穴やシミをケアしたいからと念入りに洗顔する方がいますが、かえって肌の乾燥を促してしまうので、あくまでもやさしく・手早く洗顔するのが40代の洗顔のコツです。肌に必要な皮脂やうるおいまで洗い流さないように洗顔しましょう。
「50代」は界面活性剤不使用など低刺激なものを
50代になると、加齢にともなう体の変化のため肌が乾燥しやすくなります。皮脂の分泌が減るだけでなく、コラーゲンとエラスチンの減少にともない、ハリ不足が気になってくるのもこの年代です。50代になったら刺激の少ない洗顔料を選びましょう。
洗顔料に含まれる界面活性剤は、50代の肌に刺激になってしまうこともあります。できるだけ界面活性剤が含まれていない洗顔料を選ぶのが大切です。
基本の洗顔方法と洗うときの注意点
いくら自分の肌に合う洗顔料を使っていても、洗顔方法が間違っていれば肌に余計な負担がかかってしまいます。ここでは、肌に負担がかからない洗顔のポイントを解説します!
ポイント1:熱いお湯ではなくぬるま湯で洗う
熱いお湯で洗うと、洗いあがりがつっぱったりしませんか? 洗顔は、ぬるま湯でおこなうと肌への負担を減らせます。
熱いお湯で洗うと、肌に必要な皮脂まで落としてしまうことになりかねません。また、デリケートな肌には熱いお湯そのものが刺激になるので、洗顔をするときは、熱いお湯ではなくぬるま湯を使いましょう。
洗顔料を肌にのせる前に、ぬるま湯で軽く顔を濡らしておくと汚れが落ちやすくなりますよ。
ポイント2:たっぷりと泡立ててやさしく洗う
洗顔するときは、しっかり泡立ててから洗顔料を顔にのせましょう。ぬるま湯を数回に分けて少しずつ足しながら泡立てます。泡のかたさは手のひらを下にしても落ちないぐらいが目安です。
モコモコの泡がたっぷりできたら、肌の上で泡を転がすようにして洗います。ゴシゴシこするのは肌の負担になるので注意しましょう。
洗顔料を使う量はパッケージに書かれている量を守ってください。たくさん出し過ぎると、すすぎ残しの原因になります。
ポイント3:タオルで押さえるようにして顔を拭く
洗顔したあと、タオルでゴシゴシこするようにして顔を拭いていませんか? 肌への負担を考えるのなら、ゴシゴシ拭くのはNGです。やわらかく、吸水性のあるタオルを使って、押さえるようにして水分を拭きとってください。ゴシゴシこすると、肌に刺激が加わってしまいます。
また、ニキビなどの肌トラブルを避けたいのなら、タオルは必ず清潔なものを使いましょう。
洗顔グッズを活用するとより効果的
洗顔グッズを活用することで、よりかんたんに弾力のある泡が作れたり、細かいところの汚れまできれいにできたりします。洗顔料を購入するときは、あわせて洗顔グッズの購入も検討してみましょう。
「泡立てネット」を使えばかんたんに濃密な泡が作れる
肌に負担をかけない洗顔のコツは、たっぷりの泡でやさしく洗うことです。手では泡立てにくい洗顔料も、泡立てネットを使うとかんたんに手早く泡立てられます。
泡立てネットを使うと、手で泡立てるのに比べて弾力がある濃密な泡が作れるのもうれしいポイントです。
袋タイプやボールタイプなどさまざまなタイプがあるので、自分が使いやすいものを選んでくださいね。
毛穴汚れが気になる方は「洗顔ブラシ」を使ってみよう
洗顔ブラシを使うことで、ムラなくすみずみまで汚れを落とせます。とくに毛穴の汚れが気になる方は、一度洗顔ブラシを使ってみましょう。ブラシの細い毛が毛穴に詰まった皮脂をかき出してくれます。
洗顔ブラシを選ぶときは、肌触りがやわらかいものを選ぶのがポイントです。直接肌に当てるものなので、毛がかたいものを選ぶと肌を傷つけてしまうおそれがあります。
毛穴の種類と正しい対策方法とは?
肌トラブルで多くの人が悩む毛穴。毎日の洗顔で毛穴ケアをしたいなら、毛穴の種類とその正しい対策を押さえておきましょう。
「開き毛穴」には保湿ケアを
開き毛穴とは、その名の通り毛穴が開いている状態。さまざまな要因があるといわれていますが、その一つは「肌の乾燥」。肌が乾燥することで皮脂を過剰分泌し、毛穴が押し広げられて開き毛穴となってしまいます。
この場合、とくに潤いを与える保湿成分が高配合されている洗顔料を使用し、洗顔後も乳液やフェイスクリームを使用し保湿ケアを行なうことが大切です。
「黒ずみ毛穴」「つまり毛穴」には角栓除去を
黒ずみ毛穴や詰まり毛穴とは、毛穴に古い角栓が詰まって黒ずんで見える状態。いちご鼻とも呼ばれ、悩んでいる方も多いでしょう。
こちらもさまざまな原因がありますが、その一つは「肌のターンオーバー異常」。古い角栓がターンオーバーで排出されずに毛穴にとどまることで、黒ずみとなってしまいます。そのため、正しいスキンケアでターンオーバーを促すと同時に、角栓を除去する洗顔料を使用するのがおすすめです。
「たるみ毛穴」にはエイジングケアでハリUP
年齢にともない肌がたるんでくると、毛穴も縦に伸びてしまいます。原因は加齢によるものなので、正しいエイジングケアを行なうことが大切。肌にハリを与えるスキンケアと美容・保湿成分が配合された洗顔料を使いましょう。
洗顔料に関するQ&A
ここからは、洗顔料や洗顔方法に関する疑問についてお答えします!
朝と夜、どちらも洗顔は必要?

夜洗顔は欠かさずするものの「朝洗顔はしない」「朝はお湯だけで洗う」という人もいるようです。しかし、肌のためには夜だけなく朝も洗顔料を使用して洗顔することが大切です。
なぜなら、睡眠中も皮脂分泌されてベタついたり、汗をかいたり、乾燥したり、目に見えなくてもチリやホコリで汚れていたりするためです。肌トラブルの原因にもなりかねないので、朝起きたらまずはきちんと肌汚れを落とすケアをしましょう。ただし、洗いすぎは過剰な皮脂分泌や乾燥にもつながるので注意しましょう。
夏と冬で洗顔料は変えた方がいいの?

夏と冬で、化粧水や乳液などスキンケアアイテムを使い分ける人も多いでしょう。実は洗顔料も、季節に応じて使い分けるのがおすすめ。
たとえば夏は、汗や皮脂の分泌が冬に比べて多くなるほか、ウォータープルーフなど落ちにくいコスメを使用することもあるので、きちんと落とさないと肌に残りやすいです。そのため、洗浄力が高くサッパリした洗いあがりのものがおすすめ。
一方で、冬は肌の乾燥が気になる方が増えてくるので、高保湿でしっとりした洗いあがりの洗顔料に切り替えましょう。
そのほかの洗顔料・洗顔フォームのおすすめはこちら
男性なら、世間で売れてる洗顔料や、安くていい洗顔料を使いたいという人も多いハズ。こちらの記事ではメンズ向け市販洗顔料や、話題の炭酸洗顔、韓国洗顔のおすすめを紹介しています!
自分に合った洗顔料で綺麗な美肌に!
肌に負担をかけずに洗顔するためには、泡立ち・泡切れがよい洗顔料を選ぶことが大切です。もっちりと弾力がある泡でやさしく洗うことで、摩擦による肌への刺激が減らせます。ふだん少ない泡でゴシゴシ洗顔している方は、一度洗顔料の泡立ちをチェックしてみましょう。
また、泡切れがよい洗顔料はすすぎ残しによる肌トラブルが起こりにくいです。何度すすいでも肌にぬるつきが残る洗顔料はおすすめできません。
自分に合った洗顔料・洗顔フォームを使うことで、肌トラブルを未然に防いだり、肌のコンディションを整えたりできます。たくさんの洗顔料のなかから、自分の肌に合った洗顔料を選んで、正しい方法で洗顔してきれいな肌を目指しましょう。
洗顔料選びに困ったときは、ぜひ美容のプロ・遠藤さんおすすめの商品や選び方のアドバイス、この記事で紹介した商品を参考にしてみてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
美容ライター、エイジング美容研究家として活動する42歳。 中3と小6の2人の子どもを持つ母でもある。 美容ライターとしてウェブ、雑誌にてコラムの執筆や記事監修を行う傍ら、コスメブランドなどの広告も手掛ける。 エイジング美容研究家として雑誌やラジオ、企業のインフォマーシャル・広告などに出演。 いつまでもキレイでいたいと願う女性に向けて美容全般に関わる情報を豊富な自己体験を元に発信中。