包丁セットを選ぶメリット

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いくつかの包丁がまとめて購入することができる包丁セットは、さまざまな使い方ができる包丁がそろっているので料理の幅を広げることができます。コストの面でも、一本一本個別で買うよりもお得に購入できる物が多いのが特徴。
日本製のものから海外製のものまで選ぶことができるので、自分好みの切れ味に合わせてチョイスできるのもまた魅力のひとつ。セット内容も商品によってさまざまで、基本的なセットから上級者向けの柳葉包丁や刺身包丁がセットになったものまであります。幅広いラインアップなので、家族にも料理好きの一人暮らしの方にもおすすめしたいアイテムですよ。
(★)ポイント:生活をイメージして選んでみよう
料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー
新生活でひとり暮らしを始めるという方、新居に引っ越しを考えているという方であれば、新生活を始める前に包丁セットを選んでおくとよいでしょう。まずは包丁セットを購入し、料理の練習をしてから自炊を始めると安心です。
包丁セットといってもいろいろなバリエーションがあります。包丁を選ぶときは、キッチンの収納スペースに合わせて選んだり、インテリアにマッチするようなデザインをチョイスしたり、機能で選んだり。まずは、自分のなかで重視するものを基準に選んでみてください。
包丁だけではなく、キッチンバサミなどがセットになっているものもあり、まとめて購入しておくと何かと重宝します。
包丁セットの選び方
それでは、包丁セットの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】セット内容
【2】材質
【3】コスパ
【4】スタンドなどの付属品
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】セット内容をチェック
包丁セットは、包丁の種類や刃渡りのサイズを知っておくと選びやすくなります。包丁によって、適した用途や切りやすい食材が違うのでチェックしていきましょう。
プレゼントする場合は、相手にとって必要なものがそろっているかがポイントです。料理に慣れている方にはプロ仕様、これから料理をはじめる方には基本セットなど、相手に合わせて選んでください。
▼万能アイテム「三徳包丁」
家庭用包丁としておなじみなのが三徳包丁で、牛刀包丁から変化した日本人向けの包丁です。鎌型包丁ともいわれます。肉や野菜など幅広く使えて、刃渡り17〜18cmくらいのものが一般的なサイズ。手が小さな方には小さめな16cm以下のサイズもあります。
▼大きめの食材も切りやすい「牛刀包丁」
西洋包丁のひとつ、牛刀包丁は、肉や野菜を刻んだりお刺身を引いたりできる万能な包丁です。刃渡りは18cmくらいが一般的で、21cmサイズのものは千切りやみじん切りに適しているといわれます。大きめサイズなので、大きなかたまり肉などの食材も切りやすいですよ。
▼魚料理にぴったりの「出刃包丁」
出刃包丁は和包丁のひとつで、刃が厚くて重いのが特長です。魚捌きに適しているので、魚料理をする方は出刃包丁が入ったセットを選びましょう。
使いやすいサイズは刃渡り15cmくらいのもの。アジのような小さな魚からタイなどの中くらいの魚まで対応できます。大きな魚を捌く場合は18cmくらいの刃渡りがあった方が便利でしょう。
▼持っていると便利「ペティナイフ」
牛刀や三徳包丁、出刃包丁以外で出番が多いのはペティナイフです。野菜や果物の皮むきや飾り切りなどに役立ちます。ペティとは小さいという意味で、刃渡りは11〜15cmとコンパクトサイズ。細かい作業に適しているので2本目の包丁におすすめです。
▼「パン切り包丁」「刺身包丁」などは使う頻度にあわせて
パン好きな方は、パン切り包丁があると便利。波の形をした刃が特徴で、柔らかい食パンもきれいにスライスできます。ほかにも、中華料理をよく作るなら中華包丁、刺し身やカルパッチョを作る機会が多い場合は刺身包丁など、必要に応じて選ぶといいでしょう。
【2】材質をチェック
包丁の材質には、おもに「ステンレス」「セラミック」「鋼」があります。それぞれの特徴をチェックしましょう。
▼サビにくく使いやすい「ステンレス」
ステンレス製は、サビにくく刃こぼれしにくいので、初心者でも扱いやすいのが特徴です。価格もリーズナブルなものが多く、商品数も幅広いラインアップが展開されていますよ。軽量で使いやすいのもポイントです。
▼プロも使うといわれる切れ味抜群の「鋼」
昔から使われている鋼素材は、切れ味が鋭いのが特徴。プロの料理人が使うものも多いといわれます。切れ味もステンレスに比べると長く続きますが、サビやすいため、使用後のお手入れはきちんと行う必要があります。
▼軽くてメンテナンスもらくな「セラミック」
セラミック製の包丁は、軽くて扱いやすく、サビないのが特徴。切れ味も持続するので、メンテナンスがらくです。食品へのニオイ移りや、変色の心配もありません。デメリットは、欠けやすいこと。かたい食材を無理な力を入れて切ろうとするのは控えたほうがよいでしょう。
【3】コスパをチェック
包丁は予算が許す限り高価なものを選ぶといいといわれています。安い包丁と比べて、使われている材質や加工が異なるためです。
たとえば、鋼製の場合は青鋼や白鋼といった材質があり、階級のような数字がつけられてます。一般的に使われているのは白3鋼で、青2鋼や白2鋼以上のクラスはプロレベルの高級包丁です。ステンレスの場合は、モリブデン鋼が一般的に広く使われています。V金10号や銀三鋼は切れ味がよくサビに強い高価な材質です。
価格の安さで選びたくなってしまいますが、そうすると切れ味が悪かったり、すぐに使えなくなってしまったりして買い替えが必要になることも。「結局高くついてしまった」ということにもなりかねないので、長い目でみてコスパのよいものを選ぶといいですね。
【4】スタンドなどの付属品をチェック
包丁セットのなかには、包丁だけでなくキッチンばさみやピーラー、まな板や包丁スタンド、シャープナーなどがついている場合があります。これから新生活を始める方は、キッチンツールが一気に買えるのはうれしいですよね。結婚祝いなどのプレゼントにもおすすめです。
エキスパートのアドバイス
料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー
包丁セットといってもいろいろな組み合わせがあり、セットされている本数が多いと用途に合わせて包丁を使い分けることができます。包丁はいろいろな種類を持っておいても損はありません。
はじめて料理をするために包丁セットを購入するのであれば、どのような料理を作りたいのかイメージし、料理に必要な包丁がセットになっているものを探してみてください。
包丁の人気ブランド
これから新生活を始める人などへの贈りものをお探しなら、人気ブランドから選ぶのもひとつの方法です。人気のキッチンツールメーカーをいくつかご紹介します。
ツヴェリング J・A ヘンケルス
1731年にドイツ・ゾーリンゲンで設立されたツヴェリング J・A ヘンケルスは、300年以上の歴史をもつ世界的に知名度の高いキッチンメーカーです。ドイツの高い技術力でつくられる数々の包丁は、品質の良さと凡用性の高さから世界中の人々の支持を集めています。
日本では双子マークが特徴の「ツヴィリング」やひとりマークでおなじみの「ヘンケルス」などのブランドがおもに扱われていることが特徴です。
藤次郎
藤次郎は日本の刃物産地である新潟県燕市のメーカーです。もともと農機部品を製造していたメーカーですが、1955年にフルーツナイフの製造をスタートさせたことで刃物メーカーとしての知名度を上げました。
藤次郎のキッチンツールは4つの富士を合わせた富士印マークが特徴。包丁を金属板から金型で打ち抜いて成形する抜き刃物の技術により、長年安定した品質の日本製を提供し続けています。
貝印
貝印は1908年、刃物の都・岐阜県関市に誕生した日本のメーカー。刃物を中心にキッチン用品や衛生用品など幅広く取り扱っています。生産・販売・物流まですべて自らで手がけているので、一般の消費者がスーパーやネット通販で貝印の製品を見る機会も多いです。
刃物に関しては「旬」や「関孫六」など7つのブランドを展開しています。
ニトリ
家具や生活雑貨を多く取り扱うニトリは、調理器具や調理アイテムも豊富なんです。コスパを重視したい方や、これから一人暮らしを始めるかたにはおすすめのブランドです。
ニトリの包丁セットはキッチンツールとして必要最低限のものを揃えたものになるので、上級者向けというよりは初心者向けの品揃えが多いです。包丁セットを収納するケースやスタンドも取り扱っているので参考にしてみてください。
包丁セットのおすすめ商品
それでは、おすすめの包丁セットをご紹介いたします。
▼おすすめ13選|初心者・買い揃え向け
▼おすすめ10選|プロ仕様・高級デザイン
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ13選|初心者・買い揃え向け
まずは、初心者・買い揃え向けのおすすめ商品です。ぜひ参考にしてくださいね。
万能包丁、ペティナイフ、シャープナーの3点セット
グローバルの三徳包丁、ペティナイフ、シャープナーの3点セットです。それぞれの包丁の刃はモリブデン・バナジウム鋼をベースとしており、切れ味がおちにくくサビにくい特徴があります。
また、洗練されたオールステンレスのデザインもポイント。防サビ性の高さに守られ、光沢が長続きします。セット内容も三徳包丁とペティナイフと、料理のさまざまなシーンで活躍してくれるでしょう。キッチンにあるだけでスタイリッシュさを演出してくれるセット内容です。

必要な包丁が揃っているセット
McCook『包丁セット 6点セット』は、肉や魚・野菜のスライスになどに適した万能包丁、三徳包丁、パン切り包丁、ペティナイフ、料理バサミとナイフブロックの6点セットです。家庭で料理するシーンのほとんどをカバーできるセット内容となっています。各包丁の刃にはドイツのステンレススチールが使われており、サビに対して非常に強い耐性があります。
また、曲線を描く持ち手は人間工学に基づいて設計されており、手に収まりが良いものとなっています。あれば便利な料理バサミや包丁をしまっておくナイフブロックも入った、使い手目線で構成されたセットですね。
料理研究家の声が反映されたアイテム
新潟県燕三条の刃物メーカー・下村工業と料理研究家・検見﨑聡美がタッグを組んで開発した包丁セットです。万能に使える三徳包丁とこまかい作業に向いているペティナイフが2本セットになっています。
この包丁セットは品質のいい日本製ながら安い価格設定が特徴的。手頃で使いやすい包丁セットを求める人にピッタリのアイテムです。

おしゃれなデザインで使いやすい!
こちらも濃州孫六作シリーズから。三徳包丁とペティナイフがセットになっています。丸くてつかみやすいヒップアップハンドルが特徴。力がかかりやすいので、女性でも押し切りがより簡単にできます。
ステンレス製なので扱いやすく衛生的に使えるのもメリット。フルメタルのおしゃれな見た目も魅力的な包丁セットです。これから料理をはじめる方へのプレゼントにも適しています。
切れ味と持ち味に優れた包丁3点セット
包丁ブランドとして定評のあるヘンケルスの三徳包丁と洋包丁、ペティナイフの包丁3点セットです。ブレード(刀身)には特殊ステンレス鋼を使用し、さびに強くシャープな切れ味が持続します。
手にやさしくフィットするハンドルは、ABS樹脂を使用し人間工学に基づいたデザイン。長時間使用しても疲れにくいです。また、食洗機でも洗えるため、調理後のお手入れもかんたん。肉や魚、野菜など多彩な調理をこなせる包丁3点セットです。
よく使うキッチンツールがまとめ買いできる
まな板・三徳包丁・キッチンばさみ・ピーラーと、4つのキッチンツールがセットになったニトリの商品。料理でよく使うアイテムを安い価格でまとめて購入できるため、調理道具をあとで買い足す必要がなく便利です。
もち手が黒で統一されているので、バラバラの商品を購入するよりもキッチンツールに統一感が出せます。はじめて一人暮らしする人や自炊の頻度は低いけれどとりあえずもっておきたいときにおすすめです。
まな板つきのセットでキャンプにも!
キャンプ用品を扱うブランド、スノーピークの安全で衛生的に携帯使用できるまな板付の包丁セットです。まな板はなかに包丁を収納できる折り畳み式の仕様となっていて、開くとまな板として使えます。また、包丁が落ちないようにマグネットで固定できる仕様になっています。
さらに設置面の4コーナーに滑り止め用ゴムがついているので、まな板を固定することができ、安心して食材のカットを行なえます。キャンプなどのアウトドアシーンで活躍しますね
▼おすすめ10選|プロ仕様・高級デザイン
続いては、プロ仕様・高級デザインのおすすめ商品です。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。



「包丁セット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 包丁セットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの包丁セットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
包丁のお手入れ方法
包丁のお手入れ方法を知って、包丁を長持ちさせましょう。
1. 中性洗剤でよく洗いお湯で流す
2. 水分を布などでよく拭き取る
通常のお手入れでは包丁の水気をよく拭き取ることがポイントです。
包丁の研ぎ方
包丁のお手入れには砥石を使います。
1. 砥石を水でしっかり濡らし、布や濡れタオルの上に置いて固定
2. 砥石に対して15度くらいの角度になるように包丁を寝かせる
3. 刃先に近い部分に人差し指、中指、薬指を軽く添える
4. 押すときに力を入れながら刃先を研ぐ
4. 刃先から手元までを3回にわけて研ぐ
研いでいる途中で砥石に水気がなくなったら、水をかけながらおこなってください。
【 関連記事(1)】そのほかの関連商品はこちら
【 関連記事(2)】新生活用品はこちら
まとめ
本記事では、包丁セットの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。包丁セットは三徳包丁・牛刀包丁・出刃包丁・ペティナイフなど種類の違う包丁がセットになったアイテムです。使い勝手の異なる包丁が一緒になっているので、料理のとき食材に合わせて適切な刃物を使うことができます。
材質によって切れ味や価格が違うため、それぞれの特徴をよく確かめてから購入してください。今回紹介したおすすめ商品も参考にして、自分の用途に合う包丁セットを見つけましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
神戸出身。アメリカなどでパーティ料理やオーガニックを学び、2002年に「菜々食CookingClass」を主宰。卒業生による教室開設やカフェ開業実績も多数。 企業向けのオリジナルレシピ開発を行う「レシピ制作専門スタジオ」では料理部門の代表として、料理動画のメニュー監修、タイアップ企画レシピ、連載レシピコンテンツ、飲食店のメニュー開発などに従事。また、大の蕎麦好きでもあり、蕎麦に関するグループも運営中。