『藤次郎包丁』を実際に使ってみました

料理する機会が増えると、いつもの包丁の切れ味に物足りなさを感じるようになってきますよね。
「もっといい包丁だったら、料理のレベルも上がるかも……」
「いくら切れ味がよくても鋼の包丁はサビやすくて手入れが大変……」
「切れ味のいい包丁がほしい! でも、手入れが面倒な包丁は扱いきれないから嫌」
そんなわがままな要求に応えてくれるのが、今回紹介する『藤次郎包丁』です。
1996年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞した『藤次郎 DPコバルト合金鋼割込 三徳 170mm』を実際に購入し、使い心地を確認してみました!
『藤次郎包丁』ってどんな包丁?
『藤次郎包丁』を製造しているのは、藤次郎株式会社。日本有数の刃物の産地である新潟県燕三条の刃物メーカーです。
今回購入した『藤次郎 DPコバルト合金鋼割込 三徳 170mm』は、コバルト合金鋼と13クロームステンレス鋼を組み合わせた複合材の包丁。業務用レベルの切れ味と、手入れのしやすさを両立した包丁です。
アウトドアナイフにも用いられている積層強化材を持ち手に使用。経年変化しにくい耐久性抜群のハンドルに仕上がっています。刃部分とハンドルの接合は、丈夫で汚れがたまりにくい口金付。長く衛生的に使用できる商品です。
『藤次郎包丁』の気になる口コミ

『藤次郎包丁』には「最高の使い心地」「適度な重みで切りやすい」などいい口コミがあります。しかし、「食材が貼りつく」「研いだら刃こぼれした」など悪い口コミも。
安くはない包丁なので、買い物に失敗したらがっかりですよね。購入して大丈夫な商品なのか、評判を確認しておきましょう。
切れない
「鋼製の包丁には負ける」
「最上級の包丁と比較すると切れ味が悪くなるのが早い」
「それほど切れるわけではない」
という口コミが目立ちました。
しかし、購入したものをそのまま使うのではなく砥石で研いでから使用すると、切れ味が格段によくなるという声も複数上がっています。切れ味にこだわりがある方は試してみるといいかも。
研ぎにくい
硬い金属が使用されているため、一般的な包丁よりも刃が硬く研ぐのが難しいという口コミもあります。刃を薄くしすぎると刃こぼれしやすくなるようです。自分で研ぐ場合は注意してください。
その他
そのほかにも以下のような口コミがありました。
「ジャガイモや大根などの根菜を切ると、包丁に切った食材がくっつきやすい」
「女性には重く握りづらい」
「柄が滑る」
『藤次郎包丁』を実際に使用してわかったこと

『藤次郎包丁』のサイズは、刃長は約170mmで全長は約295mm。重量は約180gです。
高級感のある金と黒のボックスに包丁が入れられています。贈り物にする場合も格は充分! 三徳包丁は、日常的に調理する機会の多い肉・魚・野菜に使える万能性があります。
しかし、凍っている食材は切れません。また、魚の骨や蟹の甲羅など硬すぎるものもNG。冷凍状態の食材を頻繁に切断したい場合は、冷凍ナイフ。硬いものには、出刃包丁を別に用意することをおすすめします。

注意書きにもあるとおり、左右にこじったりするような使い方も避けてください。刃が欠けたり折れたりすることがあります。

説明書には、ほかにも細かい注意事項や手入れ方法が記載されています。購入した場合はよく読んでから使用してください。
紙を切ってみた
薄いコピー用紙を包丁で切ることができるのか検証してみました。切れ味の悪い包丁では切れない薄い紙ですが、『藤次郎包丁』はあっさりクリア。
次に、コピー用紙より薄くて表面がスベスベしている雑誌の紙で実験。コピー用紙より難易度は上がっていますが、こちらも切ることができました。
さらに雑誌の紙を折り曲げ、表面をよりすべりやすくしてテスト。かなり難しい条件ですが、問題なく紙を切ることができました。
口コミには、購入したものをそのまま使うと切れ味がそれほどよくないという評価もありました。しかし、個人的にはこの切れ味であれば充分な気がしました。
玉ねぎを切ってみた

玉ねぎを皮ごと切って切れ味を確認。問題なく一刀両断できました。
次に、玉ねぎの皮をむいて薄切りにしてみます。切れ味がいいので、1mm弱の薄切りも簡単です! 「包丁の切れ味次第で薄切りがこんなにも簡単になるんだ」と感じました。
ただ、玉ねぎの切断面が包丁にぴたっと張り付きます。玉ねぎとの間に摩擦が働き、包丁をまな板に下ろすときに力がいる瞬間が何度かありました。
サンドウィッチを切ってみた

具材のサラダに使うキャベツの千切りからスタート。
玉ねぎのときと違い、切ったキャベツが包丁に張り付きません。摩擦に邪魔されることなくサクサク包丁を進められました。刃がスッと入っていくので、細い千切りが簡単に仕上がります。
サンドウィッチを切るときも、刃に食材がくっつくことはありませんでした。まったく崩れずきれいに切れています。パンも潰れていません。
鶏肉を切ってみた

皮付きだと切りにくい鶏肉にも挑戦! 切りにくいはずの皮が、刃の動きにまったく逆らわずひと引きで切れました。写真の鶏肉の皮をみてください。皮が肉からほとんどズレていませんよね。あまりにあっさり切れたので驚きました!
カボチャを切ってみた

硬いカボチャでも切れ味を確認。結果は文句なしの切れ味! 同じカボチャで数本の包丁の切れ味を試しましたが、カボチャの切りやすさは『藤次郎包丁』が断トツです。包丁自体にほどよい重みがあり、切れ味もいいためカボチャに刃が力強く食い込んでいきます。

硬くて取るのが大変なへた部分も簡単にとりはずすことができました。
使いやすさ
『藤次郎包丁』は、刃部分と柄の先端が一体型になっているので洗いやすく、汚れがたまりにくく衛生的。柄の先端は金属ですが、握る部分は金属ではないため、冬場の使用でも冷たくありません。使い手に優しい包丁といえます。
説明書にはサビる場合があると書かれていますが、洗ったあとに布巾で水気を拭いておけば大丈夫。2週間ほど使い続けていますが、サビがないピカピカの刃をキープできています。
藤次郎『藤次郎 DPコバルト合金鋼割込 三徳 170mm』
『藤次郎包丁』は料理を楽しくしてくれる包丁

『藤次郎包丁』を試した感想をチャートにしてみました。
※執筆者の主観を数値化したものです。
『藤次郎包丁』を実際に使用してみて、安定した切れ味をもつ使いやすい包丁であることがわかりました。特にカボチャ、ジャガイモ、ニンジンなど硬いものを切るときに本領を発揮する包丁です。
軽くて切れ味が同レベルの包丁と比較すると違いがよくわかります。軽くて切れ味がいい包丁は世の中にたくさんありますが、『藤次郎包丁』は切れ味がいいだけでなく、その上をいっていました。
硬い野菜を切るときに重みと切れ味のよさが遺憾なく発揮され、すこんと刃が落ちていく。その感触が最高! まさに病み付きになる切り心地!
重すぎるわけでもないので疲れず、気持ちよく食材の下ごしらえができます。料理を楽しみたい人は、ぜひ愛用の1本に『藤次郎包丁』を加えてみてください。
『藤次郎 DPコバルト合金鋼割込』シリーズには、三徳のほかにもさまざまな種類の包丁があります。使用目的に合わせて使い分け、料理を楽しくしていきましょう!
藤次郎『藤次郎 DPコバルト合金鋼割込 ペティナイフ 150mm』
藤次郎『藤次郎 DPコバルト合金鋼割込 牛刀 180mm』
藤次郎『藤次郎 DPコバルト合金鋼割込 洋出刃 170mm』
藤次郎『藤次郎 DPコバルト合金鋼割込 パンスライサー 215mm』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 包丁の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの包丁の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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「生活雑貨」「キッチン用品」「ギフト・プレゼント」カテゴリー担当。妻と娘が二人で料理をしているのをほほえましく眺めながら、息子と食べる担当になっている30代編集者。あると便利な日用品を買っても使わず、怒られているのは内緒。