マウスの選び方
パソコンを使っている人にとっての必需品の「マウス」です。たくさんのメーカーからさまざまな機能がついている製品が販売されているので、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。選び方のポイントは下記を参考にしてみてください。
【1】ケーブルの有無
【2】モバイル対応
【3】種類
【4】充電方式
【5】機能性
【6】人気メーカー
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品を見つけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ケーブルの有無で選ぶ
マウスのタイプには、有線・ワイヤレス・有線&ワイヤレスがあります。有線は、PCとマウスをケーブルで接続して使うタイプで、接続が簡単なほか、電池が不要なのがメリット。
ワイヤレスは、専用レシーバーを利用し、ケーブルを使わずにPCと接続します。ケーブルがない分、使いやすいです。
有線&ワイヤレスなら、2パターンの接続方法から適した方法を選べます。どちらの方法でもスムーズに使える動作性が魅力ですが、価格はやや高めになります。
▼ワイヤレスマウスのメリット・デメリットは?
ワイヤレスマウスのメリットはケーブルがなく、かさばらないことです。また、多少離れた場所からでも操作が可能です。2.4GHz帯の周波数を使用するマウスであれば、最大10メートルの距離からでも操作が可能です。
対して、デメリットは定期的に電池交換やバッテリー充電が必要なことです。
【2】モバイル対応を確認
ワイヤレスマウスを使うUSBポートの少ないノートパソコンを使うのであれば、USBに差し込むレシーバーが不要なBluetooth接続(近距離無線通信)タイプが便利です。
一方、自宅だけで使う場合は、コンパクトさもそれほど気にする必要がないので、自分の手にフィットするサイズのものや持ちやすい形状のものを選ぶとよいでしょう。
ここでは、Bluetooth対応マウスについて詳しくご紹介していきます。
Bluetoothとは?
Bluetoothは、数メートルの近距離を、無線で通信できる規格です。PCのマウスやキーボードといった機器を利用する際に活用されています。
親機(PC・スマホ・ゲーム機)と、子機(マウス・ヘッドセット・コントローラー)の両方がBluetoothに対応していれば、無線で接続が可能です。Bluetoothによって接続することを「ペアリング」と呼びます。
【3】マウスの種類から選ぶ
マウスにはさまざまな種類があります。ここでは、マウスのタイプについてご紹介します。
▼IR LED式
電池が長持ちしやすいのが特徴で、面倒な電池交換も低頻度で行えばOKです。
▼ブルーLED式
わずかな凹凸やホコリを感知して読み取りすることができます。読み取り精度に優れています。
▼レーザー式
光を光源として採用しているので、光沢面や不透明なガラスの上でも読み取ることができます。
▼光学式(赤色LED)
基本的にリーズナブルで、手軽に使いやすいのが特徴です。
▼トラックボール
指先だけで操作ができるので、腕・手首が疲れにくいのが特徴です。
▼タッチパッド
パッド上を指でなぞり、画面のポインターで操作します。デスクトップPCでも、ノートPCのようにタッチ操作が可能です。
【4】充電方式で選ぶ
ここでは、充電式や電池式などの充電方式についてご紹介します。
▼充電式
内蔵バッテリーを使用して動作するタイプです。一回の充電で一週間以上持つタイプだと、充電の手間もさほど感じないでしょう。使わない時間に充電しておけば不便に感じることもありません。ランニングコストも低いのでおすすめですよ。
▼電池式
電池式は単3電池か単4電池を使用するタイプがほとんどです。充電を待たずにすぐ使いたいなら乾電池タイプを選ぶとよいでしょう。
【5】そのほか機能のチェックポイント
続いて、ボタンやカウントなど、その他機能のチェックポイントについてご紹介します。
▼サイドボタンの数
マウスには左右のクリックボタンやスクロールホイールといった基本的なボタンに加えて、サイド面にウェブブラウザの「進む/戻る」の操作などに使用できるボタンを備えたモデルがあります。ウェブ閲覧に使うことが多いなら、このタイプが便利です。
さらに、これらのボタンにキーボードショートカットなど任意の操作を割り当てられる機種もあります。Excelなどの操作を効率的に行いたい場合には、このタイプがおすすめです。
▼解像度(カウント)
マウス操作で、画面のポインターを動かす速度のことを「解像度(カウント)」といいます。マウスを同じ距離だけ動かした場合、カウント数が大きくなるほど、ポインターの移動距離も長くなります。
画像修正やグラフィックデザインに使う場合は、400カウント程度の低めのカウント数、大きな画面でExcelの作業をおこなうときは、高めの800~1600カウント程度など、用途に適したカウント数を選びましょう。
▼カウント切り替え
マウスの商品によっては、クリックでカウントの設定が切り替えられるものもあります。ゲームのタイトルごとにカウント数を変えるほか、画像編集やExcel作業などの用途によってカウント数を変えるなど、臨機応変に適したカウントにサッと切り替えられるので、より使いやすいでしょう。
幅広い用途でマウスを使う場合は、カウントの切り替え機能もチェックしてください。
▼チルトホイール(横スクロール)
「チルトホイール」は、縦方向・横方向どちらにもスクロールできる機能のことです。縦にスクロールする場合はホイールをまわし、横スクロールはホイールを横に倒して操作します。
Excelなどの表計算ソフトで、横に長いデータを使用することが多い場合は、チルトホイールのマウスを選ぶほうが、使い勝手がいいでしょう。
▼着脱式レシーバー
ワイヤレスタイプのマウスには、マウスとレシーバーがセットになった2.4GHz帯で接続するタイプもあります。レシーバーは小さいため、失くしてしまうことも少なくありません。
そんなときには、レシーバーの収納機能があるマウスを探してみましょう。マウスの裏面に、レシーバーを収納するためのスペースが設けられています。マウス本体とレシーバーを一緒に持ち運べるため、紛失リスクが減らせるでしょう。
▼タッチセンサー
タッチセンサーを搭載したタイプのマウスもあります。左・右クリックや通常のポインティング操作だけでなく、マウス表面をタッチ操作することで、あらゆる操作が実行できるのが特徴です。
縦・横スクロールや、進む・戻るの操作、デスクトップの切り替えなどが、マウスで行えます。スマートフォン感覚で操作できるため、デスクトップPCでタッチ操作をしたいときにぴったりです。
【6】人気メーカーから選ぶ
マウスの人気メーカーはたくさんあります。人気メーカーから選ぶのもひとつの方法です。ここからは、いくつかのメーカーを紹介していきます。
▼Microsoft(マイクロソフト)
世界的企業のマイクロソフトは、Windowsのイメージが強いですが、マウスやキーボードといった入力機器も取り扱っています。光化学式のリーズナブルなものから、手になじみやすいデザインのもの、携帯性のいい薄型・軽量タイプなど、幅広いタイプのマウスをラインナップしています。
ほかにも、折りたためるマウスや、レシーバーの収納機能があるワイヤレスマウスなど、さまざまな機能を持つ製品があるため、用途に合ったものを見つけましょう。
▼Logicool(ロジクール)
ロジクールは、バリエーション豊かなPC周辺機器を取り扱っているメーカーで、国内外で高い人気を集めています。マウスは、ベーシックなモデルから、トラックボールタイプ、ゲーミング向けマウスまで多種類です。
また、ハイエンドの高級モデルのほか、高性能かつ手に取りやすいリーズナブルな価格帯の商品もあるのが魅力。マウスのカスタマイズが可能な専用ソフトも用意されています。
▼BUFFALO(バッファロー)
バッファローは、コスパ抜群のいいPC・ネットワーク周辺機器を取り扱う大手メーカーです。特に、無線LANやHDDなどの分野では高いシェアを誇ります。
マウスでは、静音タイプやフィット感を重視したラインナップが豊富。クリック音が静かなモデルは、図書館での作業時や、オフィス・自宅での夜間の作業時などで活躍するでしょう。
▼Razer(レイザー)
レイザーは、世界中のゲーマーから支持を集めるメーカーです。ゲーマー向けのハードウェアやソフトウェアを中心に優れたゲーミングマウスも取り揃えています。
高速センサーと、5,000万クリックにも耐えられる強度を併せ持ったモデルなど、ゲーム利用にぴったりのマウスが見つかるでしょう。
▼Kensington(ケンジントン)
ケンジントンは、トラックボールマウスで知られるアメリカのメーカーです。ほかには、PCのロック製品や、ノートPCをデスクトップPCのように使えるドッキングステーションなども扱っています。
トラックボールマウスは、主に左右対称の形状が多く、手のひらや、人差し指・中指で操作可能です。トラックボールのマウスを探しているなら要チェック!
▼ELECOM(エレコム)
エレコムは、PC周辺機器を取り扱う、日本の大手メーカーです。マウスやキーボードなどは高いシェアを誇り、アイテム数も豊富に揃っています。マウスはリーズナブルなモデルが多く、使い勝手の良さが魅力。
また、営業マン向けや、長時間PC作業向けなど、マウスを使うシーンに合わせた商品ラインナップが特徴です。
▼SANWA SUPPLY(サンワサプライ)
サンワサプライは、PCサプライ製品やオフィス用品を販売しているメーカーです。数多くのアイテムを取り扱っており、マウスもオリジナリティあふれる商品をラインナップ。
フィット感のいいエルゴノミクスマウスやトラックボールマウス、静音マウスなどは、どれもリーズナブルに手に入ります。また、寝転がりながら使えるマウスなど、ユニークな製品もチェックしてください。
メーカー別マウスおすすめ9選
ここまで紹介した選び方のポイントをふまえて、厳選したおすすめのマウスをご紹介します。メーカー別に紹介していきますので、ぜひ自分に合う商品を見つけてください。
▼おすすめ2選|Logicllo(ロジクール)
まずは、Logicllo(ロジクール)のおすすめ商品からご紹介します。高機能モデルが多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。
最大12か月の電池寿命で電池交換の手間いらず
ONOFFスイッチとスマートスリープモードが採用されており、省電力設計のマウスです。最大12カ月間電池の交換が必要ないので、手間や金銭的負担が少ないですよ。
小型のワイヤレスレシーバーをPCに差し込むことで接続できるので、遅延やポインターの飛びといった心配がありません。左右どちらの手でもなじみやすいので、どんな人でも使い心地の良さを実感できることでしょう。
よりすぐれたフィット感で快適に
SmartWheelスクロールで必要なモードに切り替え可能。1行ごとの精密スクロールや長いページの移動には超高速スクロールなど、指ではじくだけで自動的にスクロールモードを切り替えることができ、作業の効率化が見込めます。
M750は、2サイズ展開しています。小~中サイズの手にはM750、大きいサイズの手にはM750Lをおすすめします。
▼おすすめ2選|Microsoft(マイクロソフト)
続いては、Microsoft(マイクロソフト)のおすすめ商品をご紹介します。インパクトのあるマウスが勢揃いしています。

有線タイプの本格ゲーミングマウス
同社のタブレット「Surface」向けマウスなどを販売するマイクロソフト。洗練されたデザインの製品が多いことが魅力です。
本製品は、PCゲームをプレイするときに便利なゲーミングマウスの有線タイプ。マウスカーソルの動きの大きさを決める「DPI 」は、最大16,000までと調整できる範囲が広く、細かい動きにも対応します。応答速度をあらわす「ポーリングレート」も、ゲームの種類などにあわせて変更可能です。
また、各ボタンに割り当てる機能やテールランプの色も専用ソフトから変更できるなど、カスタマイズ性の高さが特徴。正確な操作性にこだわりたいゲーマーや、細かい作業を行なうクリエイターにおすすめのマウスです。
再生海洋プラスチックが使用されたマウス
ホワイト×ブルーのさわやかなデザイン。筐体には、海洋に浮かぶプラスチックを回収して作られた再生素材を20%使用しているマウスです。
効率を重視した設計で、単3電池1本で最大12カ月使えるバッテリー寿命を備えています。
▼おすすめ2選|BUFFALO(バッファロー)
続いては、抜群のコスパのBUFFALO(バッファロー)からおすすめ商品をご紹介します。
圧倒的安さで十分な操作性
無駄な機能を省き、使いやすいスタンダードな無線タイプのマウスです。驚くべきはその安さですが、リーズナブルなだけではなく、シンプルなデザインながらもシンメトリーになっていて、左右どちらの手でも操作することができます。
便利なオートスリープ機能が備わっており、15分間触らなければ自動的にスリープ状態になることから、電池の消耗を抑えてくれるのもポイントです。
レーザーによる高い読み取り性能
Premium Fitは、マウス操作を安定させ、使い心地の良さを向上させています。サイドが持ち上げやすいくぼみ形状になっており、ラバーグリップも握りやすくなっています。
Windowsのみ対応ですが、戻る・進むボタンの誤操作を軽減するアンダーサイドボタンを採用しているので、自然な指の動きで快適な操作ができるのも嬉しいポイントです。また、通常マウスと変わらないクリック感のまま静音設計を実現しているので、使う場所を選びません。
▼おすすめ2選|Razer(レイザー)
続いては、Razer(レイザー)のおすすめ商品をご紹介します。ゲーム利用にピッタリのマウスが豊富です。

正確性と速度にこだわりたいゲーマー向け
ゲーマー向けブランドとしておなじみのレイザー。ゲーミングマウスも複数の製品がラインナップされています。
本製品は、70時間という長時間のバッテリー駆動が特徴のワイヤレスマウス。DPIは、大型ディスプレイでもこまかいコントロールが可能な20,000まで調整可能です。さらに、マウス接地面の素材に応じて制度を自動調整する「スマートトラッキング」も搭載しています。
また、マウスの各ボタンは、赤外線を利用した機構を採用することで0.2ミリ/秒という高い応答速度を実現。細部にまでこだわった作りとなっています。正確性と速度が求められる対戦ゲームなどを本格的にプレイしたい方におすすめ。
高度なゲーミングマウス
停止するまでフリースピンするスクロールホイールで、コンテンツの高速スクロールが可能。また、タクタイルモードに切り替えると、武器またはスキルを選択するのに最適な高精度で満足感のあるフィードバックが得られます。さらには、人間工学に基づいた形状で、さまざまなグリップスタイルを完璧にサポートしています。
30,000dpi・精度99.8%センサー「Focus Pro 30K オプティカルセンサー」を採用し、マウスの解像度が重視される「FPS」ゲームでも難なく対応できます。
▼おすすめ5選|そのほかのメーカー
最後に、そのほかのメーカーをあわせてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
超薄型でコンパクトなデザイン
超薄型のワイヤレスマウスです。手のひらに収まるほどのコンパクトさで、持ち歩きにも便利です。薄型ながら持ちやすいように設計されていて、長時間の作業でも疲れを感じにくいようになっています。
3段階のDPIボタンが搭載されており、カーソルの移動スピードを簡単に変更できます。仕事やゲーム、作業によって使い分けができる便利なアイテムです。
自分好みのマウスにカスタマイズが出来る
省電力性を重視して開発されたBluetooth接続のマウスです。Bluetooth接続なのでUSBポートを使わなくて済み、Windows・Macともに対応可能。コンパクトなので持ち運びに便利です。
Ultimate Blue光学式センサー搭載で、小さな凹凸やホコリがあっても正確に光が反射してセンサーに届くため、ほぼすべての場所での操作を実現できるのが特徴です。
ゲーマーにおすすめの一品
ゲーマーに特化した製品で有名なQtuoから出ているマウスです。DPIボタンが搭載されており、このボタンを押すことでスピードを5段階まで調整できるのが強みです。段階は800~2400まであり、自分好みの値に変更できます。
長時間使用しても手に疲れにくい、手のひらに向けて丸くなっているデザインになっています。まさにゲームをよくする方にはぴったり!

2.4GHz接続とBluetoothの両方に対応
手ごろな価格の製品を多数そろえたサンワサプライ。最近は無線接続タイプのマウスが主流ですが、有線タイプの商品も数多くラインナップされています。
この製品は、パソコンのUSBポートにレシーバーを差し込んで使う「2.4GHz接続」と「Bluetooth接続」の両方に対応していることが特徴。スイッチひとつで簡単に切り替えできるので、自宅では2.4GHz接続、USBポートの数が少ないモバイルPCではBluetooth接続といった使い分けが可能です。
手のひらですっぽり覆えるくらいのコンパクトなサイズなので、持ち歩きにも便利。自宅用と外出用でマウスを兼用したい方におすすめです。
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【まとめ】ITライターからのアドバイス
目的や利用シーンに合わせたマウス選びを!
マウスは価格帯や機能などが幅広くそろっているので、使用目的や利用シーンに応じて選ぶことが大切です。
必要以上に多機能・高価なマウスを購入して使い切れないのはもったいないですし、逆にしっかり使いたいのに機能が少ないマウスを選んでしまうのも残念な選択となってしまいます。
ご自身の使い方に合わせてベストな1台を選んでみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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