マウス選びの前に確認したいポイント
まずは、マウスの役割などをチェックしましょう。
マウスの役割とは
マウスは、PC(パソコン)を使用するときに利用する、周辺機器です。マウスを操作しながらPC画面のポインターを動かしたり、クリックやダブルクリックをおこないます。
手を置きながら、場合によっては長時間作業することもあるアイテムなので、使い心地のいいマウスを選ぶことが大切です。性能のほかにも、操作性がいいことや、疲れにくいことなどを確認しながら、用途に合った製品をみつけましょう。
マウスケーブルの有無から探す
ナカバヤシ『COROT 無線3ボタンBlueLEDマウス』
マウスのタイプには、有線・ワイヤレス・有線&ワイヤレスがあります。有線は、PCとマウスをケーブルで接続して使うタイプで、接続がかんたんなほか、電池が不要なのがメリット。
ワイヤレスは、専用レシーバーを利用し、ケーブルを使わずにPCと接続します。ケーブルがない分、使いやすいです。
有線&ワイヤレスなら、2パターンの接続方法から適した方法を選べます。どちらの方法でもスムーズに使える動作性が魅力ですが、価格はやや高めです。
メーカー別マウスを選ぶポイント ITライターが解説
ITライターの酒井麻里子さんの取材をもとに、メーカー別にマウスを選ぶポイントをご紹介します。
モバイル対応タイプかチェックしよう
ここでは、モバイル対応タイプのマウスについて、チェックしましょう。
ノートPC向けのモバイル対応マウスが便利
2.4GHz接続とBluetooth接続の両方に対応したマウス。コンパクトサイズで、自宅用でも持ち運び用としても使い勝手がよさそう。
ITライター
Bluetooth対応のタイプが便利
外出先で使う場合、持ち運びやすいコンパクトなサイズがおすすめ。また、USBポートの少ないノートパソコンで使うなら、USBに差し込むレシーバーが不要なBluetooth接続(デジタル機器用の近距離無線通信)のタイプが便利です。
逆に自宅だけで使う場合は、コンパクトさはそれほど気にする必要がないので、自分の手にフィットするサイズのものや持ちやすい形状のものを選ぶとよいでしょう。
Bluetoothってなに?
Bluetoothは、数メートルの近距離を、無線で通信できる規格です。PCのマウスやキーボードといった機器でを利用する際に活用されています。
親機(PC・スマホ・ゲーム機)と、子機(マウス・ヘッドセット・コントローラー)の両方がBluetoothに対応していれば、無線で接続が可能です。Bluetoothによって接続することを「ペアリング」と呼びます。
マウスのタイプから選ぶ
ナカバヤシ『COROT 無線3ボタンBlueLEDマウス』
マウスには、さまざまな種類があります。電池が長持ちしやすい「IR LED」や、読み取り精度にすぐれた「Blue LED」、光沢面や不透明なガラスのうえでも読み取れる「レーザー式」、リーズナブルで手軽に使いやすい「光学式」などです。
ほかにも、指でボールを動かして操作する「トラックボール」は、指先だけで操作できて、腕・手首が疲れにくいのがメリット。
「タッチパッド」は、パッドのうえを指でなぞることで、画面のポインターを操作できるもので、デスクトップPCでも、ノートPCのようにタッチ操作が可能です。
そのほかにチェックすべきポイントは?
ここからは、ボタンやカウントなど、そのほかのチェックポイントをご紹介します。
サイド面にもボタンを備えたモデル
マイクロソフト『Microsoft Pro IntelliMouse』
ITライター
サイド面にもボタンを備えたモデル
マウスには左右のクリックボタンやスクロールホイールといった基本的なボタンに加えて、サイド面にウェブブラウザの「進む/戻る」の操作などに使用できるボタンを備えたモデルがあります。ウェブ閲覧に使うことが多いなら、このタイプが便利。
さらに、これらのボタンにキーボードショートカットなど任意の操作を割り当てられる機種もあります。Excelなどの操作を効率的におこないたい場合には、このタイプがおすすめです。
ゲーム用なら解像度(カウント)もチェック
マウス操作で、画面のポインターを動かす速度のことを「解像度(カウント)」といいます。マウスを同じ距離だけ動かした場合、カウント数が大きくなるほど、ポインターの移動距離も長くなります。
画像修正やグラフィックデザインに使う場合は、400カウント程度の低めのカウント数、大きな画面でExcelの作業を行なうときは、高めの800~1600カウント程度など、用途に適したカウント数を選びましょう。
解像度を変えるカウント切り替え可能
マウスの商品によっては、クリックでカウントの設定が切り替えられるものもあります。
ゲームのタイトルごとにカウント数を変えるほか、画像編集やExcel作業などの用途によってカウント数を変えるなど、臨機応変に適したカウントにサッと切り替えられるので、より使いやすいでしょう。
幅広い用途でマウスを使う場合は、カウントの切り替え機能もチェックしてください。
Excelで便利なチルトホイール(横スクロール)
「チルトホイール」は、縦方向・横方向どちらにもスクロールできる機能のことです。縦にスクロールする場合はホイールを回し、横スクロールはホイールを横に倒して操作します。
Excelなどの表計算ソフトで、横に長いデータを使用することが多い場合は、チルトホイールのマウスを選ぶほうが、使い勝手がいいでしょう。
マウス本体に収納できる着脱式レシーバー
ワイヤレスタイプのマウスには、マウス本体とPCに取りつけるレシーバーがセットになったタイプもあります。レシーバーは小さいため、失くしてしまうことも少なくありません。
そんなときには、レシーバーの収納機能があるマウスを探してみましょう。マウスの裏面に、レシーバーを収納するためのスペースが設けられています。マウス本体とレシーバーを一緒に持ち運べるため、紛失リスクが減らせるでしょう。
スマホのように操作できるタッチセンサー
タッチセンサーを搭載したタイプのマウスもあります。左・右クリックや通常のポインティング操作だけでなく、マウス表面をタッチ操作することで、あらゆる操作が実行できるのが特徴です。
縦・横スクロールや、進む・戻るの操作、デスクトップの切り替えなどが、マウスで行なえます。スマートフォン感覚で操作できるため、デスクトップPCでタッチ操作をしたいときにぴったりでしょう。
ワイヤレスマウスの場合は電池性能にも注目
ゲーマーの期待に応えてくれる高機能のワイヤレスマウス。バッテリーによる駆動時間は70時間を誇る。
ITライター
コスパのよい充電タイプかすぐ使える乾電池タイプか
ワイヤレスのマウスの場合、定期的に電池交換や充電が必要。作業中の電池切れは、集中力まで一緒に切れてしまう原因にもなりかねません。マウスを長時間使うことが多いなら、連続使用時間が長めのタイプを選ぶのがおすすめです。
夜間などに充電時間が取れるならコスパのよい充電タイプを、充電を待たずにすぐ使いたいなら乾電池タイプを選ぶとよいでしょう。
マウスの人気メーカー
ここからは、マウスの人気メーカーをみていきましょう。
種類豊富なマイクロソフト(Microsoft)
マイクロソフト『Microsoft Pro IntelliMouse』
世界的企業のマイクロソフトは、Windowsのイメージが強いですが、マウスやキーボードといった入力機器も取り扱っています。光化学式のリーズナブルなものから、手になじみやすいデザインのもの、携帯性のいい薄型・軽量タイプなど、幅広いタイプのマウスをラインナップしています。
ほかにも、折りたためるマウスや、レシーバーの収納機能があるワイヤレスマウスなど、さまざまな機能を持つ製品があるため、用途に合ったものがみつかるでしょう。
高機能モデルもあるロジクール(Logicool)
Logicool(ロジクール)『M585 MULTI-DEVICE マルチタスク マウス』
ロジクールは、バリエーション豊かなPC周辺機器を取り扱っているメーカーで、国内外で高い人気を集めています。マウスは、ベーシックなモデルから、トラックボールタイプ、ゲーミング向けマウスまで多種類です。
また、ハイエンドの高級モデルのほか、高性能かつ手に取りやすいリーズナブルな価格帯の商品もあるのが魅力。マウスのカスタマイズが可能な専用ソフトも用意されています。
コスパのいいバッファロー(BUFFALO)
バッファローは、コスパのいいPC・ネットワーク周辺機器を取り扱う大手メーカーです。とくに、無線LANやHDDなどの分野では高いシェアを誇ります。
マウスでは、静音タイプやフィット感を重視したラインナップが豊富なのが特徴です。クリック音が静かなモデルは、図書館での作業時や、オフィス・自宅での夜間の作業時などで活躍するでしょう。
ゲーマー向けのRazer(レイザー)

Photo by Unsplash
レイザーは、ゲーマー向けの製品を販売しています。
レイザーは、世界中のゲーマーから支持を集める、ライフスタイルブランドです。ゲーマー向けのハードウェアやソフトウェアを中心に、すぐれたゲーミングマウスも取りそろえています。
高速センサーと、5,000万クリックにも耐えられる強度をあわせ持ったモデルなど、ゲーム利用にぴったりのマウスがみつかるでしょう。
トラックボール派ケンジントン(Kensington)

Photo by Unsplash
ケンジントンは、トラックボールのマウスを展開しています。
ケンジントンは、トラックボールマウスで知られるアメリカのメーカーです。ほかには、PCのロック製品や、ノートPCをデスクトップPCのように使えるドッキングステーションなども扱っています。
トラックボールマウスは、おもに左右対称の形状が多く、手のひらや、人差し指・中指で操作可能です。トラックボールのマウスをお探しの場合は、ぴったりのメーカーでしょう。
シーンに合わせて使えるエレコム(ELECOM)
エレコムは、PC周辺機器を取り扱う、日本の大手メーカーです。マウスやキーボードなどは高いシェアを誇り、アイテム数も豊富にそろっています。マウスはリーズナブルなモデルが多く、使い勝手のよさが魅力。
また、営業マン向けや、長時間PC作業向けなど、マウスを使うシーンに合わせた商品ラインナップが特徴です。
個性的なサンワサプライ(SANWA SUPPLY)
サンワサプライ『ワイヤレスブルーLEDコンボマウス』
サンワサプライは、PCサプライ製品やオフィス用品を販売しているメーカーです。数多くのアイテムを取り扱っており、マウスもオリジナリティあふれる商品をラインナップ。
フィット感のいいエルゴノミクスマウスやトラックボールマウス、静音マウスなどは、どれもリーズナブルに手に入ります。また、寝転がりながら使えるマウスなど、ユニークな製品もチェックしてください。
メーカー別マウスおすすめ10選 ITライターが厳選!
ここまで紹介した選び方のポイントをふまえ、ITライターの酒井麻里子さんにおすすめの商品を選んでいただきました。
【サンワサプライ】

サンワサプライ『ワイヤレスブルーLEDコンボマウス』












出典:Amazon
接続方式 | 2.4GHz、Bluetooth4.0 |
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ボタン数 | 6 |
サイズ | 幅66×奥行100×高さ37mm |
タイプ | ワイヤレス |
保証期間 | - |
2.4GHz接続とBluetoothの両方に対応
手ごろな価格の製品を多数そろえたサンワサプライ。最近は無線接続タイプのマウスが主流ですが、有線タイプの商品も数多くラインナップされています。
この製品は、パソコンのUSBポートにレシーバーを差し込んで使う「2.4GHz接続」と「Bluetooth接続」の両方に対応していることが特徴。スイッチひとつでかんたんに切り替えできるので、自宅では2.4GHz接続、USBポートの数が少ないモバイルPCではBluetooth接続といった使い分けが可能です。
手のひらですっぽり覆えるくらいのコンパクトなサイズなので、持ち歩きにも便利。自宅用と外出用でマウスを兼用したい方におすすめです。
【ロジクール】

Logicool(ロジクール)『M585 MULTI-DEVICE マルチタスク マウス』






















出典:Amazon
接続方式 | 2.4GHz、Bluetooth |
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ボタン数 | 7(チルト機能を含む) |
サイズ | 幅64×奥行103×高さ40mm |
タイプ | ワイヤレス |
保証期間 | 2年間 |
2台のパソコン間でシームレスに使えるマウス
ロジクールのマウスは、1,000円以下で購入できるお手頃価格のものから1万円を超える高価格帯商品まで幅広くそろっていることが特徴。中位機種にあたる「M585 MULTI-DEVICE」は、充実した機能が魅力です。
専用ソフトをインストールした2台のパソコン間でマウスカーソルを行き来させたり、ファイルをドラッグ&ドロップできる「Logicool Flow」に対応。自宅用のデスクトップと外出用のノートパソコンなど、複数のパソコンを使い分けている方にはとくに便利です。
また、サイドのふたつのボタンやホイールを左右に傾けるチルト機能には、専用ソフトから任意の機能を割り当てることも可能。自分でこまかい設定をして、マウスをしっかり使いこなしたい方におすすめです。
【ナカバヤシ】

ナカバヤシ『COROT 無線3ボタンBlueLEDマウス』

出典:Amazon
接続方式 | 2.4GHz |
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ボタン数 | 3 |
サイズ | 幅56×奥行83×高さ40mm |
タイプ | ワイヤレス |
保証期間 | - |
【マイクロソフト】

マイクロソフト『Microsoft Pro IntelliMouse』


















出典:Amazon
接続方式 | ケーブル |
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ボタン数 | 5 |
サイズ | 幅69×奥行132×高さ43mm |
タイプ | 有線 |
保証期間 | - |
有線タイプの本格ゲーミングマウス
同社のタブレット「Surface」向けマウスなどを販売するマイクロソフト。洗練されたデザインの製品が多いことが魅力です。
本製品はPCゲームをプレイするときに便利なゲーミングマウスの有線タイプ。マウスカーソルの動きの大きさを決める「DPI 」は、最大16,000までと調整できる範囲が広くこまかい動きにも対応します。応答速度をあらわす「ポーリングレート」も、ゲームの種類などにあわせて変更可能です。
また、各ボタンに割り当てる機能やテールランプの色も専用ソフトから変更できるなど、カスタマイズ性の高さが特徴。正確な操作性にこだわりたいゲーマーや、こまかい作業を行なうクリエイターにおすすめのマウスです。
【レイザー】

Razer(レイザー)『Viper Ultimate』














出典:Amazon
接続方式 | 2.4GHz |
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ボタン数 | 8 |
サイズ | 幅66.2×奥行126.7×高さ37.8mm |
タイプ | ワイヤレス |
保証期間 | 2年間 |
正確性と速度にこだわりたいゲーマー向け
ゲーマー向けブランドとしておなじみのレイザー。ゲーミングマウスも複数の製品がラインナップされています。
本製品は、70時間という長時間のバッテリー駆動が特徴のワイヤレスマウス。DPIは、大型ディスプレイでもこまかいコントロールが可能な20,000まで調整可能です。さらに、マウス接地面の素材に応じて制度を自動調整する「スマートトラッキング」も搭載しています。
また、マウスの各ボタンは、赤外線を利用した機構を採用することで0.2ミリ/秒という高い応答速度を実現。細部にまでこだわったつくりとなっています。正確性と速度が求められる対戦ゲームなどを本格的にプレイしたい方におすすめ。
Angelome『ワイヤレスマウス』














出典:Amazon
接続方式 | 2.4GHz |
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ボタン数 | 4 |
サイズ | 112 x 58 x 25 mm |
タイプ | 無線 |
保証期間 | - |
エレコム『マウス M-BT20BBB』














出典:Amazon
接続方式 | Bluetooth |
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ボタン数 | 5 |
サイズ | 幅63.5×奥行98.4×高さ39.5mm |
タイプ | 無線 |
保証期間 | 6ヶ月 |
Qtuo『ワイヤレスマウス 5DPI』
















出典:Amazon
接続方式 | 2.4GHz |
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ボタン数 | 6 |
サイズ | 115 x 76 x 48 mm |
タイプ | 無線 |
保証期間 | - |
バッファロー『マウス BSMRW21』










出典:Amazon
接続方式 | 2.4GHz |
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ボタン数 | 3 |
サイズ | 幅57×高さ35×奥行96mm |
タイプ | 無線 |
保証期間 | 6ヶ月 |
DeliToo JP 『ワイヤレスマウス S9』


















出典:Amazon
接続方式 | 2.4GHz |
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ボタン数 | - |
サイズ | 210 x 108 x 32 mm |
タイプ | 無線 |
保証期間 | 6ヶ月 |
「メーカー別マウス」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする マウス メーカーの売れ筋をチェック
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※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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目的や利用シーンに合わせたマウス選びを! ITライターからのアドバイス
ITライター
マウスは価格帯や機能などが幅広くそろっているので、使用目的や利用シーンに応じて選ぶことが大切です。
必要以上に多機能・高価なマウスを購入して使い切れないのはもったいないですし、逆にしっかり使いたいのに機能が少ないマウスを選んでしまうのも残念な選択となってしまいます。
ご自身の使い方に合わせてベストな1台を選んでみてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/24 コンテンツ追加・修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 名原広雄)
IT関連の書籍、雑誌、Webコンテンツ等の編集・執筆に携わる。 著書に『これからはじめるスマホユーザーのためのLINE Facebook&Twitter 安心・かんたんスタートブック』(秀和システム)、 『今すぐ使えるかんたんFC2ブログ 超入門』(技術評論社)など。