万年筆インクの魅力とは? カラーが豊富でいろんな表現を楽しめる
ボールペンとは違い、筆圧の強弱によって表現豊かな文字を楽しめる万年筆。インクを補充すれば長く愛用することができ、万年筆の虜になっている方も多いですよね。インクの種類も豊富で、メーカーによって色みも微妙に異なりさまざまな表現を楽しむことができます。
万年筆インクの選び方 文房具ユーザーに聞いた!
万年筆インクはメーカーや種類によって、色合いや書きごこちが異なるもの。選び方のポイントをおさえて、お気に入りの万年筆インクを見つけましょう。
【1】種類
【2】形状
【3】色
【4】速乾性
【5】使っている万年筆のメーカーと同じが吉!
これらを確認して、好みに合った万年筆インクを選びましょう!
【1】万年筆インクの種類で選ぶ
万年筆のインクは、大きく分けると「染料インク」「顔料インク」「没食子インク(古典インク)」と3つの種類があります。
それぞれ特徴や向いている使い方も異なるので、違いを比較して使用シーンに合うものを選びましょう。
日記や手紙、メモなどに便利な「染料インク」
染料インクは、各メーカーで用意されているもっとも一般的なインクです。水に溶けやすく、手軽に使えるものが多いのが特徴。インクが詰まってしまったときも取り除きやすく、メンテナンスが簡単です。
ただ、水に溶けやすいという性質上、書いたものがにじみやすいので耐水性では劣ります。長期間保存が必要な書類よりも、手紙やノートなどを書くのにおすすめです。
耐水性があり書類の長期保存に便利な「顔料インク」
顔料インクは、耐水性をうたったインクです。染料インクに比べ、カラーバリエーションは少なくなりますが、耐水性や耐光性が必要な場面に重宝します。書いた文字がにじまないので、長い間保存や記録が必要な書類などに使うのがおすすめ。
ただ、万年筆の内部でインクが乾燥した場合などは、個人でのメンテナンスがむずかしくなります。
色の変化を楽しめる「没食子(もっしょくし)インク」
没食子インク(古典インク)は、時間経過による色調変化を起こし、酸化によって耐水性や耐光性を発するインクです。色の変化を楽しみたい方におすすめ。
こちらも万年筆内で乾燥すると、個人でのメンテナンスは容易ではありません。
【2】ボトルかカートリッジか、インクの形状で選ぶ
万年筆インクには、ボトルタイプとカートリッジタイプがあり、それぞれ特徴や使い方が異なります。
カラーの種類が豊富な「ボトルタイプ」
ボトルタイプは瓶にインクが入っており、万年筆にコンバーターを装着してインクを吸い上げて使うものです。カートリッジタイプに比べるとカラーバリエーションが豊富なので、いろんなインクの色を使いたいという方はボトルタイプがおすすめ。
商品にもよりますが、調合可能なインクもあるので、自分好みの色を作ることができるのも特徴です。
▼【ボトル】万年筆インクのおすすめ商品を見る
簡単に使える「カートリッジタイプ」
カートリッジタイプは、各メーカー専用のインクカートリッジを万年筆に直接差し込んで使うものです。インクがなくなったら、カートリッジを交換することですぐに使うことができます。
ただ、メーカー専用カートリッジは瓶インクに比べ、カラーバリエーションが少ない場合があります。さらに互換性が低いので、基本的には万年筆と同じメーカーの商品を選ぶ必要があるのも注意が必要です。
▼【カートリッジ】万年筆インクのおすすめ商品を見る
【3】インクの色で選ぶ
万年筆インクは、定番の黒やブルーブラックはもちろん、赤やピンク、オレンジなどさまざまなカラーを揃えているメーカーもあります。使用シーンや好みに合うものを選びましょう。
ブラック:ビジネスや普段使いでも便利
汎用性が高いのは「黒インク」です。ふだん使いはもちろん、ビジネスシーンでも使いやすいので、ひとつ持っておくと重宝するでしょう。とくに、はじめて万年筆を使うという方は、黒インクを持っておくと便利です。
黒色のトーンはメーカーによって異なるので、好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
ブルーブラック:やわらかな印象になる
黒インクに続いて定番カラーなのが「ブルーブラック」。黒色よりもやわらかな印象で、乾くとやや濃い紺色になるので、公的書類に使うこともできます。
「黒色だと堅苦しい印象になるな」という方は、ブルーブラックのカラーを試してみてください。
赤や青などのカラーインク:かわいいイラストを描くのにぴったり
黒や青のほかにも、赤やピンク、オレンジやグリーンなどかわいい色の万年筆インクを揃えているメーカーもあります。黒インクと同じく、メーカーによって微妙に色のトーンが異なるので、いろいろ試して好みの色を見つけるのも楽しいでしょう。
カラーインクは、カラフルなイラストを描くときや、日記をおしゃれに書きたいときなどにおすすめです。
カラーを多くそろえたいなら「小瓶」という選択肢も
メーカーによっては、同じカラーでも通常サイズの瓶以外に小瓶を用意している場合があります。いろいろなカラーを楽しみたいという方は、小瓶を選ぶのがおすすめ。
また、インクは購入してから使い切るまで時間が掛かると次第に蒸発し、濃くなっていきます。色に変化を持たせたくない場合や、ひと瓶使い切るのに数年掛かるなど万年筆の使用頻度が低い場合も、小瓶がおすすめです。
【4】インクの速乾性にも注目!
何枚もの書類に万年筆で記載する際や、細かなイラストを描くときなど、乾きが早いものだとにじむこともなく、書類や手にインクがついてしまうこともないですよね。ビジネスシーンやイラストなどを描くときに万年筆を使うなら、乾きやすいかどうかも確認しましょう。
実際に書いて試すのが1番よいですが、できない場合は使った方の口コミなどを参考にするのがおすすめです。
【5】使っている万年筆のメーカーと同じインクがベスト
万年筆インクは、万年筆と同じメーカーのものを使うことが推奨されています。ほかのメーカーのインクを入れることで、インクが出にくくなるなど破損してしまうことがあるためです。別のメーカーのインクを入れて破損した場合、保証を受けられないこともあるので注意が必要です。
ここでは、万年筆の人気メーカーで作られるインクの特徴をいくつか紹介します。
パイロット:製図用やミニサイズなど種類が豊富
国内の3大万年筆メーカーのひとつである「パイロット」。万年筆に限らず、手帳やペンなどさまざまな文房具を取り扱っています。
万年筆の商品数は豊富で、万年筆インクもブラックやブルーブラック、レッドなどはもちろん、製図用や証券用、ミニサイズの商品などラインナップが幅広いのも魅力です。
セーラー万年筆:独自開発の「超微粒子顔料」が魅力
日本で最も歴史のある万年筆メーカーである「セーラー万年筆」。パイロットと並び、国内3大万年筆メーカーとして知られ、王道と呼べるオーソドックスな万年筆から、斬新でユニークなものまで多くの商品を販売しています。
もちろん、万年筆インクの種類も豊富。なかでも独自開発された「超微粒子顔料」を使ったインクは、「顔料インク」と「染料インク」のよさをどちらも併せ持ち、万年筆ユーザーから人気を集めています。
プラチナ万年筆:伝統的な製法で作られるインクも
「プラチナ万年筆」も、国内3大万年筆メーカーとして知られています。手にしやすい価格のものから、高級万年筆まで幅広い商品を販売しているのが特徴です。
万年筆インクの種類も幅広く、とくに色が変化する「クラシックインク」が特徴的。伝統的な製法で作られ、耐水性や長期保存が可能なのが魅力です。
万年筆インクのおすすめ ボトル式とカートリッジ式!
ここからは、うえでご紹介した万年筆インクの選び方のポイントをふまえて、万年筆インクのおすすめ商品を「ボトルタイプ」「カートリッジタイプ」とタイプ別に紹介していきます!
文房具のエキスパートである他故壁氏さんのおすすめ商品のコメントも、あわせてチェックしてみてくださいね。
こちらからチェック!
▼おすすめ18選|伝統的な「ボトルタイプ」
▼おすすめ10選|インク交換が簡単な「カートリッジタイプ」
▼おすすめ18選|伝統的な「ボトルタイプ」
ボトルインクは、万年筆にコンバーターを装着してインクを吸い上げて充填するタイプ。カラーバリエーションが豊富なのも特徴です。おしゃれな見た目なので、インテリアとしても重宝しますよ。
発色や書き心地がよいワンランク上のインク
なめらかな書き心地と万年筆へ負担をかけない成分、キレイな発色など、万年筆を使うのがより楽しくなるインク。タンザナイトなど、宝石の名前に負けない鮮やかなカラーや、高級感のあるボトルのデザインがおしゃれなのも魅力的なポイントです。
実用性の高さと華やかなデザインによって、何色も集めたくなるインクです。
幅広いカラーを集めやすいミニボトルタイプ
万年筆用インクを扱うメーカーの定番シリーズ「トラディショナルインク」のミニボトル。35色の豊富なカラーバリエーションには、使いやすい自然なものから個性的なものまで幅広くラインナップされています。
容量が少なめのミニボトルで、手軽にさまざまなカラーを試せるのもうれしいポイント。相手や書く内容に合わせてインクを選ぶ楽しみを存分に楽しめます!

日本の四季を感じるカラーバリエーション
国産万年筆の老舗メーカーである、セーラー万年筆のカラーインクのバリエーションです。和風の名称がついていて、「十六夜の夢」シリーズは16色、「月夜の水面」シリーズは4色の用意があります。水性染料インクで、20mlの小瓶のみです。
「四季織」はインクのブランドではありません。セーラー万年筆が製作する、日本の四季を思わせるカラーリングとネーミングを施された筆記具(万年筆、ボールペン、シャープペンシル、万年筆インク)のブランドです。
中細タイプの14金ペン先はサラサラと書きやすく、長時間の使用でも疲れない設計。手紙などを長文でじっくり書くといった方にもおすすめです。

時間の経過による色合いの変化が楽しめる
プラチナ万年筆の古典インクです。没食子(もっしょくし)インクと呼ばれる、鉄イオンの酸化反応を利用した製品となっています。
時間の経過にともなう酸化によって筆記線がしだいに黒く変化していき、耐水性と保存性を高めていくインクです。筆跡の濃淡をより一層強調するので、書いた文字の風合いを楽しめます。カラーは6色が用意されています。
万年筆内部でインクが乾いてしまうと、鉄分が凝固して洗浄ができなくなる可能性も。そのため、少しずつでも毎日使うか、ほとんど使わない場合にはインクを万年筆から抜いて保管されることをおすすめします。色の変化に興味がある方、耐水性などに不満がある方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

和の雰囲気漂う、落ち着いた色合いが魅力
『色彩雫』は、国産万年筆の老舗であるパイロットのカラーインクバリエーションで、「いろしずく」と読みます。水性染料インクで、用意されているカラーは28色。すべてに漢字による彩りの名前がつけられ、落ち着いた雰囲気のカラーがそろえられています。
50mlの通常瓶と、15mlのminiがあります。miniは好きな3色をセットにして販売されており、単品での購入ができないのですが、友人とシェアし合うのもいいかもしれませんね。
まずは、豊富なカラーバリエーションをご覧になって、ほしい色があればぜひ購入してみてください。

100年以上の歴史をもつベーシックな万年筆インク
1898年に誕生した『インク4001』は、スイスに本社を置く万年筆メーカー「ペリカン」の、もっともベーシックで歴史のあるインク。水性染料インクでボトル容量は30ml、カラーバリエーションは8色です。ペリカンのインクボトルはゆるやかな5角形をしており、どっしりとしたフォルムで安定感があります。
このほかに、ペリカンの万年筆インクには『エーデルシュタイン』という高級シリーズも。そちらはカラーが15色用意されています。昔から愛されている4001シリーズとは路線が異なり、お値段は張りますが、より優雅な色合いで文字を書くことができます。どちらもキレイな発色でおすすめです。
ラグジュアリーな青。おしゃれなデザインにも注目
現在はスイスのリシュモングループが所有するブランドのひとつである「モンブラン」。モンブランのインクといえば、この靴のようなシルエットの横長でどっしりした瓶が印象的です。安定感が抜群で、転がったり倒れたりする心配がありません。
また、靴のかかとにあたる部分に少なくなったインクを集めておくことで、万年筆への吸引をスムーズにおこなうことができます。水性染料インクで60ml、カラーバリエーションは11色。このほかに、50mlと30mlで展開されるカラーもあります。
書き始めはうっすらと赤みを帯びている青。そこから紫がかったカラーから深みのある藍色へと変化します。ペン先の種類や書く速度などによって、濃淡も楽しむことができますよ。
万年筆が蛍光ペンへ早変わり!
長い歴史を持つ文房具メーカー「ペリカン」から販売されている蛍光インク。明るさと発色のよさを両立したインクで、いつもの万年筆を蛍光ペンのように活用できる、珍しい色味のインクです。
また、文字の太さを変えやすいという万年筆の特徴をいかすことで、文字も書くときもマーキングするときも活躍してくれるでしょう。
シーンを選ばず使えるベーシックカラー
ブランジャー式吸引機構万年筆への補充のため、特徴的な瓶に入れられたインク。カラーバリエーションは、ブルーブラック、ブラック、ブルーと落ち着いた色味なので、幅広いシーンで活躍でき日常的に使えるインクです。
乾きやすいインクのため手でこすってもにじみにくく、長めの手紙や記入欄の多い書類に文字を書いていてもストレスを感じないでしょう。
水性染料系でも書きやすいインク
扱いやすい水性染料系でも、にじみにくさや発色のよさが特徴的なインク。文字を書くときもお手入れするときも扱いやすいので、はじめて万年筆を手にする人にもぴったりです。
瓶の内部にはリザーバーが搭載されており、インク残量が少なくなっても万年筆へ充填できます。まだ残っているのに充填できないといったことがなく、最後までしっかり使い切れます。

美しく個性的な色変化と計算されたデザイン性
毛細管現象を用いたはじめての万年筆を販売した「ウォーターマン」は、現在パーカーと同じくニューウェル・ブランズの傘下(さんか)に入っています。ちなみに毛細管現象とは、細い管状の物体(細管)の内側にある液体が、管の中を上昇・下降する物理現象のことです。
水性染料インクで容量は50ml、カラーバリエーションは8色。6角形の独特な形をした瓶は、内容量が少なくなった際に傾けて置くことにより、インクを吸入しやすくしてくれるすぐれたデザインです。
万年筆のインクの楽しみは、書いた直後の色と少し時間をおいたときの色の変化。色変化が個性的で知られるウォーターマンのボトルインクは、その変化が好きという方におすすめです。

インクの乾きが早いのが魅力的
パーカーはアメリカを代表する筆記具メーカーです。現在はニューウェル・ブランズの傘下(さんか)に入っています。
水性染料インクで57ml、カラーはブラックとブルーブラックの2種類のみです。クインクは他社のインクに比べて速乾性があること(クイックインク=クインク)を売りにしていて、そのままネーミングに採用しています。
カラーバリエーションが少ないため、万年筆でいろいろな色のインクを楽しみたい方にはやや物足りなさを感じることもあるかと思いますが、小説家や文筆家に愛されたインクで文字を書いてみたい方は一度お試しください。
超微粒子顔料を使ったセーラーの万年筆インク
セーラー万年筆が独自開発した、「顔料インク」と「染料インク」のよさを併せ持つ「超微粒子顔料」を使った万年筆インクです。水に強く裏抜けしにくいので、使いやすく便利。
ライトブラウンやイエローグリーンなど、カラーバリエーションも豊富です。

水に強くにじみにくいマットな黒色
セーラー万年筆の顔料系インクです。染料インクと異なり、顔料インクは耐水性にすぐれ、また「極黒」の名前どおり、漆黒を表現できるインクでもあります。染料系にはない、マットで黒々とした文字を書けるのが特徴です。
顔料系インクは、万年筆内で乾いてしまうと洗浄がむずかしく、インク詰まりなどを起こしてしまうことも。ご使用の際には少しずつでも毎日使うか、ある一定期間使わない場合には、インクを万年筆から抜いて保管することをおすすめします。
耐水性や保存性を重視される方、また、公的な提出書類や履歴書などに黒くはっきりとした文字を書きたい方に適しています。

自由に混ぜて自分だけの色が作れる!
ミクサブルインクは、国産万年筆の老舗であるプラチナ万年筆の「混ぜて自分だけの色を作ることのできる」カラーインクのバリエーションです。
水性染料インクで、9色が用意されています。これを好きな分量で混ぜて自分だけのインクを作り出すことができるのです。通常のインクは混色を推奨されていませんが、ミクサブル同士であれば問題はありません。
60mlの「通常瓶」と、20mlの「mini」があります。また、混色用のスポイトとプラボトルのキットや、ミックスしたインクを保存するための20mlの空インクボトルも別途用意されています。従来の万年筆のインクにご自分の理想の色がないという方におすすめです。

便利な吸取紙(すいとりがみ)付き
サファリやアルスターなど、デザインが秀逸な筆記具をもつドイツの万年筆メーカー「ラミー」のボトルインクです。
ボトルの下部にテープ状の吸取紙(すいとりがみ)が収納されており、必要に応じて取り出すことができます。万年筆のインクは紙によっては乾きが遅いことがありますので、吸取紙がついているとペン先をぬぐうのに重宝(ちょうほう)します。
水性染料インクで容量は50ml、カラーバリエーションは6色です。サファリ万年筆に限定色ボディが出たとき、インクも限定で販売することがあります。
ブラックはとくに濁りのない素直な黒なので、書類などに使う方におすすめ。インクフロー自体も滑らかで軽快です。
吸入式の万年筆を使う方に寄り添うボトル
まるでボトルの口を書き手に向けて傾けているような、個性的なボトルデザインのインクです。特徴的な傾斜のついたボトルは、創作やインスピレーションを邪魔しないよう、インクの補充がしやすい、使い手に寄り添った設計になっています。
筆記具や画材の会社であるカランダッシュが、書き手の創造性を邪魔せず、名脇役でいようとした一品です。普段から吸入式の万年筆を使っている方で、インクをこぼしてしまったことのある方は検討してみてもいいかもしれません。
色褪せない文字を書きたい方向けの吸入式顔料インク
顔料系のインクで、一般的な染料インクよりも滲みが非常に少ないのが特徴です。顔料系インクのため、インクが乾くのも早く、乾けば耐光性も高いため色あせず、発色にも落ち着きがあります。
色はブランセピアとローズレッドがあり、どちらも書いて乾けば発色は明るく、それでいて落ち着いた雰囲気があります。日記や原稿の執筆など、ずっと残しておきたい文を書きたい方、または飲食店のメニューなど湿気が気になる場所に書いたものを置いておきたい方向けの一品といえます。
▼おすすめ10選|インク交換が簡単な「カートリッジタイプ」
各メーカー専用のインクカートリッジを万年筆に差し込んで使います。カートリッジを交換するだけなので、初心者でも手が汚れることもなくスムーズに行えますよ。
幅広い万年筆に対応した使いやすいカートリッジ
ドイツで誕生した筆記具メーカー「ラミー」が販売するカートリッジインク。同社が販売する万年筆用インクで、ラミー2000以外のモデルで使えるのが特徴です。
そのため、ラミー性の万年筆を愛用している人ほど使いやすく、万年筆を買い替えても使い続けられます。1箱5本入なので、日常的に万年筆を使っている人でも残量気にせずに使えます。
なめらかな書き心地を追求したインク
万年筆の書きやすさをアシストするような、なめらかに流れ出るインク。自分が思うようにかけるなめらかなペン先は、万年筆の独特な書き心地を楽しみやすくしてくれるでしょう。
カラーバリエーションは、ブラック、ブルーブラック、フロリダブルーと日常的に使える色合いばかり。ふだんから万年筆を使っている人ほど、使いやすさを感じるインクです。
カートリッジタイプのメリットをより使いやすく!
カートリッジインクの扱いやすさを追求して作られたインク。インクへ特殊樹脂を配合させることで、耐水性や耐光性が上がり、水性染料でもしっかりとした書き心地を実現しています。
さらに、カートリッジ内部に小さなボールを入れることで、本体を振るだけでインクをかくはん。インクのかすれなどが起こりづらく、ストレスなく筆記できます。
万年筆に込められた風情を感じられる四季織
日本の四季をモチーフにした、風情を楽しめるシリーズ「四季織」のインク。季節を感じられる名前のカラーには趣があり、シリーズ特有の味わい深さを楽しめるのが魅力です。
インクカートリッジのケースには本をモチーフにしたカバーが付けられており、インクを並べているだけなのに本棚のような雰囲気に。インクを交換する手間さえも、すてきな時間に変えてくれるでしょう。
使いやすく改良された顔料インク
高い耐水性や書いた文字がにじみにくいなどすぐれたインクである一方、目詰まりなどの問題から扱うのが難しい顔料インク。このインクは、メーカーの独自技術によって顔料インクでありながら、水性染料のような扱いやすさを実現しています。
顔料インクと染料インク、どちらのメリットも取り入れているので、イラストにも筆記にも扱いやすいインクです。
スタイリッシュなケースで、色の豊富さがポイント
型押し加工されたおしゃれなメタルケースが目を引く、カートリッジ式の万年筆インクです。スタイリッシュでスマートなケースは贈り物はもちろんのこと、普段からカートリッジ式の万年筆を愛用している方も、ポケットにかさばらずに入れて持ち運べます。
書き心地のよさから、ペリカンのカートリッジタイプの万年筆をすでに使っている方であれば、この商品はペリカンのカートリッジ交換式の万年筆の全てに使えるので、乗り換えもかんたんです。ペリカンの万年筆と一緒にプレゼントするもよし、普段使いとして導入するもよしの一品です。
カラーバリエーションが豊富!
モンブランのカートリッジタイプの万年筆インク。カートリッジのカラーはブラックなど、限られた色が多いのですが、この商品はアメジストパープルやバーガンディなど幅広いカラー展開なのが魅力です。
高級感のあるパッケージなので、贈り物にもぴったりでしょう。
オレンジやグリーンなどカラー展開が豊富!
パイロットのカートリッジインクは、カラー展開が豊富なのが魅力。ブラックやブルーブラックなどの定番カラーはもちろん、レッドやグリーン、バイオレットやオレンジなども展開されています。
5本入りで価格もリーズナブルなので、いくつかそろえるのもおすすめです。
欧州共通規格のインクカートリッジが100本!
シュナイダー社は、1938年創業の老舗で、品質にも定評があります。そのシュナイダー社のインクカートリッジがなんと100本もセットになった商品です。カートリッジ型なので、万年筆初心者でもインク交換がとてもかんたんにできます。
また、欧州共通規格なので幅広いカートリッジ交換式の万年筆に使えるのもありがたいですね。万年筆を色々持っていて、品質の良いカートリッジタイプのインクをまとめて買いたいという方は必見の商品です。
創業以来170年以上の歴史があるメーカーのインク
米国最古の筆記用具メーカーとして、創業以来170年以上の歴史をほこる「クロス」。現在のボールペンやシャープペンシルの原型となる筆記用具を開発するなど、数々の発明によって筆記具に革新をもたらしたメーカーでもあります。
このカートリッジは、センチュリーやヴァーブ、ATX(エイティエックス)などの万年筆に対応しています。
「万年筆インク」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 万年筆インクの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの万年筆インクの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
万年筆インクの基本的な入れ方 吸引、コンバーター、カートリッジの入れ方を紹介
ここからは、万年筆インクの基本的な入れ方を簡単に紹介します。お使いの万年筆の充填方式によって入れ方が異なるので、確認しましょう。
吸引式の基本的な入れ方
吸引式の万年筆は、まず吸入ノブを回してピストンを下げます。左に止まるまで回すものがほとんどですが、お持ちの万年筆はどちらに回すのか確認してから行ないましょう。
回したあと、ペン先をボトルインクに浸します。浸したまま吸入ノブを回してインクを吸い上げてください。1度で吸入されなかった場合は、2~3度繰り返し吸入します。吸入が終わったら、吸入ノブを回してティッシュなどでインクをふき取れば完了です。
コンバーター式の基本的な入れ方
コンバーター式の万年筆の場合は、まずペン先にコンバーターを取り付け、ペン先をインクに浸してゆっくり吸い上げます。吸引式同様、1度で吸入されなかった場合は、2~3度繰り返し吸入してください。吸入が終わったらティッシュなどでインクをふき取って完了です。
コンバーター式は、プッシュ式や回転式など商品によって種類が異なります。お持ちの万年筆はどのタイプかを確認してからインクを入れましょう。
カートリッジ式の基本的な入れ方
カートリッジ式の万年筆の場合は、カートリッジをペンに装着して使用するものです。ペン先を取り外してカートリッジを押し込むタイプが多いですが、商品によって入れ方が異なる場合があるので、お使いの万年筆のメーカーを確認しましょう。
万年筆インクの落とし方 手や服についたときはどうしたらよい?
万年筆を使っていて、「手についてしまった!」「ボトルインクを服の袖につけてしまった……」なんてこともありますよね。ここでは、万年筆インクの落とし方を紹介します!
万年筆のインクはすべて水性。基本的にはついてしまった際にすぐに洗えば、キレイに落ちる場合がほとんどです。手についてしまった場合は、すぐに石鹸などで洗い流しましょう。
服など衣類や布製品についた場合は、台所用洗剤などの中性洗剤で洗うのがおすすめ。つけ置きするとなおよいでしょう。
万年筆インクに関するQ&A 疑問にお答え!
インクが出ないときの対処法は?

▼新品の万年筆のインクが出ないとき
カートリッジ式の万年筆は、新品だとインクが出にくい場合があります。カートリッジをセットして10~15分ほど待つと、ペン先からインクが出てくるようになりますよ。
▼使っている万年筆のインクが出ない・インクフローがよくないとき
長い間使っていなかった万年筆の場合は、インクがかたまってしまっていることも。万年筆を洗浄しましょう。
インクを交換するときにお手入れは必要?

インクがかたまって出ない際にも必要ですが、インクを交換する際にも万年筆の洗浄が必要です。
コップに水またはぬるま湯を用意し、ペン先が浸かるように入れます。コンバーター式やカートリッジ式の場合は、インクを吸引するときと同様に水を繰り返し出し入れすることで洗浄できます。
水がインクで汚れたら、定期的に変えるようにしましょう。
万年筆で書き間違えたら修正できる?

万年筆用のインク消しを使えば、間違えてしまった箇所も修正することができます。
化学反応によってインクを透明にして見えないようにする仕組みなので、インクの種類や色によっては消せない場合もあるので注意が必要です。
万年筆や関連アイテムをチェック! 【関連記事】
好みの色で書く万年筆の筆跡は、また格別なものです エキスパートのコメント
万年筆は毎日、少しずつでも書いて使うことによって、インクが乾くことも詰まることもなく、いつまでも快適に使用できる筆記具です。
ただ、インクは中に含まれる水分の蒸発によって濃くなるものなので、インク瓶の中でも少しずつ変化が起こっています。インクに消費期限はありませんが、たくさんのインクをすべて同じように消費するのはむずかしいものです。
最初は常用できるだけの量にとどめ、徐々にカラーバリエーションを増やしていくことをおすすめします。増えすぎてしまった万年筆のインクは、万年筆仲間を見つけ、小瓶でシェアし合うといった楽しみ方もできます。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
文房具トークユニット「ブング・ジャム」のメンバー。 文房具ユーザーとして数多くの文房具に触れ、その便利さを世に伝えたいと切望する。 筆記具と紙、その周辺の文房具を中心としたパーソナル文具全般に興味がある。 コレクターではないので所有点数は多くないが、文房具は買ったら必ず試す。