パスタの選び方 料理やソースの種類に合わせて選ぼう!
パスタを選ぶときのポイントを紹介します。使いやすさや料理に合ったパスタを選びましょう!
料理に合わせてタイプを選ぶ

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パスタには形や長さなどの種類がたくさんあり、細かく分類すると500種以上にもなるといわれています。
ここでは、日本でも馴染みのある「ショートパスタ」「スパゲッティ」「フィットチーネ」「ブカティーニ」「カッペリーニ」についてそれぞれの特徴を紹介します。
ショートパスタ|煮込み料理とも相性抜群
ショートパスタは、種類も見た目もさまざまなものがあります。ロングパスタのようにソースと合わせるだけでなく、サラダやグラタン、スープなどと料理のバリエーションが幅広いのも特徴。
ショートパスタの中でも日本で特に馴染みがあるのが、幅広い料理に使われる「マカロニ」や、ピリ辛トマトソースのパスタ「ペンネ・アラビアータ」でお馴染みの、斜めにカットされた筒状の「ペンネ」でしょう。
他にも、リボンの形の「ファルファッレ」や、らせん状の「フジッリ」など、色が着いていたりと見た目も華やかなものが多いです。ジャガイモと小麦粉で作られた「ニョッキ」も、実はショートパスタの一種です。
スパゲティ|クリームやミートなど、どんなソースにも合う
パスタといえば一番馴染みがあるのはロングパスタですよね。「スパゲッティ」と呼ばれることもありますが、厳密には1.8mm前後のものをそう呼び、太さや形状によって呼び名が変わります。
日本でもイタリアでもよく食べられているのは「スパゲッティーニ」。
「オイルパスタ」やあっさりした味のソースにあうスパゲッティより、少し細いものです。
フィットチーネ|ボロネーゼなどと好相性
フェットチーネ(タリアテッレ)は、平麺のパスタでソースが絡みやすくクリーム系パスタやボロネーゼによく合います。
ブカティーニ|グラタンにも使える!
穴が空いた細長いマカロニ状のパスタは、「ロングマカロニ」とも呼ばれているタイプで濃厚なソースによく合います。
チーズやベーコンなどの味の濃いソースとも相性がよく、空洞のおかげで重たくなりすぎないのが特徴。短くカットすれば、グラタンにも使えます。
カッペリーニ|冷製ならこれ一択!
カッペリーニは、冷製パスタによく使われる1mm前後の極細麺です。
そうめんのように細く、火の通りが早いため茹で時間が短いのが特徴です。茹ですぎに注意しましょう。
乾燥タイプor生タイプから選ぶ
パスタには、「乾燥パスタ」と「生パスタ」があります。同じソースを使用しても、乾燥パスタか生パスタかによってまた違った味わいになるので、ぜひどちらも試してみてくださいね。
それでは、それぞれの特徴をみていきましょう。
乾燥タイプ|長期保管にもおすすめ

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昔は、本場イタリアでは食事のたびにパスタを生地から作っていたそうですが、その手間を省くために生み出されたのが乾燥パスタです。乾燥パスタは小麦粉と水のみで作られており、風味も控えめです。
長期保管にも向いているので、ストックしておいて使いたい時に手軽に使えるのがメリットです。
生タイプ|コシがあってパスタの風味を楽しめる!
最近では生パスタにも人気が出ています。乾燥パスタとの違いは乾燥されているかどうかだけでなく、生パスタは小麦粉と水に加えて、さらに卵や全卵粉も加えて作られています。
コシがあってもちもちした食感で、小麦粉の風味がよく感じられるのも特徴です。
ソースの絡み具合に合ったダイスを選ぶ
パスタは製法によっても種類が分かれ、「ブロンズダイス」、「テフロンダイス」といった呼び名があり、麺の表目がツルツルのタイプとザラザラのタイプがあります。
パスタを製造する過程で、ダイスと呼ばれるたくさん穴の開いた口金を通して細長く押し出すのですが、このときにブロンズ製のダイスを使うのか、テフロン製のダイスを使うのかによって表面の質感が変わります。
テフロンダイス|日本では一般的なつるっとしたの喉ごし
日本では、表面がつるっと仕上がる、喉ごしの良いテフロンダイスのパスタが主流です。
あっさりしたソースにも、こってりした濃厚なソースにも合うので使いやすいタイプです。
ブロンズダイス|ザラザラした表面でもっちり

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本場イタリアでは、ザラザラとした表面に茹で上がりがもっちりとしたブロンズダイスが使われることが多いそうです。
ソースが麺に絡みやすいので、濃厚なソースやひき肉などの細かい具材もしっかりキャッチしてくれるでしょう。
原材料による風味の違いもチェック! 全粒粉・そば粉・米粉パスタ

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パスタの原材料には、小麦粉以外にも「米粉」や「そば粉」を使用した商品があります。
小麦粉とは違った風味や食感を楽しめるので、チェックしてみてくださいね。
それでは、それぞれの特徴を紹介します。
全粒粉|食物繊維や鉄分、ビタミンBが豊富
通常の小麦粉に比べて食物繊維や鉄分、ビタミンBなどが豊富です。全粒粉を使って作ったパスタは、普通のパスタよりも噛み応えがあり、全粒粉ならではの香ばしい風味が味わえます。
そば粉|そば粉ならではの味が楽しめる
そば粉を使ったパスタは、そばの香りが楽しめるのが魅力です。普通のそばと少し違った食べ方で、そば粉ならではの味わいを楽しんでみましょう。
米粉|グルテンフリーも多く、どんなソースにも合う
米粉を使ったパスタにはグルテンフリーのものも少なくありません。米粉を使っているため味わいが淡白で、さまざまなソースと相性がいいのも特徴です。
早ゆでタイプor通常ゆでタイプから選ぶ 茹で時間で選ぶおいしいパスタ
パスタを選ぶときは、ゆで時間も大事なチェックポイントです。最近は、特殊な加工を施すことで3分程度でゆで上がるパスタも登場しています。早ゆでパスタでも、通常のゆで時間のパスタと食感は大きく変わりません。
また、電子レンジでパスタを茹でることのできるタイプは時短料理に便利です。パッケージなどをよく確認しておきましょう。
短時間でゆでられる早ゆでパスタは、時間がないときなどにとても便利です。早ゆでパスタにも、さまざまな太さや形があるので、食べる人の好みに合わせて選んでみましょう。
本格志向なら本場・イタリアメーカーから選ぶ
ソースやトマトなどの原材料にとことんこだわる、本格志向の方はパスタも本場のイタリアメーカーから選びましょう。食材との調和、ソースとの絡み具合を意識したものが多く、国内メーカーとはまた違った味わいを楽しめます。
日本のパスタにはない形や太さもありますが、輸入品となるため料金は割高な傾向。それでも本場の味を家庭で楽しみたいなら、ぜひ購入してみてください。
パスタ【ロングタイプ】おすすめ10選 どんなソースにも合う万能タイプ、カルディで人気など
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通販サイトの最新人気ランキングを参考にする パスタの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのパスタの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
簡単に美味しく茹でるコツ 【パスタのトリセツ1】
パスタをおいしく食べるには、上手にゆでることが大切です。パスタをゆでるときは、たっぷりのお湯で、袋に書かれている時間より少し短めにゆでると、「アルデンテ」の食感が楽しめます。
お湯は、1人前につき1L用意しましょう。鍋にかけて沸騰したら中火にし、水に対して約1%(水1Lなら10g)の塩を加えます。水2Lの場合は、20g(大さじ1強)が目安です。
パスタを広げて鍋に入れ、トングなどで手早く沈めてゆでます。時間になったらパスタを1本取り出して食べてみましょう。好みのかたさになっていたら、ゆで上がりです。
パスタ鍋やパスタメジャーについて詳しく紹介しているこちらの記事も、ぜひチェックしてみてくださいね。
パスタの正しい保存方法 【パスタのトリセツ2】
パスタは、そうめんなどに比べるとしけにくい麺類ですが、保存方法を工夫することでよりおいしさが長持ちします。
ここでは、乾燥パスタとゆでたパスタ、それぞれの保存方法を紹介します。
必ず密閉容器で保存! 乾燥パスタの保存方法
乾燥パスタにとって湿気は大敵です。必ず密閉容器に入れて、高温多湿の場所を避けて保存しましょう。
パスタは小麦粉を原料にしているため、密閉容器を使わないで保存すると、ダニなどが入り込んでしまうことがあり注意が必要。パスタの保存にはパスタケースを利用するのがベストです。
冷凍保存袋に入れて冷凍保存 ゆでたパスタの保存方法
ゆでたパスタは、冷凍保存が便利です。1食分ずつ小分けにして、ジップ付きの冷凍保存袋などに入れて冷凍しましょう。このとき、パスタがくっつかないようにオリーブオイルやサラダ油をまぶしておくと、解凍したとき麺のほぐれがよくなります。
解凍は、電子レンジを利用しましょう。解凍した後で、炒めたりサラダにしたりするとおいしく食べられます。
パスタに合うソースに関する記事はこちらへ おいしいソースもチェック!
パスタのおすすめに関するQA
パスタの選び方を教えてください

パスタには長さや太さ、形状、原材料、茹で時間などが異なるさまざまな種類の商品があります。好みや目的に合うパスタを選んでください。使用している材料や形状により相性のいいソースが異なり、形が違えば使いやすい料理も変わってきます。くわしくは、こちらでフードコーディネーターの佐々木 沙恵子さんの解説をみるとわかりやすいですよ。
ロングパスタのおすすめを教えてください

イギリス・デンマークのレストランの厨房で働いたこともあるフードコーディネーターの佐々木 沙恵子さんが、おすすめのロングパスタを教えてくれました。くわしくはこちらでチェックしてください。おすすめナビ編集部厳選のロングパスタもあわせて紹介しています。
おすすめのショートパスタは?

フードコーディネーターの佐々木 沙恵子さんとおすすめナビ編集部がおすすめするショートパスタは、こちらから確認できます。お馴染みの形から珍しいものまでいろいろあるのでご覧ください。美味しい食べ方も紹介していますよ。
おすすめのパスタを比較できる一覧表はありませんか?

フードコーディネーターの佐々木 沙恵子さんとおすすめナビ編集部が厳選したロングパスタ7品、ショートパスタ6品、早ゆでパスタ3品。さらに、全粒粉・そば粉・米粉のパスタ各1品をまとめて比較できる一覧表はこちらからみることができます。
通販サイトで売れているパスタを教えてください

こちらからAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの売れ筋ランキングを簡単に確認できます。ランキング商品は毎日や1時間ごとなど条件に従って更新されるので、今売れているパスタを知ることが可能です。商品選びの参考にしてください。
ソースについても教えてください

パスタに合うソースについては、こちらで確認してください。ペペロンチーノ、きのこの和風パスタソース、カルボナーラ、ナポリタンなどさまざまなパスタをかんたんに作れる市販のパスタソースや手作りに便利なトマト缶がたくさん紹介されていますよ。
ソースに合わせてパスタを選ぼう! フードコーディネーターからアドバイス
フードコーディネーター
調理のしやすさとソースに合うパスタを
調理がかんたんで万人受けしやすい味なのは、国産メーカーが多く作っているテフロンダイスで作られた表面がツルツルしたパスタ。少し調理にコツがいりますが本格志向の人には、本場イタリアで主流の表面がザラザラのブロンズダイスのパスタがおすすめです。
ソースによって合うパスタが変わるので、あっさりした味のソースには細めのパスタを、クリームなどこってり系のソースには太めのパスタ、と使い分けても良いでしょう。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
関西を拠点に、フードスタイリング/テーブルコーディネート/レシピ開発/コラム執筆/イベント企画など、料理と食空間に関わる分野で幅広く活動中。 同時に、イギリス・デンマークで暮らし現地レストランの厨房で働いた経験を活かし、自宅で外国人向け料理教室を運営。