トマト缶は便利な万能アイテム!
カレーやパスタソース、ミネストローネ、チキンのトマト煮込みなど、さまざまな料理に活用できるトマト缶。実は、生のトマトよりもリコピンやグルタミン酸が豊富と言われており、常温での保存も可能なため、ストックしておけばとても便利なのです。
メーカーによって種類や特徴が異なるので、自分好みのトマト缶を探すのも面白いかも。万能アイテムのトマト缶で料理の幅を広げてみませんか?
トマト缶の選び方
さまざまな料理に幅広く活用できる万能な「トマト缶」。和食や洋食、中華にも使えるので、常備しておくと便利です。いつもの料理にトマト缶を追加するだけで、味わいが変わったり、アレンジレシピにも使い勝手がよいですよね。
この記事では、トマト缶の選び方をご紹介します。どんな形状だとどんな料理に向いているかなど、詳しく解説していきますので、ぜひ見てみてくださいね。
ポイントは下記。
【1】形状
【2】原材料
【3】栽培方法や産地
【4】コストで選ぶ
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途に合わせて形状を選ぶ
トマト缶には、ホールトマトとカットトマト、あらごし・ペーストトマトなどの種類があります。丸ごとのトマト、ダイスカット、こしたトマトという見た目の形の違いとともに、どんな料理により合うかも違ってきますよ。
煮込み料理に使うなら|ホールトマト
ホールトマト缶(別名トマト水煮缶)とは、トマトが丸ごと入っており、カットトマトより旨味がまるごと閉じ込められていています。加熱することで旨味がより際立つので、熱を加える煮込み料理などに向いています。
そのまま食べるなら|カットトマト
カットトマト缶(別名ダイスカットトマト缶)は、トマトがサイコロ状に切られ、種も取られているのでホールタイプに比べると酸っぱくないのが特徴です。
そのため、フレッシュな味わいを感じることができ、冷製パスタなど素材そのものを活かす料理に向きます。果実感をなくさないために、あまり火を入れない調理法がおすすめです。
用途がたくさん!|あらごし・ペーストトマト
濃厚な味わいのあらごし・ペースト缶は、食材にからみやすく、舌触りがなめらかに仕上がるのが特徴です。
煮込み・パスタ・ラタトゥイユ・カレーなどに合いますが、商品によっては赤みが強く、ほかの食材に色移りすることもあります。
【2】原材料の内容で選ぶ
トマト缶を選ぶ際には原材料にもこだわって選んでみましょう。
トマトのみ|本来の味を楽しめる
原材料がトマトのみのトマト缶は、トマト本来の自然な甘みや酸味を感じられます。さっぱりとした後味でシンプルな調理方法で食べるのがおすすめ。また、自分好みに味が調節できるので、塩分が気になる方や、小さなお子さんでもおいしく安心して食べてもらえます!
クエン酸や食塩が含まれている|味の調整がしやすい
トマト缶のなかには、食塩やクエン酸が使われている商品もあります。クエン酸は酸味の調整などに使われているものです。
そのため、煮詰めて酸味を際立たせたいときなどには、クエン酸が使われているトマト缶を選んでみるといいでしょう。また、食塩が配合されていると料理の味つけに塩分の影響が出るので、作る料理に合わせて選んでみてください。
【3】栽培方法や産地で選ぶ
栽培方法や産地によって、トマトの風味に違いがあります。自分好みの味を見つけるためにはこちらも参考にしてみてください。
有機JAS認定マークがついているものを
おいしく食べるために、トマト缶のトマトがどのように栽培されたのかを確認することも大切です。
なかでも注目したいのが、有機JAS認定マークが付いている商品。このマークがついている商品は、農薬・化学肥料などを使わず育てられたものを使用しているので、安心できるトマト缶です。幼児食に使う方や高品質なものを重視して選びたい方にはピッタリ。
価格は少し高いですが、安全なものを食べられると考えれば納得です。
トマトの原産地が明確に表示されているものを
トマトの原産地がしっかりラベルに表示されているかをチェックしましょう!
トマト缶はイタリア産か国産トマトを使った商品が多いですが、原産国によってもトマトの味わいは違うもの。気になる方はしっかりチェックしておくことも大切です。
【4】コストで選ぶ
日常的に活用したいとなると、やはり価格のチェックは重要です。1缶で購入するよりまとめ買いの方がお得なことが多いので、しっかりと確認しましょう。ただ、お店で缶を大量に買うとなるとなかなかの重さですよね。そういうときは通販サイトを活用してください。缶は賞味期限が長いので、ある程度の量は買い置きしても問題ないでしょう。
一人暮らしの方は400g以下のトマト缶を選びましょう。一気に使い切らない量だと保存しておくことになりますが、開封すると賞味期限は短くなります。使いきれる量か、もしくは、保存分もすぐに使いきれるかをチェックしましょうね。
トマト缶おすすめ13選
トマト缶の選び方のポイントをふまえて、料理家の玉利紗綾香さんと編集部で選んだおすすめのトマト缶をご紹介します。
トマト缶は【ホールトマトタイプ】【カットトマトタイプ】【あらごし・ペーストタイプ】にわかれていることが多いため、それぞれで紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼ホールトマトタイプ
まずは、ホールトマトのおすすめ商品からご紹介します。ホールトマトは、丸ごと入っているので旨味が強いです。煮込み料理に使うならホールトマト缶がおすすめです。

煮込み料理にぴったりの有機トマト缶
イタリアの有機認証団体であるBioagricertに認定された、南イタリア産の有機栽培トマトで作られたトマト缶。
漬けてあるトマトジュースも有機で、健康志向の方から支持されている人気の商品です。

有機JAS認証のオーガニックなトマト缶
国産有機トマトとトマトジュースで作られた、有機JAS認証のトマト缶です。収穫したトマトを、薬品処理をせずに手作業で皮を湯むきして加工しています。
保存料、着色料、食品添加物は不使用で、食塩も無添加と安心できる商品。

イタリア産完熟トマトを使用! 野菜と相性バツグン
デルモンテから販売されているトマト缶で、厳選されたイタリア産完熟トマトが使用されているのが特徴。糖度も高く、野菜や具材と相性がいいのでスープにして食べるのがおすすめ。
トマト缶でひと手間加えるだけで料理にボリュームやコク、うま味が出て味わい深い一品に仕上がりますよ。
そのまま食べてもおいしい肉厚トマトを使用
イタリアのカンパーニャ地方はトマトの産地として有名で、中でも厳選されたトマトを使用しているトマト缶です。プルトップタイプなので、缶切りは不要でかんたんに開けられます。ホール状のトマトをまるごと贅沢に味わえます。
トマト缶は、スープやスパゲッティソースとして使用する方も多いでしょう。トマトが肉厚なので、そのまま食べるのもおすすめ。フレッシュトマトの代わりとしてもおいしく食べられます。自分なりのアレンジを楽しみましょう。
▼カットトマトタイプ
続いては、カットトマト缶のおすすめ商品のご紹介です。すでに細かくカットされていて酸っぱさが抑えられているのが特徴です。パスタやミネストローネに使いやすいです。
本場イタリアから直輸入!本場の味をご家庭で
イタリアの地中海の太陽をたっぷり浴びたトマトが使用されているカットタイプのトマト缶。手軽な値段で本場の味を再現できる商品です。あらかじめ食塩やクエン酸で味を調整しているので、オリーブオイル、パスタと和えれば濃厚なイタリアンパスタになります。
おいしいイタリアン料理を手作りしたい!という方はこちらのトマト缶を試してみてはいかがでしょうか。
果肉感が充実しているトマトソース
アルチェネロは化学肥料を使わないオーガニックの先駆者として知られている有名なブランドです。使用しているトマトは、イタリアの中でも豊かな土壌や環境のよいポー川デルタ地帯で有機栽培されたものです。余計な雑味がなくトマト本来の旨味や甘みを感じられます。
果肉感のあるカットトマトが多く入っているので、さまざまな料理に使用できるでしょう。トマトを十分に煮込んだ煮込み料理や、相性抜群なスパゲッティソースなどがおすすめです。

新鮮な甘さがこだわりのトマト缶
イタリア南部で有機栽培されたトマトを使用しており、トマトが収穫されてから24時間以内に加工しているのでフレッシュな味わいが広がります。
この商品はクエン酸を一切使用していないので、調理してもトマトの甘みがしっかりと感じられ、香りもよい商品です。
イタリア産完熟トマトが紙パックに!
トマト缶、とは正確にはいえませんが、紙パックのカットトマトです。軽くて扱いやすく、ゴミもコンパクトになるため注目されています。四角い形はデッドスペースを生まず、ストックしやすい点もうれしいですね。
イタリア産の完熟トマトの皮を湯むきし、サイコロ状にカットしてトマトピューレーに漬けているので、果肉感をたっぷり楽しめます。野菜不足の解消にもおすすめです。
リコピンたっぷりの完熟赤系トマトを使用
朝日から発売されている、常備しておきたいカットトマト缶。たっぷりの陽の光で真っ赤に熟したイタリア産トマトを使用し、使い勝手のよいダイスカットの缶詰にしました。普段生で食べる機会の多いピンク系トマトではなく、リコピンを多く含む赤系トマトを使用しているので、これ1缶でリコピンをたっぷりと摂取できますよ。
トマト系のパスタやスープ、トマト煮込みなど、さまざまな料理に使用して、トマト本来のおいしさを堪能しましょう。

クエン酸不使用だから自然な酸味と甘さが際立つ
酸度を調整するクエン酸を使用しておらず、有機栽培のトマトならではの自然な酸味と甘さが楽しめるこちらの商品。ダイスカットされたタイプなので、ソースや煮込み料理などにサッと加えるだけでおいしく食べることができます。
酸味が強すぎないので、味のバランスが取りやすく、トマト本来の味を楽しみたい方にはおすすめですよ。
▼あらごし・ペーストタイプ
最後に、あらごし・ペーストタイプの商品をご紹介します。トマトをこしてあるため食材にからめやすく、なめらかに仕上がります。用途は幅広いです。
開閉しやすい紙パックタイプ!あらごしトマトを使用
イタリア産のトマトを使用した紙パックタイプ。開閉がしやすくて、缶タイプと比べて使用後の処分方法がラクに感じる方もいるでしょう。あらかじめあらごししてあるので、ピザやスパゲッティなどを作るときに使用しやすいです。ほかにもさまざまな料理に活用できます。
短時間で煮込めるので、煮込み料理にもおすすめ。トマト味の煮込みハンバーグなどを作ってみてもよいでしょう。肉厚なトマトそのものの素材の旨味、味わいを楽しんでみてください。
※Amazonは6缶セット、楽天市場・Yahoo!ショッピングは12缶セットの価格です。
甘みが強くコクがあるトマト缶
南欧産の選び抜かれたトマトを使用したあらごしトマト缶。ホールトマトやカットトマトとの違いは、酸味が少なく甘みが強いことです。糖度14度は驚くべき甘さで、トマトそのものの素材の味、濃厚さを味わえるでしょう。加熱せずにそのまま食べても十分においしいです。
ほかの料理との相性も抜群で、特にラタトゥイユやスパゲッティなどに使用するのがおすすめです。トマトのコクを感じられるトマト缶なので、是非食べてみてください。
※Amazon・Yahoo!ショッピングは6缶セット、楽天市場は12缶セットの価格です。
トマトの赤みがはっきり!料理の色つけにもぴったり
赤く旨味が強いイタリア産のトマトを裏ごしし、約6倍に濃縮しています。味つけされていないトマト缶は、少量だけでもコクがでて赤みがきれいにでるので、さまざまな用途に使えて便利です。
850gと大容量なので、1度に使いきれない場合は密封容器に入れて保存しましょう。
※Amazon・Yahooは2個セット、楽天は3個セットです。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの人気ランキング トマト缶の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのトマト缶の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
トマト缶を使って作れるレシピを紹介!
トマト缶の種類ごとに特徴が違います。特徴を生かしたレシピのヒントをご紹介しますので最後までチェックしてみてくださいね。
ホールトマト缶の特徴と使い方
トマトの形がまるごと入ったホールトマト缶には、細長い形をした「サンマルツァーノ種」というトマトが使われています。
種も含んでいるためほどよい酸味があって味のバランスが良く、煮込み料理に向いています。
濃厚な味わいを際立てる煮込み料理に
煮込み料理に向いているホールトマト缶であれば、スープにして旨味を凝縮させてあげれば立派な一品料理に。トマト缶以外にもお好みの野菜を一緒に入れて栄養バランスを考えれば朝ごはんにもぴったり。
余ったスープにパスタを入れればスープパスタ、ごはんを入れて煮立たせればリゾットにもなってアレンジ幅も広がりそう♪
アクセントの効いたパスタ料理に
ホールトマト缶を使ったパスタ料理といえば「ミートソーススパゲッティ」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ひき肉の旨味とトマトの旨味が合わさって、失敗知らずのおいしいパスタに大変身!
ひき肉を鯖缶で代用して鯖缶パスタもおすすめ。大人から子どもまでおいしく食べれちゃうパスタ料理ですよ。
短時間でうまみを凝縮! カレーやハヤシライスにも
ホールトマト缶を使えばカレーやハヤシライスなどのごはんにかけるルーもおいしく作れます。
例えば、鶏肉をバターで炒めて、ホールトマト缶、カレー粉、生クリーム、ヨーグルトで煮立たせれば酸味と甘みのバランスが絶妙なカンタン「バターチキンカレー」の出来上がり。
トマト缶を使ってエスニックな料理も作れちゃうなんて驚きですよね!
カットトマト缶の特徴と使い方
カットトマト缶には、丸い形をした「ロマーノ種」というトマトが使われていることが多いです。
果肉がしっかりとしていて、カットされているため種も概ね取り除かれています。煮込み料理だけでなく、
料理の仕上げに加えてトマトのフレッシュさや形を残す調理法がおすすめです。
さっぱりと味わえるスープ料理に
カットトマト缶でさっぱりとスープにするのもおすすめ。トマト缶の旨味でシンプルなのにちょうどいい酸味と野菜の甘みを楽しむことができます。温めて食べるのはもちろん、冷やして食べるのも口の中がさっぱりしてよりトマト本来の味を堪能することができます。
トマト本来の味を生かしたサラダドレッシングに

Photo by Louis Hansel on Unsplash
カットトマト缶の味を生かしたドレッシングにするのもいいですよ。
オリーブオイルに塩コショウを混ぜるだけでも立派なドレッシングに! シンプルなドレッシングであれば、ステーキに添えておいて味変を楽しむのもありです。
かんたんあえるだけ! 冷製パスタ料理に
カットトマト缶に、オリーブオイルに塩コショウ、レモン汁に少量のニンニクのすりおろしを混ぜてパスタと和えればおしゃれな冷製トマトパスタに! お好みでお魚なども一緒に和えても◎
お好みでバジルを添えて、アクセントを出せばお家でレストラン気分を味わえちゃいそう。
あらごし・ペースト缶の特徴と使い方
あらごし・ペースト缶は、味わい濃く赤い色が強いので、煮込みにもスープにもパスタにもよく合います。さっぱりというよりも濃厚さが際立つので、少量でもコクがでます。
また、食材にからみやすいのも特徴です。
トマト缶の余りの保存方法
開封後、トマト缶が余ってしまった! というときに便利な保存方法も紹介します。
余ったトマト缶は、缶に入れたまま保存するのはNG。金属臭が移ったり変色してしまうことがあります。余った分は缶から取り出し、密閉性の高い保存袋に入れましょう。その際、空気をしっかり抜くことが酸化を防ぐためのポイントになります。
また、冷蔵庫で保管する場合は、2日以内を目安に使い切りましょう。長期保管したい場合は冷凍保存も可能です。解凍の際は、冷蔵庫、もしくは電子レンジを使用するといいでしょう。もちろん冷凍のまま調理することも可能です。
トマト缶に関するQ&A
トマト缶のカロリーは?

400gのカットトマト缶の場合、1缶あたりのカロリーは、約80kcalです。
トマト缶の関連記事はこちら!
保存がきくので常備しておくのもいい
今回はトマト缶の種類に合わせておすすめ商品をご紹介しました。トマト缶はさまざまな料理に使え、また、保存がきくので、常備しておくと便利です。
本記事で紹介した内容を参考に、お気に入りの商品を見つけて、アレンジ料理を楽しんでくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
栄養士免許取得後、食品会社に勤務。プライベートブランド商品の開発過程に携わる。 その後、料理研究家のもとで修行後、栄養士、料理家として独立。 現在は、自身のスポーツ経験、栄養士の知識を活かし、 スポーツ専門学校でスポーツ栄養学の講師や、CM、書籍、雑誌、料理教室等を開き、多方面で活動中。