防災セット・非常用持ち出し袋に必要な中身とは? 本当に必要なものをチェック!
防災セット・非常用持ち出し袋の準備で大切なのは、必要なものをもれなくしっかり準備しておくこと。水や乾パンなどは思いついてもそれ以外はなかなか難しいですよね。
ここでは、最低限必要なものの事例を紹介します。
一次持ち出し品のリストをチェック
災害発生時にすぐに持ち出すべき、必要最低限の備えのことを「一次持ち出し品」といいます。避難生活の初日をしのぐための物品で、たとえば飲料水や非常食、携帯ラジオや常備薬、軍手やタオルなどです。
どのようなものを用意すべきかは、各地方自治体が用意している「一次持ち出し品リスト」を参照にするとよいでしょう。自治体HPで公開されており、印刷してそのままチェックリストとしても使用することもできます。
人によって必要性が異なるものも
一次持ち出し品は、万人に共通といえるものもあれば、その家族に必要なもの、また家族の誰かにとって必要なものと必要性のレベルが異なる物品もあります。たとえば乳幼児のいる家庭、高齢者のいる家庭では必要なものに違いがあります。また、コンタクトレンズやメガネも要不要があります。
防災セットとしてまとめて購入した場合、足りないものがある可能性もあります。必要なものリストと照らし合わせて、家族に最適な一次持ち出し品セットを準備しましょう。
持ち出し品の中身がそろっている場合は、防災セットの購入でなく、リュック(非常用持ち出し袋)のみの購入でもよいですね。
自宅には約1週間分の備蓄をしておくのがベター
緊急時は、防災セットを持って避難所に向かうこともありますが、自宅での避難となる場合も多いです。電気や水道、ガスも止まっている自宅で過ごすには、しっかり自宅にも生活必需品を備えておくことが大切です。
防災セットや非常用持ち出し袋の中身だけではなく、自宅にも最低でも1週間分の食料や飲料、生活用品の備蓄を行なっておきましょう。
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防災セット・非常用持ち出し袋の選び方 防災士が教える!
台風や地震など、いつなにが起こるか分からない場合に備えて、水や保存食、常用薬、簡易トイレ、ラジオ、ライトなど、避難するために最低限必要なものがセットになっているのが、防災セット。
1人用のものから、2人用や3人以上、非常用持ち出し袋のようにリュックのみ販売されているものなど、さまざまな商品が販売されています。
防災士の瀬尾さちこさんと鈴木ひろ子さんのアドバイスをもとに、防災セット・非常用持ち出し袋の選び方を紹介します。ポイントは下記の5つ。
【1】「1人に1つ」選ぶ
【2】着替えが入る余裕のあるか
【3】持ち運びやすさ
【4】防水・防火などの加工
【5】デザイン
上記の5つのポイントをおさえると、より具体的に自分に合う防災セット・非常用持ち出し袋を選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】防災セットは1人に1つが大原則
災害被害を軽減する原則は「自助、共助、公助」だと言われています。「家族の分は、まとめてお父さんが……」という考えのご家庭もあるかもしれませんが、緊急避難が必要になったとき、必ずしも家族全員で一緒に避難できるとは限りません。まずは、自分の身は自分で守ると考えてください。
また、避難所まで行く途中にはぐれてしまうという状況も考えられます。自分自身の命をしっかりと守れるように、ひとりひとつ、防災セットもしくは非常用持ち出し袋を用意しましょう。
一般的な重さの目安(大人基準)は、ものを入れた状態で男性で15kg程度、女性は10kg程度が限度といわれています。防災セット・非常用持ち出し袋の中には、着替えや薬、予備のメガネ、現金など、各自に必要なものを準備しておきましょう。
人数分まとまった防災セットもある
防災セットはひとりにひとつが原則です。自分のセットを自分で背負って避難することを基本としていますが、小さな子どもや足腰に不安のあるお年寄りがいるご家庭など、家庭の事情によってはそうできないこともあるでしょう。防災セットには、複数人用の商品も販売されています。
複数人用の防災セットは、まとめて購入することで安価にできるというメリットがあります。また、ランタンやラジオなど家族に1台でよいものはひとつにするなど共有できるものの数を減らし、荷物の軽量化と省コストを実現。保管スペースが狭くてもすむのもメリットです。
◯人用として販売していても、リュックは人数分そろっているセットもあります。もし、リュックが足りない場合はリュックだけ買い足しておきましょう。
それぞれの家庭に合った防災セットを
小さい子どもや足腰に不安のあるお年寄りに、同じ防災リュックを背負って逃げろ、というのは無理があるでしょう。必要物品の調整とともに重量の調整も必要です。備蓄量も家庭によって異なります。
防災セットは市販のものや推奨のセット内容を参考にしながらも、各家庭の事情に合わせたもの用意しておくことが大切です。防災セットは原則ひとりひとつですが、実際に避難できるかという点も考え、家族に合ったセットを準備しましょう。
【2】3泊分程度の着替えが入る余裕のあるものを
災害時には、電気や水道などのライフラインが復旧するまでに、1~3日程度(長い場合は1週間程度)かかると言われています。避難所に身を寄せていても、この期間は物資の配給もほとんどありません。
防災セット・非常用持ち出し袋は、この期間をいかに少ないストレスで過ごせるのかを考えて用意する必要があります。
最近では、実際に災害を経験された方の意見をもとにした防災セットが人気です。それに加え着替えなど、自分の必要なものを入れられる余裕のあるサイズのものを選びましょう。非常食や医薬品など、災害時だからこそ必要なものもありますが、基本的には1~3泊分程度の旅行の準備をするイメージで。
【3】持ち運びしやすいものを選ぶ
いくら防災セットの中身が充実していても、いざというときに持ち運べず不便だと意味がありません。そのため、防災セットや非常用持ち出し袋は持ち運びしやすいものを選ぶことも大前提です。
リュックタイプは背負うことで両手が自由に使え、持ち運びも便利なのでおすすめ。重いリュックを背負うことが難しいお年寄りなどは、キャリータイプが便利ですよ。しかし、災害時は何が起こるかわからず、道路などにゴミや瓦礫が散乱していることも。キャリー部分が取り外せるタイプだと、いざというときにも困らないでしょう。
【4】過酷な災害状況のときにも耐えられる加工がされているか
防災セット・非常用持ち出し袋は、避難の際には両手が空くもの、そして防水・防火などの加工が施されたものを選びましょう。両手が空くものであれば普通のリュックでもよいのではないかと考えがちですが、避難が必要になるような場合の状況をイメージしてみましょう。
災害時に自宅で待機できなくなるような状況というのは、大雨や火災が起こっていたり、家屋の倒壊が発生していたりと、過酷な状況のはず。このような状況にも耐えられる素材のものを選ぶことが大切です。
【5】インテリアに溶け込むデザインのものを
防災セット・非常用持ち出し袋は、どこに置いておきますか? 玄関や収納の中などにしまうという方も多いかもしれません。
しかし、現実に大きな災害が起こった場合、家具が倒れるなどして玄関までたどり着けず、リビングや寝室の窓から避難しなければいけない、ということもあります。また、収納してある戸が開かなくなるということも考えられます。
防災セット・非常用持ち出し袋はいつでも持ち出せるように、リビングや寝室などの普段過ごしている場所にそのまま置いておくと安心です。そのため、部屋のインテリアに溶け込みやすいデザインのものを選ぶのがおすすめ。近くには、底の厚めな靴も一緒に置いておきましょう。
防災セットのおすすめ商品
ここからは、うえで紹介した防災セット・非常用持ち出し袋の選び方のポイントをふまえて、防災士の瀬尾さちこさん・鈴木ひろ子さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します!
「1人用」「2人用」「3人以上用」と人数別に防災セットのおすすめ商品と、中身は自分で用意したい方のために「非常用持ち出し袋(リュックのみ)」のおすすめ商品も紹介します。
▼おすすめ11選【1人用】
▼おすすめ6選【2人用】
▼おすすめ5選【3人以上用】
▼おすすめ4選【非常用持ち出し袋】
各商品がすぐに見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ商品の比較一覧表
▼おすすめ12選【1人用】 女性や子ども向けの商品も!
まずは、「1人用」におすすめの商品をご紹介します。

スタイリッシュでインテリアに溶け込む
2012年度に日本で初めてグッドデザイン賞を受賞した非常用持ち出し袋。シンプルなデザインで、自立する形なので、リビングなどにもさりげなく置いておくことができます。日本防炎協会認定の防炎素材が使われており、火にも水にも強く、汚れにくい素材で作られています。
実際に被災された方の声をもとに防災士が組んだ避難セットが入っていますが、重量は約5kgと目安とされている重さよりもかなり軽量です。内部には各自必要なものを追加できるスペースがあり、ポケットもふたつついているので、貴重品などのこまごまとしたものも収納しやすいです。

水にも強い! 高品質素材のおしゃれなリュック
学校行事で使用するテントなどにも利用されている、高品質ターポリン素材を使用した非常用持ち出し袋です。高品質ターポリン素材は水と炎に強く、丈夫で軽いのが特徴。ファスナーからの雨水の侵入を防げるよう止水ファスナーが採用され、豪雨災害からの避難中も、非常用持ち出し袋のなかのものが濡れにくく作られています。
上部を大きく開くことのできる筒型のデザインは、避難時にも狭いスペースでなかのものが取り出しやすいです。また白地にロゴのみとシンプルなので、リビングなどに備えておいてもインテリアになじみやすいでしょう。

持ち運びに便利なキャリーつき
防災用品をそろえるとどうしても重量が重くなりがちですが、岸田産業『キャリーカート付きリュック 防災セット 1人用(8ー1400N)』は、リュックとキャリーの2wayで使えるので便利。最初はキャリーで使い、軽くなったらリュックで使うことができます。
また、キャリーは取り外し可能で、ふだん使いをして慣れておくといいでしょう。力のない高齢者でも使いやすいです。
万が一の災害時に必要最低限が揃ったセット
万が一の災害時、水や食料など最低限必要なものが30品揃った防災セット。避難所生活で使う機会が多いであろう、紙皿、ラップ、割りばしなどを個別に買いそろえるのは面倒ですが、この防災セットはすべて入っているので、手間が省けます。
ただし、災害情報を収集するラジオ、水や食料は含まれていないので、追加で用意する必要があります。なお、リュックは軽量のため、女性や子ども、高齢者でも持ち運びができます。
3WAY防災ライトつきで便利
3とおりの使い方ができる防災ライトが便利。5年間保存できる保存水と非常食がセットされており安心です。緊急ブランケットやカイロなども入っているので、避難所生活での寒さ対策も万全。
トイレ用品も充実しており、においが気にならず後片づけを容易にできる商品や、子どもの急な尿意に対応できる便利なセットもついているので、ファミリー用として利用が可能です。
持ち運びやすく機能性の高い防災リュック
一次避難に便利な生活必需品を中心とした内容物となっている防災セット。持ち運びがしやすいBOX型のリュックは、撥水加工です。反射板が上空から見ても分かりやすい位置にあることで、夜間や雨でも安全に避難できます。
さらに多目的に利用できるリュックがついているので、配給物の受け取りなどにも便利です。33種類の内容で、たっぷり大容量25L。女性でも容易に持ち運びでき、一時避難に便利なセットです。どれを買ったらいいか迷っているときは、候補に入れてみましょう。

軽量でスリムな持ち運びのしやすさが魅力
東日本大震災を経験した企業が製作している非常持ち出し袋です。リュックサックでも手持ちでも、ボディバックのようにも使えるバックはとてもスリムなため、隙間に備えておくことができます。重さも、約2.0kgと軽量。
また、防水タイプなので、雨の中の避難でも中のものが濡れにくいのはもちろん、バックに直接水を入れることも可能。災害時には10Lの水を入れられる、給水バックとしても使用できます。セットには、被災経験からセレクトされた20点が入っていますが、ご自身の必要だと思われるものを加えてカスタマイズした上で備えておきましょう。

消防士監修で安心の内容物が入ったセット
Relieved Life『防災セット ラジオライト+ランタン+充電器セット』は、効率よくセットされている防災リュックです。大容量なので、体力のある方はとくに便利。
また、女性がほしい大判のタオルなどを、リュックの下部にワンタッチで取りつけられるベルトがついています。
情報収集に必要なスマホの充電器が別についているのも魅力ですが、電池のチェックは忘れずにしましょう。

避難所で役立つ衛生用品がセットに
防災リュックのなかに、防災手帳やエアーベットが避難所生活にあるとホッとします。エム・ティー・ネット『非常用持出セット レギュラー1人用セット(hms10101)』は、避難生活に必要なものがほぼ入っていて、個人の常備薬や衛生商品を追加して入れておくと安心。
重量は10.8kgと、大人が持てる重さになっています。
女性に向けた非常用持出セット
女性防災士による、女性のために考案された防災セット。女性に必要な衛生用品を中心とした内容物と、避難所などでの被害に遭わないための防犯ブザーが含まれているのが特徴です。
レインカバーのついたリュックなので、雨の場合も中身が濡れることなく移動が可能です。2種類のライトは用途に応じて使いわけが可能なので、使い勝手抜群。女性ならではの問題を解消できる、エチケット用品が充実したうれしい商品です。
シーンに応じて使い分けられる3WAY仕様
「背負う・持つ・転がす」の3つの使い方ができる防災セット。リュックとして背負うのはもちろん、キャリーにもなるすぐれもの。こうしたキャリーバックにもなるタイプは、避難所で給水を受けるときにも持ち運びやすく、サポートしてくれて便利です。
また、リビングや玄関に置いても馴染みやすいスタイリッシュなデザインも魅力の1つ。セット内容も充実しており、防水かつ撥水性のあるリュックなので機能性を重視する方におすすめです。
▼おすすめ6選【2人用】 リュックが2つ付いている商品も!
続いて、2人用として販売されている防災セットのおすすめ商品を紹介します!
ヘルメット付きで危険から身を守る
避難所生活に必要なものはもちろん、避難中の事故(建物の倒壊や落下物など)からも身を守るヘルメットをセットに組み入れている点が特徴の防災セットです。ここで紹介しているのは2人用ですが、メーカーでは1〜5人用までバリエーションがあるので、家族構成に合わせて選ぶことができます。
リュックも人数分用意されており、リュックひとつあたりの重量は約3kgです。
デザイン、機能性にすぐれたリュックが特徴
デザイン性にもすぐれたリュックが特徴のLA・PITAの防災セットです。防災セットも持ち出しやすいように目につくところに置いておくのが理想。デザインにすぐれた本製品なら、リビングでも玄関でも設置がしやすいはずです。
また、リュックにはリフレクターやホイッスルを装備し安全性にも配慮、撥水加工もほどこされているのでリュックのなかのものをしっかり守ります。
2人用の防災グッズセットですが、リュックはひとつだけです。
リビングに調和しやすい防災セット
地震対策30点セットという商品名ですが、一般的な防災セットとしてもじゅうぶん役に立つ内容です。各家庭に合わせて中身を調整するのはどの場合でも同じなので、本製品をベースに自分たち用の防災セットをつくることができます。
2人分のセットに対してリュックがひとつのセットで、リュックの別売りもあります。キッズ用やシニア用といった仕様も販売されているので、家族構成に合わせて準備してもよいでしょう。
リュックは直方体で自立するので置き場所にも困りません。ひとめで緊急避難用とわかる「Emergency」の文字と十字マークがついています。持ち手に蓄光材が取り付けられているので、停電時でも場所がわかります。
丈夫な撥水リュック2つ付きの防災セット
2人用の防災セットだとリュックがひとつのだけということも少なくありませんが、本セットはリュックがふたつ付いています。防災リュックには収納力、耐久力も求められますが登山にも使える丈夫な撥水リュックがセットになっています。カラーも目立ちやすいオレンジやグリーンなどの4種展開なので、万一のときにも目につきやすいでしょう。
防災セットの中身は、保存水やタオル、ウエットティッシュなど必要なものがしっかりそろっています。東日本大震災で救援活動を行なった、消防士協力の災害マニュアルも入っているのもポイントです。
さまざまに使えるローラーバッグがポイント
V字デザインの反射板がついたローラーバッグは、夜間や非常時でも視認性が高く、肩がけにしたり、背負ったりできるなど、いろいろな状況に対応可能。28L(走行時には23L)の貯水タンクとしても使えます。
防災士の意見を元に揃えられた必要なアイテムがセットに。事前準備や震災時の対策が出来る防災マニュアルも付属しています。
長期保存が可能な非常食セットつき
非常食や保存水の期限は5年程度のものが多いなか、7年という長期保存が可能な水や食料が含まれている2人用の防災セット。1台で4とおりの使い方ができる多機能防災ラジオは、防水機能つきで携帯の充電機能も果たす機能性の高いアイテムなので便利です。
持ち運びしやすいキャリーつきで、リュックと別々に使うことができます。キャリーは水や給付された重いものを運ぶ際に利用できるため、かなり役立ちますよ。
▼おすすめ5選【3人以上用】 4~5人用も!
続いて、3人以上用の防災セットのおすすめ商品を紹介します!
選べるリュックが便利な防災セット
リュックが人数分セットになった3人用の防災セットです。40Lと20Lの2種類のサイズ、レッド、オレンジ、ブラック、グリーンの4色があり、好きなものを選ぶことができます。
40Lならセット内容が全て収納可能でまだ余裕があります。20Lだと分けて収納することになりますが、女性や子どもでもせおいやすいサイズです。家族構成を考えて、リュックの組み合わせを選ぶことができるのは便利な点です。
ほかには避難所での休息に便利な枕付きエアーマットやレインポンチョ、耳せん、防災ブックなどもついていますが、全て人数分(3つ)用意されています。
子どもがいる家族向けの大容量
35Lの大容量にも関わらずリュックの重さはたったの500gの超軽量。長時間背負っていても肩が痛くなりにくいベルト、必需品を入れておける豊富なポケットなどもついています。
アレルギー物質27品目不使用のライスクッキーは、子どもでも安心して食べることができ、不足しがちな栄養を補給できる野菜ジュースも含まれています。
背負う、持つ、転がすの3WAYで使える
背負う、持つ、転がすの3つの使い方ができ、状況に合わせた非難が可能です。バックのなかの荷物はベルトで固定されるため、揺れて持ち運びにくいという心配はなくなります。
また、南京錠付きでセキュリティも充実、丈夫な厚手のハンドル、高さ調節可能なスライドハンドル、リフレクターも搭載しており夜間の移動時も安心です。
防災士推奨、東京防災ブック付きの豪華セット
家族3〜4人用の防災セットです。
中身をピックアップしてみると、レインコートや簡易寝袋や携帯スリッパは4つ入っています。一方缶入り非常食6缶、マジックライス3食と食料はやや少ないです。軍手や呼び笛は3つ入りです。これらの情報から大人2名、子ども2名(うちひとりは未就学児)の想定でないかと思われます。
商品が到着したら中身をチェックして、家族構成や年齢に合わせて内容を調整するとよさそうです。大型デイバックと持ち出し袋がついていますが、誰がどれだけ持って避難するかも考慮して、リュックか持ち出し袋も買い足しましょう。
東京都が作成した東京防災ブック(B6版、340P)がついてきます。震災のシミュレーションや防災の備えについてかなりじゅうじつした本なので、東京都の方はもちろん、ほか地域にお住まいの方でも参考になりそうです。
安心安全の日本製でヘルメットつき
家族5人分をひとつにまとめた防災セット。日本製のヘルメットも含まれており、いざというときでも安全に避難できるので安心です。3日間生き延びるための内容物が入って約3kgという軽さなので、女性や高齢者も持ち運びが容易にできるでしょう。
夜間の移動に適したヘルメットライトや、火災の煙から呼吸を守る防煙フードなど、命を守るためのアイテムが充実した防災セットなので、万が一のために用意しておくと安心です。
▼おすすめ4選【非常用持ち出し袋】 生活用品や食料などは自分でそろえたい方に
中身は別途用意するので、持ち出し袋のみ必要というケースもあるでしょう。ここでは、非常用持ち出し袋(リュックのみ)を紹介します。
おしゃれなデザインの非常用持ち出し袋
防災セットでも紹介した、防災防犯ダイレクトの別売り持ち出し袋です。黒と白のカラー展開があり、どちらもスマートなデザインでリビングでも玄関でも違和感なく設置できそうです。
デザインもさることながら、自立できるという点が設置した際の印象をよりスマートに見せてくれます。自宅用としてだけでなく会社のロッカーに備えつけたりするにもちょうどよさそうな持ち出し袋です。
口が大きく開き詰め込みやすい持ち出し袋
日本防炎協会認定品の非常持ち出し袋です。銀色の本体はポリエステルにアルミ加工されたもので、熱風などからなかのものを守ってくれます。
マチ付きのリュックは、巾着袋のように口が大きく開くので、2Lのペットボトルのような大きなものでも入れやすく、収納力はじゅうぶんです。
ワンタッチロック仕様でかんたんに開け閉めできる
一見するとシンプルなシルバーのビニール袋のようですが、しっかりと難燃加工された防災用持ち出し袋です。袋の口は巾着のように紐でギュッとしぼるだけで、かんたんにロックされゆるみません。
外側のポケットはマジックテープ付きですぐに使いたいものを入れておくのに便利です。
マグネット式で玄関扉にくっつける防災バッグ
金属製の玄関扉にマグネットで取り付けておける防災バッグです。非常にシンプルな33cm四方のバッグは一見しただけでは、防災バッグには見えません。色もチャコールグレイ、チョコレートブラウン、ホワイトの3色で防災バッグらしからぬ、インテリア雑貨のような雰囲気をもっています。
持ち運び時には付属のベルトでリュックとして背負うことができます。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 非常用持ち出し袋の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの非常用持ち出し袋の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
瀬尾さちこさんからのアドバイス 防災士
定期的な点検で万全の準備を
災害時、避難しなければいけない状況になることはあまりないかもしれません。避難所に行くよりも、外へ出られずに、自宅で待機することになる方が圧倒的に多いはずです。
防災セット・非常用持ち出し袋は、持ち出さないときと持ち出すとき、両方の状況をイメージして選ぶことが必要になります。普段はインテリアに溶け込み、非常時は過酷な状況の中でも耐えられる機能を持ったものを選びましょう。
防災セット・非常持ち出し袋の中には、常に1~3泊程度宿泊できる準備をしましょう。季節ごとに中身をチェックして、入れ替えをすることも大切。そして非常用持ち出し袋の用意と同じくらい自宅避難(待機)ができるように、1週間程度の飲料・食料を備えておくことも重要です。
鈴木ひろ子さんからのアドバイス 防災士
持ち出す用は3日間、自宅には1週間を目安に用意
避難所生活をするために必要な防災用品を持ち出すリュックは、3日間を目安に用意しましょう。大切なのは、必ず「個人で必要なもの」「薬」「衛生用品」などを入れること。また、持ち運びできる重さにし、基本的に個人単位で用意します。
自宅にストックする防災用品は、1週間分を目安に用意しておきましょう。半年に一度は、中身のチェックも重要です。
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定期的な見直しは必須
情報を集めて、考えるほどに正解が見えにくくなる気もする防災グッズ準備。家族に必要なものが揃っているか、それを持って素早く避難できるかを考えて準備しましょう。
また防災グッズは定期的な見直しも大切。必要なものが変わっている場合も少なくありません。緊急時にあれこれ迷わずにすむように備えておくことが肝心です。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
整理収納を出発点に、防犯、防災、住まいづくりなど、日常をより快適に安全な環境で 過ごしていただけるために、一般家庭から企業までのコンサルティング業務やメディアでの 慣習などを行なっています。 愛知県東海市と岐阜県多治見市のコミュニティエフエムで、ラジオパーソナリティとしても活動。