耐震マットはどう選ぶ? 防災士が解説!
防災士の鈴木ひろ子さんに、耐震マットを選び方を教えてもらいました。ポイントは下記の5つ。
【1】サイズ
【2】乗せるものの重さ
【3】貼るタイプは長さに注意
【4】素材
【5】カラー
上記のポイントをおさえることで、より具体的に自分に合う耐震マットを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】固定したいもののサイズで選ぶ
DIYアドバイザー・防災士・福祉住環境コーディネーター2級
耐震マットは丸型や四角型、自分仕様にカットして使うものなど、さまざまなサイズや形状があります。たとえば、丸や四角の大きいサイズのものは、家具・PC・TV・大きな花器など重量があるものや、サイズが大きいものの固定に便利です。また、小さいものだと花器や小物入れ、文房具入れなどの固定に使えます。
再利用できる耐震マットは水洗いすることで粘着が復活するので、模様替えなども気軽に行えます。ただし、耐震強度は平らな面に密着させて初めて効果を発揮するので、設置場所には注意しましょう。
【2】乗せるものの重さで選ぶ

出典:マイナビおすすめナビ
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耐震マットは商品ごとに耐荷重が決まっています。乗せるものとマットの耐荷重があわないときは、使用する枚数を増すことで効果をあげることもできますが、それはあくまでも緊急的な措置。必ず耐荷重を確認してから使用するのが基本です。
家具に使う耐震マットを選ぶときは、家具本体の重さだけではなく、家具のなかに荷物が入った状態を想定しておくことを忘れないようにしましょう。
【3】家具の下に貼るときは、長さをポイントに選ぶ
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家具の下に貼る耐震マットは、マットを貼ることで家具を少し後ろに傾かせ、前後の揺れに耐えられるようになっています。この構造を活用するために、まずは取りつける家具の幅を測り、必ず長さを合わせて使うことが重要です。長すぎた場合は、家具と同じサイズにカットして使えばOK。
逆に短すぎると効果が出ないばかりか、かえって家具が不安定になってしまうので注意しましょう。
【4】素材で選ぶ
耐震マットを選ぶうえで素材をチェックすることも重要です。素材によって特徴はさまざま、特徴ごとに説明するので参考にしてください。
粘着力と伸縮性をチェック!
耐震マットを選ぶときは粘着力や伸縮性を確認することも重要です。粘着力が弱いと大きな揺れに耐えられず、家具が転倒する場合もあるので注意しましょう。
また、凹凸のある家具に耐震マットを使いたい場合は、伸縮性がある素材のものを選びましょう。家具や床の隙間を防いでしっかり安定させてくれます。
洗えるものであれば、繰り返し使える
長期間使っていると、耐震マットにほこりやゴミが付着して粘着力が落ちる場合があります。
耐震マットの中には、ジェルマットなど水洗いで再利用ができるものがあるので、長く利用したい場合が水洗いできる耐震マットを候補にいれてみるのもおすすめです。
【5】耐震マットのカラーで選ぶ
耐震マットは乗せるものの色にあわせて選ぶのもひとつの方法。マットには透明・ブルー・黒などの色がありますが、テレビなら黒にするなど、同系色にすると目立つことなくすっきり見えます。
ただし、場所によっては貼ってあることがしっかりわかる色をあえて選んだほうがいいこともあります。耐震マットは、過度な熱が加わることで溶けることもありますので、5~7年位の目安で貼り替えが必要なため、気づきにくい場所に設置する場合は、耐震マットに色があるとわかりやすいです。場所にあわせてベストな色を見極めましょう。
耐震マットおすすめ17選 防災士おすすめ商品も!
うえで紹介した耐震マットの選び方のポイントをふまえて、防災士の鈴木ひろ子さんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。





対荷重は4枚で100kg、強力タイプの耐震マット
4枚で100kgまで耐えられる、強力タイプの耐震マットです。ジェルタイプなので、使用したい家具やテレビ、パソコンなどの下に置くだけ。しっかり粘着して、家具を固定します。自宅ではもちろん、オフィスのOA機器の固定にも活躍しますよ。
家具を移動するときには、ジェルはきれいに剥がれるので、家具や家にダメージを与える心配はありません。汚れたら水洗いして、繰り返し使えます。振動も吸収するので、プリンターの下に使用するのもおすすめですよ。
大切な家具を保護!ベストセラーの耐震マット
累計販売数5万個以上、ベストセラーの耐震マットです。震度7の大地震にも対応、厚さ5mmのジェルが、大切な家具などを大きな揺れから守ってくれます。
何度でも貼り直せるので、模様替えや家具の移動が可能なのも嬉しいですね。定期的に水洗いして表面のホコリや汚れを取ることで、粘着力を持続させられます。カラーは透明とブルーの2色展開。用途や使う場所に合わせて、お好みのカラーを選んでください。家庭やオフィスでの使用がおすすめですよ。
丸型タイプの透明耐震マット
透明タイプで、設置しても外観を損ねない耐震マットです。厚みが2mmと薄めの製品なので、小型の家電やAV機器、置物やコレクションなどへの使用に向いています。震度7の地震まで対応。大きな揺れから家具や家電を守ってくれますよ。
珍しい丸型タイプなので、丸みのある形状のものに使用すれば、角形と違って角がはみ出る心配もありません。水洗いができて、繰り返し使用できるので経済的。5〜7年使用できる耐久性の高さが嬉しいですね。
プラスチックへの影響が少ない素材を使用
耐震マットを使いたいけれど装着部の変色や変質が気になる方におすすめな耐震マット。イソブチレン樹脂で作られているので、プラスチック素材への影響が少ないのが特徴です。
透明タイプなのでインテリアの邪魔になりにくく、更に水で洗い流して繰り返し使えるのも嬉しいポイントです。
-20~70℃に対応!熱が出やすい家電にも
熱が出やすい家電や、屋外に設置しているものに使いたい場合におすすめな耐震マット。横揺れに強いエラストマー樹脂を使用しているので、パソコンやモニターなどの大切な家電への利用にもおすすめです。
また、粘着面をはがしてもベタつかず、あとが残りにくいのも嬉しいポイントです。
地震の揺れを軽減する耐震マット
強力な粘着力で、地震の揺れによる家具や家電の転倒を予防する耐震マットです。厚さは5mmで、重量のある家具でもしっかりと支えて揺れを軽減するので、大きな地震が起きたときの危険を予防できますよ。
設置前には、家具や棚の底面のホコリをしっかり除去してから使用してください。耐震マットに、固定したい家具をしっかりと押し付けるように設置するのがポイントです。大型の家具の場合、家具の4隅に耐震マットを使うことで、より高い防振効果が期待できますよ。
家具の下に置くだけ、設置が簡単
家具の前面下部に敷くことで、地震発生時に大事な家具を揺れから守り、転倒しにくくする効果のある耐震マットです。幅は90cmと長めなので、長すぎる場合には家具の幅に合わせてカットします。ハサミで簡単に切れるのが嬉しいですね。
ネジや釘などの工具を使うことなく、手軽に耐震予防ができるのでおすすめです。家具の下に置くだけなので、突っ張り棒などに比べて見た目もスッキリ。インテリアの邪魔にならないのもポイントです。
4Kテレビに最適な耐震マット
60型までの4Kテレビに使用できる耐震マットです。粘着ジェルタイプなので、テレビスタンドの細いフレームにもしっかり吸着。地震の揺れでテレビが点灯するのを防いでくれます。震度7相当の大地震にも対応。
繰り返し貼れて、水洗いもできます。表面にホコリなどが付いたら、水で洗って乾かしてから貼りなおせば、性能はそのままなのが嬉しいですね。耐久年数が5〜7年と長いので、もしものときに備えて準備しておけば、急な災害でも安心です。
格子状の底面で耐震効果アップ
置くだけで工事不要、接着剤も使わない、ゴム素材の耐震マットです。洗濯機や冷蔵庫、AV機器などに使用できます。底部が格子状になっているので、従来の製品よりも耐震効果がアップ。
洗濯機や冷蔵庫の振動音も抑えられるので、地震のときだけではなく、いつものお洗濯でも機能を発揮します。多くのメーカーの洗濯機や冷蔵庫に使用できる形状なのが嬉しいですね。カラーはブラックで、インテリアの邪魔をしないのもポイントですよ。
家具の転倒を予防する耐震マット
家具の下に敷いて、棚などが地震で倒れてくるのを予防する効果のある転倒防止マットです。強度のあるエストラマー樹脂製で、家具を傷つけることがありません。振動を吸収し、地震の際の家具の揺れを抑えます。
工具が必要ない置くだけ設置タイプなので、簡単に使用できるのが嬉しいですね。焼却しても有毒ガスを発生しない素材で、環境にも優しいのがポイントです。家具のサイズに合わせて、ハサミで切って長さ調節ができるので便利ですよ。
ハサミで好きな形にカットできる耐震マット
地震の揺れを吸収して抑えてくれる、ゴム素材の耐震マットです。色はブラック。洗濯機や冷蔵庫、AV機器など、振動や地震のときの転倒が心配な家具の下に敷いて使用してください。家具の重みによる床のへこみを防ぐ効果もありますので、家の中のさまざまな場所で活躍しそうですね。
ハサミで好きな形にカットして使えるので、小さなAV機器やフレームの細いテレビなどにもフィットします。接着剤を使わないので、家具や家を傷める心配がありません。
自宅やオフィスで活躍する滑り止め耐震マット
弾力のある素材で、地震の揺れを吸収して転倒や横滑りを防ぐ耐震マットです。家具や洗濯機、冷蔵庫やAV機器など、家の中のあらゆるところで活躍。設置する家具の形に合わせて、簡単にカットできるのも嬉しいですね。
工事が必要なく、接着剤も使わないので、女性でも手軽に設置できます。重い家具の床のへこみ対策や、洗濯機や冷蔵庫の振動の軽減にも役立ちます。パソコンやプリンターの下にも使えるので、自宅だけではなく、オフィスなどでの使用もおすすめですよ。
「耐震マット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 耐震マットの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの耐震マットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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耐震マットは、電子器具や電気器具・小物などを地震から守るのに非常に役立ちます。選ぶポイントは、乗せるものの重さやサイズに合ったものを使うこと。重さやサイズが合わないと、せっかくの耐震強度を発揮できません。
設置する場所の材質もあわせてチェックすることが重要です。布・ポリプロピレン・ポリエチレン・フッ素加工されたものなどは、取り付けることができないことも。また、ものをつるすことはできませんので、使用法はきちんと守りましょう。
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DIYアドバイザーを取得後、NHK「住まい自分流」の番組講師出演。 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW:10回、日本ホビーショー:2回、イベントDIY講師:公民館・ホームセンター・小学校・生涯学習などで、DIY講師を行いDIY普及に貢献しています。 また、「快適住まい」をモットーに高齢者やお子様にやさしい住まいを提案しています。 最近特に注目の女性も取り組みやすいDIYも提案しています。 地域の防災アドバイザーをしています。