ビールの選び方
世界各国で愛されているビール。一口にビールといっても製法も味わいもさまざまです。みなさんが自分にとっての最高のビールを見つけてもらうため、ビール選びのポイントを一つひとつ紹介していきましょう。ポイントは下記。
【1】国産ビール or 海外ビール
【2】製造方法
【3】コク・キレ・のどごし・香り・色
【4】コスパ
【5】ビール好きなら「クラフトビール」も
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】国産ビールか海外ビールか
日本と海外とでは、文化も違えば法律や基準も違うので、ビールの種類や味わいも大きく異なってきます。
国産ビール
日本の酒税法では、ビールは麦芽、ホップ、水および麦その他の政令で定め得る副原料を原料として発酵させたもの。ただし麦芽比率は67%以上とする。と定められていましたが、2018年4月に麦芽比率が50%以上まで引き下げられ、果実や香辛料などがビールの原料として認められています。
日本は、副原料を使用しているビールが多く、飲み口が総じて軽快なものになります。オールモルトといわれる麦芽100%ビールは、麦の香りが強くコクのある味わいが特徴。サッポロの「エビスビール」やキリン「一番搾り」、サントリー「モルツ」などが麦芽100%で醸造されているビールです。
日常から気軽に飲むビールを探しているなら、国産ビールの中からおいしいと思えるビールを探してみるのもよいでしょう。
海外ビール
海外と一口にいっても国によってビールの特徴がことなります。有名どころをいくつかご紹介していくので、自分の好みに当てはまる国がないか見てみましょう。
▼ドイツ
麦芽100%のビールが主流。
▼ベルギー
大小さまざまな規模の醸造所がひしめきあいたくさんの個性的なビールが多い。
▼アメリカ
バドワイザーやクアーズなど世界的な人気ブランドがある。
▼タイ・シンガポール
日本のビールに近い味わいで飲みやすいビールが多い。
自分にとっての珠玉の1本を見つけるなら、海外ビールにもぜひ注目してみましょう。
【2】ビールの製造方法で選ぶ
ビールのタイプは発酵方法の違いによって、「ラガービール」と「エールビール」「自然発酵ビール」に分けられます。
ラガービール

出典:マイナビおすすめナビ
ラガービールは、発酵もろみの下面に沈む酵母を使い、低温(約10℃前後~それ以下)で長期間発酵(下面発酵)させて作られるビールのこと。現在日本で流通しているビールの大半がラガービールで、すっきりとした爽快なのどごしが特徴です。
エールビール

出典:マイナビおすすめナビ
エールビールは、発酵もろみの上に浮き上がる酵母を使い、常温(約16~24℃)で短期間発酵(上面発酵)させて作られるビールで、泡が少なく芳醇で濃厚な味わいのビールです。
こうした特徴をふまえつつ、お好みに合ったタイプのビールを選んでください。
【3】コク・キレ・のどごし・香り・色で選ぶ
ビールを選ぶ際にチェックしておきたいのが、コクとキレ、香りです。ビールの「コクとキレには、製造方法やメーカーによってさまざまな個性があります。具体的には、コクがあるビールの代表格は「キリンビール」、キレのあるビールの代表格は「アサヒビール」といえるでしょう。
また、香りもビールの好みを分ける要素のひとつにあげられます。とくに麦の香りが芳醇なのは、ヱビスビール」「ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール」「小麦のビール」などです。ビールを選ぶときは香りも気にしながら選んでみてください。
【4】コスパも考えるなら「発泡酒」や「第3のビール」も選択肢に
スーパーやコンビニなどでも手軽に購入できるビールですが、ここまでに紹介したビールのほかにも、「発泡酒」「第3のビール」といった選択肢も取り入れてみましょう。
この2つはビールよりも、価格が安くコスパがいいこと共通点ですが、糖質オフや糖質ゼロ、プリン体ゼロなど機能性を打ち出した商品が多く発売されているのも特徴のひとつ。
ここからはそれぞれどんなお酒なのかを説明していくので自分にはどちらが合うのか見てみましょう。
「発泡酒」とは
ビールと混同されがちな発泡酒は、麦芽比率が50%に満たないものや、原料の一部に麦芽または麦を使用しているものです。
また、麦芽比率が50%以上であっても、ビールの原料として認められていない副原料が入っていたり、副原料の規定量を超えてしまっても、ビールとは表記できません。パッケージには「発泡酒」と表記されています。
「第3のビール」とは
いわゆる第3のビールと呼ばれる飲料は、麦芽を使用していなかったり、発泡酒に別のアルコール飲料を混ぜたりしたもののことをいいます。
「第3のビール」と呼ばれる飲料は、以下2つの分類に分かれます。
・その他醸造酒(発泡性):麦芽を使用せず大豆などの穀物を原料にしたもの
・リキュール(発泡性):麦芽50%未満の発泡酒に蒸留酒(スピリッツ)を加えたもの
パッケージに「リキュール(発泡性)」や「その他の醸造酒(発泡性)」と表記されています。
【5】ビール好きなら「クラフトビール」も楽しい
全国各地に中小規模のビールの醸造所(ブルワリー)があり、その土地に根ざした地ビールや「クラフトビール」と呼ばれる多様な個性をもつビールが生産されています。
ビール通な方へのギフトなら、地ビールやクラフトビールがおすすめ。その地方の個性的な味を楽しめるほか、使用される副原料によって香りの種類も実にバラエティに富んでいます。ある程度ビールに慣れている方は、このようなビールを開拓してみるのもよいでしょう。
エキスパートからのアドバイス
お気に入りのビールで楽しいひとときを
今日、ビールは私たちのもっとも身近なお酒のひとつとなっています。ビールを飲み慣れるまでは自分の好みがわからず、どれを選んだらよいか迷ってしまうこともあるでしょう。
そのような方は、ここで紹介した選び方やおすすめ商品などを参考にしながら、ぜひいろいろとビールを試してみてください。自分の好みを知ることができれば、きっとお気に入りのビールに出会えることでしょう。お気に入りのビールとともに、楽しいひとときをお過ごしください!
ビールのおすすめ商品はコレ!
ここまでに紹介したビールの選び方をふまえて、ビールのおすすめ商品をご紹介します。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートである石関華子さんのおすすめ商品もご紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
▼国産ビール
▼海外ビール
▼発泡酒・第3のビール
▼クラフトビール
▼おすすめ商品の比較一覧表
▼国産ビール

最高にキレのある辛口ビールの代表格はコレ!
アサヒビールを代表する銘柄「スーパードライ」。日本の淡麗辛口なビールの代表格ともいえるこのビールは、世界でも熱狂的なファンを生み出すほどの人気ぶりです。
厳選された酵母と、独自の発酵技術を用いて作られたラガータイプのビールで、クリアで辛口の味わい、さらりとした口あたり、シャープなのどごしが特徴。仕事が終わったあとや食事の前、お風呂上がりなどにグビグビと飲みたいビールですね。ほかにもバーベキューや夏場の屋外でのレジャーシーンなど、あらゆる場面で楽しめます。
ファンが多いことから、お中元やお歳暮などの贈答用にもよく選ばれているビールです。

マイルドな味わいで食事にも合わせやすい缶ビール
明治時代から現代にいたるまで、日本のビール市場を牽引(けんいん)してきたキリンビール。その看板商品が、このキリン『一番搾り生ビール』です。
一番搾りの麦汁だけを使用して作られているため、上品なコクと旨味のあるマイルドな味わいに仕上がっています。雑味も少ないため、ビール初心者の方でも比較的飲みやすいでしょう。
さまざまな料理と相性がよいので、食事と合わせて楽しむのがおすすめです。幅広い年代の人に愛されているため、得意先の企業などへの贈りものにしてもよろこばれるでしょう。

原料にこだわったプレミアムビールの筆頭
明治9年創業の「札幌ビール」をルーツとしているサッポロビール。大手ビールメーカーのなかでも、とくに長い歴史があります。サッポロビール『黒ラベル』と並んで二大看板商品のひとつとなっているのが、こちらの『ヱビスビール』です。
原料に使用されているのは、ドイツのビール純粋令にのっとり、麦芽とホップ、酵母、水のみ。そのため麦ならではの芳醇な香りと豊かなコクが楽しめ、まさにプレミアムビールと呼ぶにふさわしいビールといえるでしょう。
ちょっとリッチな食事をするときのおともや、お祝いの席にもぴったり。高級ビールというイメージも浸透しているので、ギフトや手土産にもおすすめです。

女性に人気! エールタイプのプレモル
サントリーを代表するビールの銘柄といえば「ザ・プレミアム・モルツ」。こちらの『ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール』は、日本のビールに多いラガータイプではなく、海外で多いエールタイプのビールです。
独自の酵母によって生み出されるさわやかな香りとフルーティーな味わいが特徴で、ビール初心者の方やビールの苦味が得意ではない方でも比較的飲みやすいでしょう。おいしい料理と一緒にゆっくりと味わって飲みたい一本ですね。女性からの支持が高いため、女子会などでも重宝するでしょう。
高級感のあるパッケージなのでお歳暮などのギフトに
麦芽の芳ばしい香りと、ほんのりとした甘みを感じることができる味わいの黒ビール。長時間煮沸することで香りやコクを引き出しています。
また、厳選された麦芽を原料としているため、しっかりと煮沸しているのに苦味がすくないのも魅力のひとつ。黒ビール好きにはもちろんですが、あまり黒ビールを飲んだことの無い人の挑戦の1本にもおすすめです。
プレモルの最高峰を味わおう
さわやかな香りとフルーティーな味わいで人気な『ザ・プレミアム・モルツ』。無濾過で仕上げることで旨味成分をより多く残しました。
ノーマルなモデルと比べて濃密で上品な味わいとなっているため、ビール好きの方はもちろん、普段プレモルを愛飲している方へのプレゼントにもおすすめですよ。
旨味とさわやかさのバランスが絶妙
ビールらしい麦の旨味とさわやかなあと味のある、サッポロビールの代表的商品です。食事と一緒に飲みたいバランスの取れた味わいが特徴。これまで以上にひと口めのうまさを楽しんでいただけます。
長年黒ラベルを飲んでいると、一度ほかのビールに浮気しても、結局黒ラベルに戻ってくるという方も多いのではないでしょうか。
130年以上愛されてきた定番商品
一番搾りとともに、キリンの代表的な銘柄であるラガービール。130年以上愛され続けてきた伝統のあるビールです。
苦味とともにコクや旨味・キレのバランスもバッチリ。ホップの苦みとさわやかな香りが、変わらず愛されてきたラガービールの魅力です。ほかのビールを飲んでからラガーに戻ると、「やっぱりこれでないと! 」と実感されることでしょう。
北海道限定! すっきり飲みやすい
北海道限定で販売されている、『サッポロクラシック』。副原料を一切使用せず、麦芽100%でつくられた生ビールです。麦芽100%でありながら、ドイツビール古来の製法によりすっきり飲みやすい味わいなのも特徴。ホップはファインアロマホップのみを使用し、さわやかなのどごしを実現しています。
北海道の方々に感謝の気持ちを込めてつくられており、カニやウニなどの海の幸、ジンギスカンやラーメンなど、北海道の名産品とも相性抜群! ビール好きの方へのお土産としてもぴったりです。
▼海外ビール
デンマーク王室御用達ビール
厳選した麦芽を100%使用したラガービール。デンマークはもちろん世界140か国を超える国々で愛飲されている北欧を代表するビールです。ポップの香りやマイルドな旨みが味わえて、後味もクリア。クラブボトルで飲めば雰囲気も楽しめます。
フルーティーですっきりした飲み口
日本でも知る人の多い人気ブランド「ハイネケン」は、オランダのアムステルダムで生まれたビールです。人気の秘密は、フルーティーな香りとバランスの取れたすっきりした味わい。独自の「ハイネケンA酵母(イースト)」が使用され、麦芽100%のコクに飲みやすさが加わったプレミアムビールです。
世界でもトップクラスの人気と知名度
日本で定番となっているのが、アメリカンビールのバドワイザー。日本だけでなく、世界80カ国以上で販売されており、多くの方に愛されているビールです。ビールの醸造に30日ほどかけ、じっくり丁寧に作り上げられているのが特徴。スッキリとした味わいで、女性でも飲みやすいのが魅力です。
日本でも有名なホワイトビール
ベルギーのヒューガルデン村にある醸造所でつくられているホワイトビールです。麦芽とホップはもちろん、副原料にコリアンダーシード、オレンジピールなどのスパイスを使用しています。そのため、柑橘類やアプリコットのような香り、さわやかな酸味を味わうことができます。
飲みやすい味わいなので、はじめてクラフトビールを飲む方や、女性にもおすすめ。日本でもよく知られている人気のホワイトビールなので、試しやすいでしょう。
日本人の舌にも合う香り豊かなケルシュビール
正統派のケルシュビールを得意とする老舗醸造所、ガッフェル・ブラウアライ。同ブルワリーの中でも特に人気が高いのがガッフェル ケルシュです。通常ケルシュビールは大麦麦芽のみで造られることが多いですが、ガッフェル ケルシュは大麦麦芽にプラスして小麦も使用。一般的なケルシュビールよりもさらにフルーティーな香り高いビールとして知られています。
ドライな飲み口と爽快な喉越しで、ピルスナーに馴れ親しんでいる日本人の舌にもマッチします。
自然発酵によるビールの代表選手
味わいや製造年の異なる複数のランビックをブレンドして自然発酵させたビール。二次発酵はおおよそ1年程度行われています。「カンティヨン・グース」は有機原料を使用。レモンや酢のような強い酸味とキレが特徴で、一度飲んだら忘れられない味わいです。
ピルスナーの元祖として知られるビール
ラガービールのスタイルでもっとも有名なピルスナー。今や世界中で愛されているピルスナーの元祖として知られるのが、このピルスナーウルケルです。
中央ヨーロッパ・チェコの代表的な銘柄で、スッキリした飲み口・ほどよい苦味とフレッシュな香りが魅力。世界中に根強いファンがいる、ビール好きな方ならどんな方にも飲んでほしいラガービールです。
青りんごの香りがさわやかで飲み口も軽快
ベルギーの白ビールに青りんごの果汁を加えたフルーツビール。ジュースのようにゴクゴク飲める軽い味わいです。ビールが苦手な人でも美味しく飲めるのがこのビールの良さ。食前酒やデザートのお供にも最適です。
なめらかでクリーミーな高級感のある黒ビール
1795年に創業したイギリスの老舗ビールメーカー「ギネス」が販売する黒ビール。高級感のあるダークカラーときめ細やかな泡が特徴です。麦芽とローストした大麦が絶妙なバランスを生み出し、甘みと苦みを楽しめます。
なめらかな口当たりで、クリーミーな仕上がりで飲みやすいビールです。世界的に人気なギネスビール、黒ビール好きなら一度は飲んでおきたい銘柄でしょう。
▼発泡酒・第3のビール
北海道産の素材にこだわった至極のビール
北海道産にこだわり、北海道産の大麦麦芽を使用し、富良野産ホップを一部使用している発泡酒。素材のうまみを引き出すために、低温熟成、低温ろ過を行なった製法を行なっており、生ビールのようなみずみずしさを実現させています。
アルコール度数も5.5%と一般的なビールより若干高め。素材にこだわった爽快な味わいを楽しみたい方に向いています。
うまみのバランスが絶妙
サントリーから販売されている第3のビール。国産麦芽と天然水を100%使用し、アロマホップとビターホップをバランスよく使っているのが特徴。麦のうまみとさわやかな後味を楽しめます。
さらに、「三段階うまみ抽出製法」を組み込み、仕込釜の麦汁を煮出す際に、三段階の温度帯でていねいにうまみを抽出しています。
『金麦』以外にも、力強い飲みごたえの『金麦 ゴールド・ラガー』や、糖質を75%オフした『金麦 糖質75%オフ』の商品もあります。
糖質70%オフ! 女性でも飲みやすい
こちらの商品はキリンビールから販売されている発泡酒。ビールと製造工程は同じですが、独自技術で糖質70%オフを実現している商品です。「ビールは好きだけど糖質が気になる……」という方にぴったり。さわやかなおいしさが特徴なので、女性でも飲みやすいでしょう。
淡麗シリーズにはこの商品以外にも、プリン体・糖質0を実現した『端麗プラチナダブル』なども販売されています。
自社の二大ブランドの原料と技術を取り入れる
『黒ラベル』や『ヱビスビール』を販売するサッポロビールが販売する、第3のビールです。
『黒ラベル』に使用している旨さ長持ち麦芽と、『ヱビスビール』に使われているドイツのバイエルン産のアロマホップを一部使用。さらにふたつのビールの仕込み方法も取り入れており、サッポロビールの二大ブランドともいえるビールの技術を融合させた商品です。飽きのこない飲みごたえと力強い味わいをしっかりと楽しむことができます。
泡までおいしい! 食事にもぴったり
「泡までおいしいと、食事もおいしい。」というキャッチコピーでアサヒビールから販売されている第3のビール。厳選された麦と濃厚な麦芽、アロマホップなどを使用し、旨みを最大化するこだわりの製法でつくられています。
いつまでも飽きのこない、クリアなおいしさを楽しむことができます。メーカーの公式ホームページでは、そんな『クリアアサヒ』に合う最強おつまみレシピを紹介していますので、食事に合わせるのもおすすめです。

コクと飲みごたえ抜群の安い新ジャンルビール
2018年3月の発売以来、累計出荷本数が10億本突破した『本麒麟』。新ジャンルのいわゆる第3のビールとして販売されています。
原材料のホップには、ドイツ産のヘルスブルッカーホップを一部使用し、力強いコクを実現。アルコール度数は6%と、通常のビールに比べて少し高いのも特徴です。
酒税法上ビールとは表記できないため、ビールより価格がおさえられていますが、しっかりとした飲みごたえとコクを感じることができます。
▼クラフトビール
チョコレート麦芽使用のほろ苦くてうまいビール
神奈川県厚木市でスイーツビールを手がけるサンクトガーレン。そのなかでもこちらの『スイートバニラスタウト』は「ジャパン・ビア・フェスティバル2007」や、「ワールド・ビア・アワード2015」などで数々の賞を受賞しています。
チョコレート麦芽を使用した黒ビールにバニラの甘い香りが溶け込み、バニラチョコのようなあと味です。ビールが苦手な方でも楽しめるおいしさです。母の日などプレゼントにもよろこばれそうな商品です。

岩手県の天然水仕込みのクラフトビール
日本の地ビールやクラフトビールのブームを牽引(けんいん)してきた銀河高原ビール。岩手県の天然水を使用し、伝統的な製法にこだわってビール作りを行っています。そんな銀河高原ビールの定番の銘柄となっているのが、こちらのエールタイプの小麦のビールです。
小麦麦芽と大麦麦芽をふんだんに使用し、岩手県の天然水で仕込んだぜいたくな一本です。香り高く、口あたりがなめらかなのが特徴で、休日のリラックスタイムや旅行中などにゆっくりと味わいたいビール。コクも適度で飲みやすく、クラフトビールの入門用としてもおすすめです。

サツマイモが香る埼玉県川越市の甘口地ビール
クラフトビール愛好家から絶大な支持を得ているコエドビール。歴史的にも江戸とのつながりが深く、現在も江戸の風情を残していることから、埼玉県川越市は「小江戸(こえど)」と呼ばれています。協同商事はその川越とともに歩んできたクラフトビールメーカーで、川越産のサツマイモを原料に使用したビールで一躍有名になりました。
そんなコエドビールを代表する銘柄がこの紅赤。上質な麦芽とサツマイモ(武州小江戸川越産金時薩摩芋紅赤)を原料としており、サツマイモ由来の赤みがかった色合いと、焼き芋のような甘い香りが特徴です。コクと旨味もじゅうぶんな、味わい深いエールタイプ。ビール通な方へのギフトにもおすすめです。

夏に飲みたい沖縄県生まれのビール
夏に飲みたいビールの定番といえばこちら。「ドラフト」とはビールの製造過程で熱処理をしていない生ビールのことで、クリアで爽快な味わいが楽しめます。また、厳選された原料により、ビールらしい豊かな香りとまろやかな風味が感じられ、バランスの取れた一本です。
苦みが比較的穏やかなため、ビール初心者の方や、ビールの苦みが苦手な方でも飲みやすいでしょう。海水浴やキャンプなどのアウトドアにぴったりです。

香り豊かなクラフトエール
クラフトビール市場を牽引する、長野県佐久市にあるヤッホーブルーイング。そのなかでも人気の高いビールが『よなよなエール』です。「夜な夜な、多様なビールが楽しめるような世の中になってほしい」という作り手の願いが、この商品名の由来になっているのだそう。
カスケード種のアロマホップが使用されており、グレープフルーツのような柑橘系の香りとバランスのよい味わいが特徴のアメリカンエールビールです。冷蔵庫の温度より少し高めの温度(13℃がベスト)で飲んで、その豊かな香りとコクを楽しんでください!
ガツンとくる苦味と辛味がクセになる
アルコール度数が7%と高く、強烈な苦味と深いコクが特徴のインディア・ペールエール(IPA)というタイプのビールです。苦味のもととなるホップの量を一般的なビールの4倍、コクを作り出すモルト(麦芽)を2倍使っているからこそ出せる味わい。
一口飲んだら、それこそ青鬼のような表情になりそうですが、苦さや辛さとおいしさのギャップがクセになる味わいです。辛口のビールがお好きな方に向いています。
▼おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ビールの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのビールの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】ビールの疑問を解決!
ビールの苦味の正体は何?苦いものを見分けるにはどうしたいいの?

ビールの独特な苦味の正体は、原料となる「ホップ」からくるものです。
どのくらい苦みが強いか確認したい時は、「ホップの量」「ホップに含まれるα酸の量」「煮込み時間」に着目してみましょう。量が多ければ多いほど、時間が長ければ長いほど苦味が増していくので苦味が苦手な方はチェックしてみてくださいね。
ビール初心者はどれを選べばいいの?

初めてビールに挑戦する方には、苦さが控えめな「ホワイトビール」がおすすめ。
商品選びで迷った方には『ヒューガルデン・ホワイト』がおすすめです。フルーティーな味わいで初めての方や、女性にも飲みやすい味わいですよ。
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いろんなビールを試して好みのものを探そう!
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートでビールにも詳しいの石関華子さんへの取材をもとに、ビールの選び方とおすすめの商品を紹介しました。
仲間との宅飲みやひとりの晩酌などで気軽に飲んでいるビール。「このビール、キレがいいんだよね」「コクがある! 」などのように、ビールの味わいを表現することが多いでしょう。この記事を読んでビールの奥深さがわかると、好きなビールがもっとおいしく感じたり、今まで知らなかったビールがとても飲みたくなったりするのではないでしょうか。
この記事を参考にして、お気に入りのビールを見つけてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
埼玉県出身、高知県在住。一児の母。慶應義塾大学文学部仏文科卒。三越日本橋本店の洋酒担当を経てワインやビール、ウィスキーなどの洋酒全般の知識を培い、2016年、J.S.Aワインエキスパートの資格を取得。 現在はOffice Le Lionの代表として、高知県内のワイナリーのアドバイザーやワイン検定の講師を務める一方、ワインに関連する記事やコラム等の執筆も多数手がけています。2019年、日本ソムリエ協会高知支部副支部長に就任。