男性にはメンズ用洗顔料が必要なワケ
男性の肌は、女性の肌と比べて2倍から3倍も皮脂量が多いため、べたつきやすく、毛穴詰まりも起こしやすい特徴があります。
男性用の洗顔は女性用の洗顔と違い、洗浄力の高い成分が配合されているため、べたつきやテカリを抑えてくれる特徴があります。男性用の洗顔料を使うことでニキビや毛穴汚れなどの肌トラブルを改善するようにしましょう。
さらに洗顔のあとは、肌の潤いを逃さないためにも化粧水や乳液でスキンケアを。以下の記事で詳しく紹介していますので気になる人はチェックしてみてください。
メンズ洗顔料の選び方
男性用洗顔料も、女性用と同様にコスパの高いプチプラから、使い心地のいいデパコスまで豊富に揃っています。自分の使い方や肌に合った洗顔料の種類や洗浄力を選ぶことが大切。ここではポイントを解説していきます!
肌の悩みに合わせて洗顔料を選ぶ
男性の肌タイプは、大きく「乾燥肌」「脂性肌」「敏感肌」「ニキビ肌」の4つに分けられます。肌タイプに合った洗顔料を選ぶには、洗顔料の洗浄力や配合成分に着目して選ぶことが大切。ここでは各肌タイプの特徴と洗顔料の選び方について解説します。
「脂性肌」は吸着力の高いクレイや炭配合のものを
テカリやベタつきが気になる人は、脂性肌(オイリー肌)である可能性が高いでしょう。脂性肌はニキビがよくできる、鼻やまわりの毛穴が広がっている、毛穴に苺の種がつまったような黒ずみがあるといった特徴があります。
そんな方は、洗浄力が高く、皮脂を取り除く効果があるクレイ(泥)タイプや炭配合の洗顔料を選びましょう。メントールなど清涼感のある成分が配合されているものも、よりスッキリとした洗いあがりになります。
「乾燥肌」は保湿成分配合のものを
頬や口のまわりのカサつきが気になる人は、乾燥肌の可能性が高いです。乾燥肌とは、皮脂分泌量が低下したことなどにより肌の表面が乾燥し、うるおいが奪われている肌状態。乾燥がさらにすすむと肌の表面がめくれたようになり、粉がふいたようにみえてしまいます。
そんな方は、洗浄力がマイルドで、コラーゲンやヒアルロン酸など保湿成分配合のメンズ洗顔料を選びましょう。洗顔後もつっぱることなく、しっとりとしたお肌をキープしてくれます。
「ニキビ肌」は抗炎症成分配合のものを
男性のニキビ予防やニキビに効く洗顔料は、「グリチルリチン酸2K」や「グリチルリチン酸ステアリル」などの抗炎症成分配合の薬用洗顔料。さらに、肌のバリア機能をサポートするセラミドケアができる洗顔料を選びましょう。
またニキビや吹き出物ができた肌はデリケートな状態です。香料や鉱物油なども刺激になる可能性があるため、成分表示をチェックして選んでください。
「敏感肌」は添加物が入っていないものを
肌がデリケートな状態であらゆる刺激に敏感な状態を敏感肌といいます。乾燥気味でかゆみやつっぱり感があったり、赤みや湿疹がでやすい場合は敏感肌の可能性が高いでしょう。
肌のバリア機能をたもつために植物由来の成分を中心に作られた洗顔料を選んでください。とくに保湿成分は必須です。また、肌の刺激となりうる香料・着色料・防腐剤・エタノールなどの成分が使われていないものを選ぶのも大切です。
洗浄力の強さや洗いあがりをチェック
メンズ用の洗顔料は基本的に洗浄力が強い成分が配合されています。なかでも、「ラウレス硫酸Na」や「ラウリル硫酸Na」などは洗浄力が強すぎる界面活性剤なので選ぶときに注意が必要です。
肌に優しくマイルドな洗浄成分には植物性アミノ酸系のものなどがあります。アミノ酸系洗浄成分には「ラウロイルメチルアラニンNa」「ココイルグルタミン酸Na」などがあるので成分表をチェックしてみましょう。潤いを除去しすぎずに洗顔することができます。
さっぱり洗い上げたい人は石鹸系の成分でもある「ステアリン酸」や「パルミチン酸」などが配合されているものを選ぶといいでしょう。
洗顔料の種類から選ぶ
洗顔料には、おもにフォームタイプ・泡タイプ・ジェルタイプ・洗顔石鹸タイプの4種類があります。自分の肌に合った洗顔料を選べるように、それぞれ特徴を押さえておきましょう。
なめらかなペースト状の「クリームタイプ」
美容成分が配合されているものや、炭やクレイ(泥)、スクラブが入っているのもフォームタイプに多いのが特徴です。とくにクレイやスクラブ入りは、毛穴ケアにぴったり。毛穴詰まりが気になるとき、肌触りがザラザラするというときに使ってみて。ただし、肌によっては配合された成分が刺激になることもあるため、事前にチェックしておきましょう。
ワンプッシュで泡が出る「泡タイプ」
泡タイプの洗顔料はポンプ式のボトルに入っており、押せば泡のままでてくるため泡立てる必要がありません。泡立てネットの使用に慣れていない男性にとって、ネットを使用しなくてもきめこまやかな泡で洗顔できるので便利です。
ただし、便利なだけに内容量に対して価格が高い商品もあります。顔を濡らせばすぐに使えるので、朝だけ泡タイプを使うなどほかのタイプの洗顔料と使い分けてもいいでしょう。
泡立て不要!シェービングジェルとしても使える「ジェルタイプ」
ジェルタイプの洗顔料は肌に直接なじませて、毛穴の汚れを落とします。肌に密着するため、毛穴の開きやすいお風呂場で使えば、毛穴の奥の汚れまですっきり。水分量が多めのやわらかいテクスチャーなので、肌をこすりすぎないように力加減に注意しましょう。
シェービングジェルとしても使えるものもあるため、洗顔と髭そりが1度で済ませられるので朝忙しい方にぴったりです。
コスパ抜群の「石鹸タイプ」
洗顔石鹸は製法にこだわって作られているものを選びましょう。昔ながらの釜焚き製法で作られた石鹸は、製造工程の段階で天然の保湿成分グリセリンが発生します。そのため、肌の潤いを守りながら洗いつつ、男性特有のしつこい皮脂よごれもスッキリと洗い流してくれます。
洗浄力はやや高めなので洗顔後は保湿ケアが大切です。使用後は水気のない風通しのよい場所で保管してください。
メンズ洗顔料【脂性肌向け】おすすめ10選 肌のベタつき、毛穴が気になる人に!
もちもち泡でシェービングもできる
へたらないもこもこの泡が長時間顔でキープし、皮脂汚れやべたつきを吸着してくれます。肌の水分を守りながら洗い上げてくれる、マイルドな洗い心地の洗顔です。
ジェル洗顔で角栓すっきり!
肌にくるくるとなじませるように使うジェルタイプの洗顔料です。30秒なじませてからすすいでください。泡立てなくていいので、手間を少しでも省きたい方にぴったり! ドラッグストアなどで安い値段で気軽に購入でき、コスパも高いです。
こちらの洗顔料は、黒ずみやざらざら感の原因のひとつ、毛穴の汚れや角栓を分解して落とし、なめらかな肌に洗いあげるのが特徴。より効果を実感したい方は、毛穴が開きやすい入浴中がベストです。蒸しタオルなどで肌を温めてから使ってもいいでしょう。
吸着泡が毛穴の奥まで届く!
皮脂溶解成分が入った濃密な泡が肌をなでるだけで肌に吸着、毛穴の奥にある皮脂まで届いて溶かしだします。シェービングフォームとしても使える泡タイプのメンズ洗顔料なので、泡立てる手間がかかりません。
濃厚な泡はゴシゴシ洗いを避けることができ、摩擦による肌への負担を減らします。清潔感のあるリラックスアクアの香りで、パラベンフリーなのもうれしいポイント。
メントールの爽快感でサッパリ洗顔
メントール配合によるスーっとした爽快感と、ほのかに香るクールシトラスの香りがさわやかな洗顔料。ベタつく皮脂を浮かび上がらせて、脂性肌もさっぱり洗い上げます。
こちらは洗いあがりがスッキリとした「フレッシュ」タイプですが、このほか洗いあがりがなめらかな「モイスト」タイプもあります。
ドラックストアなどでもプチプラ価格で購入できる、コスパの高さも魅力です!

プッシュするだけで濃密な泡が出てくるので短時間でしっかりと洗顔ができるのが魅力! シェービングフォームとしても使えるので、時間のない朝にもぴったりです。
泡で皮脂アブラをとかしだす
シェービングフォームとしても使える、泡タイプのメンズ洗顔料です。1プッシュするだけで泡ででてくるため、泡立てる手間がありません。
泡が濃密なためゴシゴシと顔をこすりトラブルの原因となるこすり洗顔をしなくなります。顔に泡を乗せることで、泡が皮脂をとかしだしてくれます。
アトラスシーダー樹皮油、ローズマリー葉油などの保湿・整肌成分も配合され、洗ったあともつっぱりません。
パウダーで皮脂汚れをからめとる
シェービングにも使えるジェルタイプなので泡立てる必要がない洗顔料。クリームタイプを毎朝泡立てるのが面倒という方には、こちらがぴったり! ジェルに配合された機能性多孔質パウダーが毛穴にひそむ皮脂汚れまでしっかりからめとり、さっぱりとした洗いあがりを実現します。
ビワ葉エキス、加水分解コラーゲン、ワレモコウエキスなどの保湿成分、整肌成分なども配合。
シェービングもできるジェルタイプ洗顔料
シェービングもできる洗顔ジェルなので、面倒な泡立てが必要ありません。シェービングフォームとしても使用可能。炭にアルギニンなどをプラスした炭EXが配合されており、つけおきするとヒゲをやわらかくして、なめらかに剃りやすくしてくれます。
また、黒ずみの原因となる角栓までとかして落としてくれるので、毛穴の目立たないつるつる肌を目指せるのも高ポイント! さわやかなフレッシュシトラスの香りです。
気になるベタつき&テカりをスッキリオフ
過剰な皮脂や古い角質をすっきり洗い落とせる、ベタつきやテカりが気になる男性におすすめの洗顔フォームです。洗いあがりはサッパリで、テカりのない清潔感のある肌に仕上げてくれます。
洗浄成分として医王石、化石サンゴパウダーも含まれており、しっかりと汚れを落とせます。天然由来成分を使用しているので、お肌がデリケートな方にも安心です。
シェービングもできるリーズナブルな泡洗顔料
リーズナブルな価格がうれしいメンズ洗顔料です。泡タイプなのでシェービングフォームとしても使用可能。ワンプッシュで弾力のあるきめ細かな泡がでます。
ベタつく肌をしっかり洗浄してくれる一方で、保水・補給・保護のトリプルアクション保湿で角質層のなかまでうるおいを与えてくれます。シトラス系のさわやかな香りが好きな人にもおすすめ。
メンズ洗顔料【乾燥肌向け】おすすめ5選 肌のカサつき、ごわごわ、粉ふきが気になる人に!
メンズ洗顔料【ニキビ肌向け】おすすめ5選 思春期ニキビ、大人ニキビに悩む人に!

メンズ洗顔料【敏感肌向け】おすすめ6選 肌のヒリヒリ、刺激が気になる人に!
「メンズ洗顔料」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする メンズ洗顔料の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのメンズ洗顔料の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
メンズ洗顔料の使い方と注意点
肌にやさしく正しい洗顔をするためには、お湯の温度と洗顔料の泡のきめ細かさに気を配ることが大切です。洗顔時に気を付けるべきポイントを3つ紹介するので、チェックしておきましょう。
洗顔に最適な温度はぬるめの「32~36度」 使い方・注意点1
洗顔に適したお湯の温度は、酸化した皮脂がおちやすい「32~36度」です。32度はさわるとかなりなぬるま湯と感じる人が多い温度。一度温度計でお湯の温度をはかって、手で温度を体感してみましょう。
36度をこえると角質バリアの機能をサポートするセラミドなどがはがれてしまうため、注意が必要です。入浴のついでに洗顔する場合などはお湯の温度に気をつけましょう。
まずはぬるま湯で顔全体を予洗いします。こすったりせずパシャパシャと湿らす程度で大丈夫です。
洗顔料の泡はよく泡立てて 使い方・注意点2
皮脂やにおい、古い角質などを取り除こうとして、ゴシゴシとこすり洗いをすると肌トラブルの原因になります。こすり洗いを防ぐための対策は、洗顔料をよく泡立ててきめこまかい泡を作り、泡をクッションとして使うことです。
手だけでじょうずに泡立てることが難しい場合は、洗顔用の泡立てネットを使って、洗顔料を泡立てるところからはじめましょう。
泡ができたらおでこと鼻のTゾーンから順にのせていき、アゴ下のラインまで泡をつけていきます。すべての泡をのせたら、肌と手の間の泡を動かすイメージでやさしくなで洗いましょう。
顔をこするのはNG 使い方・注意点3
ぬるま湯でのすすぎは20回以上が目安。肌トラブルの原因のひとつは、洗顔料のすすぎ残しです。ここでもゴシゴシとこすってはいけません。全体を大まかに流したら、左右上下に顔を4パートほどに分けて部分ごとにすすぎましょう。とくに髪の生え際やこめかみ、小鼻のまわり、アゴ下、耳たぶの後ろなど凹凸があるところは念入りに洗顔料を洗い流します。
水分をタオルでふきとるときも、こすらずにそっと肌にあてるだけにしてタオルが水分を吸収するのを待ちましょう。
美容のプロからアドバイス
メンズ向けの洗顔料は洗浄力にかなり幅があるので、どれも同じとなにげなく選んでいると肌に思わぬ負担をかけてしまう可能性もあります。
肌がゆらぎやすい方は、とくに洗浄成分をチェックして選ぶようにしましょう。
自分の肌質や肌悩みに合ったメンズ洗顔料を選ぼう
メンズ洗顔料を選ぶときは脂性肌や乾燥肌、敏感肌、ニキビ肌など肌タイプに合った種類を選ぶことが大切です。フォームタイプや泡タイプなど種類によって使い心地だけではなく、配合されている美容成分も異なります。どう選べばいいのかわからない方は、この記事でご紹介したメンズ洗顔料の選び方を参考にしてみてください。
肌タイプ別のおすすめ洗顔料も参考にしていただくことで、より自分に合ったメンズ洗顔料を選ぶことができます。正しいスキンケアのためにも、ぜひご自身の肌に合った商品を探してみてください。
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化粧品メーカーにて、化粧品に配合されるエキスの開発や薬事申請業務に従事。 退職後は美容コラムの執筆や監修、コンサルタントとして幅広く活動。 これまでに100種類以上のスキンケア化粧品を実際に試した経験をいかしておすすめのアイテムをご紹介していきます。 日本化粧品検定1級、コスメコンシェルジュ。