レンチの選び方 空間デザイン・DIYクリエイターに取材
レンチにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なります。サイズも多く、どれを選んだらよいのかわからないという人もいるでしょう。今回は代表的なレンチの使用方法や特徴についてご紹介をしていきます。

Photo by Sven Mieke on Unsplash
車やバイクの修理、DIYなどに欠かせない工具であるレンチ。選ぶときのポイントを忘れずにチェックしましょう。
レンチの種類で選ぶ
一般的によく見かけることが多いのがメガネレンチ。先端が輪っかの形をしており、ナットやボルトの形に合わせてサイズを選び使います。
ほかに、何度もレンチからナットを外して回さなくてもいい「ラチェットレンチ」、締める強さを調節しやすい「トルクレンチ」なども選択候補のひとつ。作業に合った種類を選びましょう。
メガネレンチ
ハンドルの両端にある輪っかをボルトの頭に被せて回せるタイプのレンチです。形状がめがねに似ていることからその名前がつけられています。メガネレンチを使用するときのポイントはナットの奥までしっかりとはめ込み両手で回すこと。奥まではめ込むことで力が伝わりやすくしっかりと締め付けることができます。
6点でナットをとらえることができるので力が加わりやすいのが特徴。ボルトやナットの本締めに使用するのに適したレンチといえます。
コンビネーションレンチ
コンビネーションレンチとは、スパナとメガネレンチの両方が使用できるタイプのレンチ。それぞれの用途に合わせて便利に使用できます。
配管などの途中にナットがある場合にはメガネレンチだけでは対応できません。そんなときにスパナが役立ちます。横から回すことができるので、たとえば水まわりのトラブルの際など緩んでしまった蛇口のナットを締めるのに便利です。
ラチェットレンチ
ラチェットレンチとは、ラチェット機構を組み込んだレンチのこと。そもそもラチェット機構とは、「動く方向を一方に制限する機構」を指しています。一方向にしか動かないので、ナットやボルトを掛け直すことなく連続してレンチを回すことができます。スピーディーに作業できるのでとても便利です。
トルクレンチ
トルクレンチは、ボルトやネジの締め付けトルクを測定したり、適正なトルク値で締める場合に使用する工具です。車のホイールやバイク、自転車などの組み立てなどに使用します。
トルクレンチは、「プリセット型」と「デジタル型」に分けられます。一般的に多く使用されているのは「プリセット型」で、設定したトルク値に達するとカチッという音で締めつけが確認できます。「デジタル型」は、数字でトルク値を確認でき、計測したトルク値をデータで保存することができます。
セットタイプ
複数の種類を持っているとさまざまな作業に対応できるため、セットでの購入がおすすめ。
さまざまな大きさがそろったセットがあると、効率も上がり短時間で作業も完了するでしょう。一般的なよく使うサイズとしては10ミリタイプと12ミリタイプのものです。
使用頻度の高いサイズで選ぶ
セットで購入する場合などでも気になるのがサイズです。「これだけ多くの種類をそろえても実際必要なのかな」と思う人も少なくないでしょう。
単品で購入するときなどに参考にしてほしいのは、よく使用するサイズから購入すること。さまざまなシーンでよく使われるのが10ミリや12ミリです。大きくても17ミリまで持っていれば問題ないでしょう。車のメンテナンスに使用したいという人は21ミリサイズなど少し大きめがちょうどいいです。
用途や使用場所に合わせて選びましょう 空間デザイン・DIYクリエイターより
空間デザイン・DIYクリエイター
レンチにはさまざまな形状があるほか、肢の長さや重み、単品かセットかなど、選択肢が多くあります。自身の用途や、使用する箇所などに適したレンチを選択するとよいでしょう。ある程度のサイズがそろっているセットなら、万が一のときに役立ってくれるはずです。
おすすめのレンチ10選 空間デザイン・DIYクリエイターと編集部が選ぶ
ここからは空間デザイン・DIYクリエイターと編集部が選んだおすすめの商品についてご紹介していきます。ふだん使い用のものからワンランク上のものを購入する人まで、さまざまなシーンや用途に合わせてどのレンチを選んだらよいのか参考にしてください。
空間デザイン・DIYクリエイター
車整備メインならエマーソンの『トルクレンチ(EM-29)』がおすすめ。トルクを調整できるため、決まった強さでの締め付けが可能です。
KTCの『超ロングストレートめがねレンチ(M160-8X10)』は肢がロングなため、弱い力でも、強く締め付けたり、キツく締まったナットなどもかんたんに緩めることができます。
とりあえずレンチを購入するけど使用頻度はそこまでという人には、一般的に汎用性の高いサイズがセットになっていてコスパもよい藤原産業『ロングメガネレンチセット(EMW-06S)』がおすすめです。

エマーソン『トルクレンチ ケース入(EM-29)』












出典:Amazon
サイズ | 14・17・19・24mm、21mm(薄口ロング) |
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種類 | トルクレンチセット |
重量 | 2.3kg |

KTC『超ロングストレートめがねレンチ(M160-8X10)』
















出典:Amazon
サイズ | 8×10mm |
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種類 | メガネレンチ |
重量 | 0.06kg |

藤原産業『E-Value ロングメガネレンチセット(EMW-06S)』








出典:Amazon
サイズ | 8×9・10×12・11×13・14×17・19×21・22×24mm |
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種類 | メガネレンチセット |
重量 | 1.045kg |
スタビレー『20/8 メガネレンチセット 75°(96410405)』

出典:Amazon
サイズ | 6×7・8×9・10×11・12×13・14×15・16×17・18×19・20×22mm |
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種類 | メガネレンチセット |
重量 | 1.29kg |
スナップオン『メガネレンチ 6本セット 15°オフセット ミリサイズ(XDHM606)』




出典:楽天市場
サイズ | 8×9・10×11・12×13・14×15・17×19・18×20mm |
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種類 | メガネレンチセット |
重量 | - |
KTC『ネプロス ショートコンビネーションレンチセット 6本組(NTMS2S06)』




出典:楽天市場
サイズ | 8・10・12・13・14・17mm |
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種類 | コンビネーションレンチセット |
重量 | 0.5kg |
高儀『ボールポイント 六角棒レンチ 9本組(TKG-1156350)』












出典:Amazon
サイズ | 1.5・2・2.5・3・4・5・6・8・10mm |
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種類 | 六角レンチセット |
重量 | - |
エマーソン『デジタルトルクレンチ ケース入(EM-243)』














出典:Amazon
サイズ | 14・17・19・24mm、21mm(薄口ロング) |
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種類 | トルクレンチセット |
重量 | 2.3kg |
プロクソン『コンビスパナ12点セット(No.83820)』








出典:Amazon
サイズ | 6・7・8・9・10・11・12・13・14・15・17・19mm |
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種類 | コンビネーションレンチセット |
重量 | - |
藤原産業『SK11 メガネレンチセット(SMW-06GMS)』










出典:Amazon
サイズ | 6×7・8×9・10×12・11×13・14×17・19×21mm |
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種類 | メガネレンチセット |
重量 | - |
「レンチ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする レンチの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのレンチの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】そのほかのレンチおすすめ商品はこちら まだまだあります!
まとめ
レンチといってもサイズや種類はさまざま。用途に合わせて選択することで作業効率もあがります。はじめて購入する人は一般的によく使用されている10ミリサイズや12ミリサイズからそろえていくのもいいでしょう。
家庭用としてならメガネレンチとスパナが両方使用できるコンビネーションレンチも便利。ぜひ今回ご紹介した商品を参考にしてみてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/11/13 コンテンツ追加・修正のため記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 下田結賀子)
「インテリア空間デザイン」「スタイリング」「写真」「テレビ撮影」「監修」「執筆」などフリースタイルにて幅広く活動中。 予算100万円で自身が住む自宅をフルリノベーション、古材、流木などを使った家具作りが話題となり、様々なメディアにて取り上げられている。 幼少期から物作りが好きで、何でもまず作ってみる、やってみる精神、そんな好きが高じて、趣味から現在のお仕事に発展。