ギアレンチとは?
ギアレンチとは、スパナにラチェット機構がついている工具のことです。作業効率を格段にアップさせることができるので、使い勝手のよい工具となっています。まずは、ギアレンチについて解説していきますね。
ボルトやナットを回すのに便利
ギアレンチにはラチェット機構がついているので、ナットを回すスピードをぐっと速めることができます。
ラチェット機構とは、片方向にのみ回転する機構のことです。一方向にはナットをかませて回転させることができますが、逆方向に回転させようとすると空回りします。そのため、ラチェット機構をナットに一回はめれば、レンチを握った手を上下させるだけでナットを締緩させることが可能。スパナやメガネレンチを使って作業するよりも、効率がアップしますよ。
しかし、ラチェット機構は、かたく締められたナットを緩める作業や、ナットの上部の空間が狭い場所での作業を不得意としています。そこで役に立つのが、スパナです。ギアレンチはスパナがついているので、それらの作業をスパナを使って行なうことが可能です。一本二役の工具ということなんですね。
ギアレンチとラチェットメガネレンチの違い
ギアレンチを見ていると、ラチェットメガネレンチというものもあります。実は、これらは名称が異なるだけで、同じものです。特許の関係で、異なる名称が使われています。どちらの名称でも基本的な機能は同じなので、購入するときに混乱しないようにしてくださいね。
ギアレンチの選び方 作業効率がアップ!
続いて、ギアレンチの選び方を解説していきます。ひと口にギアレンチといっても、商品によって機能性や形状が異なり、さまざまな種類があります。選び方のコツを知っておくことで、よりあなたにとって使いやすいギアレンチを見つけられますよ。
【1】ボルトのサイズをチェック
ギアレンチを選ぶときには、まずはボルトのサイズをチェックしておきましょう。サイズが合わないと、せっかくのラチェット機構もうまく機能しません。ボルトは使われている場所によってサイズが異なるので、セット商品でひととおりサイズをそろえておくのもいいですよ。
【2】首振りタイプのメリット
首振りタイプは、フレックスギアレンチとも呼ばれます。
ストレートタイプのギアレンチの場合、狭い場所では作業がしづらいことがあります。首振りタイプであれば、狭い場所でも隣のボトルに当たることなく締緩作業ができますよ。
首振りタイプは安定しにくくて使いづらいという人は、フレックスロックギアレンチという角度をロックできる首振りタイプがおすすめです。
【3】より作業がスムーズになる、ギア数もポイント
ラチェットのギア数もチェックしておきましょう。ギア数が多ければ多いほど、送り角度が小さくなります。72ギアのラチェットがよく使われているので、72ギアを基準に考えてみましょう。
ギア数が多いものは、ナットの締緩作業を行なうときに、ハンドルの振り幅を狭くできます。そのため、狭い場所での作業がしやすくなります。一方、ギア数が少ないものはシンプルな構造になるので、耐久性が高くなります。
自分に合ったギア数のギアレンチを選びましょう。
【4】本締めが可能なタイプが便利
ギアレンチによっては、ラチェットによる本締めができないものがあります。ラチェットで本締めできない場合はスパナ部分を使って本締めすることになるので、少々手間がかかってしまいますよね。ラチェットで本締めまでできるタイプであれば、作業工程を減らすことができ、効率をアップできますよ。
【5】使用用途に合わせて、柄の長さを選ぶ
スパナやメガネレンチの場合、長ければ長いほど「てこの原理」が働きやすく、少ない力で締緩作業を行なえます。しかし、ギアレンチの場合はラチェット機構がついているので、柄の長さによって作業がラクになるというわけではありません。
ただし、奥にあるナットはロングタイプ、狭い箇所にあるナットはショートタイプといった使い分けをすることで、作業がしやすくなります。用途に合わせて柄の長さを選びましょう。
用途に合わせたサイズと長さをチェック DIYクリエイターがアドバイス
空間デザイン・DIYクリエイター
ギアレンチは、車の整備には必須アイテムといえます。ギアレンチの便利な点は、ラチェットになっているので、一度かませたらかみ直すことなくそのまま締めたり緩めたりできるところです。
目的のサイズに合っているのか、ギアレンチ本体の長さは使いやすいかなどで選択するといいでしょう。
ギアレンチおすすめ11選 本締め可能、ボルトを痛めにくいなど
ここからは、おすすめのギアレンチをご紹介していきます。タイプや機能性など、さまざまなポイントに着目して見ていきましょう。あなたにぴったりのギアレンチを見つけてくださいね。

藤原産業『SK11 フレックスラチェットレンチS(SGR-F5SET)』












出典:Amazon
ギア数 | 72 |
---|---|
サイズ | 10、12、13、14、17mm(5本セット) |
フレックス | ◯ |
本締め | ◯ |
空間デザイン・DIYクリエイター
藤原産業『SK11 フレックスラチェットレンチS(SGR-F5SET)』は、使用頻度の高いサイズで5本セットになっており、これだけであらゆる作業を行なえるでしょう。まずセットでそろえておきたい方におすすめしたい商品です。

TONE(トネ)『首振ラチェットめがねレンチ(RMF)』










出典:Amazon
ギア数 | - |
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サイズ | 7、8、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、21、22、24mm |
フレックス | ◯ |
本締め | × |
空間デザイン・DIYクリエイター
TONE(トネ)『首振ラチェットめがねレンチ(RMF)』は、サイズも豊富で目的のサイズを選んで購入できます。1本1本確実に使用するサイズでそろえていきたい方におすすめの商品です。

Wera(ヴェラ)『コンビネーションラチェットレンチセット 11本組(05020013001)』


























































出典:Amazon
ギア数 | 80 |
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サイズ | 8、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19mm(11本セット) |
フレックス | × |
本締め | × |
空間デザイン・DIYクリエイター
Wera(ヴェラ)『コンビネーションラチェットレンチセット 11本組(05020013001)』は、あらゆるサイズのボルト類の開け閉め作業をする方にピッタリ。11本セットで、買い足すことも少ないのではないでしょうか。
SUPER TOOL(スーパーツール)『ギアレンチ 7丁組セット(GRW700)』






出典:Amazon
ギア数 | 72 |
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サイズ | 8、10、12、13、14、17、19mm(7本セット) |
フレックス | ◯ |
本締め | ◯ |
SUEKAGE TOOL(スエカゲツール)『ラピッドスプラインギアレンチ(RSG)』










出典:Amazon
ギア数 | 72(8mmは60ギア) |
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サイズ | 8、10、12、13、14、17、19、24mm |
フレックス | × |
本締め | ◯ |
トップ工業『首振りラチェットコンビ(FRC-6000)』

出典:Amazon
ギア数 | 72 |
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サイズ | 8、10、12、13、14、17mm(6本セット) |
フレックス | ◯ |
本締め | ◯ |
ASTRO PRODUCTS(アストロプロダクツ)『AP フレキシブルギアレンチセット インチ 7個組(2002000026408)』






出典:楽天市場
ギア数 | 72 |
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サイズ | 5/16、3/8、7/16、1/2、9/16、5/8、11/16inch |
フレックス | ◯ |
本締め | × |
イチネンMTM『ダブルフレキ軽量ギアレンチ(IM-DFGK)』








出典:Amazon
ギア数 | 72 |
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サイズ | 8、10、12、13、14、17、19、21、22、24mm |
フレックス | ◯ |
本締め | ◯ |
ESCO(エスコ)『ダブルラチェット片目片口スパナ(EA684RA)』

出典:Amazon
ギア数 | - |
---|---|
サイズ | 5.5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、21、22、24、25、27、30、32mm |
フレックス | × |
本締め | × |
TRUSCO(トラスコ)『首振ラチェットコンビネーションレンチセット(ショートタイプ)8本組(TGRW-800FS)』

出典:Amazon
ギア数 | 72(7、8mmは60ギア) |
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サイズ | 7、8、10、12、13、14、17、19mm(セット) |
フレックス | ○ |
本締め | × |
GEARWRENCH(ギアレンチ)『スタビーフレックスコンビネーションラチェットレンチ(9554)』

出典:Amazon
ギア数 | 72 |
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サイズ | 10、11、12、13、14、15、16、17、18、19mm、1/2、3/4、3/8、5/8inch |
フレックス | ○ |
本締め | × |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ギアレンチの売れ筋をチェック
Amazonでのギアレンチの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
今回はギアレンチのおすすめ11商品をご紹介しました。ギアレンチには、さまざまな種類があります。ストレートタイプやフレックスタイプ、本締め可能なラチェット機構など、ポイントを絞ってチェックしていくことで、用途に合ったギアレンチが見つけやすくなりますよ。ぜひ今回ご紹介した選び方や商品を参考に、自分にぴったりなギアレンチを見つけてくださいね。
そのほかの工具関連アイテムも要チェック
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
2021/01/08 リンク修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
「インテリア空間デザイン」「スタイリング」「写真」「テレビ撮影」「監修」「執筆」などフリースタイルにて幅広く活動中。 予算100万円で自身が住む自宅をフルリノベーション、古材、流木などを使った家具作りが話題となり、様々なメディアにて取り上げられている。 幼少期から物作りが好きで、何でもまず作ってみる、やってみる精神、そんな好きが高じて、趣味から現在のお仕事に発展。