「ウェーブアイロン」と「ヘアアイロン」の違い
ヘアアイロンには、一般的に「ストレートアイロン」と呼ばれる髪をストレートにするアイロンと、「カールアイロン」と呼ばれる髪をカールさせるアイロンがあります。
「ウェーブアイロン」はどちらのヘアアイロンとも違う、髪におしゃれなウェーブをかけることができるアイロンです。見た目も大きく異なり、熱を発する「バレル」というパイプが複数連なっています。
一般的なヘアアイロンでウェーブを作ろうと思えば、とても手間がかかりテクニックも必要ですが、ウェーブアイロンを使えば「髪を挟むだけ」でかんたんにキレイなウェーブを作ることが可能に。トレンドのムルギョル巻きやヨシンモリヘアなど韓国ヘアにも挑戦できますよ。
ウェーブアイロンの選び方 美容師・ヘアサロン代表に取材!
ウェーブアイロンには、プレス方式やバレルの太さが異なるさまざまな種類があります。髪をアレンジするには温度管理も大切なので、温度調節の範囲をチェックすることも大切!
ここでは、ヘアサロン代表・福島康介さんに取材のもと、ウェーブアイロンを購入するときのポイントを4つ解説します。
【1】プレス方式で選ぶ
ウェーブアイロンには、「バネ・プレス式」と「自力プレス式」の2種類の方式があります。
基本的には、初心者でもかんたんに使えるようにバネ・プレス式を採用している商品が多いです。しかし、バネ・プレス式だと自分で力加減を調整できないのでいつも同じウェーブになってしまいます。
一方、自力プレス式のウェーブアイロンは、自分で力加減を調整できるのでその日の気分でウェーブの強さを変えることができます。
どちらのプレス方式にもいいところがあるので、どちらが自分に合っているか考えてから購入しましょう。
同じウェーブをキレイにかけたいなら「バネ・プレス式」
バネ・プレス式のウェーブアイロンは、バネの力で髪を挟み込んでプレスするため、比較的かんたんにウェーブを作ることができます。同じウェーブをキレイにかけることができるので、はじめてウェーブアイロンを使う人におすすめです。
自分の力の調整だけでウェーブを調整することはできませんが、バレルの部分が交換できるようになっているウェーブアイロンもあるので、バレルの太さを変えることで違ったウェーブを楽しむこともできます。
また、一度に挟む髪の量を少なくすればウェーブが強くなり、多くすればウェーブが弱くなるので、使い方次第で自分好みに仕上げることも可能です。
ウェーブの強弱をアレンジをしたいなら「自力プレス式」
プロのスタイリストも使うことが多い自力プレス式のウェーブアイロンは、自分の力加減でウェーブを作ることができます。ウェーブに強弱をつけられるので、強めのウェーブをかけたり軽めのウェーブをかけたりと、毎日違った髪型を楽しむことも可能。
しかし、自分の思いどおりにウェーブをかけられるようになるにはテクニックが必要になってきます。手の動かし方で仕上がりが変わるので、カールアイロンやストレートアイロンをふだんから使っている人におすすめです。
【2】バレルの太さで選ぶ
ウェーブアイロンの髪を挟み込む鉄の棒が連なっている部分のことを「バレル」と呼びます。バレルの太さでウェーブのこまかさが変わるため、自分好みのウェーブになる太さのバレルがついたウェーブアイロンを選ぶことが大切です。
標準的なバレルの太さは直径25mmといわれています。直径25mmを基準にしつつ、こまかめのウェーブにしたいなら細いバレル。大きめのウェーブにしたいなら太いバレルを選ぶといいでしょう。
また、ショートヘアの人には細いバレル、セミロングヘアの人には25mmくらいのバレル、ロングヘアの人には太いバレルがおすすめです。
こまかいウェーブなら19mm〜22mmかそれ以下 ショートヘアやミディアムの方にも!
ショートヘアの人がウェーブを作るときや、こまかめのウェーブをつけたい場合は、バレルの直径が19mm~22mmかそれ以下のタイプを選びましょう。メンズやボブ、ベリーショートの方も細いものがおすすめです。
前髪をねじっておでこを出すことで、ふんわりとしたウェーブと前髪のすっきり感のギャップを演出できます! ウェーブアイロンでウェーブを作ってから、スタイリング剤を使って無造作アレンジすることでおしゃれにきまりますよ。
ロングヘアの人が使用すると、ガーリーなファッションにぴったりなウェーブに仕上がります。
ふわっとウェーブなら25mm〜32mm程度 結婚式やパーティのまとめ髪に!
ふわっとしたウェーブをつけたいなら、直径25mm~32mmか、それ以上のタイプを選びましょう。一般的には25mmが使いやすいとされているサイズ。ウェーブ自体が大きく、上品なイメージになります。
32mmでウェーブをかけると、ゆるふわ系な仕上がりに。結婚式やパーティなど、まとめ髪をするときも先にウェーブをかけておくことで軽い感じに仕上がります。
また、王道のポニーテールも、ウェーブアイロンで下準備をするだけで一気にこなれたスタイルに! ふんわり感があってボリュームが出せるので、髪が少なめの人にもおすすめです。
【3】プレートの素材で選ぶ
ウェーブアイロンのプレートは、チタンやセラミックス、フッ素樹脂などでコーティングされており、使用されている素材によって耐久性や熱伝導率が異なるため、なんの素材でできているかもチェックしておくといいでしょう。
強いウェーブをかけたいなら、熱伝導率の高いチタンやセラミックスを選ぶといいでしょう。
また、長く使いたいなら、耐久性のあるフッ素加工樹脂を選ぶのがおすすめです。チタンやセラミックスに比べると熱伝導率は悪くなりますが、その分温度を上げてウェーブの強さを調整しましょう。
髪にやさしいように、マイナスイオンが出るようにプレート部分に工夫されているウェーブアイロンもあります。大事な髪を守るために、プレートがどんな素材でできているかは購入前に確認しておきましょう。
【4】便利機能もチェック
ウェーブアイロンにはいろいろな機能がついています。温度調節機能やクイックヒート機能だけでなく、やけど防止や自動で電源が切れるといった安全面を考慮された機能も。
おしゃれな髪型をかんたんに、思い通りに、そして安全に作れる工夫が盛りだくさん! 忙しい朝でもパッと自分好みの髪型に仕上げることができるよう、便利機能をチェックしていきましょう。
温度調節機能でカールの強さ調整&ダメージケア
アイロンを選ぶときに重要なのが、温度調節の範囲。髪へのダメージが気になる場合は温度を低く、カールを強くしたいときは温度を高く設定します。
温度調節は、100℃・120℃・150℃・180℃・200℃と設定できる段階が決まっているものもあれば、80℃~220℃の間などで好きに設定できるものもあります。
同じウェーブしか作らないのであれば、温度調整をすることは少ないですが、いろいろなウェーブを作って楽しみたい場合は温度調節の範囲が広いものがおすすめです。
クイックヒート機能ですばやくスタイリング
時間のない朝になかなかアイロンが温まらなかったら、準備が進まなくなってしまいます。そんなとき、クイックヒート機能があると電源をいれてからすばやくプレートが温まるので便利。とくに、忙しい朝に大活躍です!
やけど防止機能があると安心
ウェーブアイロンはバレルがむき出しになっているので、誤って触れてしまうとやけどをしてしまいます。温度は200℃を超えることもあり、軽く触れただけでもやけどをする場合があるので注意が必要。
外側が耐熱板で熱が伝わりにくい素材のものや、バレルが手に触れにくい構造になっているものなど、やけど防止対策がされた商品を選ぶといいでしょう。
パイプの直径や操作性など、扱いやすいものを! 美容師・ヘアサロン代表からアドバイス
sugar.c サロン代表
ウェーブアイロンを選ぶ際のポイントは以下3つ。
1.アイロンの太さ(バレルの直径)はどのくらいか。太さによってカールの強さが変わるので自分のなりたいスタイルや長さによって選びましょう。
2.温度の幅はどのくらいか。高温から低温まで設定できる温度に幅があると様々な毛質に対応できます。
3.使いやすいか。操作性などの持ちやすさや、やけど対策などがあるなどの機能性がよいと便利です。
これらを参考に自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。仕事や学校に行く際に日常的にスタイリングで使用するストレートアイロンやコテと違って、ウェーブアイロンを使用する目的は気分転換やオフの日のアレンジなどがメインなります。
そのため、あまり高価なものにせず、安価でも扱いやすいものを選ぶと長く使っていけるはずですので、こちらもぜひ参考にしてみて下さい。
ウェーブアイロンのおすすめ7選 美容師・ヘアサロン代表と編集部が選ぶ!
ウェーブアイロンはモデルによって設定機能やプレス式などが変わってきます。安価に購入できるものや、値段は高いけど高機能なもの、プロ仕様のもの、バレル部分が交換できるものなど種類が豊富。
どれを選ぶべきか迷っている読者に向けて、ヘアサロン代表・福島康介さんと編集部で、ウェーブアイロンのなかからおすすめモデルを7つ紹介していきます! ぜひチェックしてみてくださいね。
sugar.c サロン代表
『Adetsuya Wave』のバレルは25mm。巻くときに重さで扱いにくいかも……という心配を、先端の耐熱仕様で解決しています。
イオンコーティングもされていてロングのゆるフワスタイル向き。

ハイグローブ『Adetsuya Wave』 美容師・ヘアサロン代表がおすすめ!






出典:楽天市場
サイズ | 幅370×奥行98×高さ70mm |
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バレルサイズ | 25mm |
プレス方法 | バネ・プレス式 |
プレート素材 | セラミック |
温度調節 | 80~230℃ |
重量 | - |
sugar.c サロン代表
『ツヤプロウェーブ』は立ち上がりが早く、誤作動ややけど対策などこまかい点まで配慮されているのがすばらしい商品。
自力プレス式なので、オリジナルな自分スタイルを作るのが好きな方にはうってつけの商品です。

プランニング1『ツヤプロウェーブ(LV-002E)』 美容師・ヘアサロン代表がおすすめ!


















出典:Amazon
サイズ | 幅265×奥行110×高さ47mm |
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バレルサイズ | 32mm |
プレス方法 | 自力プレス式 |
プレート素材 | セラミック、トルマリン、イオンコート |
温度調節 | 120℃、140℃、160℃、180℃、200℃ |
重量 | 555g |
sugar.c サロン代表
『3連ウェーブアイロン 21ミリ』は80~220℃まで10℃単位で温度調整ができるのがかなり優秀。
21mmと少し細めの設定なので、温度を変えることで緩めからパーマっぽい仕上がりまで、幅広いスタイルに対応できるのが特徴です。肩下レングスくらいから使用できるでしょう。

エムティイールド『3連ウェーブアイロン 21ミリ』 美容師・ヘアサロン代表がおすすめ!






出典:楽天市場
サイズ | 幅370x奥行70x高さ65mm |
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バレルサイズ | 真ん中:21mm、両端:19mm |
プレス方法 | バネ・プレス式 |
プレート素材 | アルミニウム、セラミックコーティング |
温度調節 | 80〜220℃ |
重量 | 390g |
サロニア『トリプルマジックヘアアイロン 25mm』

出典:楽天市場
サイズ | 幅370x奥行75x高さ100mm |
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バレルサイズ | 25mm |
プレス方法 | バネ・プレス式 |
プレート素材 | アルミニウム、セラミックコート |
温度調節 | 80~210℃ |
重量 | 530g |
インキント『ウェーブアイロン(HS211H)』














出典:Amazon
サイズ | 幅43×高さ190mm |
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バレルサイズ | - |
プレス方法 | 自力プレス式 |
プレート素材 | チタンプレート |
温度調節 | 200℃ |
重量 | 222g |
イトセ『ビューティープロウェーブ ヘアアイロン』






出典:楽天市場
サイズ | 幅370×奥行75×高さ100mm |
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バレルサイズ | 25mm |
プレス方法 | バネ・プレス式 |
プレート素材 | アルミニウム、セラミックコーティング加工 |
温度調節 | 80~230℃ |
重量 | 530g |
トリコインダストリーズ『ウィゴ ディープバレルウェーバー』






出典:楽天市場
サイズ | 幅325×奥行68×高さ55mm |
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バレルサイズ | - |
プレス方法 | - |
プレート素材 | セラミックコーティング、トルマリン加工 |
温度調節 | 130~200℃ |
重量 | 356g |
「ウェーブアイロン」のおすすめ商品の比較一覧表
ウェーブアイロンを使うコツと注意点をチェック ストレートアイロンやコテとは違う?
ウェーブアイロンは、普通のストレートアイロンやカールアイロンとは形状が異なるので、使うのにテクニックが必要になってきます。
そこで、はじめてウェーブアイロンを使う人でも失敗なくウェーブを作れるよう、ポイントを解説していきます! ポイントさえ押さえれば初心者でもかんたんに扱え、ストレートアイロンやカールアイロンよりも早くウェーブを作れるようになりますよ。
ブロッキングはしっかりと ポイント1
ウェーブアイロンでキレイなウェーブを作るためには、髪をヘアクリップなどで留めて、髪の量を小分けにする「ブロッキング」をきちんとすることが大切です。クリップなどを使って髪をブロッキングしてからウェーブアイロンを使うことで挟む毛量を調節でき、かんたんでキレイなウェーブを作ることができます。
また、ブロッキングをするときは、髪の毛の厚みが均等になるようにしておくと、でこぼこのおかしなウェーブになることを防げます。ブロッキングは手間かもしれませんが、これをしておくだけでキレイなウェーブを作ることができますよ。
使うときの向きは必ず上から下 ポイント2
ウェーブアイロンを使うときは、必ず上から下にスライドしましょう。まず、ウェーブをかけたいと思っている部分より少し上の髪をはさみます。その後下にスライドして、ウェーブをかけたい位置に持っていくようにしましょう。最初から髪の根本近くにウェーブをかけてしまうと、ボリューミーな髪に仕上がってしまいます。
髪の中間部分からウェーブをかけていくようにして、もう少しボリュームがほしいと思ったら根本の部分も同様に調整することでキレイなウェーブを作ることができます。耳の高さぐらいからウェーブアイロンを下方向にスライドして入れていくことでキレイに仕上がりやすいですよ。
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ウェーブアイロンのおさらい
1、巻き方を自分で調節したいなら自力プレス式、同じウェーブをかけたい・ウェーブアイロンを使いなれていないならバネ・プレス式
2、バレルは25mmを標準として、細かいウェーブをつけたいなら19〜22mmかそれ以下の太さ、ふわっと大きめのウェーブをつけたいなら25〜32mm程度のものを。
3、やけど防止機能やクイックヒート機能はおすすめ
4、温度調節の幅やプレートの素材も要チェック
ウェーブアイロンを使えばどのアイロンよりもかんたんにウェーブやワッフルヘアをつくることができ、朝のセットの時間が短くできる便利なアイテムです。いろいろなメーカーから販売されているので、自分に合ったウェーブを作れるウェーブアイロンを選んで、おしゃれを楽しみましょう!
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/17 コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 桑野美帆子)
表参道のサロンにて店長/ディレクターを経て、月島・勝どきエリアにヘアサロン「sugar.c」をオープン。 サロンワークを中心に、美容サイトでのヘアガイドや、商品開発・アンバサダーなど幅広く活躍中。