チーズカッターとは? ワイヤーでカット!
チーズカッターはとは、金属ワイヤーを用いてチーズをカットするための道具です。
水分が多くやわらかいチーズや、油分が多くてべたつくチーズ、ほろほろと崩れやすいチーズなどをきれいにカットできる便利なアイテムです。
チーズをカットしたり加工するアイテムとしては、ほかにもチーズナイフがあります。こちらは文字通りナイフの形状をしているので、比較的柔らかいチーズを切るのに向いています。
また、薄くスライスするチーズスライサーや、チーズを細かくすりおろすためのグレーターなども便利です。チーズの種類や、用途に合わせて使いわけてみましょう。
チーズカッターの選び方 チーズ専門家に聞いた
チーズ専門家の木村則生さんに、チーズカッターを選ぶときのポイントを教えていただきました。
ポイントは下記。
【1】チーズの特徴に合ったカッターの形状を選ぶ
【2】刃は細いものがおすすめ
【3】お手入れのしやすさもチェック
【4】長く使えるものを選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】チーズの特徴に合ったカッターの形状を選ぶ
チーズカッターには、「ワイヤータイプ」、「チーズナイフ」、「スライサータイプ」があります。
チーズの種類に合わせて、チーズカッターのタイプを決めましょう。
まな板付きのワイヤーチーズカッター
まな板(カッティングボード)に細長い溝がついていて、U型のワイヤーを押し込むことでチーズをカットできるタイプ。
まとまった量のチーズを等間隔にカットするのに向いています。硬めのチーズから白カビやウォッシュなどのボディが粘るチーズや青カビやモッツァレラチーズのような柔らかめのチーズまでさまざまなタイプのチーズに対応しています。
また、まとまった量のチーズを等間隔にスライスするのにはカッティングボードがついているこのタイプが向いています。普段からチーズをよく購入される方は1台持っておくと便利です。
櫛の形をしたワイヤータイプ
両端から一本のワイヤーが伸びているタイプ。シンプルな形状で小さいため省スペースに収納できるのが魅力です。
誰でも簡単に扱いやすい仕様になっているので迷った時やキッチンで簡単に使えればよいという方は、とりあえず試してみるのもおすすめです。
大型のギロチンカッター
ギロチンと呼ばれる大型のワイヤーチーズカッターもあります。
チーズへの圧力が少ないため、崩れやすいチーズをきれいに切り分けられるのが特徴です。
主に青カビチーズ(ブルーチーズ)をカットするときに使われることが多いです。台座の真上にワイヤーがあり、台座に置いたチーズにゆっくりとワイヤーを押し込むことでチーズをきれいにカットできます。
ナイフタイプ
ナイフタイプといってもさまざまな種類があります。
たとえば「オメガナイフ」と呼ばれているナイフは、刃先がギザギザしていて、側面には複数の穴があいていて、ナイフの先にはフォークエンドが付いています。比較的柔らかいチーズを切るときに使いやすいタイプです。
オメガナイフで切るのが難しい硬いチーズの場合は、刃が厚めの包丁やペティナイフで切り分けるようにしましょう。
その他にも、チーズを砕くパルメザンナイフや、ハードチーズ専用のナイフなどがあります。チーズの種類や性質に応じてナイフのタイプも選ぶようにしましょう。
【2】刃は細いものがおすすめ
チーズをきれいにカット、あるいはスライスする際にはその粘りをいかに逃がすかがポイントとなります。
ハードタイプのチーズならば、包丁でも巧く(うまく)切り出すことができますが、カマンベールなどのソフトなチーズは刃に粘りついてきれいに切ることがとても難しいです。
そこで選ぶべきはチーズとの接触面積の少ない細い刃のナイフとなります。それをつきつめるとピアノ線のような針金を使ったチーズカッターがおすすめです。
【3】お手入れのしやすさもチェック
現在流通しているチーズカッターおよびチーズナイフはたいてい刃の部分はステンレスでできていますが、買い求める前にもう一度確認しましょう。
ステンレス製でないとある程度使うと刃が錆(さ)びてしまうことも。
もっともステンレスでも使った後にきちんと洗って掃除をしないと、汚れがついている部分から錆びてしまいます。ですから、洗いやすさや掃除のしやすさも考えて選びましょう。
【4】長く使えるものを選ぶ
パルミジャーノ・レッジャーノのような超硬質チーズは別としても、チーズ自体は基本的にやわらかなものが多いです。だからしっかりした構造でなくても問題ないと思われるかもしれません。
しかしやわらかなものを切るとはいえ、刃と柄の接合部などは工作が甘いと、やがてそこが壊れることになります。
名のとおったメーカーのチーズカッターやチーズナイフならば、しっかりした構造のものが多いため、長く愛用することができるでしょう。
チーズカッター|ワイヤーおすすめ6選 ピアノ線を使用したものも!
うえで紹介した選び方のポイントをふまえ、チーズ専門家の木村則生さんと編集部が厳選した、おすすめのチーズカッターを「ワイヤータイプ」「ナイフ・スライスタイプ」と紹介していきます!
まずは、ワイヤータイプからみていきましょう。
コンパクトなのに一気にスライスできる
世界的に有名な金属加工の町・新潟県燕市にある佐藤金属興業が企画したチーズカッターです。
上からワイヤー部分をぐっとチーズに押し付ければ、一度に複数のスライスを作れます。チーズはもちろん、バターをカットしておけば料理も時短できます。持ち手の部分は大きめに設計されているので、手が滑ったり力が入らなかったりする心配もありません。
コンパクトなサイズで、全長約20cm、厚さはわずか2.5cmなので、収納のときに場所を取らないのも嬉しいポイントです。

チーズカッターをはじめて使うならこれ!
ソフトなチーズを切り出すのに、これほど便利な道具はないでしょう。しかも刃物など「モノづくりの町」として有名な燕三条のナガオが作っているというところも、グッときます。
とてもかんたんな構造ですが、ピアノ線でカットするためほとんど抵抗を感じることなく、きれいな断面を得ることができます。かんたんに洗える形態ではじめてチーズカッターを使うという方にもおすすめです。

リッチな見た目に加え機能も充実!
たとえばロックフォールのような、高価でやわらかいブルーチーズなどを楽しみたい方におすすめしたい一品です。ピアノ線を張ったレバーを使いますので、チーズを崩さずにきれいにカットできます。
台座は大理石を使っているので、見た目のリッチな雰囲気もよいです。またステンレスに比べると熱伝導率が低いため、チーズが温まって極度にやわらかくなることも抑えられます。
チーズだけでなくハムやゆで卵もスライスできる
ワイヤータイプのチーズカッターです。お手頃価格で場所も取らないので、初めてのチーズカッターにもぴったりです。
チーズはもちろんのこと、様々な食材などもスライスできるので、ひとつ持っていると重宝します。
使い方は土台部分にチーズを乗せて、こだわったワイヤー部分を押すだけ。力も要らず、すぐにスライスができて便利です。
チーズカッター|ナイフ・スライサーおすすめ3選 ブレードに穴が開いたタイプも
ここからは、チーズナイフ・チーズスライサーのおすすめ商品を紹介します。

使い勝手がよく力を入れやすいナイフ
しっかりとハンドルを握って切る、ということではやはり包丁の形が力を入れやすいのですが、幅のある刃は抵抗が大きくうまく切れないことが多いです。そこをうまく工夫したのがこちらのタイプです。
ブレードに穴が開いているため、チーズの粘りを逃がすことができます。もしも1本だけ買うのならば、これが汎用性も高いのでおすすめです。

歴史あるメーカーが出す丈夫なチーズスライサー
キッチンに備えたい古典的なチーズスライサー。歴史の長いメーカーの製品なので安心です。構造は、いってみれば「かんな」や「かつお節削り」と同じで、刃をチーズの面に当ててグイと引くだけです。
しかしながら、慣れないとちょっと難しいのがこのタイプ。スコップ状の部分をぺたりとチーズに当てると、大きな抵抗がかかりうまく切り出すことができません。少し刃を立てるようにして使うのがポイントです。
粘りの強いソフトタイプを切るのは難しいので、これひとつで全部のチーズに使おうとは考えないことです。歴史あるメーカーの商品を探している方や、丈夫なチーズカッターを探している方におすすめ。
「チーズカッター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする チーズナイフの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのチーズナイフの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
美味しいチーズもチェックしよう
細い刃のカッターなら、たいていのチーズはカットできる チーズ専門家からのアドバイス
いろいろと紹介しましたが、ふだんどんなチーズを召し上がるかによっても選ぶチーズカッターやチーズナイフは変わってきます。
しかし、幅の細い刃を備えたチーズカッターならば、たいていのチーズをうまく切り出すことができます。
もしもすべてのチーズを1本で切り出したい! とお考えならば、ブレードに穴の開いた「チーズナイフ」がよいでしょう。
しっかり洗って乾かすといった手入れをきちんとすれば、長く愛用することができますよ。
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某食品会社の乳製品開発部門で、約10年にわたりチーズを開発。 その後有限会社ベターデイズを設立し、さまざまなチーズをふんだんに使ったパニーノと、エスプレッソ、ワインを販売する「ベターデイズ」をオープン。 約10年間営業するも、ファンに惜しまれつつ閉店。 共同レシピ集2冊(「サンドイッチノート」柴田書店、「サンドイッチバリエーションブック」誠文堂新光社)、チーズ本1冊(「プロフェッショナルチーズ読本」誠文堂新光社)を出しています。