チーズカッターとは? ワイヤーでカット!
チーズカッターはとは、金属ワイヤーを用いてチーズをカットするための道具です。
水分が多くやわらかいチーズや、油分が多くてべたつくチーズ、ほろほろと崩れやすいチーズなどをきれいにカットできる便利なアイテムです。
チーズをカットしたり加工するアイテムとしては、ほかにもチーズナイフがあります。こちらは文字通りナイフの形状をしているので、比較的柔らかいチーズを切るのに向いています。
また、薄くスライスするチーズスライサーや、チーズを細かくすりおろすためのグレーターなども便利です。チーズの種類や、用途に合わせて使いわけてみましょう。
チーズカッターの選び方 チーズ専門家に聞いた
チーズ専門家の木村則生さんに、チーズカッターを選ぶときのポイントを4つ教えていただきました。
チーズの特徴に合ったカッターの形状を選ぶ
チーズカッターには、「ワイヤータイプ」、「チーズナイフ」、「スライサータイプ」があります。
チーズの種類に合わせて、チーズカッターのタイプを決めましょう。
まな板付きのワイヤーチーズカッター
まな板(カッティングボード)に細長い溝がついていて、U型のワイヤーを押し込むことでチーズをカットできるタイプ。
まとまった量のチーズを等間隔にカットするのに向いています。硬めのチーズから白カビやウォッシュなどのボディが粘るチーズや青カビやモッツァレラチーズのような柔らかめのチーズまでさまざまなタイプのチーズに対応しています。
また、まとまった量のチーズを等間隔にスライスするのにはカッティングボードがついているこのタイプが向いています。普段からチーズをよく購入される方は1台持っておくと便利です。
櫛の形をしたワイヤータイプ
両端から一本のワイヤーが伸びているタイプ。シンプルな形状でで小さいため省スペースに収納できるのが魅力です。
誰でも簡単に扱いやすい仕様になっているので迷った時やキッチンで簡単に使えればよいという方は、とりあえず試してみるのもおすすめです。
大型のギロチンカッター
ギロチンと呼ばれる大型のワイヤーチーズカッターもあります。
チーズへの圧力が少ないため、崩れやすいチーズをきれいに切り分けられるのが特徴です。
主に青カビチーズ(ブルーチーズ)をカットするときに使われることが多いです。台座の真上にワイヤーがあり、台座に置いたチーズにゆっくりとワイヤーを押し込むことでチーズをきれいにカットできます。
ナイフタイプ
ナイフタイプといってもさまざまな種類があります。
たとえば「オメガナイフ」と呼ばれているナイフは、刃先がギザギザしていて、側面には複数の穴があいていて、ナイフの先にはフォークエンドが付いています。比較的柔らかいチーズを切るときに使いやすいタイプです。
オメガナイフで切るのが難しい硬いチーズの場合は、刃が厚めの包丁やペティナイフで切り分けるようにしましょう。
その他にも、チーズを砕くパルメザンナイフや、ハードチーズ専用のナイフなどがあります。チーズの種類や性質に応じてナイフのタイプも選ぶようにしましょう。
刃は細いものがおすすめ
チーズをきれいにカット、あるいはスライスする際にはその粘りをいかに逃がすかがポイントとなります。
ハードタイプのチーズならば、包丁でも巧く(うまく)切り出すことができますが、カマンベールなどのソフトなチーズは刃に粘りついてきれいに切ることがとても難しいです。
そこで選ぶべきはチーズとの接触面積の少ない細い刃のナイフとなります。それをつきつめるとピアノ線のような針金を使ったチーズカッターがおすすめです。
お手入れのしやすさもチェック
現在流通しているチーズカッターおよびチーズナイフはたいてい刃の部分はステンレスでできていますが、買い求める前にもう一度確認しましょう。
ステンレス製でないとある程度使うと刃が錆(さ)びてしまうことも。
もっともステンレスでも使った後にきちんと洗って掃除をしないと、汚れがついている部分から錆びてしまいます。ですから、洗いやすさや掃除のしやすさも考えて選びましょう。
長く使えるものを選ぶ
パルミジャーノ・レッジャーノのような超硬質チーズは別としても、チーズ自体は基本的にやわらかなものが多いです。だからしっかりした構造でなくても問題ないと思われるかもしれません。
しかしやわらかなものを切るとはいえ、刃と柄の接合部などは工作が甘いと、やがてそこが壊れることになります。
名のとおったメーカーのチーズカッターやチーズナイフならば、しっかりした構造のものが多いため、長く愛用することができるでしょう。
チーズカッター|ワイヤーおすすめ7選 ピアノ線を使用したものも!
うえで紹介した選び方のポイントをふまえ、チーズ専門家の木村則生さんと編集部が厳選した、おすすめのチーズカッターを「ワイヤータイプ」「ナイフ・スライスタイプ」と紹介していきます!
まずは、ワイヤータイプからみていきましょう。


チーズカッター|ナイフ・スライサーおすすめ3選 ブレードに穴が開いたタイプも
ここからは、チーズナイフ・チーズスライサーのおすすめ商品を紹介します。


歴史あるメーカーが出す丈夫なチーズスライサー
キッチンに備えたい古典的なチーズスライサー。歴史の長いメーカーの製品なので安心です。構造は、いってみれば「かんな」や「かつお節削り」と同じで、刃をチーズの面に当ててグイと引くだけです。
しかしながら、慣れないとちょっと難しいのがこのタイプ。スコップ状の部分をぺたりとチーズに当てると、大きな抵抗がかかりうまく切り出すことができません。少し刃を立てるようにして使うのがポイントです。
粘りの強いソフトタイプを切るのは難しいので、これひとつで全部のチーズに使おうとは考えないことです。歴史あるメーカーの商品を探している方や、丈夫なチーズカッターを探している方におすすめ。
「チーズカッター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする チーズナイフの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのチーズナイフの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
細い刃のカッターなら、たいていのチーズはカットできる チーズ専門家からのアドバイス
元パニーノ店「ベターデイズ」オーナー
いろいろと紹介しましたが、ふだんどんなチーズを召し上がるかによっても選ぶチーズカッターやチーズナイフは変わってきます。
しかし、幅の細い刃を備えたチーズカッターならば、たいていのチーズをうまく切り出すことができます。
もしもすべてのチーズを1本で切り出したい! とお考えならば、ブレードに穴の開いた「チーズナイフ」がよいでしょう。
しっかり洗って乾かすといった手入れをきちんとすれば、長く愛用することができますよ。
美味しいチーズもチェックしよう
元パニーノ店「ベターデイズ」オーナーでチーズに詳しい木村則生さんに聞いた、チェダーチーズ選びのポイントとおすすめの商品を紹介します。チェダーチーズは、熟成期間によって味わいが異なり、食べ方に合わせて選ぶとよりおいしく味わうことができます。パンにのせたりトーストして食べたい方も、料理に使いたい方...
濃厚でコクのあるカマンベールチーズ。今や日本でもなじみ深いチーズですが、本格志向のものからスーパーなどで手軽に購入できるものまで種類はさまざま。産地や熟成度合いなど違いがあり、どれを買うべきか迷ってしまう方も多いのでは? この記事では、フランスチーズ鑑評騎士・山田好美さんへ取材して、カマンベー...
料理研究家の太田百合子さんに聞いた、ゴーダチーズ選びのポイントとおすすめの商品を教えていただきました。酪農が盛んなオランダのゴーダ村で生まれた「ゴーダチーズ」。数カ月ほど熟成させて出荷されるものから、2~3年熟成させて濃厚な旨みを凝縮したもの、さらにはスパイスを混ぜ込んだものなど、製品ごとにさ...
料理研究家の太田百合子さんへの取材をもとに、スモークチーズの選び方とおすすめの商品をご紹介します。チーズをヒッコリーやブナなどの煙でいぶしたスモークチーズは、独特の風味と味わいでお酒のおともとして人気があります。購入するにはチーズの種類、スモークの香り、さらには飲み物との相性など、押さえておき...
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
某食品会社の乳製品開発部門で、約10年にわたりチーズを開発。 その後有限会社ベターデイズを設立し、さまざまなチーズをふんだんに使ったパニーノと、エスプレッソ、ワインを販売する「ベターデイズ」をオープン。 約10年間営業するも、ファンに惜しまれつつ閉店。 共同レシピ集2冊(「サンドイッチノート」柴田書店、「サンドイッチバリエーションブック」誠文堂新光社)、チーズ本1冊(「プロフェッショナルチーズ読本」誠文堂新光社)を出しています。