ステッパーってどんなトレーニング器具? 自宅で運動不足を解消
ステッパーは左右2枚のステップ板を足で交互に踏み込むだけで、下半身の筋トレや有酸素運動ができるトレーニング器具。
器具自体がコンパクトで、踏み込むだけでできることから、「手軽に運動不足が解消する」と幅広い世代の方に人気です。
また、動かすのは足をはじめとした下半身だけなので、テレビを観ながら、本を読みながら、といった「ながら」で運動できるのも人気の要因です。
ステッパーを使うメリットとは?ダイエットの効果はあるの?

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ステッパーは自宅で使うフィットネス器具なので、スポーツジムに通う必要が無く、天候にも左右されないで、いつでも好きな時に運動ができます。また、人目を気にせず集中して運動に取り組めるうえ、ダンベルやバーベルのように広いスペースを必要としないことも大きなメリットです。
ステッパーには、実はウォーキングの2倍程度のカロリー消費量があります。さらに、お尻や太もも、ふくらはぎの筋肉を鍛えられるのも大きな魅力。
ダイエット成功の秘訣は有酸素運動を継続して行うことです。ステッパーは、1日あたり少なくとも30分、できれば40分以上行うことが理想で、効果が現れ始めるまで1ヶ月程度はかかります。でも、自宅で毎日気軽に取り組めるので、運動が苦手でも続けやすいでしょう。
シェイプアップや運動不足の解消を自宅でしたい方には、気軽に運動できるステッパーが大活躍すること間違いなしです!

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ステッパーの選び方 負荷や静音性など自宅で利用時に気になるポイント
それでは、ステッパーの基本的な選び方を見ていきましょう。
ポイントは下記の5つ。
【1】種類
【2】安全性
【3】連続使用時間
【4】機能性
【5】サイズ
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。
一つひとつ解説していきます。
【1】鍛えたい部位に合わせて種類を選ぶ
ステッパーは大きく分けて、「ストレートステッパー」、「サイドステッパー」、「ツイストステッパー」の3種類があります。それぞれに特徴があり、鍛えられる部分が異なるので、目的に合った機能や強度を備えた商品を選びましょう。
太もも・ふくらはぎを鍛える「ストレートステッパー」
ストレートステッパーは、左右のステップ板を上下にまっすぐ踏み込む運動ができる一番オーソドックスなタイプです。
歩くような動きを繰り返し行うことで、前側の太ももにあたる「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」やふくらはぎのヒラメ筋など、日常生活で必要な筋肉を鍛えるのにピッタリです。
使い方が一番簡単でバランスも崩しにくいので、運動初心者や高齢の方など、幅広い世代の方が使いやすいタイプです。
腹筋・ウエスト周りを鍛える「ツイストステッパー」
ツイストステッパーは、左右のステップ板を踏み込むと回転するので、上半身と下半身をねじる運動ができるタイプです。
腹斜筋(ふくしゃきん)」を鍛えることができるので、ウエストを引き締めてくびれを作る効果を期待できます。
バランスを保つのが難しいので、ある程度体力に自信のある方におすすめです。3つのタイプの中では一番負荷が大きく腰に負担がかかりやすいので、腰痛持ちの方や運動に慣れていない方は十分注意してください。
太ももの内側・お尻を鍛える「サイドステッパー」
サイドステッパーは、足の間隔を広めにとって左右のステップ板を外側に横へと踏み込む運動ができるタイプです。
太ももの内側に当たる「内転筋(ないてんきん)」やお尻の筋肉など下半身全体を鍛えることで、脚からお尻の綺麗なラインを作るのに役立ちます。
ストレートステッパーに次いでバランスが取りやすいので、美脚を目指したい女性や運動初心者さんにおすすめです。
【2】安全性をチェック
安心してトレーニングできるように、安全性には十分注意しましょう。まずは、使用する人の体重や体力を把握してから商品を選ぶとよいです。
耐荷重を守らずに使用していると、ステッパーの故障やケガにつながる恐れもあります。また、体力に自信が無い方は、バランスを崩して転ばないようにハンドル付きのものを選ぶと良いでしょう。
最大耐重量を確認しよう
ランニングのような激しい衝撃はないにしても、動作中は体重以上の負荷がマシンにかかります。安全に使うために、最大耐重量は必ず確認しましょう。また、耐荷重が高ければ耐久性も上がるので、長く使いたい方も注目したいポイントです。
ステッパーに慣れてきたら、ステップ速度を早くして運動強度を上げたいと思うこともあるでしょう。そんなときにも安全に運動できるように、十分な耐荷重のものを選んでおくことをおすすめします。
また、土台の面がしっかりしているタイプは、ぐらつきが少なくおすすめ。安全に使うために構造面もチェックするようにしましょう。
バランス感覚が不安なら「ハンドル付き」を選ぼう
バランス感覚に自信が無い方はハンドル付きのものを選びましょう。腕で体のバランスをサポート出来るので体幹が安定し、フォームが崩れたり転倒したりするリスクを軽減できます。
なお、ハンドル付きのものはサイズが大きくなってしまいがちなので、折りたたみできるタイプのものを選ぶと収納しやすくなります。
【3】使用時間は20分以上を目安にしよう
ステッパーは、踏み台の上下運動をシリンダーで支えており、長時間使用すると発熱してしまうので、製品によって連続使用可能時間が決められています。有酸素運動の目安とされる20分程度の運動を続けてできるように、連続使用時間が20分以上のステッパーを選びましょう。
しっかり運動したい方には、時間を気にせず集中して運動できるように、連続使用時間が60分以上のものを選ぶことをおすすめします。
また、連続使用時間の長いステッパーほど耐久性が優れている傾向があります。自身のトレーニングメニューや時間、体力に合わせて選んでみてくださいね。
【4】機能性を確認しよう
しっかりと運動の効果を得たいなら、ステッパーの機能性も重視して選びましょう。よりトレーニング効果のあるものや、モチベーションを保って継続をサポートしてくれる機能もあります。
また、室内で使用するものなので、音がうるさくないかも確認が必要です。毎日の使用で周囲に迷惑が掛かることが無いように、自分の住まいに合った設計のステッパーを選びましょう。
負荷調節ができるか確認
製品によってはダイヤルやボタン操作でステップの重さを変更し、負荷調節ができる機能がついています。
強めの負荷で短時間のセットを繰り返したり、弱い負荷で長時間続けるなど、さまざまな運動強度を組み合わせて実施することで、トレーニング効果は高まるもの。そのため、負荷調節機能がついているタイプがおすすめです。
また、足腰の弱い方や初心者は負荷を低めに、一方で運動に慣れている方は負荷を高くするなど、使う人の体力に合わせて運動強度を変えられることもポイントです。
付属品ひとつでトレーニングの幅が一気に広がる
ステッパーの筋トレ効果は、下半身中心になります。そこで、バンドなどの付属品がセットになっている商品を選べば、下半身と同時に上腕筋や背筋などの上半身にも負荷をかけながら、全身のトレーニングがおこなえます。
トレーニングの幅も広がるので、飽きずに長く続けられますよ。全身のトレーニングをしたい方は、付属品にも注目です。
静音性も大きなチェックポイント
アパートやマンションに住んでいる場合や家族が寝ている時間に運動する場合は、ステッパーを使用する際の音がどれくらい響くのか気になりますよね。
ステッパーは、油圧シリンダーを使った静音設計のものも多く、床への響きを抑える静音マットが付属しているものもあります。また、連続使用時間が長いものの方が異音がしづらい傾向にあります。
住んでいる場所や環境に合わせて、静音性も忘れずにチェックしておきましょう。
デジタルカウンターがついているかどうか確認
タイプによっては、ステッパー本体に液晶モニターがついていて、運動時間やステップの回数をカウントできるものもあります。やはり運動量をチェックするには、このようなデジタルカウンターがあると便利です。
消費カロリーを表示してくれるものもあるので、ダイエットのモチベーションを保つのにも役立ちますね。
ステッパーの形状を含め、運動するうえであると便利な付属機能が充実しているタイプを選ぶことで、挫折せずに長く使っていけるでしょう。
【5】運動スペースや収納時サイズは確認しておこう
ステッパーは、比較的コンパクトなものが多いですが、使用する部屋や運動するスペースに合ったサイズを選ぶことが大切です。部屋のどのスペースでトレーニングするか事前に想定しておきましょう。
また、折りたたみ可能なものや持ち運びに便利な軽量なものだと収納する際の負担も少なくなります。収納時のサイズやステッパーの重さも確認しておくとよいでしょう。
ステッパーおすすめ4選【ストレート】 初心者さん向け、太もも・ふくらはぎを鍛える
まずは、まっすぐに踏み込むストレートステッパーをご紹介します。ぜひ参考にしてください!

油圧式で安全に負荷をかけられるモデル
基本的な機能が充実しているタイプ。油圧式なので急な動作が少なく、比較的ゆっくり筋肉に負荷をかけることができます。
ステップ動作も少し外側に広がるように降りるため、臀部(でんぶ)を中心とした筋肉に負荷をかけやすく、運動効果も期待できます。
負荷調節はダイヤルでかんたんにでき、ステップ回数や消費カロリーなども本体の液晶モニターに表示されるので、使いやすいアイテムのひとつ。
ステッパーをはじめて購入する方にはぜひおすすめです。
ハの字踏み込みで美脚、美尻に効く
ハの字にステップを踏むことができるので、脚全体を効果的に動かすことができます。特に内ももと、ふとももの外側を鍛えることができるので、スタイルアップも期待できます。
また、ハンドル付きなので、バランス感覚に自信の無い初心者さんでも安心して使用できます。ハンドルは身長に合わせて3段階に調整可能なので、家族と一緒に使うのにも便利ですね。
専用の保護マットがついているので、床に傷をつけなくて済みます。
HIITトレーニングでしっかり運動できる
プロアスリート用に開発されたストレートステッパー。HIITと呼ばれる高強度トレーニングで、60秒の短い時間でもじゅうぶんな運動が可能です。
床への衝撃や振動を抑えられるフロアマットつき。体力やメニューに合わせてペダルの負荷も変更できます。はじめは無理をせず、支えになるものの近くで使用してみましょう。

より安全に実施できるハンドルつきタイプ
ステップ運動で足場が上下するときに、バランスがうまくとれない方がいます。運動に自信のない方やながら運動をされたい方には、ハンドルつきのタイプがおすすめです。
ハンドルの高さにデジタルカウンターがついているので、運動中のチェックをおこないやすいのもポイント。
使わないときは折りたたみできるので、そのほかのトレーニング器具よりかなりコンパクトに収納可能です。
ステッパーおすすめ5選【ツイスト】 ひねり運動でスタイルアップ、腹筋・ウエスト周りを鍛える
続いては、上半身と下半身をねじるように運動できるツイストステッパーをご紹介します。ぜひ参考にしてください!

ひねり動作も加えられるタイプ
通常のステップ運動のほか、踏み込んだ際に少しひねり運動が加えられるタイプ。ステップ動作は、まっすぐ踏み込むことよりも、腕をふり多少ひねり運動を加えることで、全身運動となるためトレーニング効果が高まります。
最大耐重量も100kgとなっており、安全に使用することが可能。デジタルカウンターがついているので、運動量をチェックしながらトレーニングできます。積極的に運動したい方におすすめのタイプです。
運動プログラムDVDつきだからはじめやすい
左右の踏み込みにひねりをプラスしたツイストステッパー。超ワイドフットプレート採用だから、乗り方を工夫してさまざまなエクササイズができます。
時間や住環境を気にせずに使用できる静音設計もうれしいポイント。運動プログラムDVDつきなので、はじめての方でも気軽に使用できますね。
パワーバンド付きでウエストにアプローチ!
パワーバンドつきで、効果的に有酸素運動ができるツイストステッパー。上下運動と左右のスウィング運動により、太ももの内側や外側、腹筋やわき腹にアプローチ。ウエストの引き締めにも効果が期待できますよ。
ステップ回数やカロリーが表示されるメーターは、運動目安がわかりやすく、目標をもってトレーニングできます。
3Dツイスト運動ができるステッパー
ステップ部分がななめに上下することで、3Dツイスト運動ができるステッパー。負荷調整が可能なので、体力に合わせて徐々に負荷を強めることができます。
ステップ回数や消費カロリーがデジタルカウンターに表示されるので、運動しながらでも見やすいのもうれしいですね。フットプレートは、滑り止め加工済みだから安心してエクササイズできます。
ウエストにもヒップにもアプローチ!
レバーひとつでかんたんに切り替えできる2つの機能が搭載されたツイストステッパー。
ツイストモードは、ひねりをきかせてウエストを中心に、エアロモードは軽快なステップでヒップを中心にシェイプアップできますよ。
正面乗りや後面乗りなど、鍛えたい部位に合わせて乗り方のバリエーションを変えて使用できます。
ステッパーおすすめ2選【サイド】 太ももの内側・お尻を鍛え、美脚を目指す
最後に、外側に足を開くようにするタイプのサイドステッパーをご紹介します。こちらもぜひ参考にしてください!
バランスがとりやすく、長時間使用可能なステッパー
ステップ部分がつねに床面と平行に保たれるので、ふらつきにくく、初心者でもバランスがとりやすいサイドステッパーです。踏み込み速度をはやくすれば、負荷を高くすることができます。
最大60分間の連続使用が可能で、新聞紙1枚程度の省スペースが魅力。リビングでの「ながら運動」にも適しています。
体幹や骨盤まわりも鍛えられるステッパー
有酸素運動と筋トレを同時におこなえるサイドステッパー。体重が左右に振られるので、脚の筋肉だけでなく、体幹や骨盤まわりの筋肉も鍛えられます。
ステップ台はつねに床と平行になるので、お年寄りの方でもバランスを崩しにくく、安心して使用できますよ。
静音設計なので、遅い時間や住宅地での運動に最適です。
「ステッパー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ステッパーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのステッパーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ステッパーの消費カロリーはどれくらい? ここが気になるところ

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ステッパーの消費カロリーは、1時間でだいたい250~300kcalぐらいと言われています。踏む回数や強度によって消費カロリーは変動するので、おおよそこのくらいだ、という感じで考えてくださいね。
なお、ウォーキングは1時間で約200kcal消費と言われていて、ウォーキングより効果的にカロリーを消費することが出来ます。
ステッパーでトレーニングを続ければ続けるほど体力が付き、最初はキツイ!と感じても無理なく継続することができます。自分のペースに合わせてトレーニングを継続してみてくださいね。
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ちょっとした時間の合間やテレビを見ながら行おう パーソナルトレーナーからのアドバイス
ステッパーは比較的自宅で手軽に実施できる運動アイテムなので、ちょっとした時間の合間やテレビを見ながらおこなう方も多いです。
しかし、ながら運動でステップ動作をおこなってしまうと、自然とラクなフォームになってしまい下半身の筋力をうまく使えず、あまり効果がなくなってしまうので注意が必要。
そこで、ハンドルつきタイプを使うことで上半身を固定し、より下半身で筋力を発揮できるようにすると、ながら運動になってもフォームの崩れを最小限にできます。
もちろん、ハンドルつきタイプでなくても積極的に腕振りをつけるなど、上半身の動きを入れることで効果が高まるので、余裕があるときはチャレンジするとよいでしょう。
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