ベースケースの選び方 ハードやソフト、セミハード、防水機能など!
音楽ライターの田澤 仁さんに、ベースケースを選ぶときのポイントを教えてもらいました。どんな点に注目してベースケースを選べばいいのか悩んでいる方は、エキスパートの視点を参考にしてみてください。
ベースケースのタイプで選ぶ オールラウンドに使えるのはギグバッグ
ベースケースには、ベースをどの程度保護できるかによっていくつかのタイプがあります。硬い素材のハードケース、とても軽いソフトケース、そしてその中間にあたるセミハードケース(ギグバッグ)です。
ハードケース:車で移動することが前提なら
機材車を使うなら、ベースをがっちり保護してくれるハードケースがよいでしょう。ただし重くてかさばるので、徒歩や電車などの移動には使いにくいということを頭に入れておいてください。
セミハードケース(ギグバック):持ち運びやすさ保護性能の両立
移動時の持ち運びのしやすさを考えると、それほど重くなく、ある程度クッションが入っていてベースの保護も期待できる、ギグバッグがもっともおすすめです。楽器保護や持ち運びやすさのバランスが絶妙です。
ソフトケース:持ち運びせず安価にすませたいなら
移動はほとんどせず、家の中でのほこり除け程度が目的なら、ソフトケースでもかまいません。コストもやすくおさえることができます。用途や目的をしっかりと把握したうえでケースを選びましょう。
持ち運びやすさで選ぶ 体格も考慮してラクに持てるものを
ケースについているストラップの種類も確認しましょう。ベースはギターに比べてかなり大きくネックも長いため、移動時にバランスよく持てるかどうかも重要なポイントです。
リュックサックタイプ:もっともラクで全員におすすめ
もっともラクに持てるのはリュックサックのように背負えるリュック型で、こちらのタイプはほとんどの方におすすめできます。ベース自体もギターと比べて重量感があるため、移動時の負担を軽減してくれます。
ショルダータイプ:手軽に持ち運べ値段もおさえたいなら
ショルダーバッグのように肩からさげられるものは、手軽に持つことができますが、とくに小柄な方はバランスがとりにくいため、意図せず振り回してしまったり、思わぬところにぶつけたりしないよう注意してください。体格に応じて、ラクに持ち運びができるものを選びましょう。
ベースケースのサイズ・形状で選ぶ ケース内で動かないことが重要
ケースを購入する前に、ベースのサイズや形状も確認しておきましょう。一般的に販売されているケースのほとんどは、さまざまなベースに使用可能ですが、ハードケースの場合は、対応するボディの形状が決まっていることがあります。
ギグバッグやソフトケースでも、ヘッドの形状や角度によって、ベースが入りきらないこともあります。また、ケースが大きすぎても、ケースの中で動いてしまいベースを傷つける可能性もあります。ぴったり収まるケースを選んでください。
ベースケースの機能性で選ぶ 移動が多いなら気にしたい
ベースケースを選ぶうえでは機能性も重要です。ここではあると便利な実用的な機能を紹介します。
防水性能:雨天時の移動や突然の雨に
ベースを持ち運ぶうえで気になるのが、雨天の場合です。傘ではベースケース全体をカバーすることはできません。ベースが濡れるのは絶対に避けたいですから、とくに徒歩や電車での移動が多い方は、ケースの防水性もチェックしておくとよいでしょう。
自分のケースには防水性がないけれど、お気に入りなのでどうしても使いたい、という方は、ケースの上からかぶせられるベース用のレインカバーを使いましょう。
収納力:サイドポケットやフロントポケットあると便利
ポケット類などが充実したケースなら、ベースといっしょにいろいろなものを入れられるので便利です。ただしベースそのものが重いので、たくさんのものを入れると持ち運びがしにくくなってしまいます。また、やわらかいケースの場合かたいものを入れるとベースを傷つけることがあります。
なにを入れる必要があるかを考えて、シールドケーブルとチューナーなど必要最低限のもの、プラス少しだけ余裕のあるケースがベストです。
ベースケースのおすすめ3選【ハード】 しっかり保護したい!人気のKCやゲーターなど
上で紹介したベースケースの選び方のポイントをふまえて、音楽ライターの田澤 仁さんに選んでもらったおすすめと編集部が厳選した商品を紹介します。各商品を比較して、ご自身のベースにピッタリあった商品を選んでみてくださいね。

ヘッド保護にも配慮したギグバッグ
リュックサックのように背負えるストラップつきで、ラクに持ち運びができるギグバッグです。全体に20mm厚のウレタンクッションが入っているほか、フタをしめたときにヘッド部分を覆うようにクッションが配置されているので、万が一落としたときにも衝撃を最小限で食い止めてくれます。
A4サイズの譜面も入れられる大容量ポケットと、ピックなどを入れる小物ポケットがあり、こまかいものも整理して入れることができます。

軽量で堅牢なABS製ハードケース
軽いハードケースがほしい方におすすめの、ABS製の丈夫なケースです。一般的なジャズベース、プレシジョンベースに対応しています。
四隅が丸みを帯びた形なので、角をあちこちにぶつけるような事態も減らせるでしょう。ネック部分には小物収納用のスペースがあるだけですが、シールドケーブルやストラップなど最低限のものは持ち運べます。

耐久性抜群のシンプルでおしゃれなハードケース
GWE SERIESはGATORケースの中でもベストセラーであり、ギグバッグだけでは不十分なプレイヤーに最適です。各ケースは耐久性のある合板製でTolexラミネート加工の外観が特徴。厚めのクッション材で楽器をしっかりと保護し、ピックや弦を収納できるポケットを装備しています。
ベースケースのおすすめ7選【ギグ】 人気のフェンダーやMONO、おしゃれなものまで!

ポケット充実で収納力の高いギグバッグ
ややソフトな作りのギグバッグで、保護機能はそれなりといったところ。それより注目は収納力で、ボディ部分の外側に大型のポケットがついています。マチが広がるようになっているため、小さめのものならマルチエフェクターも入れられます。
ネック部分にもポケットがあって、こちらもコンパクトエフェクター2個程度は余裕で入れられるほど大きいものです。いろいろなものが入れられますが、重くなりすぎないよう注意しましょう。いろいろ収納したい方はもちろん、低価格なのではじめてギグバッグを購入する方にも最適です。
デニム風のおしゃれかわいいギグバッグ
バッグ表面には滑らかな手触りのデニム生地を彷彿させるルックスのクロスをコート。主張しすぎない落ち着いたグレーカラーを採用し、ファッションのコーディネートにもあわせやすいデザインです。手提げとリュックスタイルで状況に合わせた柔軟な持ち運びも実現。ファッション性と機能性を兼ね備えたエレキベース用ケースです。

フェンダーベースにベストマッチのギグバッグ
ジャズベースやプレシジョンベースなど、フェンダー系ベースにベストマッチの、しっかりした作りのギグバッグです。強度のあるポリエステル製の外装は、短時間の小雨ならあまり気にしなくても大丈夫です。
保護材として5mm厚のパッドも入っていて、少しぶつけたくらいなら影響ありません。フロントのポケットは大容量ではありませんが、開口部が斜めになっていて意外と出し入れがしやすく、最低限のものを持ち運ぶにはちょうどよいケースです。

ベース保護がほぼ完ぺきなギグバッグ
保護機能が充実していることで最近人気上昇中の、アメリカ製MONOのベース用ギグバッグです。外装には、軍用品レベルの耐久性を持つ素材が使用され、分厚いクッションが使われるほか、底部にはしっかりとしたスニーカーのようなゴムを配置。
ネックをホールドしてヘッドをケースから浮かせるようになっているなど、少々ラフに扱ってもよいだろうという気になってしまうほど、保護機能が充実しています。それでいて比較的軽量で、背負えるストラップもついています。ひんぱんに持ち歩く方におすすめしたいケースです。
衝撃吸収性と耐衝撃性に優れたギグバッグ
衝撃吸収性と耐衝撃性に優れたReunion Blues Continental Voyagerシリーズは見た目の格好よさと高いレベルでの耐衝撃性を両立させたベースケースです。また、耐水性ジッパーや防水にすぐれた外装なため雨でも安心です。耐衝撃と防水性にすぐれ、外での持ち運びの多い人におすすめのベースケースです。
各部ファスナーに防水タイプを採用
細い繊維を高密度に織ることによって表面の平滑性を高め、汚れにくさと気密性を高めたポリエステル生地を外装に採用しています。充分に厚みを持たせた内部クッション材との組み合わせが楽器を安全に保護し、各部ファスナーには防水タイプを採用、雨の日にも安心感が有るケースです。
シンプルかつスタイリッシュなギグケース
楽器全体を包み込む4重構造のクッションに加え、ボディエンドを保護する取り外し可能なリムーバブルパッドを採用。シンプルかつスタイリッシュなアイバニーズのギグケースは、軽さ、丈夫さ、スマートさ、防水機能を兼ね備えたベースバッグのニュースタンダードです。B4サイズの楽譜も収納できる大判ポケットも魅力。
ベースケースのおすすめ2選【ソフト】 人気のIGIGやコスパ重視など!
コスパ重視で安いシンプルなソフトケース
KCソフトケース「EVシリーズ」は、クッションの無い簡素でシンプルなタイプのソフトケースです。自宅保管時も場所をとらず、楽器のホコリ避け用としてもおすすめ。長さ調節が可能な両肩背負い用ストラップが付いておりますので、持ち運び時にも重宝します。エレキギター、アコースティックギター、クラシックギターのサイズも展開されています。
機能性と安さが人気のギターケース
大容量ポケットと安さが魅力のケース。ギターチューナー、交換弦、カポ、シールドケーブル、 CDなど一通りの用品が収納できます。A4サイズの紙楽譜も収納できるので非常に便利。また8mm厚のクッション素材を採用しており、家や持ち運びの途中で貴重なエレキギターを衝撃や摩擦から保護してくれます。
「ベースケース」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ベースケースの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのベースケースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エレキベースのおすすめはこちら 【関連記事】
まとめ
おさらいですが、ポイントは「ベースケースのタイプ」、「持ち運びやすさ」、「サイズ」、「防水性能」、「収納力」です。
とくに、ギグバッグでリュックタイプのものが持ち運びやすさと楽器保護のバランスがよくおすすめです。
あなたにぴったりのベースケースを見つけて、音楽ライフを満喫してください。
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90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。 DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。 Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。 得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。