ミルミキサーとは? 粉砕や離乳食用のペーストにも使える!
ミルミキサーとは、「ミル」+「ミキサー」の名前のとおり、ミルとミキサーの機能を併せもった調理器具のこと。ミキサーは、液体と食材をこまかく砕きながら混ぜ合わせ、ジュースを作る機能があります。一方、ミルは、乾燥した食材を粉砕したりペーストを作ることが得意。
ミルミキサーがあれば、ミキサーでは作ることができないふりかけや離乳食もカンタン。乾燥していて固いものも粉砕できるので、コーヒー豆を挽いたりすることもOK!
ミキサーを買うよりも作れるものの幅が広がります! 結婚祝いや出産祝いにもおすすめです。
ミキサーとミルのいいとこどりのミルミキサー。ぜひチェックしてみてくださいね!
ミルミキサーの選び方 ポイントをチェック!

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それではミルミキサーを選ぶときのポイントを詳しく解説していきます。
【1】ミルの機能で選ぶ
【2】容量で選ぶ
【3】パワーで選ぶ
【4】お手入れのしやすさで選ぶ
【5】カラー・デザインで選ぶ
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ミルの機能で選ぶ
ここからはミルの機能別に解説していきます。粉末状やペースト状にできる機能がついたミルもありますので、目的や必要に応じた機能が付いたミルミキサーを選ぶのがいいでしょう。
コーヒー豆の粉砕やふりかけ作りには「ドライミル機能付き」
ミル付きミキサーに備えられている基本のドライミル機能は、コーヒーミルとしてコーヒー豆を挽いたり、粉末状のふりかけを作ったりする使い方ができます。
そのため、水分なしで乾いた食品を粉砕するなら、ミルミキサーに付属している、基本のミルカップがあればじゅうぶんです。ただし、粉茶が作れない場合もあるなど、粉砕できる食品は商品ごとに違いがあるため、事前に確認してください。
離乳食・スープ作りには「ウェットミル機能付き」
離乳食やポタージュスープといった、水分を含む食品を粉砕したい場合は、ウェット対応のミル付きミキサーがおすすめです。ドライのみに対応したミルより、さらに用途が広がるため、さまざまな場面で活躍するでしょう。
基本的に、ミルとは乾燥した食品にのみ対応しているので、水分を含めて使用したい場合は、ウェットミルに対応しているモデルを探してください。
茶葉から粉茶を作りたいなら「専用機能・アタッチメント付き」
緑茶などの茶葉を粉にしたい人には、お茶専用のアタッチメント・機能つきのミルミキサーが人気です。ただし、お茶用のボトルが付属していても、専用のカッターがなければ、実質は通常のドライミルを使った挽き方とこまかさが変わりません。
そのため、粉茶用のカッターがついているのか、アタッチメントのみがついているのかなど、詳細をしっかりチェックしておきましょう。
【2】容量で選ぶ
ミルミキサーにはさまざまな大きさがあります。たとえばコーヒー粉やふりかけ作りをおもな目的とするなら、容量が小さくて済むため、0.26L程度の小型モデルがぴったり。
一方で、ジュースも作りたいなら、ブレンダーとの兼用タイプが適しています。スムージーやミックスジュースなどのドリンクは、1人あたり400mlが目安。そのため、複数人分作る場合は、容量1L以上の大きめサイズを選んでおくほうが無難でしょう。
ただし、容量が大きくなるほど、ミルミキサー本体のサイズも大きくなるため設置・収納スペースも考慮して選んでください。
【3】パワーで選ぶ
ミル付きミキサーの消費電力は、50W程度~500Wを超えるものまでさまざまな製品があります。消費電力が高い製品ほどパワーもあり、いろいろな食材を短時間でサクサクと破砕できるため人気です。
ただパワフルなミルミキサーは、ある程度大型で価格も高い傾向があるうえ、使用時の騒音も大きくなるのが一般的。
購入の際は、その辺りのバランスを考えながら、適したパワーのミルミキサーを選ぶとよいでしょう。
【4】お手入れのしやすさで選ぶ
ミルミキサーは、コーヒー豆などの食品と使用するため、清潔にたもちやすいことも大切なポイントです。ミル付きミキサーのボトルや、コーヒーミル・ブレンダー・フードプロセッサーの本体、カッターなど、各種アタッチメントが取り外せる製品なら、丸ごときれいに洗いやすいのでおすすめ。
また、パーツが少ないほうが洗う手間がかからないため、頻繁に利用する場合でも負担が少なく済んで人気です。
【5】カラー・デザインで選ぶ
キッチンを彩る調理家電は、デザインにこだわっている人も多いことでしょう。ミル付きミキサーでも、デザイン性にこだわった製品が各メーカーで展開されています。
とくに、使用頻度が高くキッチンに出しっぱなしにしておくような場合は、カラーやデザインにも注目して選ぶのもひとつの方法です。スタイリッシュなキッチンに合わせるならシルバー系カラー、ワンポイントにしたいなら赤などの差し色も人気です。
ミルミキサーの人気メーカーを紹介! イワタニ・コイズミ・テスコム・佐藤商事(D&S)
次に、ミルミキサーおすすめのメーカーをご紹介します。テスコムやイワタニなど、それぞれ特徴を比較しながら、あなたにぴったりのメーカーを見つけてください。
イワタニ(Iwatani)|硬い食材の粉砕が得意
イワタニが販売しているのは、ナッツや氷など硬いものを砕くのにぴったりな「ミルサー」。
ミルサーは、液体だけでなく乾燥食品を粉末状に加工するのも得意な、まさにミキサーとミルのいいとこどり。コンパクトなサイズ感が多いです!
コイズミ(KOIZUMI)|リーズナブルで使いやすい
『コイズミ』のミキサーは、価格がリーズナブル。デザイン性と機能性を兼ね備えた商品ラインナップです。
ジュースだけでなく乾いたものにも使用できるので、ふりかけなど粉末を作るのも得意です!
テスコム(TESCOM)|シンプルでコンパクト
『テスコム』のミルミキサーは、スリムなコンパクトボディが特徴。
最低限の機能がついているシンプルなタイプで、直感的に操作できるのがポイントです。
佐藤商事(D&S)|使い方広がる多機能ミルミキサー
『D&S』のミル付きミキサーには、ブレンダーのほかにサイズ違いのミルが2種類付属しています。コーヒーミルや粉末ふりかけ作りなど、使い方や量に応じて使い分けやすいので、ミル機能を多用する人には便利でしょう。
また、どんなタイプのキッチンにもなじみやすい、シンプルかつスタイリッシュなデザインも魅力です。
「ミルミキサー」のおすすめ商品の比較一覧表
ミルミキサーのおすすめ19選 人気のイワタニ・パナソニック・ブラウンなど!
ここまで紹介したミルミキサーの選び方をふまえて、プロの家電販売員で家電ライターのたろっささんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。定番の商品から、コスパ重視の使えるミルミキサーまでさまざまなタイプをご紹介しています。
気になるものがあれば、ぜひ購入を検討してみてくださいね!
▼ミルミキサーのおすすめ5選|プロが厳選!
まずは、プロの家電販売員で家電ライターのたろっささんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します!

イワタニの定番アイテム
ミルサーを始めとするミキサー商品を多く取り扱うイワタニのミルミキサーです。本体が小さめなので置く場所を選ぶことなく使用できるのが大きな特徴。
ミキサー420ml、ミルサー75gとひとりからふたり向けの大きさになっており、ちょっと使いたいといったときに非常に便利です。
カッターのエッジは、つぶして丸く加工してあるため、お手入れ時に刃で指を切ってしまうといった事故を防げるように安全面も考慮されています。
また、カッター部分が分離してくれるため、隅々までしっかりと洗えるのもうれしいポイント。ミル機能にも興味が出てきた初心者の方の入門機として広くおすすめできます。



▼ミルミキサーのおすすめ5選|5000円以下
選ぶ際に気になるお値段! 5,000円未満のうれしい価格で手に入る、コスパのよいミルミキサーをご紹介します。
ドリンクボトルとしてそのまま携帯可能
330mlと手軽なサイズ感のブレンダーです。専用のフタが付属しており、ブレンダーボトルに取りつければ、ジュースを作ったあとそのまま持ち運べます。
ボトルはガラス様の透明感がある軽量素材で、耐久性が高くて食洗機でも洗えるため、お手入れがかんたん。
チタンコーティングのステンレスの4枚刃は、食材のほか、氷も砕くパワーがあります。
これ1台でマルチに活躍!
これ1台で毎日のお料理に大活躍!ウェット&ドライ対応のコスパ抜群のミルミキサーです。
手間のかかる離乳食初期の食材の裏ごしも、かんたんスピーディーに調理可能。ペースト状のものから、スープやドレッシングまで作れます。
便利なフタつきでそのまま保存も可能。ミキサーボトルは1~2人分にちょうどいい分量。置き場所も困らないスリムタイプです。
使い分け可能な容器が3つ付属!
コンパクトで収納に場所をとらないお手軽ミルミキサー。お茶挽き・ミキサー・ミルの使い分けのできる3つの容器がついているため、これひとつで調理の幅がぐんと広がります。
ふりかけ口つきの保存用フタも付属と、調理後のことも考えたうれしい配慮。
誰でもかんたんに使いこなせる、ボタンを押すだけのシンプルな使い勝手。わずらわしさがなく忙しいときでも思うように操作できますね。
ふりかけからスープまで作れてコスパもよし!
乾燥した食材だけでなく、水分を含む食材も粉砕できるすぐれもの。ウェット&ドライ対応のミルミキサーは、毎日のお料理に大活躍が期待できます。
この商品も両対応で、ふりかけからスープ、離乳食初期の面倒な調理もこれひとつでラクラク調理が可能。忙しいパパママのお助けアイテムです。
茶葉を挽けるステンレス製のお茶すり器も付属。レパートリー豊富なレシピもついているので、これひとつでマンネリしがちな食卓をアップデートできるでしょう。
シンプルでリーズナブル
食材を入れたらスイッチオン! ワンプッシュのシンプル操作で誰でもカンタンに使えます。
丈夫なチタンカッターを採用しているので、コーヒー豆や煮干しも細かく攪拌(かくはん)。
もちろん野菜や果物をたっぷりいれたフレッシュなスムージーも楽しめます。
ボトルやフタは細かく分解して水洗い可能。いつでも清潔に使えます。
▼ミルミキサーのおすすめ5選|5000円~1万円
5000円台から1万円までのおすすめミルミキサーをご紹介します。
▼ミルミキサーのおすすめ3選|1万円以上
1万円以上する高級ミルミキサーをご紹介します! 便利な機能に注目してくださいね。
ショップジャパン『マジックブレット デラックス ワンプッシュミキサー』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ミルミキサーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのミルミキサーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ミルミキサーを使った離乳食レシピを紹介! おいしく食べてもらおう!
【離乳食初期~】甘くておいしいにんじんペースト
【作り方】 小さじ1×12個分作れます!
①にんじん丸ごと1本を鍋に入れ、半分くらいつかる量の水をいれる。
※このとき、にんじんの皮はむかない
②そのままお鍋にフタをして弱火で30分じっくりゆでる。
③にんじんを取り出して冷ましたら皮をむき、ミルミキサーに入れてペースト状にすりつぶす。
【離乳食初期~】無添加で安心! 手作り赤ちゃんふりかけ
●作り方●
①黒ゴマ小さじ1、サクラエビ大さじ1、かつお節1袋、乾燥わかめをひとつまみミルミキサーに入れます。※なるべく無添加・無着色の材料を選ぶのがベター!
②完全な粉末になるまでミルミキサーで粉砕する。
まっさらなおかゆだと食いつきが悪い赤ちゃんにおすすめ。おかゆにかけたり、うどんと混ぜたりアレンジしてください!
Panasonic(パナソニック)『ファイバーミキサー(MX-X701)』
ふりかけやマヨネーズ作りが得意なミルミキサーはこちら!
>> Amazonで詳細を見るミルミキサーとフードプロセッサーの違いは? 【Q&A】
食材を粉砕する調理器具といえば、フードプロセッサーも人気です。刻む・混ぜる・するなど、おもに料理の下ごしらえで活躍します。そのためフードプロセッサーは、肉・野菜などの大きめの食材をこまかくするために使用するのが一般的。
一方のミル付きミキサーは、コーヒー豆を挽くなど、かたくて小さい食材の粉砕を得意としています。ほかにも、ブレンダーのようにジュースやスープも作れるのが特徴です。
下の記事はフードプロセッサーのおすすめも紹介しているので、気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね。
いろいろな食材の調理に便利なアイテムを紹介 ミルミキサーだけではない!
ミルミキサー以外にも調理に便利なアイテムをご紹介します!粉砕機能に特化している「ミルサー」、スムージー作りに適した「ミキサー」、スープ作りに便利な「ハンドブレンダー」など様々な種類を下の記事では紹介しているので、毎日の料理に活用していきましょう。
ミル付きミキサーで食卓を豊かに いかがでしたか?
ミル付きミルサーは、コーヒー豆を粉末にしたり離乳食を作ったりするミル機能に加えて、ブレンダーのようにジュースを作る使い方もできる調理器具です。
テスコムやイワタニ、山善、D&Sなど、さまざまな人気メーカーで取り扱いがあるため、それぞれの商品特徴や価格の違いなどを比較して、用途に合ったものを選びましょう。
今回ご紹介した、選び方のポイントやおすすめ商品も参考にしながら、ぜひあなたもミルミキサーを日々の食生活のために活用してください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。