ミルサーとは|何ができるの? そもそもミルサーって…?
ミルサーとは、乾燥した食品を粉末状に加工する機械を指します。煮干や桜エビなどの乾物類のほか、大豆やコーヒー豆をこまかく砕いて粉末にします。食材の栄養素をまるごと摂取したい人にぴったりです。
機種によっては、水分を加えてペーストやジュースを作ることもできるので、自分の使い方に合わせて選んでみましょう。
ミキサーとミルサーの違い 目的に合わせて選びましょう
ミキサーは、野菜や果物などを攪拌(かくはん)して食材をペースト状にする調理器具。スムージーやスープなど、液体の調理に向いています。
一方のミルサーは、乾燥した食品を粉末にするもの。コーヒー豆を挽いてコーヒー粉にしたり、ナッツを粉砕して粒状やパウダー状にしたりすることができます。
両方の機能を求めている方は、ミル機能付きのミキサーを選びましょう。
ミルサーの選び方 ポイントをチェック!
それでは、ミルサーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】ミルサーの種類
【2】パワーや仕上がりはW数
【3】刃の材質
【4】容量
【5】安全機能の有無
【6】静音性
【7】手入れのしやすさ
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ミルサーの種類をチェック
ミルサーを選ぶときは、用途に合った種類のミルサーを選びましょう。
▼食材をかんたんに粉末にできる「ミルタイプ」
煮干しやコーヒー豆、大豆など乾燥している食材を粉末にしたいのであれば、ミルタイプのミルサーがよいでしょう。多機能ではありませんが、その分扱いやすく、価格も抑えられたものが多いです。
自宅でオリジナルのスパイスを作りたい人やコーヒー豆を挽きたい人、だし粉を作りたい人に適しています。
ただし、茶葉を粉末にできるかどうかは機種によって異なります。粉茶を作りたい人は、事前に茶葉も粉砕できるかどうか確認して購入する商品を選びましょう。
▼離乳食づくりにも使える「ウェットタイプ」
ウェットタイプは、水分を含んだやわらかい食材用のミルサーです。食材をペースト状にできるので、離乳食づくりなどにも重宝します。
粉末にした乾物にやわらかく煮込んだ野菜を混ぜてスイッチを入れれば、かんたんにペースト状の食事が作れます。野菜や果物と牛乳を入れてスイッチを入れればスムージーも作れるので、ふだんスムージーを手作りしている人はぜひチェックしてみてください。
▼乾湿両用の「ミルミキサータイプ」
乾燥した食材はもちろん、水分を含んだ食材にも使えるのがミルミキサータイプです。ミルとミキサーのよいところを兼ねそなえていますが、ミルタイプ・ウェットタイプよりも大きめのものが多く、保管には場所を取ります。
アタッチメントをつけ替えることでさまざまな使い方があるので、ミルもミキサーも欲しいという人はミルミキサータイプを選ぶとよいでしょう。
(※)ポイント:それぞれの特徴に合わせてミルサーを使おう
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
ミルサーとひと口にいってもミルタイプ、ウェットタイプ、ミルミキサータイプとさまざま。
ミルタイプは、乾いたものを砕いて粉末に。お茶の葉やふりかけなどを作るために使用すると添加物のないヘルシーな粉末になります。
ウェットタイプはややパワーが落ちるものの、やわらかい食べものなどをカットすることができるのでペースト作りに便利。
ミルミキサータイプは、ミル・ウェットの両方を、アタッチメントの交換でおこなうタイプになります。
また、広くとらえるのであれば、ミル機能を備えているミキサーであれば、ミルサーのような加工も可能となるでしょう。
【2】パワーや仕上がりはW数をチェック
ミルサーやフードミルなどすべてにいえることですが、消費電力によってミルサーのパワーは大体測ることができます。一般的には100W前後のものが多く、それくらいが平均的なパワーです。200Wを超えてくるとかなりパワーが強いものになり、かためのものでも破砕をすることが可能です。
しかし、パワーが強いものになると一般的に本体の価格も値が張るものが増えてきます。仕上がりまでの時間などを気にしなければ100Wクラスのもので充分満足できる場合が多いです。
【3】刃の材質をチェック
ミルサーを選ぶときは、刃の材質をチェックしましょう。かたい食材を粉砕するので、さびにくく丈夫なチタンやステンレス製のものがよいです。
ステンレス刃を使ったものは、チタン刃を使ったものよりも低価格なのが魅力です。なかにはチタンコーティングされたステンレス刃を採用した機種もあるので、予算に合わせて選ぶとよいでしょう。
【4】容量をチェック
少量の食材を粉砕したい・コンパクトに収納したいのであれば、容量が小さいものを選びましょう。容量が大きいものは一度に大量の食材を粉砕できますが、一度に使いきれないほど粉砕してしまうと、使い切るまでに風味が損なわれてしまいます。
一度に使いきれる量の食材を粉砕するのであれば、容量が小さいもののほうが軽くて扱いやすく、置き場所にも困りません。
【5】安全機能の有無をチェック
ロック機能や自動停止機能など、安全に使うための機能がついているかどうかも忘れずにチェックしましょう。とくに、小さい子どもがいる家庭でミルサーを使うときは、安全機能があるものを選んでください。
カバーをつけないと動作しないロック機能つきのものであれば、誤って刃に触れてケガをするおそれがありません。自動停止機能があるものであれば、モーターに負荷をかけすぎることがなく長く愛用できます。
【6】静音性をチェック
ミキサーを動かすと、「ガーッ」とうるさい音がするイメージがありませんか? あまり音がうるさいと、朝や夜は使うのをためらってしまいますよね。ミキサーと同じように、ミルサーも粉砕の音が発生します。
しかし、騒音レベルを抑えた静音設計のモデルもたくさん出ています。「うるさくて使わなくなった」ということが無いよう、静音性に注目して選びましょう。
騒音レベルは「dB(デシベル)」で示されます。30dBなら、人のささやき声程度でほとんど気になりません。音に敏感な方は、騒音レベルが20dB程度の静音性にこだわったミルサーを選ぶのがおすすめです。
【7】手入れのしやすさをチェック
調理器具なのでしっかりと衛生的に使用するためには、お手入れのしやすさも重要なポイントです。そのためには洗いやすい作りになっているか、ブラシは付属しているか、食洗機に対応できるかどうかなどを事前にチェックしておく必要があります。
最終的には口に入るものですから、なるべく、つねに清潔にしておけるものを選びましょう。
ミルサーおすすめ11選 使いやすい人気商品を厳選!
上記で紹介した、ミルサーの選び方のポイントをふまえて、プロの家電販売員であるたろっささんと編集部が選んだおすすめ商品をご紹介します。

使う時間を気にしない静音設計
毎日の健康習慣として、野菜や果物を使ったスムージーを作るという方も大勢いると思います。
夜のデザートに好みのスムージーを作ったり、朝食代わりとして毎朝新鮮なスムージーを作るにはパワフルなミルサーが必要です。しかし、時間帯を気にして使うことが出来なかったのではもったいないです。
岩谷産業のサイレント ミルサーは静かでパワフルさが特徴の商品です。野菜や果物だけでなく、凍った冷凍商品はもちろん、粉末や粉末ダシまで作ることができます。
付属のレシピ本を活用して、さまざまな料理に活用してみましょう。
大きめの果物もそのまま投入
sirocaの大容量ミル付きミキサーは容量がなんと1500mlも。ミキサーでは細かく切ってから入れる手間が省けます。
また、アイスクラッシュボタンもあり同時にスムージーも作ることが可能です。離乳食も作れて、健康志向の家庭や赤ちゃんがいる方におすすめのアイテムです。



静音でパワフルなミルサー
ミルサーや、ミキサーなどは砕いていく中である程度音は鳴ってしまうものです。また、固いものも砕こうとすれば、それなりのパワーのある機種を選ばなくてはいけません。
タイガー魔法瓶のミキサーは、最高水準の静音性を誇る商品です。従来の実音感を45%もカットしていますが、他に劣らないパワフルな粉砕が可能。なんとアボカドの硬い種も砕けます。
粉砕力と静音性を両立した商品をお探しの方には、こちらの商品がおすすめです。
作った後はそのまま蓋をして冷蔵庫へ
ミキサーで粉砕した後に、完成した物を容器に移し替えるのが手間と感じることもあるでしょう。
象印マホービンのミルつきミキサーは、密閉性の高い蓋付きのため、そのまま保存することができます。
また、容器ごと外して洗ったり、クリーニングボタンでそのまま洗うことができたりと、常に清潔さをキープできます。
ミキサー・ミルサーのお手入れの手間を懸念している方におすすめです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ミルサーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのミルサーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ミキサー・フードプロセッサーもチェック 【関連記事】
家電販売員からのアドバイス 最後に
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
ミルサーは、毎日使うのにピッタリ!
砕いたものをそのままひっくり返して保存しておけたり、容器をそのままレンジに入れて調理可能かどうかというところは、毎日使用していくうえで非常に重要です。
たとえば朝出かける前にふりかけをミルサーで作成し、キレイに別容器へ移して……などとやっていたらかなり時間がかかってしまいます。なにより洗いものがひとつ増えてしまい、出かける前の忙しい時間に手間がひとつ増えてしまうことに。
そんなとき、容器部分が分離でき、そのままお弁当に振りかけられるのであれば、こんなにスムーズなことはありません。
そういった「実際に使用する場面を考えて製品を選定する」ということもひじょうに重要です。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。