「アイロン」のおすすめ商品の比較一覧表
プロと501名に聞いた! アイロンの選び方のポイントは?
コード式かコードレスか、スチーム機能ありかなしか、本体の重さ、かけ面の素材など、選ぶ時に考慮したいポイントを解説していきます。
【読者アンケート】Q.アイロンを買い換えるとした場合、重視する点を教えてください (複数選択可) ※スチームありアイロンを利用していると回答した333名
1位:本体重量の軽さ:45.6%
2位:スチーム能力:39.9%
3位:コードレスタイプ:32.7%
4位:かけ面のすべりやすさ:30.3%
5位:起動時間:26.4%
6位:水タンク容量:15.9%
アンケートではこのような結果になりました。それでは、これらのポイントにそって、デジタル&家電ライターのコヤマタカヒロさんの解説をみながら、アイロンの選び方学びましょう。
(1)最適なアイロンの本体重量は?
一般的なアイロンの重量は国内メーカーでは、1kg前後が多いですが、軽量・コンパクトをアピールする機種は、1kgを切る900g前後となります。
コード式よりもコードレス式のほうが蓄熱機能を搭載しているので、本体重量が重くなります。また、スチーム式は、実際の使用時に給水することから、アイロンをかけるときに感じる重さはアイロン本体の重さより重くなります。
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動かしやすさのバランスを確認する!
アイロンがけにおける使い勝手で重要なのが、かけ面の滑りやすさと本体の重さ、そしてグリップの握りやすさ。滑りがよければ重くてもスムーズに動かせるし、重さがあれば、強く押しつける必要がありません。このため、適度に重さがあって滑りのいいモデルが狙い目。
グリップは好みが分かれるので、太さや形状、スチームボタンの位置などを触って確かめてみるといいでしょう。
重いアイロン、軽いアイロンのメリット・デメリット
本体重量の軽重は、一概にどちらが優れているとはいえません。
■重いアイロンのメリット・デメリット
強いプレスがかけやすいので、シワを伸ばしやすいことがあげられます。もともとアイロンは、上から下に押し付けてシワを伸ばすので、重量があればその分だけ少ない力で強いプレスがかけられるのです。ただし、プレス力ではなくスチームでシワを伸ばす場合はまた別です。
■軽いアイロンのメリット・デメリット
アイロンをかけるときだけでなく、収納時、持ち運びが手軽ということが挙げられます。利用する人に年齢の高い人がいるかなど、ライフスタイルや使い方に応じて選んでいきましょう。
(2)家庭用アイロンにスチーム機能は必要?
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アイロン、スチーム両方重視するなら高性能モデルを
アイロンにはかけ面を衣類に当ててプレスする、いわゆるアイロンがけと、スチームを当てて衣類をふんわり仕上げるスチーマーとしての機能の両方があります。
最近ではスチームをメインにした衣類スチーマーも増えてきているので、シャツなどをプレスすることが少ないなら、衣類スチーマーを選ぶのも手。
アイロンをメインに考えるならかけ面の大きさやプレス時の使いやすさが大事。中途半端にならない製品を選ぶのがおすすめ。両方の機能を求めるなら、上位モデルのアイロンを選びましょう。
スチームアイロンを買うときは、スチームの噴出量に着目
スチームアイロンは、シワだけではなく、ニオイがとれるところもポイント。そこで、スチームアイロンを買う際に必ず確認したいのが、スチームの噴出量。スチーム量が多いほどシワが伸ばしやすくきれいな仕上がりが期待できます。1分あたりのスチーム噴出量(グラムやミリリットルで表示)とスチーム持続時間が目安となります。
また、スチーム孔の個数や配置は、衣類にあたるスチームの範囲を決める見逃せないポイントです。カタログや実際の店頭などで確認してみましょう。
ハンガーにかけたままシワを伸ばせる便利な「ハンガーショット」も!
「ハンガーショット」とは、ハンガーにかけたままの衣服に強力にスチームをあてることのできる機能で、衣服をハンガーに吊るしたままの状態で、スチームをかけることができます。アイロン台やアイロンシートをわざわざ出してくる必要がなく、とても便利な機能です。
ほかにはスチーム機能のないドライタイプのアイロンもあります。スチームの力ではなく、アイロンの重さでプレスすることで、シンプルにシワを伸ばしていきます。機能がシンプルな分、安く手に入ることが多いでしょう。主にワイシャツに使う、などと用途が決まっている場合は問題ないでしょう。
完全に乾いてしまった衣類のシワは高温だけではなかなか伸ばせませんので、シワとりスプレーや霧吹きを使って、衣類を少し湿らせてからアイロンを掛けるときれいに仕上がります
(3)コード式とコードレス式どっちが使いやすい?
最初に選びたいのが、コードレス式か、コード式か。どんな人にどちらのタイプが使いやすいのでしょうか。特徴をご紹介します。
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最新のアイロンには電源コードを差して利用するコードタイプと、コードレスタイプがあります。
コードレスタイプはコードの取り回しを気にせずアイロンがけできます。しかし電源スタンドに置いている間だけ熱が入る仕組みなので定期的にスタンドに置く必要があります。これがリズムに合わない場合も。ただし、シャツの向きを整えたり、次の衣類に入れ替えたりしている間、置くだけでも十分アイロンがけは可能。
注意点としては、低価格のコードレスタイプは熱量が不足気味で十分なスチームが噴射できないケースもある点。スチームをメインで使いたいなら、コード付きがおすすめです。
コードレスタイプアイロンのメリット・デメリット
【メリット】 | 【デメリット】 |
・アイロン本体にコードがないため、衣類やアイロン台にコードが引っかかることなく、快適にアイロンがかけられる。 |
連続して使用していると徐々にかけ面の温度が下がってくるため、たびたび、アイロン本体をスタンドに戻す必要がある。一度に大量のアイロンがけをする人は、面倒に感じる場合も。 |
コード式タイプアイロンのメリット・デメリット
【メリット】 | 【デメリット】 |
アイロン本体に直接給電するためにかけ面の温度低下がなく、安定かつ連続したアイロンがけ作業が可能なところ。 |
コードが邪魔なところ。コードの根元が360度回転するタイプ、上下に動くタイプなど、コードが引っ掛かりにくい工夫を凝らした製品も発売されていますが、コードレス式に比べるとどうしても取り回しの面で劣る。 |
(4)アイロンかけ面はどんな素材が滑りやすい?
滑りのよさなら「セラミック製」
各メーカーにより名称は少しずつ違いますが、アイロンかけ面の素材は、フッ素、チタン、セラミックが主流です。素材により、かけ面の滑りやすさが違い、滑りがいいアイロンほど使いやすくなります。
一般に、フッ素、チタン、セラミックの順に滑りはよくなり、それに比例してアイテムの価格も高くなっていきます。上位機種には、耐久性に優れたセラミック加工が採用され、なめらかな滑りで、力をいれずにアイロンがけができます。またセラミックは、温度が上がるほど滑りがよくなる特徴をもっています。ただ、各社の最上位機種には、セラミック以外の素材が使われている場合もあります。より良い仕上がりを求めるなら、そういった最上位機種もチェックしてもいいでしょう。
滑りのよさと価格のバランスがいいのは「チタン製」
セラミック製アイロンのかけ面よりも滑りのよさはやや劣りますが、その分価格面が抑えられるのがチタン製アイロンです。ある程度滑りのよさは求めつつ、価格とのバランスで購入したい方に向いています。
チタン製アイロンには、ハードチタンコートとシルバーチタンコートがあり、ハードチタンコートのほうが滑りがよく、シルバーチタンコートのほうが滑りはやや劣るものの価格が安いのが特徴です。
値段の安い「フッ素製」
アイロンかけ面にフッ素樹脂加工がほどこされたものが、フッ素製アイロンです。アイロンかけ面としては一般的に採用されていることも多く、なんといっても魅力は値段の安さです。
滑りのよさはチタン、セラミックと比較して劣りますが、その分価格面で手に入りやすいモデルが多いのが特徴。1人暮らし用など、毎日のアイロンがけはいらないけれども、「アイロンなしはイヤだから、とりあえず手元に持っておきたい」という方でも気軽に購入できます。
アイロンがけしやすいヘッド形状がある!
アイロンを買うときには、ヘッド部分の形にも注目してみましょう。かけ面の前後をスリムにしたり、傾斜をつけたりして、アイロンかけをしやすく工夫した機種があります。
アイロンかけの基本は、アイロン本体を一方向に動かすことですが、ヘッド形状の工夫によって、衣類の上を前後左右に動かしてもアイロンじわを作らないようになっています。これにより、ボタン回りやスカートのプリーツなどの立体的な部分にアイロンをかけやすく、カンタンにきれいに仕上げることができます。
(5)オートパワーオフ機能や除菌機能などは?
一定時間、動作がないと自動で電源が切れる「オートパワーオフ機能」などの安全面、タンク水の除菌などの衛生面、タンク内の目詰まり防止などメンテナンス面ほか、各メーカーがさまざまな工夫を凝らしています。
火傷や火事の危険を考えると、最低限オートパワーオフ機能を備えた製品を選びたいものです。各社製品に装備されている機能を「必要性」という観点でじっくりと比較検討し満足の1台を選んでください。
またアンケート回答にもありましたが、日常の使い勝手に大きく関わるのが、水タンク容量、起動時間です。あわただしい朝にタンクに水がない、なかなか熱くならない、となりますとなかなか不便です。購入時には、これらポイントも忘れずにチェックしましょう。
(6)アイロンの価格相場は?
安いもので数千円程度から、高いものだと2万円ぐらいまでが一般的です。
現在市場で主流となっている、国内メーカーのコードレス式スチームアイロンでは、おおよそ以下のとおりとなっています。
・かけ面素材がチタン系のもの:3,000円~8,000円程度
・かけ面素材がセラミック系のもの:9,000円~15,000円程度
耐久性や使い心地を考えた場合、チタン系以上を、予算に余裕があればセラミック系を選択できると満足度も高いでしょう。
アイロンのおすすめメーカーと特徴!
国内初の『Wヘッドベース』を採用したパナソニック
かんたん・時短・仕上がりキレイをかなえるアイロン全11種の製品ラインナップを取り揃えています。サイズ、色、機能も豊富で、ユーザーに最適な1台が見つかる選択肢の多さが魅力です。
用途が幅広い東芝
カンタンスピーディーにアイロンがかけられるたくさんの工夫が施されています。自然な使いやすさにこだわり、消費者目線で細かな部分にも配慮したものづくりが強みのメーカーです。
圧倒的大量スチームに特徴を持つブランドのティファール
スチーム能力に定評のあるフランスのメーカーのブランド。海外製で比較的本体は大きめで重いですが、その分かけ面面積が大きいので短時間で効率良くアイロンをかけることに向いています。他社を圧倒する強力なスチームが魅力のひとつです。
低価格帯製品が多く揃うツインバード工業
小型のハンディアイロン&スチーマーが主力の製品です。おでかけ前のちょっとした衣類のしわ伸ばしなど手軽でカンタンな使用感が各製品に共通した持ち味です。
おしゃれでかっこいいDBK
ドイツの電熱製品専門メーカーで、クロームメッキ仕上げのボディーでクラシカルなデザインが人気です。プロ仕様の外観に違わず、すうっとシワが伸びる機能の高さと使いやすさにトリコになる人も。長く使っていきたい人に向いています。
プロが選んだ!アイロンランキングベスト8
それではここからは家電選びのプロ・コヤマタカヒロさんが選ぶ、アイロンベスト8を発表します! 各製品の特徴もしっかり解説していただいています。ぜひ参考にしてください!※8→1位の順で掲載します。




1位 東芝『コードレスアイロン 美(ミ)ラクル La・Coo(TA-FLW910)』
プロが選んだ!【スチーム力】【かけ面】【メーカー】はどれ!?
スチームの強力さで選ぶならどれ?
かけ面の滑りで選ぶならどれ?
メーカーで選ぶなら、どのメーカーがベスト?
デジタル&家電ライター

パナソニックです。価格と性能のバランスが良く、ミドルクラスモデルでも使い勝手がいいです。
前後両面が同じフォルムの「Wヘッドベース」は取り回ししやすく。スチームアイロンとしても使いやすいものばかりです。
長く使えるいいアイロンがほしい! 予算はいくらぐらい?
デジタル&家電ライター

1万円前後を考えておくといいでしょう。
アイロンは一度購入するとなかなか壊れることがなく、買い替えるタイミングが少ない家電の一つです。それだけに、出来るだけ上位モデルを購入するのがおすすめです。
1万円前後で購入できるミドルレンジモデルを基準として、最上位モデルの機能と比較してどちらかを選ぶがを考えるのが良いと思います。
メーカー別人気機種:パナソニックのアイロン
豊富なラインナップを誇る、パナソニックのアイロンをご紹介します。
メーカー別人気機種:ティファールのアイロン
スチームが自慢のティファールのアイロンを5つご紹介します。
メーカー別人気機種:その他メーカーのアイロン
いろいろ比べて選びたい方のために、さらにいくつかご紹介します。
口コミや評価が良い!おすすめの衣類スチーマー(ハンディアイロン)15選
近年、人気の出てきた衣類スチーマーのおすすめ15選です。
読者アンケートの結果では、全回答者501名のうち53.7%の人が利用中で、8割以上の人が満足しているようです。2018年のアンケートでは利用者は約3割ですので、ここ数年でかなり一般的なものになったといえるでしょう。
【コメント(アンケート回答より)】
ハンガーにかけたままシワが取れる(20代)
アイロン台を用意したり、当て布をしたりなど、面倒な作業がないのにしっかりとシワを取ることができるから(30代)
手軽で時短になる(40代)
衣類をハンガーにかけたまま使えますので、軽いシワやニオイを取るのにとても便利です。アイロン台を用意する手間もかからず、使いたいときにすぐに使えます。とても軽いタイプもありますので、手が疲れません(50代)
読者の声をまとめると、概ね高評価となっています。
ごく少数ですが、「思っていたよりしわが伸びない」という不満の声もありましたが、しわの状態や期待した仕上がり具合によって評価も変わってくるところです。何を重視にするかを踏まえて購入を検討するとよいでしょう。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アイロンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアイロンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
おしゃれなアイロンシールを紹介!子供と一緒に遊ぼう!
アイロンの熱でプレスするだけで、洋服や靴などにデザインできるシールをご紹介します!
自分にとってベストのアイロンを見つけて!
アイロンのおすすめを紹介しました。夫婦共働きが増え、家事の時短が以前にも増して注目される中、ライフスタイルの変化にあわせて、各メーカーからさまざまな機能を備えた製品が発売されています。ここで紹介した衣類スチーマーなども、そんなみなさんのニーズが商品化されたものなのでしょう。共通するテーマは、「かんたん」「キレイ」「スピーディ」。自分にとって一番大事にしたいことは何かをイメージして、ぜひベストな1台を選んでくださいね。
※この記事は、2018/06/19にマイナビニュースの「おすすめナビ!」コーナーに掲載した内容を、エキスパートへの取材を経て、リライト・再編集の上で再公開したものです。(元記事執筆:おすすめナビ!編集部、取材・編集・リライト:マイナビおすすめナビ編集部 中村亜紀子)
※記事中のアンケート情報に関する取得方法は以下のとおりです。
調査時期: 2020年1月10日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 女性501名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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1973年生まれ。大学在学中にライターデビュー。現在はデジタル&家電ライターとしてパソコンからデジタルガジェット、AV機器、白物家電全般を専門分野として執筆活動を展開。得意分野は調理家電。寄稿先はモノ雑誌を中心で、ファッション誌、ニュースサイト、そしてメーカーのwebサイト、オウンドメディアなど多岐にわたる。AllAboutガイドも勤める。執筆以外に企業へのアドバイスやコンサルティングなども行う。