コードレスアイロンとは? メリットデメリット
コードレスアイロンの購入を考えている方に、まずメリットとデメリットをご紹介します。
【メリット】
コードレスアイロンは、アイロンをかけているときにコードが絡んだり引っかかったりしないので、ストレスを感じることなく簡単に使えるのが大きなメリット。近年では、ハンガーをかけたままの衣類に、スチームをあててシワを伸ばすことができる「衣類スチーマー機能」が付いているものもあります。
【デメリット】
コードレスアイロンはアイロンスタンドに置いているときにのみ熱くなるため、使っていると徐々にアイロン面の温度が下がってきます。つねに安定した温度をたもつことができない点が使いづらく感じるかもしれません。
以上をふまえたうえで、コードレスアイロンの選び方をチェックしていきましょう。
コードレスアイロンの選び方 手軽にシワが伸ばせて使いやすい!
それでは、コードレスアイロンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】コードレスアイロンの種類で選ぶ
【2】サイズや重量で選ぶ
【3】アイロン面の形状で選ぶ
【4】コーティングの素材で選ぶ
【5】連続使用時間は長く、立ち上がり時間は短いものを選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】コードレスアイロンの種類で選ぶ
コードレスアイロンは、大きく分けてスチームアイロンとドライアイロンの2種類があります。それぞれの特徴を知っておきましょう。
スチームアイロン|スチームの力でシワを伸ばし、衣類の消臭もできる
スチームアイロンは、アイロンがけをするときにスチームを放出しながらかけることができるのが特徴。高温のスチームの力でシワを伸ばしやすく、また衣類の消臭もできるのがメリットです。
スチームの勢いと量が豊富なほどガンコなシワもササッと取り除けます。ただし一般的にコードレス式アイロンは、電源コード付きモデルと比べてスチームのパワーが弱いです。スチームアイロンは商品によって水タンク容量や放出できるスチーム量が異なるため、スチーム機能を重視する方は、各モデルの仕様表のスチーム量(表記例:最大 約13g/分)の項目をチェックしましょう。
ドライアイロン|高温の熱により衣類のシワをしっかりと伸ばす
ドライアイロンは、高温の熱の力により衣類のシワを伸ばします。ムダを省いたシンプルなデザインが特徴的で、スチームアイロンと比べると重量も軽めに作られています。
スチームを使わないので水漏れによる故障がなく、水垢でアイロンの調子が悪くなるということもありません。比較的安い値段で購入できるのもうれしい点です。なお、コードレスタイプの場合はスチームとドライの切り替えができるものがメジャーです。
【2】サイズや重量で選ぶ
コードレスアイロンのサイズや重量は、選ぶときの大切なポイントになります。
サイズが大きくて重いものはシワを伸ばしやすく、重量を活かしてプレスもかけやすいので、仕上がり重視の方にピッタリです。
一方、コードレスアイロンの扱いやすさを重視する方は、サイズが小さくて軽いものが向いています。収納時や持ち運びも手軽で、衣類スチーマーとして持ち上げて使うときにも便利です。
【3】アイロン面の形状で選ぶ
アイロン面の形状は、左右対称型と平底型の2種類があります。それぞれの特徴を知っておきましょう。
左右対称型|前後に動かせるので衣類にシワがつきにくい
一般的なアイロン面は、前方だけが尖っています。前方に進めることでシワをのばしますが、後方にさがる際にはアイロンジワを作ってしまう危険もあります。
そんなとき、どちらも尖った形状をした左右対称型のコードレスアイロンなら、アイロンの向きを変えなくても前後にスムーズに動かせます。さらにヘッドが鋭くとがっているタイプの商品なら、ボタンまわりなどの狭い部分にもしっかりとアイロンをかけることができて、シワがつきにくいというメリットがあります。
しかし、底が平らになっていないので、アイロンをその場に立てかけることはできません。
平底型|アイロン台に立てて置けるので便利
平底型のコードレスアイロンは、底が平らになっているので、わざわざスタンドに戻さなくてもアイロン台に直接立てておくことが可能です。しかし、後方に動かしたときにアイロンジワができやすかったり、布地が引っかかったりしやすいというデメリットがあります。
それぞれの形状によって、メリット・デメリットがありますので、好みにあわせて選びましょう。
【4】コーティングの素材で選ぶ
コードレスアイロンに使われているコーティング素材によって、使いごこちは大きく変わってきます。素材は、セラミック→チタン→フッ素の順に滑りがよいので購入前によくチェックしましょう。セラミックは耐久性もすぐれていますよ。
また、メーカーによって独自のコーティングを採用している商品もあります。パナソニックはステンレス地にニッケルメッキ処理を施しており、東芝はダイヤモンドに近い硬度の化学物質を採用しています。
【5】連続使用時間は長く、立ち上がり時間は短いものを選ぶ
コードレスアイロンは常時通電していないため、一定時間が経過したら充電か蓄熱をしなくてはいけません。
商品を選ぶときは、連続使用時間がどれくらいなのかをチェックして、できる限り長く使用できるものを選びましょう。各モデルの仕様表には「連続使用時間」や「持続時間」などと表記され、この数値が長いほど余裕を持ってアイロンかけできるうえ、アイロン面の温度が安定しやすく、アイロンかけがしやすくなります。一般的には90秒前後が多いですが、約3分ほど使えるものだと焦ることなくアイロンがけができますよ。
また、電源を入れてからアイロンが使えるまでの立ち上がりの時間も短いほうが、早く使うことができるので便利です。
アイロン面のコーティングとスチーム機能に注目 エキスパートからのアドバイス
IT・家電ライター
アイロンはメーカーや機種により、アイロン面のコーティング(滑りやすさ)へのこだわりや、スチーム機能に違いがあります。よく確認して選ぶと、面倒なアイロンかけがスムーズに行なえるでしょう。
また、アイロン本体を選ぶのと同時に、アイロン台にも気をつけてください。大きさや高さなどの使い勝手は人それぞれですが、スチーム機能を効果的に使うためには、通気性のいい素材であることが必要です。
今は少なくなりましたが、アイロン台にビニール素材が貼ってあると、スチームの抜けが悪くなり、繊維の奥までスチームが届きにくくなるので、注意してください。
コードレスアイロンの人気メーカーを紹介
コードレスアイロンはさまざまなメーカーから発売されています。なかでも大手で人気のあるパナソニック・ティファール・日立・東芝、4社の特徴を紹介します。
パナソニック|アイロンがけしやすい便利機能が豊富
大手家電メーカーのひとつであるパナソニックのコードレスアイロンは、かけ面に「Wヘッドベース」が搭載されている商品がおすすめ。広いかけ面を持つワイドベースと、細い先端のスリムヘッドにより、前後左右の動きがとてもスムーズでストレスを感じにくいのがメリットです。
電源を入れてから立ち上がるまでの時間もわずか50秒と、アイロンをかけるまでの時間が早い商品も取り揃えてありますよ。
ティファール|コードレスでもパワフルなスチーム量
ティファールのスチームアイロンは、力をかけなくても軽やかでパワフルなのが特徴的。1分間に最大110gと圧倒的なスチームにより、繊維の奥までしっかりと浸透させて衣類のシワを伸ばします。
また、かけ面内部のベース部分の体積が大きい構造により、熱の保持力がすぐれています。一度充電すればアイロンを長くかけることが可能ですよ。
日立|シンプルで使いやすい機能が魅力的
日立のコードレスアイロンは、シンプルで使いやすい機能が多く搭載されているのが特徴です。機能がたくさんあっても使い方がわからないという方や、最低限のアイロン機能が付いていれば十分という方に適しています。
また、日立製アイロンの魅力には、アイロンを立てかけるスタンドが使いやすいという点も挙げられます。角度調節が3段階に設定できるものや、360度回転するものなどがあるので、アイロンを置くときにストレスを感じないでしょう。
東芝|衣類や素材にあわせてスチームを選べる
東芝のコードレスアイロンは、美しくラクに仕上げられる「美ラクルベース」機能が特徴です。どの方向にもスムーズに動かせる形状と広いかけ面により、衣類のシワをすばやく美しく伸ばします。
また、衣類のシワの状態にあわせて、スチームの種類を選ぶことができるのがメリット。厚手の衣類や頑固なシワには「集中ショット」を、広範囲の消臭には「全面ショット」とアイロンする素材や広さによって変えられます。
おすすめ商品の比較一覧表
コードレスアイロンのおすすめ22選
ここからは、IT・家電ライターの河原塚英信さんと編集部で選んだおすすめのコードレスアイロンを紹介していきます!番外編としてコードがあるタイプもご紹介するのでぜひチェックしてみてください。
▼コードレスアイロンおすすめ15選【3,000円台~5,000円台】
まずは、3,000円台~5,000円台の比較的安い価格のおすすめ商品からご紹介します。
※販売店舗によって価格が異なります。
シンプル操作で使いやすい
シンプルな操作で簡単に使えるコードレススチームアイロンです。ダイヤル式の温度調節ツマミで感覚的に調節ができます。通電中は給電台のランプが点灯するので、コンセントの抜き忘れも防ぎます。
360度回転させることのできる給電台で、どの方向からもアイロンを置けて便利です。給電台は、電源コードと付属の給水カップをすっきり収納できるようになっています。高温スチーム対応で、洋服のシワもしっかり伸ばすことが可能です。
収納、持ち運びに便利なケース付き
最短30秒で使用可能なコードレススチームアイロンです。急なアイロンがけが必要な場合でもさっと対応できて便利です。2段階のスチームで、衣類の厚さにあわせてスチーム量を調節することが可能です。
手元のレバーで簡単に切り替えられるので、連続でさまざまな衣類をアイロンがけする時にも便利です。霧吹き機能で薄手の衣類のシワもすっきり伸ばせる仕様です。スチームショット機能付きで、ハンガーに洋服をかけたままシワを伸ばしたり、ニオイを取ったりする時にも使えます。
耐久性にすぐれたセラミックコーティングかけ面
2段階のスチームを切り替えられるレバーがあるので、洋服の厚さや種類によって最適なスチーム量で仕上げられる商品がこちらです。もちろんドライアイロンとしても使用可能です。
給水タンク容量は約300mlで、一度の給水でたっぷりスチームを使ったアイロンがけが可能です。ブラウスやTシャツのシワも霧吹きでほぐしてきれいに伸ばしてくれます。ハンガーにかけた衣類にスチームを当てられるスチームショット機能付きです。洋服についたニオイをとる時にも使えます。
セルフクリーニング機能できれいが続く
パワーショット機能がついているコードレススチームアイロンです。強力なスチームでウールもふっくらと仕上がります。ガンコなシワも取りやすくなる霧吹きノズル付きです。
アイロンの内側にたまった水垢などの汚れを自分できれいにしてくれる、セルフクリーニング機能がついているので、かんたんお手入れできれいが続きます。
かけ面は丈夫で汚れにくいノンステックで、テフロン加工が施されています。温度調節は、操作が簡単な大型ダイヤル式です。
1200Wのパワースチーム
こちらは1200Wのパワースチームで、ガンコなシワもすっきり伸ばせる商品です。ダイヤル式の温度調節で、繊維別に適切な温度を選択してアイロンがけができます。かけ面は滑りが良くてアイロンがけがしやすいスーパーゴールドコーティングです。
スプレー機能がついているので、ワイシャツなどのシワもきれいに伸ばせます。専用の収納ケース付きで、使わない時もすっきり収納できます。給水タンクはシースルーなので、残りの水量がしっかり分かります。
旅行先にも持っていけるコンパクトサイズ
スティック状で持ちやすいコンパクトサイズのスチームアイロン。洋服のシワはもちろん嫌な臭いもスチームのチカラで除去します。さらに、ハウスダストやダニ対策としても。
普通のアイロンよりもアイロン面がコンパクトなので、細かい部分までシワ伸ばしができます。また、付属の毛玉ブラシや毛ブラシを使えば、生地表面を整えたり毛が長い生地の毛並みを整えたりするのにも役立ちます。
「Wヘッドベース」で使いやすいコードレスアイロン
衣類にアイロンをかけやすい「Wヘッドベース」機能により、ラクラクに時短ケアができるパナソニックのコードレスアイロン。
アイロン面がワイドベースとスリムヘッドの2つで成り立っており、アイロンシワができにくく前後左右にアイロンを動かすことが可能。水タンクも120mlと容量が多いので、一度にたくさんの量の衣類でも安心です。

スチーム機能も充実しつつリーズナブル
アイロンのかけ面の温度が6段階で表示される液晶ディスプレイが搭載されています。これにより、もう少し温まるのを待った方がよいかどうかがわかりやすいです。
そのほか、水タンク容量は約140ml、スチームの持続時間が約70秒、ハンガーに吊るした衣類でもスチームがかけられるなど、一通りの機能が搭載されています。それでいて、お買い求めやすいリーズナブルな価格が魅力です。
ハンガーショットで、お出かけ前にサッとシワ伸ばし
コードレスタイプのスチームアイロンでこだわりたいのは、使えるようになるまでの時間。この商品は約50秒で使用でき、家事の効率をアップしてくれます。
スチーム穴が18個あり、広めの範囲のシワ伸ばしなどもかんたんにできます。ハンガーにつるしている衣類に向かってスチームできる「ハンガーショット」も便利。出かける前に見つけた衣類のシワも、その場ですぐ解消できて助かります。
新形状のベースでシワができにくい
新形状の美ラクルべースで、前後左右に動かしてもアイロンじわができにくくなっています。アイロンを持ち替える手間がいらないので使いやすいです。
ポイントプレスでフリルやプリーツなどもしっかりシワを伸ばしたりプレスしたりできます。吊るしてショットスチームで、ハンガーに吊るしたままジャケットやコートなどのシワやニオイを取れるのも嬉しいポイントです。ハンドルは持ちやすいオープンハンドルで、小回りが効いて手首に負担がかかりにくい設計です。
▼コードレスアイロンおすすめ7選【6,000円台~10,000円台】
続いては約6,000円から10,000円台のおすすめ商品をご紹介します。値段は張りますが、便利な機能や使いやすさにこだわった商品が豊富にあるのでぜひチェックしてみてください。
※価格は販売店舗によって異なります。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする コードレスアイロンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのコードレスアイロンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アイロンの正しいかけ方・使い方
アイロンの使い方、動かし方は大きく3種類あります。
1.しわ伸ばし:アイロンをすべらせる
2.折り目つけ:アイロンを押さえる
3.風合いを戻す:アイロンを浮かせる
しっかりとシワを伸ばそうとして力任せに引っ張る人がいますが、力を入れることでかえってシワになることもあるため、アイロンはすべらせるように使いましょう。また、衣類によって適している温度は異なるため、アイロンをする前に適温を確認してください。
そのほかのアイロンの記事はこちら 【関連記事】
種類や形状、コーティング素材で特徴が異なる
コードレスアイロンは種類や形状、コーティング素材によってそれぞれ特徴が異なります。また、メーカー独自の機能もあるため、購入前にしっかりとチェックしてください。
スチーム量が多い強力なタイプのものは、衣類スチーマーとしても使うことができますし、軽くて小まわりの利く軽量タイプのものは旅行や出張時に役立つでしょう。
今回紹介したコードレスアイロンの選び方やおすすめ商品を参考にして、ぜひ自分にあった商品を探してみてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
デジタル系トレンド情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集ライターへ。 テレビやデジタルカメラ、スマートフォン、ドローンなどのデジタル製品を中心に執筆。 生活家電専門サイト『家電 Watch』の、編集記者でもある。