衣類スチーマーとは
衣類用スチーマーは、ハンガーに吊るしたまま服のシワを伸ばせるアイテムです。「ハンガーアイロン」や「ハンディアイロン」とも呼ばれています。
アイロン台が不要なので、場所を取らずササッと使える手軽さが最大の魅力です。スーツやコート、制服やブラウスなど、さまざまな衣類に使うことができます。お洗濯できない素材でも、スチームをあてることで気になるニオイを消すこともできるなど、汎用性が高いのもポイント!
衣類スチーマーのメリット
◆服をハンガーに吊るしたまま使用できる
◆立ち上がり時間がみじかいものが多く、朝の忙しい時間
◆シワ取りのほかに除菌消臭作用も期待できる
◆頻繁に洗濯しにくいカーテンやソファなどにも使える
衣類スチーマーのデメリット
◆スチームのみでシワを伸ばすので、頑固なシワはいまいち取りにくい
◆軽量化のためにアイロンよりもタンクが小さいものが多く、水がなくなるのは早め
◆スチームのみでシワを伸ばすので、折り目をつけたい服には不向き
衣類スチーマーの選び方
それでは、衣類スチーマーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】衣類スチーマーの種類で選ぶ
【2】スチーム量も確認しよう
【3】「コードの有無」や「重さ」もチェック!
【4】立ち上がり時間は「30~60秒前後」を目安に選ぶ
【5】どんな便利機能があるかもチェック!
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】衣類スチーマーの種類で選ぶ
スチームの力でかんたんにシワを伸ばせる衣類用スチーマーですが、大きくわけると2つのモデルがあります。まずは種類について解説します。
▼スチーム専用モデル:ハンガーにかけたまま使いたい方に
スチーム専用モデルは、ハンガーに掛けたままアイロン掛けができる「ハンガーショット機能」を搭載しているのが特徴。ほかの種類の製品に比べるとスチーム量が多く、脱臭作用が期待できます。洗いづらい製品の使用にも適しています。
また、乾燥機にかけた衣類によくできてしまう目立つシワをしっかり伸ばしたい場合や、アイロン台を広げる場所がない人にもおすすめです。麻のようなデリケートでやわらかな素材や装飾品のついた帽子・衣類など、プレスしづらい衣類の手入れにぴったりです。
▼プレス兼用モデル:シワも伸ばしたい方に
プレス兼用の衣類スチーマーは、ハンガーショットとプレス機能の2つの機能が備わった製品です。プレスに特化した衣類スチーマーより軽量で、掛け面の面積が狭くコンパクトな作りになっており、小回りがきくのが特徴です。
スチームに特化した製品よりもスチーム量は低いのですが、こまかいシワ伸ばしや折り目をつけることができます。出張や旅行用の衣類スチーマーをお探しの方にもおすすめです。
IT・家電ライター
>>>プロからのワンポイントアドバイス
衣類スチーマーは使い方が重要です。生地にもよりますが、衣類をピンッと張った(伸ばした)状態でスチーマーをかけないと、シワを伸ばせません。
またワイシャツなどが多い方は、特に衿や袖口・前立てなどをパリッとプレスできる、アイロンとしてもしっかり使えるモデルがおすすめです。
【2】スチーム量をチェック
衣類のシワをキレイに伸ばすためには、できるだけ多くのスチームが広範囲で噴射できる製品を選ぶのがおすすめ。一般的に販売されている衣類スチーマーのスチーム量は、「10g/分」ほどです。
シワ伸ばしを短い時間でより効率的におこないたいのであれば、スチーム量が「10g/分」以上のものを基準に選んでみてください。
また大量のスチームが連続して何分間使用できるかも、効率アップには欠かせない特徴ですのでチェックしましょう。
【3】「コードの有無」や「重さ」もチェック!
衣類スチーマーの使いやすさも大切なポイント。使いやすさに直結する「コードの有無」や「重さ」をしっかりチェックしておきましょう。
▼大量の衣類に使うなら「コードあり」、使いやすさ重視なら「コードなし」
選ぶポイントとして、たくさんの服をスチームがけしたい場合はコードありのほうが安定して連続使用できます。そのとき、コードがみじかすぎると動かしにくくなってしまうので、長めのコードを選んだほうが使い勝手がよいでしょう。
コードなしのタイプは、充電しておけば場所を選ばずどこでも気軽に使えるメリットがあります。また、使用中もコードが邪魔にならず使いやすいです。ただし、コードありのタイプよりもスチーム持続時間がみじかいので、長時間使用したい場合には不向きです。
▼水を入れたときの重さも使いやすさに直結!
なるべくラクに使うために、重さはぜひチェックしたいポイントです。
とくに衣類用スチーマーは自分で持ちながら使用するので、給水タンクいっぱいに水を入れても片手で持てる重さのものを選ぶと、負担がかかりにくいです。
また、一度にたくさんの服をケアしたい場合は、スチームの連続使用時間もしっかり確認しましょう。軽すぎるものはタンクの容量が少ないことがあり、長時間使用できない可能性があります。
【4】立ち上がり時間は「30~60秒前後」を目安に選ぶ
気軽に服のケアができるのが衣類用スチーマーの魅力。せっかく購入するのであれば、スチーマーの魅力を存分にいかしたいものです。
そのためには、立ち上がり時間が60秒以内のものを目安に選ぶと、忙しい朝の時間や疲れているときでもサッと使えます。30秒以内に立ち上がる商品もあるので、ご自身の生活に合わせて選んでください。
【5】チェックしておきたい3つの便利機能
手軽に使える衣類用スチーマーですが、ほかにも温度を調節できる機能や水もれ防止機能など、便利な機能を搭載しているものがあります。
▼温度調節機能:服の素材に合わせて温度を変えられる
温度調整の機能があれば、シルクなどの熱に弱い素材も、綿などの熱に強い素材も同じ衣類用スチーマー1台でケアできます。
実は、素材によってアイロンの適切な温度は決まっています。シルクやアクリルなどのデリケートな素材は約80〜120℃、ポリエステルやフリースなどは140〜160℃、ふだんワイシャツやTシャツに使われている綿や麻は180〜200℃となっています。
さまざまな素材の服を1台でケアしたい人におすすめの機能です。
▼オートオフ機能:うっかり消し忘れも防げる
オートオフ機能は、一定時間放置されると自動で電源が切れる機能です。
忙しい時間など、高温のままつい電源を切り忘れてしまう可能性があるので、この機能がついているものを選んでおくといいでしょう。
多くの商品に搭載されている機能ではありますが、すべての商品についているわけではないので、購入するときは必ずチェックしましょう。
▼水もれ防止機能:水滴がこぼれるのを防げる
衣類用スチーマーは水を使う性質上、使っているうちにスチームの穴から水もれしてしまう弱点があります。しかし、水もれ防止機能を搭載したタイプなら漏水することなく使えます。
この機能があれば、使っているうちに床が濡れたり、水滴がこぼれて感電したりするのを防げます。スチーム専用モデルの衣類スチーマーの場合はとくに重視したい機能です。
おすすめ商品の比較一覧表
衣類スチーマーおすすめ15選
ここからは、衣類スチーマーのおすすめ製品を紹介します! 安い値段で買えるものもありますよ。これまでにお伝えした特徴をもとに商品をチェックして、あなたのライフスタイルに合った商品を見つけてください。

通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 衣類スチーマーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの衣類スチーマーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
衣類スチーマーの上手な使い方
衣類スチーマーが使えるものでも、素材によってそれぞれかけ方のポイントがあります。ここからは、衣類スチーマーの上手な使い方を紹介していきます!
スチーム専用モデル:引っ張りながらスチームをかける
衣類をハンガーに掛けたまま使用する際は、ハンガーが動かないよう固定、もしくは安定した場所で使用するようにしましょう。
スチームをかけるときは、衣類の端をやさしくひっぱりながら、10cmの範囲を3秒くらいかけて動かすイメージでスチームをていねいにゆっくり当てていきます。
シワが伸びにくい素材の場合は、アイロン台やミトンを使ってアイロンがけをすると、きれいにシワを伸ばせます。
プレス兼用タイプは押さえ・滑り・浮かせがポイント
シルク(絹)・ウール・カシミヤ・アクリル・ベルベット素材は、1cmほど離しスチームを当ててお手入れしましょう。
そのほかの素材は、プレスをしシワを伸ばしたあと、浮かしスチームを当てるとふんわりした仕上がりになります。
シワが取れにくい場合はアイロンや便利グッズを併用! 【関連記事】
綿100%のシャツなど、素材によってはスチームを使ってもシワが伸びにくい場合もあると思います。その場合は、シワ取りスプレーやアイロンを活用するのもひとつの手です。
とくにパリッと仕上げたいときやえりやそでなどのポイント部分はスチーマーよりもアイロンのほうがきれいに仕上がりやすいです。関連記事で詳しくご紹介していますので、ご自身の目的に合わせて選んでみてください。
一人暮らしの男性やおしゃれ着好きの女性に
衣類スチーマーの選び方とおすすめの製品をご紹介しました。ハンガーにかけたままアイロンがけができる衣類スチーマー。手軽に使えるので、アイロンがけに慣れていない一人暮らしの男性や、おしゃれ着好きの女性などから人気を集めています。
一口に衣類用スチーマーと言ってもそれぞれにことなる特徴がありましたが、選ぶときに大切なポイントは、スチームがけをするときになにを重視するかです。衣類用スチーマーはひんぱんに使うものなので、できるだけ生活によりそったものを選びたいですね。
ご紹介した選び方や使い方を参考に、あなたのくらしに合った衣類用スチーマーを見つけてみてください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
デジタル系トレンド情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集ライターへ。 テレビやデジタルカメラ、スマートフォン、ドローンなどのデジタル製品を中心に執筆。 生活家電専門サイト『家電 Watch』の、編集記者でもある。