ズボンプレッサーとは|仕組みも解説
ズボンプレッサーとは、スーツをはじめ、センターライン(縦の折り目)のあるスラックスやパンツを作ることができる専用家電。2枚のアイロンのような熱プレートで、スラックスを挟むことでセンターラインを作る仕組み。タイマー式のものが多く、朝の支度をしながらでも使うことができます。
基本的には、もともとセンターラインを維持するためのものですが、アイロンや仕立て後などに使用することで、センターラインがないスラックスなどでも使用できます。スーツスタイルの方、スラックスをはく機会が多い方におすすめの商品です。
ズボンプレッサーの種類
ズボンプレッサーには大きく「縦型」と「横型」の2種類があります。それぞれに特徴があり、サイズや収納方法も変わるので、しっかり確認しましょう。
縦型タイプ:立ったまま使用でき、収納にも困らない
ズボンを立ててプレスする縦型は、設置面積が少なく、部屋にそのまま置いて使えるのがメリット。毎日手軽にケアしたいという人におすすめ。
ちなみに、機種によってサイズは異なりますが50cm角ほどのスペースがあれば収納することができます。ウォークインクローゼットなどに収納する予定なのであれば縦型のものがおすすすめです。
横型タイプ:ズボン全体を均一にプレスできる
横型は、横に置いてプレスするので場所を取りますが、ズボン全体を均一にプレスできるので、できるだけしわをなくし、折り目をしっかりつけたい人におすすめです。
使用する際はより広いスペースが必要で、最低でも100cm角ほどのスペースが必要となります。ちなみに、横型でも使用後は立てて収納できるため収納スペースはさほど必要ありません。
ズボンプレッサーの選び方
それでは、ズボンプレッサーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】プレス時間
【2】タイマー機能があるか
【3】シワを防ぐシートの有無
【4】便利な付加機能
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】プレス時間をチェック
プレスする時間はメーカーや機種によって異なりますが、だいたい10分〜30分程度。毎朝出勤前にプレスしたい人の場合、短時間でできるタイプが便利です。ちなみにプレス時間が短いものは設定温度が高く、そのため熱による除菌機能も使えます。
しかし、短時間でも高温を当てると生地を傷める可能性があり、高級紳士服での使用には向きません。オシャレ着や高級紳士服をプレスしたい人は、低温で長時間かけるタイプがおすすめとなります。
【2】タイマー機能があるかチェック
タイマーが備えられたズボンプレッサーも多くなっています。タイマーがあれば、セットしてそのままにしていても自動でスイッチが切れるので忙しい方でも安心。
細かくタイマーの設定が可能なものであれば、さまざまなタイプのズボンに対応できるのでより使い勝手がよくなるでしょう。タイマーがついているかを確認するのは大切ですが、同時に設定の細かさもチェックしておきましょう。
【3】シワを防ぐシートの有無をチェック
ズボンプレッサーによってはプレスシートが搭載されているものもあります。このタイプのものであれば生地のすべりが良くなり、セットしやすくなるのみでなくシワの発生やプレスの失敗などを防止してくれます。
使いやすいズボンプレッサーを求めているのであればシートがついているものを選ぶといいでしょう。
【4】便利な追加機能をチェック
プレスする能力以外に、便利な付加機能もチェックしましょう。
除菌機能は、プレスの熱によって雑菌を除菌するもの。また、熱やフィルターで汗やタバコの臭いを分解するのが消臭機能。このように、より便利に衣類のケアをする機能がついた機種もあります。
さらに、縦型にはジャケットハンガーが付いたものがあります。脱いだ上着をかけておけば、翌朝、プレスしたスラックスと一緒に着ることができるので便利です。
メーカーごとの個性も理解しよう エキスパートのアドバイス
IT&家電ライター
熱や時間、プレスする圧力など、ズボンプレッサーはメーカーによって個性があります。それらについて把握しておけば、購入時の参考になります。例えば、東芝は薄地のズボンで15分、厚手で30分が目安ですが、その高温を活用して除菌機能や消臭機能を実現しているのが魅力です。ツインバード工業は約10〜13分と短時間で完了するので、忙しい人に向いています。
高級紳士服をもっているのなら英国のコルビーでしょう。低温で約30分かけてプレスし、生地を傷める心配がありません。同社はホテル向け専用モデルやアイロン台も製造しており、耐久性にも優れています。メーカーの特徴を把握しておけば、自分に合ったズボンプレッサーを選択しやすくなるでしょう。
おすすめ商品の比較一覧表
ズボンプレッサーおすすめ9選
それでは早速、ズボンプレッサーのおすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
CORBY(コルビー)『7700』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ズボンプレッサーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのズボンプレッサーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ズボンプレッサーの使い方
ここからは、ズボンプレッサーの具体的な使い方についてご紹介します。
Step.1:ズボンの折り目を合わせる
最初にしっかりとズボンの裾をもって、折り目をしっかりと合わせるようにしましょう。ここでずれてしまうとシワができたり、余計な場所に折り目ができてしまいます。そのため端から端までしっかりと折り目が合っているのかを確認することが大切です。
Step.2:スボンプレッサー本体に挟む
折り目をしっかりと合わせたら本体に挟みます。プレスシートがついているタイプの場合、その内側にしっかりと挟んでください。プレスシートが2枚のタイプの場合、プレッサー、シート、ズボン、シート、プレッサーの順番で重ねることになります。シートがついていないタイプの場合、プレッサーに挟むだけでOKです。
Step.3:スイッチを入れて15分ほど待つ
セットしたらあとはスイッチを入れるだけです。一般的には15分ほどでプレスが完了します。タイマー機能がついているものであれば、完了するとそのままスイッチが切れます。
ズボンプレッサーを使う際の注意点
注意点は主に3つ
濡れたズボンや霧吹きはNG
ズボンプレッサーは水分に触れると故障してしまうため、シワを伸ばすために霧吹きをする、濡れたままのズボンをそのままプレスするのは控えましょう。
ウールもNG
ウールはデリケートで傷みやすいため、ズボンプレッサーは使わない方が無難なので、スチームアイロンでシワをとった方がいいでしょう。
股下のシワはアイロンを使う
股下やお尻のシワはズボンプレッサーで取ることができないので、アイロンで伸ばしましょう。
その他のアイロン商品をチェック 【関連記事】
ジャケットなどに使用できる商品も
ズボンプレッサーの種類ごとの特徴や選び方、おすすめ商品、そして使い方や注意点などをご紹介しました。
商品を選ぶ際は、種類ごとの特徴を確認した上で、プレスにかかる時間、タイマー機能、シワを防ぐための内部シートを確認すると、使い勝手のいい商品を見つけられます。さらに、便利な付加機能などをチェックすると、ズボンだけでなく、ジャケットなどにも使用できるため、より用途の幅が広がるはずです。
近年のズボンプレッサーは、本当に多機能な商品が発売され、スーツのスラックスはもちろんのこと、ジャケットなどにも使用できるので、使い勝手はとてもいいはず。ぜひ本記事を参考に、より便利で使いやすい商品を見つけてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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編集プロダクション「マイカ」所属のIT&家電専門ライター。 スマホやパソコン、ストレージ、ネットワークなどIT全般のみならず、家電についての執筆実績が多い。書籍、雑誌、新聞、業界誌やWebコンテンツなど、様々な媒体に記事を提供している。 また、広告やカタログ、導入事例といったB2Bの営業支援ツール制作にも携わる。IT系、家電を中心にコンセントにささるいいモノをおすすめしていきます。 略歴 1973年生まれ。 高等学校の教職員勤務経験を経て、マイカに勤務。雑誌や専門誌のライターとして活躍する。 その後、IT流通の専門誌の記事制作を担当し、B2BからB2Cまで幅広い専門知識を獲得。 最近では、Webメディアやオウンドメディアの編集企画制作も担当。 著書歴 ・iCloud&iTunes超使いこなしガイド 2019最新版 (三才ムック) ・今すぐ使えるかんたん はじめる&使える MacBook入門(技術評論社) ・スマホの困ったを解決する本 (三才ムック) ・iPhone超活用ガイド (三才ムックvol.988) ・今すぐ使えるかんたんEx iPhone プロ技BESTセレクション(技術評論社)